皇帝の日記
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日本での花粉症とはちょっと違った症状が出ているので良くわからないが、鼻水がすごい。 風邪が治ったばかりなのに。 あと、何故か微熱続き。 ぬう・・・。
さて子ども手当。 制度の穴から、出稼ぎ労働者の外国で暮らす同居していない子どもにも支給されるとかで問題になっているが、この問題は日本がお金払って損するとか、そういう事ではないと思う。 問題は、一万円以下でその辺の子どもの臓器を売ってしまうような国が、実際この世界に在ると言う現状。 月々13000円の子ども手当の為に、人身売買される子どもがいるだろうに。
既にタイの孤児が、書類上だけかもしれないが外国人と養子縁組させられているが、この500人以上の孤児は、どんな扱いを受けているのか。 例え書類だけだったとして、勝手に(たぶん本人には回って来ない)お金の為に養子にされて、支給されなかったらといって、また親子の縁を切られて孤児になるのだろうか。 というか、子ども達は自分たちがそんな事に使われたって事を、知らされているのかどうか。 人権無視も良いところ。
きっと日本のワイドショーなんかは「我々の税金が!」とか狭量な怒り方をしてるんでしょうけど、誰か外国に住む子ども達の心配をして欲しいもんだ。
日本の大人はどうでもいい。 大人なんだから、自分で選挙に行くなり、デモするなり、気に入らなきゃ抵抗すれば良い。 でも、無関係で無力な世界のどこかの子どもは、誰が守るんだ。 子ども等は、どこに向かって講義したら良いの。
努力しないで大人が得られる金は、子どもを不幸にすると言う話。
レオナルド・ダ・ビンチは、「ビンチ村のレオナルド」という意味であると言うのは、広く知られているだろう。 イタリア語は全くわからないけど、「ダ」の所が接続助詞かなんかなんだろうか。 だとしたら、「ダビンチ・コード」は「ビンチ村の暗号」だ。 レオナルドより村がフィーチャーされている。
さて、市民の憩いの場として、しょっちゅう日記に登場している、入場料無料の太っ腹なゲッティ・センターだが、今ダビンチのスケッチ画を中心とした展示会が開催されているのだ。 やっぱり無料。
ゲッティは、毎年決まった額を美術館が「消費しなければならない」という遺言を作ったので、キュレーター達はもうどうやって今年はお金使おう!って悩んでいるのね。 最近彼らはでっかいピカピカのフォードを何台か買って、送迎サービスの計画も立ててます。 お金が余るのも困り物ですな。 そんな事言ってみたいわ。 ぶつぶつ。
そーんな事を言っている(?)小市民達は、庄屋様がダビンチというのを見せてくれるだそうな。 ほんなら行ってみるかいなあ。 とばかりに、日曜日と言う事も有って大渋滞、駐車場も混み混み。 上野の人気のある展示会に比べたら、普通に絵を見れる程度の混み具合ではあるものの、普段ロスっ子がこんなに密着する事は無いなあ、というくらいの人口密度に。 (アメリカ人が上野の展示会に行ったら、観る前に立ち去ると思う)
イサムさんをストローラーに乗せて、ウロウロ。 レオナルドさんたら、ものすごい小さな紙面に、ちっちゃなちっちゃな絵を、細かく描くもんだから、各スケッチには虫眼鏡が置かれ、皆で覗き込むようにじと〜っと観る。
日本人だったら虫眼鏡を借りたくて、長蛇の列ができちゃうところだが。 すぐに虫眼鏡が手元に回って来ないと、すっと別の絵に行って、すいた頃に戻ってくるアメリカ人。 虫眼鏡を持っている人も、さ〜っと一通り観たら、「次の人?」って声をかけてから、適当な人に渡す。 この「適当な人」というのは、適当に近くて、適当に意欲のある人であって、けして並んでた次の人ではない。 というか、誰も並ばない。 列が無いので、適当な人なのだ。 それで誰も文句を言わないのが、西洋文明なのだろうか。 でも、小さな子でも譲り合って観ているので、そういう教育で立ち行くのだな。 日本人には性に合わないだろうから、素晴らしいけれど真似しない方が良い。
ところが、この虫眼鏡を、我が物として持って行ってしまう輩が居ったのだ。 もう言うのも面倒くさいが、中国人のおじさんだった。 彼が虫眼鏡を手にした途端、次の行動が予想できただけに、やっぱりなというか、どっと疲れた。
それを遠くから観ていた美術館の人。 どうするのかな?注意するのかな?と思って見てたら、ポケットから新しい虫眼鏡を出して、絵の前の人に渡した。 まあね、彼が来た時には、おじさんは既に素早く立ち去っていたからね。 しかし、もやっとする出来事であった。
