皇帝の日記
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白米が美味い今日この頃、こんにちは。
平熱がやたらに高い皇帝ですが、この数ヶ月37.7度前後と大変な高マークでありながら元気で、何か 素人には推し量れない病気なんじゃないかと、恐れおののいているわけです。 秋頃日本に遊びに行こうと思っているので、思い切って日本の病院の人間ドッグの予約をしました。 元気なのに病院て、と思ったけれど、元気なときこそ油断してはいけませんね。 はい。 30超えたら乳がんの検診もすべきだし。 以前母親が闘病していた時に「設備が綺麗で腕がいい」と勧めてもらった病院なので、もしナイスだったらこちらでもお勧めしたいです。
さて、往年の美人モデルが最後のあがきに写真集を出し、 「美しい女には3億円の価値がある。かわいいね、アメあげる。から始まって、生涯でだいたいその位の差になる」 などとうそぶき、世の中の3億円の価値のない大概の女性に「ちょっと何言っちゃってんのこの老害」と思わせたわけであるが。
私、本日イサムさんが3億円への華麗なるファーストステップを踏み出した瞬間を見たのでありす。
「赤ちゃんとは毎日散歩に行きましょう」とする育児書の御説であるが、めんどくさがりな皇帝は家にこもりがちなので、日々の買い出しとセットにしている。 最近ようやく二足歩行できるようになったイサムさんが、お尻をフリフリテコテコ歩いて行くので、もう通行人は「かわいいー!」「かわいいー!」の大絶叫ですよ。 ええ。 むふふ。
そして、スーパーのオムツ売り場に差し掛かったとき(でもオムツを買う予定は無かった)、高校生くらいの女の子が「かわいいー!これあげる!」と、オムツの割引券をくれた。 おお、これはありがたい。 と、受け取って、ベビーフードを何個か籠に入れてレジに並んでいたら、おばちゃん達がわさ〜と寄ってきて「かわいい!」「かわいい!」と連呼。 そして、よってたかってベビーフードの割引券をくれた。
総額15ドル。
目指せ3億円。
日本の少子化はいかがお過ごしでしょう。
アメリカは先進国では珍しく人口が増加傾向に有り、南米やメキシコからの移民、更には中国韓国と言ったアジアからの移民の爆発家族計画が後押しして、道端に赤子があふれまくってるんであります。 ばぶー。
さらに、不妊治療や人工授精等の技術が、ここ数年でメキメキと上達した結果、比較的少子化の進んでいた裕福層の白人夫婦間でも、2人以上の子持ちが増えたんでございます。 50代くらい(に見えるけど、多分40代)のお母さんが、ショッピングカートと自分に子ども達を引っ付けて歩いているのをよく見かける。 ばぶーばぶー。
さて、ぼーっと一杯2ドルのコーヒーをすすりながら道行く人々を眺めていると、ある事に気がつく。
年子が多い。
なるほど、ある程度年齢が上がってから子どもを持った人は、次々産まなければならないので、年子になる事が多いのだろう。 そして、働き者の移民の間でも年の近い子どもが多いのは、育児を一気に済ませて、学校に全員あげたら、また仕事に復帰できるからだという。
ちなみに、知り合いのメキシコ人のお姉さんは、今3歳2歳1歳0歳の母である。 ばぶばぶばぶばぶ。
さて、年子が多い傾向の他に、子どもの年が思いっきり開いている家族も結構いる。
ちょっと開いているのではなく、親子程も開いている。 これは、離婚再婚が多いからだそうで、父親か母親が違うか、連れ子どうしと言う事で、年がガンと開いてしまうんだそうな。 他に、やはり働いているお母さんの作戦で、一番上の子がベビーシッターできる年になるのを待ってから、次の子を産んで、スムーズに職場復帰できるのを狙っているんだとか。
しかし、どんなに子どもが沢山いても、騒いでも、迷惑がっている人はいない。 例え信号がなくても、ヒヨコ達が道を渡りきるまでドライバーは必ず停車。 お店のドアは子ども達が来ると、近くの人がそっと開けて通してくれる。 レジ打やウエイトレスは、必ず子どもに話しかけて、親が気を使わなくて良いように「子どもオッケーよ」オーラを出してくれるのである。
若者にお金がないから少子化とか、そんなんじゃないだろう、と思う。 日本は子どもばぶばぶ連れて歩けないから、少子化なんじゃないかな。 何の関係もないそこいら中の人の助け無しに子どもを育てるのは、想像以上に大変だと思うので、それでも頑張って子ども育てろ、とは日本では言えないな。
悲しみのオクラホマ、とか言っていたら、本当にオクラホマシティにおにぎり大の雹が降ってしまった。 自然が厳しいところだ。 たくましくないと生き残れないな。
さて、たかがゴミの捨て方がなってなかったごときで叱責されてしまったジャバ夫さん。 今朝もまた、期待を裏切る事なく次々とやらかしてくれた。
食器洗い機の中に、コーヒー豆(ひきたて)をばらまいてくれたり。 トイレのドアを思いっきりバーンと開けて、外に居たイサムに当たったり。 先月からずっとイサムのインフルエンザワクチン接種の予約を忘れ、受付が終了してしまったり。
来るね。 次々来るね。 ボケの連発に、ツッコミきれないままだよ。
更に数週間前、なんぞ人の携帯電話を持ち出して「使い易くしてあげる。バージョンアップしてあげる」と言っていたのだが。 戻ってきたら、通話すらできなくなっていた。
ゲームの機能とか、どうでもいいんです・・・。 電話とカメラしか使ってませんから・・・。
戻せーこのやろー。 とぶつくさ怒っていたら、色々いじって通話ができるようになり。 撮りためていたイサムさんの写真も戻ってきて、めでたしめでたし・・・じゃなかった!
