皇帝の日記
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返信した筈のメールが記録に無く、送信された形跡もないという事態がおこった。 一応ざっと最近のメールは確認したけど、もしメールの返事が無い!ってな事が有ったら、申し訳ないっす。
さて、ラスベガスでやりたかった事と言えば、ショーを観に行く事。 やっぱり、イサムさんが居るとライブ的な物は観れないですからね。
というわけで、シルクドソレイユの「KA」と、ブルーマン・グループのライブチケットを手配。 両方とも、夜の予約で。
結論から言って、エンターテイメント性はシルクドソレイユの勝ち。 圧倒的にゴージャスで、魅せるダイナミックな動きが素晴らしい。 ただ、観る前にあまりに皆が「良いよ!」とお勧めするので、期待し過ぎて裏切られてしまった。 いや、全然駄目なステージではないのよ、むしろ素敵。 でも、期待しすぎて、「観客の目の前まで迫る火柱」とか「命綱無しで空中を自由自在に飛び回る人々」とか、勝手にあり得ない程ハードルを上げてしまったので、その分「実際にはこんな感じねー」という冷静な自分が感動の邪魔をしたのでした。
それにしても京劇的な動きやカンフーが多く取り入れられてたんだけど。 それぞれとても良くできてて、しかも現代的なアレンジが加えられて、むしろオリジナルよりスピード感が上。 観客の盛り上がりも半端ない、ので、組織立って必死で伝統芸能を守っている中国の皆様が気を悪くしないだろうか・・・。 とか思ってしまった。
ブルーマンの方は、おお〜って感心する物ではなく、こういうステージもありね、って感じ。 あんまり深く考えない方が、純粋に楽しめます。 フラッシュライトがやけにチカチカして目が回ったのと、音量がでか過ぎて耳がぼーんとなったのが残念。 好き嫌いがはっきりすると言われているステージだけど、ちょっと食品を粗末にしたりする表現があるので、その辺は好みが別れるかも。 あと、色々飛び散るので、散らかった物が嫌いな人はやめた方が良い。
どちらも観て損は無いです。 ラスベガスでは他にも、豪華で色んなステージが毎晩上演されているので、ギャンブルに興味が無くても楽しめるわけです。 まあ、英語がわからないとちょっと難しいトークステージもあるけんど。
ただいま〜。 ラスベガスは砂漠で、暑さが半端なかった。 でも、全ての娯楽はホテル内に集中しているので、外を歩くような用事もなかったので良し。 色々楽しい事があったが、とりあえず帰りのゴタゴタをば。
帰りは飛行機で、ラスベガスからロングビーチまでの便だった。 だがしかし、離陸してから一時間程して機体が半端なく揺れだし、やがて機内のどこからともなく水がポタポタ降ってきて、空調は壊れて気温は上昇。 「バスン!バスン!」と爆発音がして、機長が放送で「大丈夫。何か良く原因はわからないけど、大丈夫だからね!」と謎の言葉を残し、その後も機体は激しく揺れ続け、隣のおばちゃんは青ざめて軽くパニック。 「ピザ食べて来なかったわ」とブツブツ言いだす始末。
皇帝は、ちょっと揺さぶられて乗り物酔いになったものの、「あーイサム置いてきて良かった。これで安心して墜落できます」という思考回路に突入していて、心は仏さまのように澄み切ってたのであった。 チーン。 イサムさんの面倒は、義弟一家に任せます。 よろしく。
とかなんとか考えながら、レストランでもらった塗り絵をして遊んでいた。 「ラスベガスに帰りましたんですが、緊急着陸用の滑走路が混んでるので、低空で待機します。でも大丈夫だからね!」という機長の挨拶の後、更に一時間ばっかりグルグル飛ぶ飛行機。 だらだら出て来る水。 どんどん上がる気温。 あっつー。
やがて、無事に着陸したものの、「これから何が原因か調べるから、一時間くらい座ったまま待っててね」というアナウンス。 えー。 まあ良いか。 塗り絵も佳境に入ったところだし。 と、ヌリヌリしていたら、同行の友達6人のうち、2人が「もう駄目!飛行機怖くて乗れない!」と言いだした。 えー。 乗れないったって、乗らなきゃ帰れないよ。
話はまき戻るが、このパニックした友達のうち一人の女の子は、今回の旅行中、重要な商談の真っ最中であった。 ギャンブル中もレストランでも、ひっきりなしに電話をし続け、夜寝る間も惜しんで仕事をしていたのだ。 なぜかというと、彼女が心血注いで育ててきた会社を、今まさに売り渡さんとしており。 結局旅行が終わる前に10億円で商談成立したのである。 ミリオネラおめでとー!
