皇帝の日記
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そんなわけでクリスマス。
ジャバ夫さんに、前々からシーランドの爵位が欲しいと言っていたのだが、ついにプレゼントしてもらった。
http://ja.wikipedia.org/wiki/シーランド公国
期限無しのタイプなので、生涯ジャバ夫さんは「ロード・ジャバ夫」で、皇帝は「レディ・皇帝」となったわけだ。 これは、皇帝の名探偵計画の一環。
名探偵には、爵位があった方が格好いいかな、ということだ。 「こちら、名探偵のレディ・皇帝です」みたいな。
男爵婦人を選択する事もできたが、「バロネス」の称号は、英語だとちょっといじるなおばちゃんにつけられるタイトルっぽいので、レディにした。 正式名は、レディ+名+旧姓+婚家姓。 長い方が本物っぽいから。
ついでに、ニンテンドーDSももらった。 レントン教授のソフト付き。
でも英語だから全然進まない。
時差があるので、こちらはクリスマスイブ。
天井まで届くツリーと、その下には沢山のプレゼントが・・・。 明日まで開けてはいけないのだけれど、この日の子供等はそわそわなわけだ。 あの大きな包みは、僕にかな?みたいなそわそわ。
イサムさんには初めてのクリスマス。 まだプレゼントの意味なんかわからないので、平静な様子のイサムさん。 つかまり立ちを初めて二日目にして、すでに顔に3カ所アザができている。
なぜ。 なぜ顔面から倒れるのか。 なぜ何度も同じ動きをして、何度も同じ痛みを味わおうとするのか。 初クリスマスの写真は、アザだらけのベイべ。
さて、グランパマがイサムさんと遊んでくれている間に、「アバター」を観に行ってきた。 製作期間がおっとろしく長かったので、皇帝が仕事辞めてアメリカに行った頃から、皆「アバター」の仕事をしていた。 エンディングテロップに名前が残った友達は4人。 1人は、なんとキャストより先に名前が出た! 素晴らしい。
しかし、あまりに製作期間がだらだら長く、多くの人が関わり過ぎた為に、働いた人が「俺がここを作った」「いいや、俺の仕事だった」と言い争いを始めてしまっているハリウッドでした。 そりゃあ技術者にとっては、名前が残せるかどうかは死活問題だわな。
間違いなく、「キングコング」(ストップモーションに挑戦した)級の映画史に残る映画でした。 でも、メガネかけて飛び出る部分は、実はどうでも良かったかも。 だって、皇帝酔っちゃうからさあ・・・。
イサムさんは、日本滞在中にも着々と成長した。
朝昼晩と、2杯ずつ6本しか飲まなかったミルクを、次から次へと飲み、ご飯もモリモリ食べ、納豆もほうれん草も克服し、ハイハイも前進と後退が自在にできるようになった。 のみならず、昨日はなんとつかまり立ちに成功。 マーベラスイサム。
寒い日本に来て、服がないと困るので、親戚のお姉さんが息子さんのお下がりを「大きいかも・・・」と貸してくれたのが、ぴったりかんかん。 お隣(孫娘1歳半)へご挨拶に行けば、「うちの子より大きい」と言われる始末。
日本では巨大児疑惑のイサムさん。
そんな急成長をとげたイサムさん。 家族イベントであるクリスマスの為、サンタバーバラへ行きます。 今回はパソコンを持って行くつもりでごわす。 メールの返事をポチポチするので。
サンタバーバラの家では、赤ちゃんに対してのセーフティーが確立されていないので、でっかい柵と、敷物を持参。 柵の中で遊んでもらおう。
それでは皆様、よいクリスマスイブを。
もたもたしながら、クリスマスの準備。
アメリカ人のクリスマスにかける情熱の1/3を世界平和にかけたら、あっという間に戦争が終わりそう。 そんなわけで、のたのた年末年始の買い物に行けば、あっちもこっちも渋滞で、どこのモールの駐車場にも入れそうにない。 のたのた。
ミキモトに払えなかった5ドルを置きに(まだ行ってなかったのか!)ロデオドライブまでのたのた。 ティファニーの向かいの地下がバレーパーキングになっているので、そこはすんなり入れる。 そしてね、5ドル持ってお店に入ったら、なんと、いつもの親切なおじさんが、クリスマスだから、とボールペンくれた。 わあ。 素敵ー。 そしてちょうど良かった。
何故なら、昨日近所の少しぼけてしまったお婆ちゃんが、ボールペンを早朝に借りにきて、返してくれなさそうな雰囲気だったのだ。 安いボールペンかせば良かったのに、寝ぼけてて、結婚式のサイン用に使った良いボールペン渡してしまったのだな。 がっかり。 もう絶対返ってこないだろう。 しかし、仕方がない。 そんな私の善行を、どっからか神様が見ていてくれたのかもしれない。