えーと、実は「イサムさん写真」の写真は、iphoneで撮影しているのだが。 そのカメラ機能が低く、写真のデータは一枚につき1メガバイト以下。 (日本で発売された3Gより前のモデルなので、性能が著しく悪い) ブログでアップできる写真の容量が、一枚につき1メガバイト以下だったので、ただ取り込めば、アップデートできたのである。
ところが、ジャバ夫さんが勝手に新しいiphoneにしてしまったが故に、一度写真の解像度を落とさないと、アップロードできない仕様になってしまった。
oh!面倒くさい。
oh!oh!oh! というわけで、またしばらく怒っているのである。
そういえば、結婚式記念日だったのです。 二年目はガーネット婚だというので、アンティークでビクトリアンな小粒の指輪を買ってもらい、結婚式で使ったシャクヤクの花束をもらったりした。 そして、日本食をモリモリ食べて、英気を養い、明日からまたオムツを山程取り替えましょうね、と誓い合ったのであった。 最近、イサムさんはりきって一日に三回も出すのです。 きっと一生懸命成長しているのだね。 全然体重増えないけど(10キロちょっと)。
さてセパタクロー。 いや、サバティカル。 ついに今週から、ジャバ夫さんが毎日家に居る事に。 (父、今週来てくれれば色んなところに行けたのに)
日本の熟年カップルでは、夫が定年退職した後に同居に耐えられなくて離婚と言うケースが多いんだとか。 なんで?と思っていたが、なるほど、これはイライラする。
いや、別に耐えられない程大変な事が起るわけじゃないのだが。 何もしない夫に腹が立って・・・という事ではなく、何かしようとするジャバ夫さんの間違いを、訂正して回るのが大変。 ええ、積極的に家の中をマネージメントしようと、頑張るのですよ、ジャバ夫さん。
例えば昼ご飯を作っていると、何か自分にできる事は無いかな〜と思っているらしき巨体が、右往左往狭いキッチンを行ったり来たりする。 冷蔵庫を開けては「これ、この野菜食べたい。洗う?」とか、レシピ計画に無い割り込みをしようとしたりする。
・・・邪魔・・・。
ここに君の仕事は無い。 出て行ってくれないかな。 と、リビングに追いやると、ふと彼は「あ、ゴミ捨てに行こう!俺って頭良い!」と思ったらしく、せっせと家中のゴミ袋からゴミを集めはじめるのである。 別に良いけど。 ゴミは明日回収しようと思っていたのに。 まあ良いか。
やがて一日が終わり、次の日の夕方、とんでもない事が発覚するのである。 なんと、ゴミ袋をオムツ捨て箱から回収した後、新しい袋を入れてない!! オムツ捨て箱は、匂いをシャットアウトさせる為に、蓋が密閉され、ダクトから入れたオムツは、外気に触れないまま箱の中のゴミ袋に納められる仕組みになっているのである。
それがoh!ゴミ袋が入ってないって、どういう事!? 袋ネセサリーでしょ!? プライマリーでしょ!?
