皇帝の日記
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義弟と皇帝は敵である。
ジャバ夫さんは日本語がそこそこできるが、弟は全く異文化に興味無し。 旅行もそこそこするけど、アメリカ一番!マック一番!とりあえずウォッカはコーラに入れとけ、な人である。 だからそもそも話はお互いにほとんど通じていないと言っても過言ではないのだが。
まず義弟はスポーツマンのせいかアクションがでかい。 会うなり、喜びのあまり(?)ジャバ夫さんに飛び蹴りを食らわせたり、ソファにジャンプして飛び込んだり、何も無ければその場でぴょんぴょん飛んでいる。 そして常にエネルギーが余っているので、突然「走りに行こう!」とか「あの山に登ろう!」とか言って、飛び出して行く。 義母によると、赤子の頃からエネルギーが余って仕方ないので、朝から夜まで床を転げ回って、ようやく寝付いていたのだとか。
まあ、これが子犬ならば可愛いのだが、義弟は180以上の大男だ。 こ、怖い・・・。 家が壊れる・・・。 ビクビクしてしまう皇帝なのであった。
そして、2007年夏「納豆ウン○事件」。 日本に遊びに来た義弟夫婦を連れて、六本木のちょっと良いお寿司屋さんに行った時の事である。 納豆巻を頼んだ皇帝に「ウン○みたい」と言ったのである。 「食べてみたら美味しいんよ」と勧めると、「味もウン○」と言ったのである。 かちーん。
てめえはウン○食った事あんのかー!!! がしゃーん!!
と、ここでしこたま東洋の嫁に怒られた義弟。 だがしかし、こりずに2009年正月「お餅キンタ○事件」を起こすのである。
てめえはキンタ○食った事あんのかー!!!! ばしゃーん!!
そう、義弟は下ネタが好きなのである。
かくて色々相容れず、特に食文化の違いは、決定的に二人の仲を凍えさせてしまった。 何度も我が家に泊まりに来ているが、「米、味噌、醤油」の三拍子に絶対手を付けないのだから、朝食にすらありつけず、毎朝マック通いの憂き目にあう義弟。 絶対献立を曲げない皇帝。
両者一歩も譲らず、うまく行っているとは言いがたい関係なのだが、義弟は家族の集まりとかが大好き。 しょっちゅう安否を気遣う電話をくれるし、母の日にはカードも送ってくるし。 このような異国の何食ってるかもわけわからない義姉を家族の一員として慕ってくれるのは、たいそうありがたい事でないか。
と、思っていたら、8月になんと、マリーナデルレイでセイリングの全米大会が有るとかで、1ヶ月も泊まりにくる事になった。 全然かまわないのだが、驚く事に東海岸からはるばる車で来ると言うのだ。 自分のボートじゃないと調整がうまく行かないとかいう理由らしいが、延々ボートをくっつけた車で。
その頃には新生児の子も居る予定なのに。 ふにゃふにゃの赤子も乗せてやって来ると言うのだ。 恐るべしアメリカ人。
恐るべしと言えば、義妹は今臨月に突入しようとしているが、体調が良いので大学の講師の職に復帰して、まだ教壇に立っていると言う。 予定日の前後が学期末試験なので、生徒達は先生の赤子が試験の前日とかに生まれて、テストが延期になるのを期待しているのだとか。
たくまし過ぎる。 哺乳瓶の煮沸消毒とか、どうするのかな。 しないのか。 そうか。
たぶん8月は、たくまし過ぎるアメリカ人一家に翻弄されて、毎日キーキー言っている事だろう。 乞うご期待。
ディラン君のおじいちゃんが韓国語しか話せないのだけれど、イサムさんを見て「かわいいけど、男の子みたいだな」と呟いていた。 男の子で良いのですよ・・・。
イサムさんに「大きな声では言えないけど、お母さんの作る離乳食がまずい」と、近所の赤ちゃんにひそひそ言っている夢を見た。 それで最近食が細いのか。
さて、そんなイサムさんだが、今日は1ガロン水のボトルの空になったやつをお母さんがくれたので、ずっとそれで遊んでいる。 1ガロンなので、ほぼイサムさんの胴体と同じサイズなのだが、それを抱えて歩いたり、一緒に転がったり、乗ったり、叩いたり。 ちゃんとしたおもちゃがいくらでも有るのに、ゴミに夢中。
そういえば、映画「ベイビーズ」は素晴らしかった。 ナレーションすら無い、赤子撮りっぱなし映画なので、別にイサムさんを連れて行っても良かったかもしれない。 実際赤子連れのお母さんもチラホラ観に来ていて、泣いても誰も怒らない。 何故なら、この映画を観に来ている人は赤子好きだからだ。 赤子まみれ。
モンゴルの赤ちゃんと、たぶん年子くらいのお兄ちゃん赤子が、顔がまん丸でかわいかった。 夏はお尻丸出しで歩かせているのに、何故か靴を履かせているのは、遊牧民の誇りとかだろうか。 いや、関係ないな。 パンツ履かせないのは、オムツ代がかからないからか。