おじさんはものすごい老眼で困っているけど、同居の鬼嫁が虫眼鏡を買ってくれないから、明日の新聞を読むために持ち去った。 と、思っておこう。
上海万博って、半年も開催されるんですって! まあびっくり。 関係者は上海に軟禁だ。
そして、万博のため景観保護を理由に、上海市内の洗濯物は外干し禁止との事。 なんということだ。 上海の上水道は、水質が悪く、使っているパイプも古くて内部が腐敗しているので、普通に洗濯しても、白シャツがサビでピンクに染まる程あれなのだ。 それを室内干しとは。
すっごい臭そう。
バスとか電車も混むし、その臭い衣類を着た、上気した皆さんが、みっしり万博会場を埋めるかと思うと・・・。
つか、問題なのは、洗濯物の外干しじゃあないのだ。 バス停のポールや電柱に、パンツを干すアーイー(おばちゃん)がいかんのだ。 普通に家の窓の前や庭に干す分には、それは景観の乱れではない。 ただの日常風景。
まあ、オリンピックもなんとか外国人死者を出さずにやりきったから、万博もつつがなく全うしてくれるでしょう。 加油。
ようやく母子ともに鼻水が止まり、全快宣言できる程になった。 やれやれ。 イサムさんの鼻水は、本人が「チーン」とできないために、いつまでもズルズルしてて、ちょっと可哀想だった。 拭くと嫌がるし。
さて、5歳の弟が作った物語を、29歳のお兄ちゃんが真剣に漫画にしたサイト。 http://axecop.com/
5歳児らしい、唐突な展開と設定に度肝を抜かれる。
何故お父さんの頭にピーナツバターを塗らなければならないのか? 何故黒猫のスーツを着て悪と戦うのか? 何故斧を拾った瞬間に斧刑事として、スーパーヒーローになるのか? そして、相棒が縦笛刑事。
それは、5歳児にしかわからない世界なのである。
ちなみに、動画もある。 http://www.youtube.com/watch?v=j05nKOy3aNY お兄さん、絵が上手。
つか、24歳の時にできた弟って。 それはもう自分の子どものように育てるしか無いな。 きっと兄弟喧嘩もできないだろう。
基本的にあんまり宗教と関係なく生きているのだが、それでも時々神様の存在を信じたくなる時ってありますよね。 急行電車に乗った途端、お腹がグルグル言い出した時とか。 試験当日、勉強してない時とか。 チーク材の家具に足の小指を強打した時とか。
そういうとき、「神様助けて!」って急に祈るってのも、普段お祈りした事も無いのに図々しい。 気恥ずかしい。 だから「かみたまん」を呼ぶ。 母は昔から宗教の話をする時、何故か「欧米人にとってかみたまんは〜」とよく神様を揶揄していた。 そんなわけで、皇帝も時々かみたまんのご厄介になっているのだ。 かみたまんは、他の神々と同じく何もしてくれないが、そこが良い。
さて、アメリカはキリスト教徒の国である。 ピルグリムファーザーが来た頃から、脈々と政教分離せずに、明々白々キリスト教徒の国であり、国民はしょっちゅう国家への愛を神に誓わされている。 スポーツの祭典でも、学校行事でも、裁判所でも。
国民でもなければ、キリスト教徒でもない我が輩は、そういう時は「ぼへ〜」っとしているしかない。
日本国籍を捨てず、アメリカ人にならないのは、その辺の事情もある。 だって、アメリカ人になる時には「有事の際には銃を取り、国家のために戦う事を誓ってチョ」と言われなきゃならんのだ。 どんな顔してどこに向かって誓ったら良いのかわからない。 たぶん、国家のためには戦わないだろうし、銃の使い方も知らんしのう。
まあそんなわけで。 珍しく宗教の話題だったし、ついでにもう一つコネタ。
熱心に念仏を唱えているチベット人のお婆ちゃんが、テレビのインてビューで「何を祈ってますか?」と聞かれて「世界の平和」と答えていたのを観たのだが。
同じ質問に、西欧の断崖絶壁の上にある、最も厳しい修道院の僧侶が答えて曰く「自分の欲望と戦っています。特に性欲」と答えていた。
そりゃあ、ダビンチコードがセンセーショナルなわけだな、と思った。
つか、今世紀最大のがっかりだ。
鶏のつくねをタケノコと一緒に煮ようと思ったら豚ひきしかなく、豚ひきつくねとタケノコの煮物を作った。 美味しそうでしょ? 美味しかったです。
ところが、ジャバ夫さんが「この豆腐美味い!」と言ったので、気もそぞろになってしまった。 何故!?何故豆腐だと思うの!? と、問いただすと「柔らかいから」とのお答え。 そうかあ。 彼にとっては、けっこう色んな物が豆腐なんだろうな、と思った。
あと、よく大根をジャガイモと間違えるので、その辺も理由を聞きたい。 硬いから?