箱がやけに匂うから、早めに中を入れ替えようと思って、開けた時の驚き。 サプラーイズ!! 山積みになった、素のオムツ。 あ、あと日本の育児書には、オムツについた大をできるだけかき集めて、トイレに流せとか意味不明な事が書いてあるけど(紙オムツもなの?)、アメリカではそんな事しません。 だから、オムツの中にはそのまま、夢と希望がみっしり詰まっているのです・・・。
とまあ、そんな事が刻一刻起るので、夫の一挙手一投足から目が離せないのである。
チーズ切った後のまな板を放置したり。 飲みかけのワインを放置したり。 漆器を水の中に放置したり。 ナイフを水の中に放置したり。
きっとこの人、自分が何かした後の結果を考えないんだな。 というか、何も考えずに生活しているんだな、というのがわかる。 ある意味男らしい。
追いかけ回して、「駄目!」「駄目!」を連発してたら、さすがにうるさくなってきたのか、ジャバ夫さんは「やがてできるようになるでしょう」と宣託めいた事を言い出した。 やがて・・・。 今すぐできるようになってはくれまいか・・・。
ベーコンを焼いたら換気をするとか、そいういう事。
家の中に、ままならぬ男が二人。
ジャバ夫さんの出身タルサ、オクラホマは、悲しみの町である。
というのも、全米きっての貧乏州であるオクラホマは、自然が厳しく、トルネードやハリケーン、ツイスターに何度も襲われ。 白人はフロンティアが消滅して、いったん開拓時代に区切りがついてからも住み込もうとせず。 今なお、ニューオリンズに銅像が建っているジャクソン大統領によって、わずかなネイティブアメリカンの生き残りが強制移住させられ。 命からがらやって来たインディアンの1/4が死に絶え。 その後更に増える移民に対応しきれなかったアメリカが、最終的に「ヨーイドンで走って、旗立てたところに住んで良いよ」といい加減に土地を分譲し(この辺の事は、映画「遥かなる大地へ」参照。http://ja.wikipedia.org/wiki/遥かなる大地へ) 激しい気候、飢饉で、更に白人までも死に絶え、移動し、親の移動について行けなかった子ども達が浮浪児化し。 子どもを捨ててまでNYなど都心部に逃げ延びた親達は、世界恐慌で自殺。
等々。
あまりに酷過ぎて、お涙ちょうだい映画作り放題な土地なのだが、地味なのであまり外貨獲得できず。
今なお、貧しく治安が悪く荒れ果てているのである。 フロンティア。
そんなところなので、ジャバ夫さんの同級生が、年間何人も亡くなる。 事故や事件に巻き込まれたり、環境汚染も深刻な為に、若くして病死する人も多い。 上半期だけで、今年すでに2名の同級生が亡くなって、お葬式のお知らせが届いている。 もうほとんど生き残っていないクラスメイト。 去年は脳死になってしまった子も居るし。
何故そんなに悲しみのオクラホマなのか。 紐解くのに良い映画を発掘。
それは1983年の、オクラホマ・タルサを舞台にした映画「アウトサイダー」フランシス・コッポラ監督作品。
経済の二極分化の進んだタルサで、将来に絶望した未成年のチンピラ高校生が巻き起こす暴力事件と、相反する内面の葛藤を扱っている。
裕福な家の子ども達が、わざわざ貧困層の子どものところまでやってきてイジメる、という冒頭のシーンからして、日本人にはあんまり理解できないかもしれないが、ジャバ夫さんの幼少時代のタルサも、ほぼこの通りだったと言うから驚く。 更に、裕福層はあんまり裕福ではなさそうで、貧困層のバイトの時給も時価にしたら25ドルくらいと言うから、それほど両層に差がないのである。 今は、もっと分化が進んでいるので、絶望も深いのだとか。 殺傷事件が多い理由も、頷ける内容になっている。
今のところ掘り尽くされそうな原油以外に、これと言った経済産業もなく。 オクラホマ経済が回復する兆しも無いし。 第二州都のオクラホマ・シティーでは女児が成人するまでにレイプされる確率が25%だと言うし、もう何を聞いても悲しみのオクラホマ。
なんか良い事おこらないかな。 と、吉報を待っている。 ジャバ夫さんのうららかな外面に潜む、ちょっとハードボイルドな一面を知りたい人は、「アウトサイダー」必見。 無名のトム・クルーズ、マット・ディラン、ラルフ・マチオ、エミリオ・エステベスなどなどが、なんの断りもなく適当に出演しているので、探す楽しみもある。
特にトム・クルーズ(そのご出世したので「遥かなる大地へ」では主演)。 なんかモブでバク転したり、車にぶら下がったり、歯を折ったりしてる。 なにしてるの、もう。
苦瓜をわんさか買ってしまったので、しばらくチャンプルー尽くし。
ゴーヤチャンプルーのレシピには、必ずと言っていい程「ゴーヤの苦みが苦手な人は・・・」的なメモが有るが、何故苦手な人はゴーヤを買っちゃったのか気になる。 夫の実家がゴーヤ農家とかなのだろうか。