母になって二度目の母の日。 アメリカの母の日がだいたいわかってきたが、日頃お世話になっている女性陣に感謝と愛を伝えよう、というイベントなので、日本より対象者が広いのだ。 カード屋さんに行くと、「お母さんへ」という棚の他に、「おばあちゃんへ」「おばさんへ」「お姉ちゃんへ」と、色んな選択肢がある。
今朝は義母が来ていたので、朝一緒にお食事し、イサムさんからのカードと簡単なプレゼントを渡した。 家に戻ってから昼寝して起きたら、イサムさんのサイン入りで花束が届いていた。 イサム、スーパーベイビー。 それから母の仏壇を掃除した。
午後はシッターさんが来てくれる予定で、映画「ベイビーズ」を観に行く。 しんぼうたまらん。 どんな可愛い姿を魅せてくれるのだ。 はあはあ。
自分の赤ちゃんを置いて、人の赤ちゃんを観に行くと言うアイロニー。
2010年05月09日(日) |
鉄人2ちょっとネタバレ |
父は一週間の滞在の後、本日日本に飛び立ちました。 イサムさん堪能の旅。 いかがだったでしょうか。 ジャバ夫さんが忙しかったので、あまりどこにもいけなかったので申し訳ない。
さて、最終日、夜イサムさんをおじいちゃんにみてもらって、映画「アイロンマン2」を観に行った。 公開初日だったので混んでいて、館内が死ぬ程暑かったけれど、良いエンターテイメント映画だった。 以下ネタバレあるので、すっ飛ばしてもオッケー。 バレても楽しめる映画だけど。
思うに、ロバート・ダウニーJr扮するアイロンマン、スタークは男の夢をぎゅっと凝縮した姿なのではないだろうか。 美人秘書と部下に囲まれ、億万長者で、ビジネスで成功していて、家の地下に趣味のメカメカ部屋(ラボ?)を持っていて、世界中から言動を注目されながら、子ども達から大人気、パーティーではコスプレのチアリーダー達が登場。 気の合う男友達が居て、殴り合いの喧嘩をしたけど、その後前以上の絆で結ばれる汗臭さ。 花火ぼんぼん。 時々適度に悪い人(今回はミッキー・ローク)が襲ってきてくれて、もちろん派手に勝って、軍から勲章をもらえる。 最後は長年支えてきてくれた、友達兼恋人の美人部下とチュウまでできちゃう。
こんな人生、男に生まれたからには一度夢見てみたい。 とにかく派手。
スーパーマンにはなりたくてもなれない(エイリアンだから)。 不幸なバットマンには、頼まれてもなりたくない。 スパイダーマンも地味に不幸。活躍も地味。
目指すべきはアイロンマンだ。
歩くようになったら、頭や顔面をあちこちにぶつけまくるようになったイサムさん。 家具の淵を全部緩衝剤で包んでしまった。 この数日間で、ほっぺ、顎、デコにコブとあざが。 せっかく男前なのに。
さて、ししゃもを焼いた。 魚焼き機が無い上に、台所に換気扇も無いので、ベランダにコンロを出して焼いた。 中庭に在るBBQグリルは、ガス欠で使い物にならず。 ガス5台あって、1台も使えないってどういうことだ。 大家さんしっかりしてくれ。
そして、このところジャバ夫さんは忙しい。 これからセパタクローをする為に、今の仕事を全部終わらせなければならないからだ。 朝は妻が起きるよりも早く、夜は妻が寝るよりも遅く帰ってくるので、あんまり顔を見ていない。 ししゃもは冷蔵庫へ。
ツイッターで自分の顔写真アイコンを使いながら、生理の予定を書き込む人が居て驚く。 という話をしていたが、尿意や便意をなんのためらいもなく書き込む人も多いので、もしかしたら生理現象全般が恥ずかしくないという、ニュージェネレーションに至ったのかもしれないと思い始めた。 皆さんよく山手線で腹痛に襲われていらっしゃいます。
さて、ジャバ夫さんの実家に週末行って、ワイナリーを巡ったりしていた。 ワイン通だからワイナリーに買い付けに行くのではなく、お買い得だから行く。 しかし、ワイナリー巡りと言えばお洒落な行事であるらしく、高級なクラシックカーで乗り付けてくる人々等でにぎわっていた。 運転して帰るのに、試飲しまくりとはこれ如何に。
実はジャバ夫さんの実家は、今のビーチハウスを離れ、モンテシトの辺りに引っ越そうとしているのだ。 相変わらず保険会社が火災の損害を支払うのを渋り、なかなか元の家の再建に取りかかれず、仮屋暮らしが続いているので、もっと広いところに引っ越してしまおうという話らしい。 避難中の家賃は、保険会社が負担しているからだ。
元々の被害額が大きいので、支払いを先延ばしにして、この先何十年も家賃を払い続けてやろう、という保険会社の魂胆らしいのだが。 なんだかどっかで君たち計算間違えしてないかい?
