皇帝の日記
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オレゴン三日目〜。
森林浴を満喫しつつ、風邪も本格的にひいてきたようです。 ぐしっずばー。 これでは、帰ってもイサムを抱きしめる事ができない! ぐしぐし。 とりあえず、風邪の諸症状を抑える薬を飲んで、ドレスを着つつも上からダウンコートとファーのコートの二段構えで結婚式に挑む。
バスが迎えに来るところで、他の参列者の皆さんが「それは大げさだよ〜」と言っているが、私は信じない。 絶対寒いに決まってるぜ。 だってここ、札幌市と姉妹都市だもん。 式は夕方5時から夜10時だもん。 日が暮れたら寒い筈。
んで、案の定気温は下がったんでありますが。 アメリカ人は寒さに鈍いので、皆は平気そうでした。 僕は平気じゃない。 ガタガタ。
寒さを乗り切る為にも、生バンドに合わせて踊りまくる。 ひゅーひゅー。
式は山の中の川と滝と湖に囲まれた、おとぎ話のようなところで行われ。 気温が低いので蚊も出ず快適でした。 子供等も、大自然の中で大はしゃぎ。
散々踊って汗をかいて、冷える前にバスで帰る。
せっかくおよばれしたのに、風邪で申し訳ない。 しかし、ジャバ夫さんの友達の結婚式のたびに風邪を引いている気がする。 ジャバ夫さんの友達は、「いつも鼻水出てる奥さん」と思っていないだろうか。
そうです私が鼻水妻です。
オレゴン二日目〜。
何も無いが、そこに山がある。 から登ってみたら、なんと4時間以上の本格登山になってしまった。 よっせよっせ。 まあ、山登りは嫌いじゃないっす。 瞬発力や運動神経はないけど、持久力はあるので。 よっせよっせ。 途中、有名な滝にいくつも遭遇。 木々は苔むし、リスやら巨大ナメクジやらオオワシやらを見つけ。 見られなかったけど、オオサンショウウオ的な生き物もいるらしい。
アメリカで二番目に深い滝壺を、下から眺め、山を登って上から眺め。 マイナスイオーン。
そして、毎度の事ながら途中から大雨。 ぎゃあ。 昨日天気予報で「今日は予想が外れて雨だったけど、明日は晴れでーす。」って言ってたくせに。 つか、その前の日も同じ事言ってた。 言ってたよ、君。
ずぶ濡れになって下山して、思いっきり風邪のようなのですが。 鼻水ずるり。
・・・明日結婚式なのに・・・。
ぐしんぐしん。 風呂に入るか。
リビングの。
そんなわけで、ぼんやりしてたら今日がオレゴンに行く日だったというまぬけ。 急いでナニーさんの手配をして、イサムさんを置いて来たのであった。 あーびっくりした。
サンタバーバラ空港から出発し、へろへろのプロペラ機でサンフランシスコへ。 へろへろ。 ダイヤが乱れる事に関しては右に出るものは無いと言われているアメリカ国内線。 この時点で、乗る筈だったサンタバーバラ→サンフランシスコ便はキャンセルされており、早朝出る筈だった別の便が10時過ぎに出るというので、割り込ませてもらっての出発。 へろへろ。
初サンフランシスコ! でも乗り換えだから、外には出ず。 乗り換えも巧くできなかったので3時間後の搭乗。 とりあえず飛行場内をウロウロ。 あんまりあんまりなお寿司をサッポロビールでいただき、「まずい!駄目だ!土地のものを食べなければ!」と発奮。 サンフランシスコで有名だという、やや硬めのサワーブレッドを注文。 更に、パンをくりぬいて、そこにクラムチャウダーを入れてもらって食べる。 うまうま。 サワーなのは普段好きじゃないけど、これは上品な酸っぱさでいただけた。
乗り換え便も1時間程遅れ。 ぼやーっと本を読んで待って、ようやく飛び立つも着いたのは夜9時。 だらーん。 つ、疲れた・・・。
レンタカーを借りて、ホテルの住所を入力してたら、ジャバ夫さんが「あ、この空港、造りがタルサ空港とほぼ同じ」と言って、一人懐かしみ出す。 そして、ホテルまでも道のりを計算したナビゲーションは「目的地まで11マイルでーす」と言い出した。 ほげー。
どんだけかかんのー。 と思っていたら、あっさり到着。 そう、ロスの交通渋滞に慣れきった我々。 3マイル1時間の感覚の我々。
だがしかーし。 ポートランドにはどうやら交通渋滞が無いらしい。 まあ時間帯の問題かもしれないが。 それにしても、ロスに比べると全然車走ってない。 ないす。
それにしても、周辺になんもない。 なんもないし、薄ら寒いし、雨まで降ってる。 うう・・・。
さてホテル。 普通の部屋だと、バストイレ共同とか言うんで、スイートに設定したのだが。 なんかふつーの部屋。 そして、何故かリビングのど真ん中に風呂釜がどーん。 ごーん。
何それー!!? フロー!? リビングですけどー!!?