それから、たらたら歩いてジョージ・ジェンセンへ、ピアスに金具を替えてもらったブドウクリップを受け取りに。 ちゃんとデザインに違和感がないように仕上がってました。 よしよし。
クリスマスは義父母の家に行くので、プレゼントを探したり、のたのた。
つか、明日サンタバーバラへ向けて出発しなければならないと言うのに、何の準備も済んでいない。
メールの返信、もう少しのたのたします。 ごほごほ。
ただいまボン。
日本滞在中、無理なスケジュールで遊んでくれた皆様、ありがとうございます。 もっと長く居たかったですが、ジャバ夫さんなくては、イサムさんと飛行機に乗れないので、タイトでした。 イサムさんが歩けるようになったら、もっとゆっくりできそうですが。
えー、色々あったのですが最後アホな事をしでかしたので、他所の奥様が同じ轍を踏まないように、書き記しておきます。 心配されるといけないので、先に書いておきますが、全員無事です。
皇帝一世一代の大バカ。 なんと、グリーンカードをロスの家に置いてきてしまいました。
ハクナマタタ。 ハクナマタタ。 (ライオンキング)
えー、皆様はこのようなうっかりはしでかさないと思いますが、一応、このようなアホな事態に陥ったら、まず在日アメリカ大使館へ行ってください。 そして、グリーンカード持ってるニョ、という証明書を貰ったのち、飛行機に乗ってください。 それが正しい手順です。
皇帝は、その事に土曜日気がついたので、大使館が閉まっていた。 はーん。
でもまあ、旅券番号を照会すれば、グリーンカードのレコードくらい出てくんじゃないの〜? と、タカをくくって成田へ。 (でも、小心者なので、いざとなったら旅行ビザで入ろうと、ESTAの登録だけしていた・・・←旅行ビザなら帰りの飛行機チケットがないと、入国認められません)
そして、シンガポール航空の人に、きっぱり止められるの巻き。 だよねー。
最悪、出発を数日ずらして、ジャバ夫さんにイサムさんを持って帰ってもらって、私一人、日本満喫?ふふ。 とか不届きな事を考えていたら、シンガさんはアメリカの移民局に色々問い合わせてくれて、あーでもない、こーでもない、と言いながら、不安を残したまま、なんとなく出国できる事になった。
もんや〜。
と、もやもやしながら米国へ旅立ったのであった。 もや〜。
もちろん、到着後即刻移民局に別室に呼び出され、あーでもない、こーでもない。 長らく足止め。
ただ、かなり凶悪な人々と一緒の部屋に留め置かれたので、部屋の中では一番早く無罪放免となって、解放されたのであった。 他の人は、三度目の不法入国で強制送還、永久追放、指紋の偽造、とかなので。 移民局も皇帝の「うっかりグリーンカード忘れちゃいましたー」などという、どうでもいいアホをいじめている暇はなかったのだな。
世間をお騒がせして、もうしわけございませんでしたー。
これから洗濯物をするので、明日から溜まっているメールの返事をポチポチします。 ポチポチ。
日本でベビーカーを押していると、アメリカとはだいぶバリアフリー事情が違うな、と思う。
まあ、だいたいバリアフリーのためのエレベーターとかの設備が、隅っこに追いやられているので、ぐるっと遠回りしなければならないというのが、おかしい。 日本に住んでいる時は、おかしいとは思わなかったが、いざ使ってみると、いろいろおかしい。
近所のスーパーに行ったら、エレベーターがなく。 店員さんに聞いたら、業務用のエレベーターに案内された。 なるほど。 日本のお母さんが、重い子供をわざわざ背負って歩いているわけだ。
とにかく、ベビーカーの機動力が悪い。
それは設備だけの問題ではなく、人々が全くベビーカーに厳しいのが大問題だ。
まず誰も注意を払わない。 段差などの困難にあっているお母さんを無視。 避けない。 それどころか立ちふさがる。 時折ぶつかってくる。
なぜ、こんなにも人心が荒れているのか。 寒いからか。 悲しいので、寒いからということにしておこう。
そして、お母さんたちも、「家を一歩出れば、冷たい赤の他人ばかり。自分の身と赤子は、自分で守らねばならない」という緊張感からか、実に厳しい顔をして歩いているのだ。 赤ちゃんが微笑みかけても、お母さんの表情は、無。 他の赤子連れのお母さんとすれ違う時も、無。
いや、これも寒いからということにしておこう。
ロスでは、ベビーカーを押していると、誰彼かまわず微笑みかけてくれたのに。 そして、こちらも微笑み返すのが礼儀であったのに。