とりあえず、引っ越しの準備にわらわらしているサンタバーバラでした。 わしゃわしゃ。
イサムさん、14ヶ月を目前に歩きました。 日頃のご愛顧にお応えして、お爺ちゃん滞在中に歩くとは。 なんというタイミング。 わかっていてやっているとしたら、末恐ろしい子じゃ。
さて、iphoneも電話とカメラ機能しか使っていない皇帝だが、ジャバ夫さんはipadも購入し、マック生活を満喫している。 しかも、アクセサリのキーボードまで。 じゃあラップトップと何が違うの。 けっこう重いし。 ものすごく面白そうだったら、購入を検討しようと思う。 でも英語だ。 やめよう。
どんな職業でも、「ハイパー」と「クリエイター」で挟む事で説明できることがわかった。 妊婦はハイパー赤子クリエイター。 主婦はハイパー家事クリエイター。 名探偵コナンはハイパー事件クリエイター。 コナンが居るから事件が起る、みたいな。
さて、ジャバ夫さんに一休さんについての説明を求められ、一休宗純さんの話になり、小乗仏教と大乗仏教の話になり、ダライラマの話になり。 どうこうして「〜〜〜from同志社」というセンテンスをジャバ夫さんが言ったのだが、この「フロム・ドウシシャ」の発音が「ふんどし社」に聞こえた。 同志社大学出身の人は、自己紹介の時「アイムふんどし社」って言ったらいい。
父が遊びに来ているので、色々出かけたいと思う。
アメリカのテレビ通販が、日本の特に伝える事もないテレビチャンネルで放映していると思う。 日本でもそんなんなんで、こちらアメリカでは、実に頻繁にテレビ通販番組がだらだら放映されているのだが。
ベッド・バス・アンド・ビヨンドというチェーン店では、このテレビ通販の商品をよく扱っている。 うまいなーと思う。 どんなに安い商品でも、テレビ見て、電話かけて、クレジットカードの番号を入力して、住所伝えて・・・って、けっこう面倒くさい。 通販だから実際の商品は見れないし。 返品可でも、また返品手続きの事を考えると面倒。
でも商品は毎日テレビで観てる。 気になってる。 って人は、たまたまお店で見かけたら、あらっと買ってしまうだろう。
というわけで、買ってしまった妙な通販グッズ(音注意。 https://www.buynecklineslimmer.com/6/? 一日二分で二重顎解消。 わお。 効果があったらお知らせしましょう。
そうそう、別にこの商品を買いに行ったのではなくて、コーヒーメーカーを買いに行ったのだ。 なんとコーヒーメーカーが原因不明で出火。 すぐに消火したけど、いかにもプラスチックが燃えました、な有害物質の匂いが飛散していたので、捨てたのだが。
やっぱりコーヒーがいつでも飲めないと不便なので、新しいの買いました。 しかし、なんで燃えたのかなあ。 水漏れ?ショート?運命のいたずら? 謎なのであった。
世界4カ国の赤ちゃんの一年間に密着した、素敵映画が公開間近。 http://www.filminfocus.com/focusfeatures/film/babies/ とにかく、可愛さに失神しそうな勢い。 トレイラーが無料で視聴できるので、是非見て失神したらいい。
さて、近頃の更新を見てたら、なにあたい?心が荒れてるの?ロンリーハートなの?と言うくらいにぶつくさ文句ばかり言っているので、良い事を探してみた。 心にモイスチャー。
んで、私のハートフルストーリーといえばラブリーイサムなのであるが、彼ったら最近、とってもえらいのよ(うふ。
12ヶ月になった頃から、何故かオムツを替える時に反抗するようになっていた。 イサムさんのオムツレジスタンスは、まずオムツ交換台に横にならない。 抱えるようにして、ようやく横にしても、すぐにエビ反りして反転して、そのまま立ち上がってしまう。 雄叫び泣き(涙無し。
オムツ脱がした後、汚れ尻のまま転がる、立ち上がる、逃げ出す。 立ち上がった後、なんか落とす。 ぎゃあ。 ニュートン。
そんなわけなので、もうオムツ替えるのが面倒くさくて。 匂いと張力のぎりぎりまで我慢してから、意を決して戦闘配備という状態が、一ヶ月以上続いた。
しかし、明けない夜は無いもので、最近イサムさんは悟ったのだ。 おとなしくしていれば、30秒で新しいオムツにしてもらえると言う事に。 更に彼は気がついた。 新しいオムツは、気持ちがいいと言う事に。
いや、何回も説明したんだけどね。 ついにわかってくれたか。 長い道のりだった。
そうでもないか。 赤子の悩みは、せいぜい一ヶ月単位で解決していくな、と思った。 放っておいても成長するから。
皇帝

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