皇帝の日記
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アップルの駐車場でパリス・ヒルトンを目撃したジャバ夫さんから、電話が。 「写真で見るよりかわいいよ」 って、それはタレントとして致命傷なのでは。
さて、いつのまにか10ヶ月のイサムさん。 最近後追いの軽いのが始まり、お母さんが台所に消えるとものすごい勢いで匍匐前進して来て、キッチンとダイニングの間に取り付けた仮設ゲートのむこうから、ニヤニヤしながら覗いてくる。 かわいさ半分、怖さ半分。 シャワーを浴びていても、いつの間にか風呂釜につかまり立ちをしていたり。
離乳食は、料理のできない皇帝には苦しみ。 試行錯誤の末、納豆を良く食べてくれるようになったので、何にでも納豆をかけてしまう。 茹でた大根に納豆とか(食べたら、美味だった)。
カボチャを茹でた後、身をイサムさんにあげて皮だけ食べている。 自己犠牲っぽいが、実は皮の方が美味しいのだ。
ほんで、ついつい普段の食事と離乳食の残りを食べるので、太ってしまいがち。 思い切ってお母さんの昼ご飯を「離乳食のあまり消費のみ」と定めてみたら、思いのほか効果があり、ちょっと減量した。 ただ離乳食って消化が良いので、夕飯までにめっちゃお腹すくんだけど。 うーん。 産前の体重に戻ったら、ちゃんと自分の昼飯も作ろう。
さすがにロスも冬になればじんわり寒いじゃない、と思っていたら、水曜日には気温が上がって、ビーチに散歩に行ったらビキニの人が歩いていた。 Tシャツの皇帝も汗だく。
イサムさんも、眠いのに暑くて眠れないイライラからか、ベビーシートから抱え上げようとしたところ、お母さんの腕を貫通するくらいの勢いで噛んだ。
ぎゃあああああああああ!
と、思わず叫んだら、通行人が「え!?何!?」って顔で振り返り。 「赤ちゃんに噛まれた!」と、誰にともなく釈明する皇帝。
だって、だって、血が出たんだもん。 ううう。 10ヶ月、危険。
流行のふわふわゆるゆる白トップスに、これまた流行の細いベルトでウエストマークしたら、狙った以上に古代ローマ人になった。
さて、豚しゃぶをした。 日本に行った時に、父が作ったしゃぶしゃぶにいたく感動したジャバ夫さんが、うちでもしゃぶしゃぶを存分に楽しみたい。 できれば毎日しゃぶしゃぶをしたい(そんなに?)。 というので、ついに卓上ガスコンロと鍋を購入したのだ。 しかし、狭いリビングの中でガスコンロやってると、容易に気温が上がる。
しゃぶしゃぶも終盤にかかると、ジャバ夫さん「そっか、豚を先に入れてたら、豚汁になるんじゃん!」と発見。 いやいや、味噌入れなきゃ、豚汁にならないよ? 「え!豚汁って味噌入ってた?」 って。 味噌、味の主成分ですからー!! 残念!
そういえば、義父のクリスマスプレゼントに悩んでいたが、結局マフラーと靴下のセットにした。 山火事で、防寒具など焼けてしまったでしょうから、ユタに持っていくマフラーがいるざんしょ、と思い。 ただ、予算があるので、えーと、GAPで良さそうな配色のウールのものを選んで、きれいな色の靴下を沢山添えたのですね。 そらもう、履かないで靴下ぐるみにしたいような、良い色でした。 ジャバ夫さんはジャバ夫さんで、別のプレゼントをもう買っていたから、私のお小遣いでね。
ほんでクリスマス当日、プレゼントを開けていたら、なんと、義父から私へ、マフラーが。
グッチのカシミヤのマフラーが。
ぼそぼそ。