して、件の彼女は「バスをチャーターして、バスで帰る!私はきっと今日この時の為に働いてきたんだわ!」と、恐怖のあまり涙を流しながら飛行機を降りて行ったのでした。 おお、でもバスでロングビーチまで行くとなると、日曜日だし5〜6時間はかかるよ。 それよりは飛行機の修理を待った方が良いんじゃない? と思ったのだが、彼女の婚約者と、他に恐怖した友達が「じゃあバスに乗ってく」と次々と降りて行った。
まあどうしましょう。 うーん、でも今日中に帰って、イサムさんをサンタバーバラに迎えに行かないといけないし・・・。 うーん。 と悩んでいると、携帯にメールが「バス会社の友達にバスを借りる事ができたけど、パーティーバスしか無いので、それで帰ります。一緒に行く?」と入った。
パーティーバスだと!?
なんだか良くわからないけど、魅惑的な乗り物じゃないの! と、ジャバ夫さんと飛行機を出ることに。 すいませんお義母さん、もう一日イサムさんをよろしく。
んで、飛行場にやってきたパーティーバス。 外観は、半端なくでっかい真っ黒なバスで、窓も黒。 中は、テレビが6台と総革張りのソファーが4台入ったリビングと、カクテルの作れるキッチン、トイレ、それから同じくソファーが3台入ったエンターテイメントルーム。 エンターテイメントルームにはポールダンスができるステージ、テレビ2台、映画の上映できる大スクリーンが一枚あって、ストリップのお姉さんを呼んだ時に使うと思しき怪しげな照明システムがイン。 ポールも七色に光ります。 でもポールダンサーは居ないので、皇帝と他の既婚者2名で色気も無くポールに登ったりしていた。 ダンサーを呼んだら楽しそうだけど、チップが大変そうだ。
そして、横になってだらだらとテレビや映画を観ながら、家に戻った時には午前1時半。 飛行場に荷物を取りに行く気力も無く、眠りについたのでした。
という、人生にたぶん一度くらいの経験をしました。 グダグダ。
出発しようと思う。 週明けまでパソコンは無しで。
今朝は、イサムさんが居たらできない事をやろう!とジャバ夫さんと決めて、とりあえずドアを開けたまま風呂に入ったり、床に転がりながらベーコンを食べたりしていた。 イサムさんが居なくて寂しいわ。 という、親として当たり前の感情を思い出す為にも、時々イサムさんから離れるというのは、皇帝にとっては有効らしい。
そういえば、観葉植物の購入を断られたので、大根の首を厚めに切っては、コップに入れて水をあげてたのだが。 初代大根が、ものごっつでかくなって、枝がにょきにょき出てきて、見事な紫色の花がたわわに咲いて、更に枝分かれして、もっと花を咲かせている。 大根すげえ。
意外に小さな花がかわいらしいので、暇な人はどうぞ。 コツは、もったいないと思わずに、ザックリ首を多めに残す事。 それから、葉っぱがわっさわっさ出てきても、みそ汁にしない事。
そんなわけで、イサムさんをサンタバーバラに置いてきた。 帰りにスーパーに寄って買い物して、冷蔵庫に荷物を運び込んだりしてたのだが。
赤子が居ないと、なんと荷物運びや片付けの素早い事か。 全てがスムーズ。 ゲートは外しておけるし、ドア開けっ放しで荷物運び込めるし、冷蔵庫を開けてても覗きに来る人いないから。 こういう小さな不自由が、積み重なって大きなストレスになるんだな。
とにかく今晩はラクチンなので、映画を観に行きます。 そして夜は寿司屋に行くなり。
浮かれる〜。
週末ラスベガスに行こう!ということになり、イサムさんを義父母の家においてくる事になった。 そんなわけでサンタバーバラ。
前回色々運び込んだ荷物が、まだまだ開封されずに転がっている今日この頃。 これ全部開けて、中身出さなきゃいかんのか。 あー。
あーっとしてる。 あーあー。
引っ越しってあー。
筋肉ムキムキアメコミのX-MENに、天候を操れる白目のお姉さんが出てくるのだ。
さて、コミコンはサンディエゴに、数ビリオン・ドルという巨額の資金を落として行くのである。 失業者を大量に抱え、破産寸前のサンディエゴとしては、是非招致したいイベント。 ところがコミコン側は、別にサンディエゴでなくてもかまわないわけで、むしろ交通の便から言えばロスの方が良い。 その上、コミコンの規模が大きくなるにしたがって、サンディエゴのコンベンション・センターでは入場客数に対応しきれないという問題まで出てきている。
すでに破産しているロスとしても、是非コミコンに来て欲しい。 他の都市も、あの手この手の良い条件を付けて、呼び込もうとしているところなのだ。
そこへ来て、今回のサンディエゴの天候不良。 サンディエゴ地方局のニュースでは、「普段はもっと天気が良いんです」「この時期、気温はもっと高い筈」「ビーチにも行けるサンディエゴ。来年もよろしく!」と、必死のアピール。
・・・駄目です。 皇帝が来年も来たら、やっぱり雨なんです。 嵐を呼ぶ移民。
そういえば、今回メキシコとの国境付近まで遊びに行ったのだが。 国境を挟んで、メキシコ側はみっちり民家が建っているのに対して、アメリカ側はただの砂漠。 アメリカ側から、メキシコに向かって伸びているフリーウエイはガラガラなのに、逆の道は大渋滞。 さらに、道路標識に「密入国者が飛び出て来るかも、徐行」のマーク。
地続きの外国って、やっぱなじみがないので面白いな、と思いました。
前回までのあらすじ。 年間4日分しか雨が降らないと言われている砂漠の街サンディエゴに、5回行って5回連続雨を降らせた伝説の魔女。 ラスベガスでも雨を呼び、もはや100発100中のデッド・アイとまで呼ばれる程になった。 ところが前回、友達の誕生日会に呼び出された為に、空気を読んであえて雨を降らせなかった。 砂漠のディーバははたして、雨期でもなんでもない今回、サンディエゴに雨を降らせる事ができるのか!?