さて、本日はイサムさんが初めてストローで水が飲めたので、ストロー記念日。 ジャグジーに浸けて、汗をかいただろうから水をストローコップに入れてみたら、ゴクゴク飲むではないですか。 はじめにストローに失敗してから、面倒くさいからずっと哺乳瓶でミルクをあげていたが。 勝手にできるようになった。 よかった。 面倒くさい育児万歳。
育児方針と言う物が有るのだとすれば、皇帝のそれは、基本「面倒くさい」だ。 「放っておいても6歳までにできるようになる」論とも。
寝かしつけも面倒なので、夜9時になったらベビーベッドに寝かせて消灯しておく。 どんなに目がぱっちり開いていても、最長でも5分ももたないイサムさん。 親が面倒くさがりだから、赤ちゃんが頑張ってくれているのかもしれない。
2度程どうしても寝付けなくて、抱っこで泣き通しだったことがあるが、きっとその日は泣きたい気分だったのだろうと思う。 そんな日も有るさ。 まだ若いから。
そんなわけで、ストローを習得したイサムさん。 これで哺乳瓶の洗浄から解放されると思ったら、ストローの洗浄が待っていた。 赤ちゃんが勝手にストロー洗ってくれないだろうか。 くれないだろうな。
赤ちゃん用のリードを買おうと思ったのだが。
http://freshpics.blogspot.com/2009/04/children-on-leash.html アメリカの赤ちゃんは、よくリュックを背負わされて、そこについてるリードでお母さんに繋がれてたりする。 日本でそれをすると、非人道的な感じがしたり、かえって通りすがりの自転車なんかに紐が引っ張られたりしたら危ないじゃないか、とか思うもんだが。
アメリカでは、スーパーなんかに買い物に行ったときでも、赤ちゃんを絶対に一人で歩かせてはいけない事になっている。 日本のスーパーマーケットのように、お母さんが買い物中に、子どもが勝手に店内をウロウロしていると、誘拐されるか通報されてしまう。 とはいえ、歩行もおぼつかない赤ちゃんの手を、四六時中持ったまま買い物なんかできないし。
赤ちゃんにも赤ちゃんの言い分が有り、お母さんの見ている物を必ずしも一緒に見たいわけじゃない。 歩いてたけど、やっぱり途中からハイハイになりたい。 ベビーカーに乗りたくない。 など等。
果てしなく広大な広場や公園等もあるので、赤ちゃんの安全の為にも、アメリカでは一本持ってても良いんじゃね?と思ったのである。
ところが、ベイビーザラスで見てみたら、ピンクとラベンダーの2色しかなく、緑と青が売り切れていた。 残っていたのは女の子色のみ。
ふーん。
つまり、リードが必要なのは男の子と言う事か。 上のサイトの写真も、よく見ると男の子の方が圧倒的に多い。
お母さんから逃げ出すのは、男の子ばかり。
洗濯物をしていると、必ずわさわさあさってはお気に入りの靴下を見つけて、両手にぶん回しながら歩き去って行くイサムさん。 歩ける喜びを、体一杯表現していますね。 でも靴下汚いから返して。
さて、ついに今週でジャバ夫さんは会社を去り、セパタクローを始める。 問題は、ジャバ夫さんは会社にしこたま私物(ソファー、テレビ、プレデター1/1フィギュア等)を置いていて、それらを持って帰って来なければならないのだ。 それら、軽く今の家の倍の物量。
どうするのかなー。 ふんふふーん。 自分の部屋からはみ出さないようにしてくださいよ、もう。
イサムさんに赤ちゃん用の浮き輪を買ったので、プールに入れたろ、と思っていたのだが。
試しにお風呂に水をはって、浮き輪を装着させたらえらい不評だったので、これは駄目かな〜と思っていた。 しかし、屋外の気持ちよさなのか、水温がちょうど良かった(温水)のか、中庭のジャグジーに浸けてあげたら、満面の笑顔。 相変わらずプールサイドでゴロゴロしている近所のおばちゃん達に、「かわいー!」を連発されて、いい気になるイサムさん。 鬼門の浮き輪も、いい気になっている間に装着させて、クリア。
華麗なるプールデビューを果たしたが、水中に居ると疲れるのか、本日二度目のお昼寝中。
ちなみにね、赤ちゃん水泳用のオムツもあるんです。 でも、その意味は良くわからない。 水中でオムツする意味とは何か。
お気づきの方もいらっしゃいましょうが、皇帝の呟き、どうやら日記ページ以外エラー出ているようです。 どうもこうも、このサーバーさん、質問しても回答を返してくれないので、どうなってるのかよくわからぬのです。 有料版だから、ちゃんと支払いもしているのに。 きー。 これは、やはり近代的なブログに移行せよと言う神様のお達しか?
もう10年近く呟いているけれど、人間は成長とともに考え方も変わって来るし、昔言ってた事とは今は違う意見を持ってたりするからなあ。 お引っ越しするなら、多分前のデータは持ってかないだろうから、スイッチポンで済む事なれど。 まあ、のんびり考えます。
のんびり過ぎて、テクノロジーは100万歩先を行っているぜ。
皇帝

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