イサムさんと一日中過ごしていると、特に書くべき事がない平和な日々なのだが。 最近、彼はどうしたことか「飛べる」と思ったらしく、ソファからコーヒーテーブルにダイブし、左眉毛の上が腫れてしまったのである。 皇帝は同じソファに座っていたのだが、まさか赤子が華麗に飛び立つとは思っていなかったので、勇姿を見送ってしまった。 なす術無しとはこのことか。
本日は食パンにぞっこん惚れてしまい、朝から食パンを握りしめ、食事が終わっても一向に放さない。 長らく食パン片手に遊んでいたのだが、やはり片手でつかまり立ちと言うのはバランスが悪かったらしく、後ろにすってんころりん尻餅をついて頭を壁に「ゴン」と良い音を出してぶつけていた。 それでも食パンは放しませんでした。
ところで、イサムさんは近頃よく、キッチンで働いているお母さんの気を引くために、お気に入りのおもちゃをキッチンに投げ込むようになった。 だいたいカラーボールとか、ジャバ夫さんのくれた小さなバスケットボールとか。 あと積み木を柵の外から差し入れしてくれるのだ。
ふと気がついたら、朝から連れ回して、モチモチになった食パンが投げ込まれていた。 ありがとう。 でもお母さん、これで遊んだりしないよ。
ツイッターで同期に子どもを産んだ人々を見ていると、色々とお悩みが多いようで。
どうやらツイッターはなんも考えずに打てるためにか、愚痴を垂れ流す場にする人が多く、わかりやすく機嫌の悪くなる母親は、面倒くさい女っぽいイメージが有るのでチョクチョク読まないようにフォローを解除していた。 ツイッターの良い所(?)は、気になる発言をする人を気軽にフォローできて、気に入らなくなったら一瞬でログから完全に抹消できるのだ。 過去ログも全部消えるので、その人の存在自体が全く目に入らなくなる。 これは公には特徴として報道されないが、全く新しいシステムだと思う。
だってイヤでしょう。
子どもがまとわりついてイライラする。 私虐待するんじゃないかしら・・・そんなの嫌! ごめんねって言いながら、子どもを抱きしめた。 夫はなんでお義父さんに何も言ってくれないのかしら。 あー今日は何もかもうまく行かない。 すごい落ち込んでるの。 死にたい。
とか、だらだら垂れ流す母親が、かなりの確率で居るんですよ。 解決策を模索する悩みではなくて、ただグダグダしてる人。 もしくは、ドラマ見過ぎで主人公になっちゃってる人。 実世界では、もしそんな厄介者に出会っても、距離を置こうとしてから実際に距離ができるまで、かなりかかるもんなんだが。
フォローしてる人が、この「死にたいモード」に突入したとたんに、こちらも「そんな物読まされて殺したいモード」になる。 そしたらそっとフォロー解除すれば良いのだ。 するとその人の発言は、完全に視界から無くなってしまう。
今までのネット上のコミュニケーションツールだと、まあ比較的簡単に関係が自然消滅するパターンを選択できたもんだが、こんなにも簡単にポチッと相手を抹消できるツール。 匿名ツール以外では無かったんではないだろうか。
実際にはあり得ない、変な人間関係がそこには有るのだ。 実に興味深い。
あと、ツイッター独特の現象なのか、それとも日本女性の常識とか恥ずかしいと思う気持ちとかが変化したのか、生理の予定を書き込む女の人が多いのに驚く。 まさに女子校のノリで。 しかも、本人の顔写真で作ったアイコンで。
あんれまあ。 恥ずかしくないのかしらん。 と思いながら、こちらは呟き中の機嫌とセットで観察している。 バイオリズムって不思議ですね☆(ちょっとさわやかにしてみる
文句を言いたい時もある。 頻繁に言ってる気もするが。
近所のおばあちゃんが、しょっちゅう通路にゴミを出すんで、毎回気がついたら回収して規定の所に出しているのだが。 大家さんに、ちょっと注意して欲しいんですけど〜と伝えたら、「あなたが拾ってるなら、良いじゃない」と言われて、むっとしている。 どうしてくれようか。