というわけで、雨降った。 季節外れも良いところで、天気予報では連日「あんまり例のない事なんですけど低気圧が来ています」とか「この数日だけ、記録的に気温が下がります」とか。 お天気予報士に、私の予定を打診しておいた方が良いのだろうか。
ちなみにこちらは、風説のルフ http://inomys.net/2010/04/20100420_14451763.html
2010年07月21日(水) |
サンディエゴ・コミコン |
コミコンとは、コミック・コンベンションという漫画大会のようなものなのだが。 規模が半端なくでかく、国内外からお客さんがやってきて、企業がガンガンブースを出すので、日本で言うとコミケみたいな、盛大なお祭りなんでございます。 アマチュアの出店は、仕事を得る為のポートフォリオなどを見せたりする。 映画やゲーム会社などのスカウトも山程来る。 まあ就職や金儲けと直結しているイベントなのだ。 5日間、毎日約10万人が来るのよ。
毎年全米色んなところでやっていて、ジャバ夫さんはライターとしてお仕事をしに行くので、この為に出張とか良くしているのだが。 今回は休業中。 コミコン限定で復活するとかで、サンディエゴに来ているのだ。
コミコン中は、サンディエゴ中のホテルの価格が高騰。 駐車場も探せない。 というわけで、またディラン君の家でお世話になっている。 イサムさんも連れて。
まー暑い暑い。 さすが砂漠。 でも、皇帝が来た瞬間に、分厚い雲に覆われて、なにやら涼しい風が吹き始めた。 雨女の面目躍如となるか。 乞うご期待。
プラハの更新も終わり〜。 これで旅行の全行程。 長々とあれでした。
メモを見ていたら、帰りの飛行機で一悶着あったことを思い出した。 帰りはプラハからフランクフルト経由でLAXへ戻ったんだが。 フランクフルトからのルフトハンザが、まあ時間調整とかなんとかかんとかで、大幅に遅れたのだ。
更に、機内のオーディオ機器の調子が悪く、映画が見れる時と見れない時とあったり。 まあ、赤子連れだったら全然見れないだろうから、これは良し。
やがて到着するも、中々シートベルト着用サインが消えない。 でも飛行機は止まってる。 バラバラと、乗客が立ちはじめると、スッチーさん達が鋭い声で「まだ立たないで!」と一喝。 えー何何〜?
かなり待たされた後、なんと警官が数名乗り込んできて、後部座席の5、6人が逮捕、連行されてしまった。 えー何〜? まさかスパイ?スパイ?
丁度、アメリカでロシアのスパイがたんまり捕まった時だったので、乗客ざわざわ。 で、ざわざわの内容を繋ぎあわせてみると、どうやら機内でタバコを吸った輩がいるらしい。 しかも複数の人が、何回か吸ったらしい。 との事だった。
なんで機内にライター持ち込み禁止にしないんだよ。 まったくタバコ会社はしょうもねえなあ。 と、待たされた分イライラ度が上がったのでした。
ふう。 あ、今回はちゃんとグリーンカードを持っていたので、スムーズに帰れました。
少子化少子化と言いますが、「今年は××人の赤子が産まれて、昨年より出生率××ポイント上昇」とかいうニュースを見る度に思うことがある。 その今年産まれた日本人の中に、いったいどのくらいの確率でイサムさんのように将来的に日本に税金を納める可能性が限りなく0に近い子どもが交じっているんだろう、と。 そう思うと、増々不安。
まあ、でもきっとその辺も想定内で引き算して計算してくれてるんだろうな、とは思うが。
とりあえず、今日はウズラのタマゴを買ったので、納豆に入れて食べるの日。 食欲の夏。
皇帝

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