日本到着後、あちこちですれ違うベビーカーに、にこにこ微笑みかけていたのだが、お母さんが無表情なので、怖かったっす。 もしかしたら、微笑みの不審者だと思われていたかもしれないので、慎みます。 はい。
我が家にイサムさんを見に来てくれる友達集会をしたり。 子連れ友達と子を持ち寄って、赤ちゃん集会をしたり。 ジャバ夫さんと、日本文化を仕入れに、お買い物に行ったりしていた。
イサムさんは、なんだか結局日本時間に移行してしまったようです。 午後も元気に夕方くらいまで起きて、だーだー言っている。 ほんでも、朝も早く起きるから、お母さんは眠くて仕方がないだ。
まだまだ滞在半分。 日本の皆様、よろしく遊んでやってください。
あ、今日久々にお蕎麦食べて、おいしかったのでメモメモ。 そばうまい。
時差で眠い。 夜1時からずっと起きている。
さて、日本に来て二日目。 おじいちゃんが千葉っ子なので、千葉の神社にお宮参りに行き、イサムさんのあまりの重たさに、お祓いの最中に落っことしそうになったりしながら、無事にお開き。 他のお母さんたちが、着物やスーツを着て来ているのに、皇帝一家だけ父母ともにGパン。 アメカジだからさあ。
などと言いながら、皇帝の祖母、イサムさんにとっては曾祖母とともに、お鮨を食べに。 すると、隣のお座敷のおばちゃん集団が、アイドルイサムの存在に気が付き、「かわいー!」「かわいー!」の大合唱。
更にその上、ふと油断したすきに、隣のお座敷に誘拐され、私も抱っこしたい私も私も、とテーブルを一周。
アイドルイサム、ファンのためにニコニコニコニコ。 微笑むほど、おばちゃんたちのテンションは上がり、好感度はウナギ登り。 ようやく皇帝の元に戻ってきたので、テーブルを後にしようとしたら、別のテーブルのお母さんが、自分の子供(幼児)に「ほら、あの赤ちゃん帰っちゃうよ!」と囁き。 子供がすっ飛んできて、イサムさんを撫で撫でした。
それは、花道を通るお相撲さんを触ろうとするファンのような・・・。
私は確信した。 イサムさんは、産まれながらにアイドルであることを。
イサムさんが重い。
イサムさんは、ずーっと同じように重いので、自分はなんて力のない人なんだ、と思っていたが。 こないだもっと月齢の若い子をだっこしたら、羽のように軽かったのだ。 たっぷり入っていると思っていた牛乳パックを持ち上げたら、空だった、くらいの軽さ。
しかし、イサムさんは産まれた時から重かった。 つまり、毎日ちょっとずつ重くなって行くイサムさんを運び続けた結果、知らぬうちに皇帝の腕の筋肉が発達していたのだ。 だが、筋肉の発達と同様に、イサムさんも重たくなって行ったので、結果、常に変わらずイサムは重たかったのだ。
このまま修行を続けたら、ムキムキになりそうだ。 もしかして、ちっとも減らない体重は、腕の筋肉のせいか。 いや、それは違う。
そういえば、腕の筋肉は強化されているが、足の筋力は衰える一方。 何故ならあんまり歩かないから。 アメリカには歩く用事がない。
日本に行ったら、家の前の坂も上れないかもしれない、と心配。
まあ風邪なので当然、家は掃除もできず、大爆発しているのだが。
現状を心配した義母が、お手伝いさんを今日の夕方派遣してくれると言う。 ありがたい。 と言いながら、人が来るので、片付け始めてしまったり。 そのためのお手伝いさんだと言うのに。
さてイサムさんの近頃。 お世話様で、無事(鼻たらしてるけど)9ヶ月になりました。
世間の9ヶ月は、一体どんな様子なのかしら? と、いろいろ調べてみたら、驚愕の事実が分かった。 3ヶ月頃からすっかり油断して、育児書も見なくなっていたのだが、どうやらこの頃(というか、それ以前から)、赤ちゃんは哺乳瓶を自らの手で支えたり、蓋付きの赤ちゃん用マグカップでお茶を飲んだりしているらしいのだ。
なんと。 赤ちゃんの成長、侮りがたし。 皇帝は、赤ちゃんはずっと哺乳瓶でミルクを飲ますもんだとばっかり思っていた。 いまだ、イサムさんは哺乳瓶は自動的に空から降ってくるもんだと思っている。 喉が渇いた頃に、横抱きに持ち上げてやると、ぱかっと口を開けて、哺乳瓶が落ちてくるのを待っている。
これはいかん。 急遽、赤ちゃん用マグカップを買ってきて、麦茶を煮出して入れてみたのだが。
イサムさん、全く飲み物だと認識せず。 頭の上でカップをぶん回し、濡れて泣いている。 うーん。
まあどんなに訓練が遅れても、小学生になれば誰でもコップで水を飲んで、トイレにも行けるようになっているだろうから、心配する必要はないのだが。
でも、哺乳瓶持てるのか・・・。 楽だな。
皇帝

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