でもちゃんと、プレゼントしたマフラーをユタに持ってきてくれてましたよ。 多分、もっと良いマフラー持ってたとは思いますけど。
プレゼント、難しい。
正月早々、「自分の子供かわいいとか言っちゃって、バカじゃないの?死ねば良いのに」的な主旨のメールをいただき、軽く凹んだわけですが。 「人んちの子供の写真なんか見たくねーよ。送ってくんなぼけえ」的な事も添えてありました。 しかも、それならそうと、上記のようなすっきりした言い方でお伝えくだされば良いのに、実に遠回しな、心ない書き方をされたので、更に酷い感じが漂ってしまいました。 (「私だったら絶対言えなーい」みたいな)
世の中には色んな感じ方をする人がいるんだから、気をつけなきゃな、と思いながら、気をつかってあげる必要もないか、と思いました。 これからも、節目節目に子供の写真を送りつけ、盲目的にかわいがろうと思っております。
だからこれからも、くれぐれも丁寧な因縁メール送ってくんじゃねえよ、ぼけ。
イサムさん、完全につかまり立ちをマスター。
さらに、立った後、ちゃんと膝を折って座れるようになった。 地味だが、これができないと頭から床に倒れ込むことでしか座れないので、何気に上級者スキル。 でもまだまだ頭を色んなところにぶつけてるんだけど。
机の角だけはスポンジを巻いたのだが、脚とかはまだむき出し。 机や椅子のの脚にまでスポンジを巻いたら、さすがに過保護だろう、と思っているのだが。 でも飽くなき探究心で、あっちこっちぶつけるからなあ。 もうイサムさんの頭にスポンジを巻きたいくらいだ。
さて、ユタに居る間、イサムさんにも雪国の寒さや、本当の雪について教えてあげたいと思い、厚着させて連れ出したり、ボールに雪を盛ってあげたりしていたのだが。 イサムさんは、ダウンコートに包まれて外に出されると、瞬時に眠ってしまう事がわかった(暖かいから?)。 ボールに盛った雪は、両手でバシャバシャかき回し、部屋中水浸しにする事もわかった。 あと一年したら、寒さや雪を楽しめるようになるかもしれない。 今はまだちょっと早過ぎたのでありました。
ジャバ夫さんの仕事があるので、我ら夫婦は一足先にロスに戻った。 イサムさんはユタに置いて行きたかった(こーらー)のは山々だが、ちゃんと一緒に帰ってきている。 結局、一人勤勉に滑りまくった皇帝は筋肉痛。
さて、晴れてレディ・オブ・シーランドになったわけだが、国民の居ない国の貴族と言うその称号は、トイレでお尻を拭くにも使えない、意味のないものなのだ。 だから、免状(メールでもらえる)をあえてトイレに飾ろうと思っている。 うちに遊びにきた人は、トイレを借りて、初めてお貴族の家だと気がつくのである。 ところでシーランドってどこ?みたいな。
貴族になって良かった事と言えば、貴族のお漫才が、素でできる事である。 http://www.youtube.com/watch?v=XFvZqe75Bh4&feature=related
ルネッサーン。
あ、新年メールありがとうございます。 お返事は、お部屋の片付けの後、心引き締めて送ります。
よろぴこ。
大晦日も正月一日も、ずっとスキー。 借りてる家から、エレベーターで直接ゲレンデに出れるのだ。
皇帝以外は皆まったりモードになってしまったので、この絶好のロケーションで、滑ってるのが皇帝だけ。 もったいない。 いや、もったいないという根性が、日本人をリゾートに向かせないのかもしれない。 休暇なんだから、あくせくしないのが正しい過ごし方なのか。 だったらサンタバーバラでだらだらしてても、同じじゃないだろうか。 違うのか?