さて、ジャバ夫さんが、月金を在宅勤務の日としたようだ。 やはり昼飯を作らなければならないので、そう言う意味では忙しい気がする。 でもまあお試し期間だから。
後、時々良い事を言うので、聞き漏らさないように注意しなければならない。 今日はジャバ夫さん「彼はナンパがり屋です」と言っていた。 あー気になる。
どうしたことか、週末に義母がやってきて、誘われるままにサンタバーバラに行く事になって、行ってきた。 しかしそろそろサンタバーバラもカーペントリアも、観光し尽くした感が。
薄々地図で気がついていたけど、今住んでいるヴェンチュラから、オハイという町までが、比較的近く、道一本で行けてしまうので、行ってきた。 オハイとは、山奥の湖畔にある、小さな町というかコミュニティというか、最近リズ・ウィザースプーンが、ハリウッドの喧噪を避けて子どもたちと移り住んだ田舎。 (当時付き合っていたジェイク・ギエンホールとの写真を撮られるのを嫌がって移住したそうな。別れたけど)
世界中のどこでも遭遇する日本人観光客と、ほとんど出会わなかったのが、田舎パラメーターをかなり振り切っている証拠。
そのような僻地なのだが、地ワインを取り扱うワインバーとか、ワイナリーとか、現代作家の美術品や装飾品や家具を扱うギャラリーだとかが、狭い所に集結している不思議。 週末の一泊二日旅行とかにちょうど良いのではないでしょうか。
美術品を扱う商売をする人に、何故かインド人がけっこうな確率で潜んでいる。 きっと商売上手なのだろう。
そんなインド人の一人が近づいてきて曰く 「あなた、エキゾチックな顔をしてますね」
いえ、ソレホドでも・・・。
そんなこんなで、結局近所の植木屋さんまで散歩がてら歩いてきた。
近所にあるのに行った事が無いこの植木屋さんは、なんとハイウエイの出口、のぼり車線と下り車線の間にあるのだ。
・・・どこが入り口だろうか。 と、通りかかる度に疑問に思っていたのだが、ジャバ夫さんが言うには、日に何度か柵が除けられている時があり、その瞬間に入れば?ということだそうな。 RPGのよう。
閉まっていたら向かいのマクドナルドでお茶でもして帰って来ようと、テケテケ歩いて行くと、運良く開いていた。 するりと入ると、中は普通の園芸屋さん風。 ベランダに何か、観葉植物でも置かんかな、と物色してみる。
皇帝のアパートには、かなり立派なベランダが有るのだが、椅子と机以外なんも置いていないのだ。 丁度街路樹の頭がベランダの半ばまでせり出していて、緑は十分足りているし、そもそも皇帝には絶望的な程、園芸の能力が無いときている。 しかし、勇者もアパートのベランダで好きな花を育てて愛でているというし、地球は温暖化しているし、ここは一つラブリーな鉢植えでも置いてみるか、という気になったのだ。 年をとると観葉植物を枯らさなくなるという統計も有る事だし。
ふんふふん、と見ていると、店の奥からじいさんが出てきて曰く、 じじい:どこに置くつもりの木を探しているのじゃ。 客:ベランダの小さなスペースに置く鉢植えを探しています。 するとじいさんは首を横に振りました。 じじい:ここに出ている奴らは、室内用じゃ。 屋外に置く奴らは裏にあるのじゃ。 時にお若いの、そのベランダは直射日光が当たるかね。 客:ええ、東側なので朝の2、3時間は影ができません。 じじい:では立ち去れ。こやつらは日光が直接当たる環境を好まぬ。 客:ええ!?
売ってもらえませんでした。 なんといういたわりと友愛。 じいさんは、商売よりも植物を愛しているのです。
だったら、もっと植物が喜びそうな環境に店開こうぜ? ハイウエイの真ん中だよ?
あんまり儲かってなさそうな植木屋さんでした。 日陰のできるベランダを持ったら、また来ます。
皇帝

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