南カリフォルニアに住んでいる人は、高い家賃、土地代を払っているわけだが、それは常夏の太陽を購入しているようなものではないのだろうか。 大金はたいて、天気を買っているのだ。 なのに、何故か休暇になると、わざわざ冬を求めて他州に遊びに行くのだ。 誰かその矛盾に気づいて。
滑りまくっておいてなんだが、スキーは重いし、寒いし、時々痛いし、なんと過酷なスポーツだろう。 前世どんな酷い事をして、このような苦行を強いられているのか。 年始から求道者のような皇帝であった。
来年は、是非暖かいところに集合して欲しい。 ジャバ一族。
日本は今年が終わろうとしているのでしょうか。
今日は犬ぞりに乗せてもらってた。 シベリアンハスキーとなんかが混ざったでっかい犬、総勢7匹が引きまくる。
犬ぞりと言うと、なんとなく「犬を酷使」というイメージがあり。 更には、ごらんパトラッシュあれがルーペンスの絵だよ、という情景まで浮かんできていけねえ。 と思っていたが、どっこいだった。
もともとそういう犬種だからなのか、そりの準備をしている間も興奮を抑えきれないわんこたち。 犬はちびっこ(12週)から老犬まで待機しており、その中でいかにも若々しい猛者が、そりに繋がれて行く。 「もう出発するぜ!」「もたもたすんなだぜ!」「とにかく前に進もうぜ!」と、吠えまくる。 そりを引きたくてしょうがないのだ。
義弟妹は、小型のそりで先に出発。 皇帝、ジャバ夫さん、義父は、ちょっと大きめのそりに乗って、後発。 義母とイサムさんは自宅待機。
さて、そんな荒くれ犬ばかりで、運転のおじさんを後ろに、皇帝先頭で出発! 何故なら、前の方に乗る人程体重が軽い方が良いからだ。 寒いじゃないか。
ものすごいスタートダッシュで、あれよあれよと言う間に進んで行くが、ちょっと行ったら、かなり先に出発した筈の義弟妹のそりが、犬団子になって停まっていた。
なんと、義弟妹そりのリーダー犬が、罪のない通りすがりの野鳥にかぶり付き、チームの犬達が「俺もその鳥欲しいんだぜ!」と襲いかかり、犬団子になってしまったのだった。
もちろん、皇帝そりの犬達も「あいつら何してるんだぜ!」と飛びかかる勢いで走って行く。 だがそこは、運転のおじさんの「ノー!」の一言で、ちゃんとまっすぐ進んだ。 えらいぞ、わんこ。
その後も、一番後ろに繋がれた問題児らしい兄弟犬がやや乱れた走りをした以外、興奮で吠えまくったまま、犬達の余力を残して問題なく終了。 一時間近くの犬ぞり体験でした。 半分体が氷かける程度の、ちょうどいい塩梅だったのではないでしょうか。
毛がもっさり生えた、ハスキー独特のプリプリのお尻を見ながらの一時間。 ロッキーは、本来このような雪まみれの場所で、吠え声など気にされずに、のびのびと走っているべきなのだなあ、と思った。
さて、ジャバ夫さんがクリスマスに買ってくれたピンクのニンテンドーDS。
私、ちっとも触ってございませんの。 ええ。 夫が毎晩、光が漏れるのをこそこそ気にしながら、レイトン教授のなんたらをプレイしているのでございます。
何故と言うに、ジャバ夫さんがおまけに付けてくれたソフトは、全部英語。 さっと流すべき、パズルとパズルの間のムービーの台詞を読むのに、妻はえらいこと時間がかかるのだ。 もう、パズルなんかどうでも良い程に。
だから早々に辞めて、ぽーいと机の上に置いておいたのを、この度の旅行にこっそり持ってきていたジャバ夫さん。 一体誰のプレゼントなのやら。
ところで、DSのソフトにはリージョンコードとか、ケチなものはついてないので、日本で購入するソフトも、同じハードで再生できる。
だから、そこのあなた。 別に皇帝にドラクエ9を送ってくれても、全然かまわないのですよ? (それこそ、英語でプレイしようとはさらさら思わないRPG)
ソルトレイクに義父母、義弟夫婦、皇帝夫婦、イサムさんが集合。 家を借りて、スキー三昧となるわけです。
しかし、義父母はスキーができず、義妹は妊娠してるので自重、イサムさんはお留守番。 そんなわけで、三人しかスキーできない。 その上ジャバ夫さんは仕事が終わらず。
スキー旅行なのにスキー率低し。
しかしまあ、留守番隊が多いと言う事は、イサムさんを安心してあずけておけると言う事なので、良し。 今日は昼からだらだら出かけて行って、ずるずる滑っていた。
とにかく子供が多い。 イサムがちょっと大きくなったようなヒヨっこギャング達が、ピヨピヨと列になって降りてくる。 しかもヒヨコどもは、かなりスピードを出してくる。 そして巧い。 しかし、周りへの気配りはない。 ピヨピヨピヨピヨ!! と人のすぐ横をかすめて行くヒヨコ。
まあかわいかったです。
ところで、昨日は母の一周忌だったので。 イサムさんに母の作った、赤ちゃんサイズセーターを着せて、喪に服しておりました。
なぜ母は、イサムさんにベストを二着も作ったのかなーと思っていたけれど、寒くなってきたら、さっと被せられるウールのベストは、赤ちゃんに最適。 大きいので、二歳くらいまで着られそう。
今日は母のお墓の改装が終わるんでございます。
さて、サンタバーバラから帰ってきたわけだけれど、明日からユタに行くので、準備に追われている。 えらいこっちゃ。 しかも話題のデルタだ。
皇帝

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