どういうことだ。 普通にお湯もはれるようだ。
だがどうして良いかわからない。
だってリビングだもの。
ジャバ夫さんは、「ぬれる」と「ぬるい」の区別がついていないので(過去、100万回くらい訂正しましたよ)よく「雨で服がぬるい」とか言い出す。 それで目薬なのだが。 「これ、目をぬるくする奴」と言いながらドライアイの薬をくれる。 どうなっちゃうんだ。
そう、レーシックって目玉を焼くので術後はやけど状態らしく、頻繁に目が乾くんである。 あーしぱしぱ。 こんどオレゴンに行く時に、飛行機に乗ったらめっちゃ目が乾くんだろうな。
そうそう、レーシックの前に「香水はつけて来ないでください」と言われていた。 何故なら、レーザーが香水から出るガスで曲がっちゃうから。
じゃあ、レーザーで攻撃されたら、体中に香水つけたら良いんじゃない!? と思ったけど、レーザーで攻撃されるってないな。 まあ、頭の片隅に置いておいてください。 レーザーは香水で曲がる。
マクガイバーが使いそうな豆知識。
ジャバ夫さんが、結構良い発音で日本語話すから、皆割と通じてると思ってるでしょ。 あれ、通じてるフリしてるだけだからね。
レーシックの後、2種類の目薬を一日4回、5日間刺さなければならないので(しかも時間差で)、忘れそう〜と緊張していた。 それで、ジャバ夫さんにも頼んで「忘れそうだったら教えてね」と言っておいたのだ。 ほんで、ちょっとお昼の目薬を忘れていた皇帝に「はい、茶色の目薬忘れてるよ」とスポイトを持って来てくれたジャバ夫さん。 わあ、ありがとう。
しかし茶色の(キャップの)目薬ってば、指す前に30回以上振らなきゃいけないの。 ほんで「ちょっと振ってくれる?」って言ったらば、ジャバ夫さんキャップをフーフーと吹き始めた。
えー!?
えー!?目薬の入れ物をフーフーする意味って何ー!!?
「はい」 と何の疑問も無く薬を渡そうとする夫。 「いやいや、振ってちょうだい」 と同じ質問をする妻。 妻は、夫の面白さを引き出す為には、どんな苦労もいとわないよ☆
すると、キャップをじっとみて、家のクマさんはちょっと考えてみたね。 どうやら「フル=フーフー」ではないらしいぞ。 うーん?
考えた結果、クマさんはキャップを開けて、指し口をティッシュで拭いた。
拭きよったー!!
フーフーするよりは意味があるかもー!?
皇帝「Shake it」 ジャバ夫「あ、そう?」 で、無事意思疎通できた。 というか、初めっからそう言えば良いんだけど。 でもそしたら、ジャバ夫さんと結婚した意味が無いでしょ。
ああ、今日も楽しんだ。
2010年09月05日(日) |
ヤンキーファッション |
そんなわけで、大会が終わったけどトレイナーと運動を続け、毎日ムキムキしている義弟。 ついでなので、ジャバ夫さんもトレイナーにお願いして運動させてもらっている。 狙うは腹筋ですかね。
さて、義弟が「俺はここで浮いていると思う」と気にしているファッション。 義弟のファッションは、襟のあるポロシャツや、きちっとセンターラインの入ったコットンのハーフパンツ、スクール風のセーター、白いスニーカーなど。 もろ東海岸風〜。
ちなみに、正しいカリフォルニアのファッションは、ヨレヨレの10年物のTシャツや、ゲーム会社が配ってる変なロゴ入りキャップ(ヘリが汗で白くなってる)、洗濯で色が抜けて生地が薄くなったGパン、伸びきったパーカー、ビーサンなど。 襟の付いた服なんか来てたら、「今日会議?」ってなもんである。
絶対浮いてる・・・、と気にして歩いていたら、サンタモニカのビーチで「よっヤッピー(ヤンキー、ニューヨーカーの意)」とホームレスに声をかけられてしまった義弟。
がびーん。
となったのかどうか知らないが、ギャップで青いチェックのヨレヨレ加工のシャツを買って来た義弟。 「これ、俺の西海岸ファッション」とご満悦だったが、やっぱりなんか違うんだよなー。 なにがっていうか、なんか違う。
あー。 サンバイザーのせいかな。
イサムさんが時々話しかけてくるんだけど、赤語なので何を言っているのかわからない。 そう、この猫語のように。 http://www.youtube.com/watch?v=9YGnsYFYAUA 義妹が「イサムが超話しかけて来た!何言ってるかわからないけど」と報告してくれた。
そう、義弟夫婦はどうやら長らく滞在する事に決めたらしく、我らの二階に居をかまえている。 新生児ってこんなに寝るもんだったっけ、というくらい、ユアンはいつ見ても寝てる。 なので、できるだけ大きな音をたてないように心がけているが、前述のようにイサムさんが赤語で叫んでいるので、けっきょく赤子泣き出し大会が毎日開催されている。 強くなれ。
さて、レーシック三日目。 良く見えちゃって良く見えちゃって仕方が無い。 でもって、夜にゴーグルをテープで顔面に固定しているので、顔にベタベタ糊が残って取れない。 まああとちょっとでゴーグルしなくて良くなるので、その後糊の取り方を考えようと思う。 それにしても、医療用なのに糊が貼り付くテープってなんだ。 これがアメリカンか。
なんでかっていうと、レーシックをしたので。 手術の当日は読書禁止だったのだ。
これまでの流れは、3ヶ月前からハードコンタクトレンズの使用を停止、ソフトに。 10日前から眼鏡で生活。 手術前日にロデオドライブにやって来て、病院から歩ける距離に待機。 術後は運転できないからね。
そして、朝手術。 精神安定剤を投与されたので、へらへらしているうちに手術終了。 手術中は、クマのプーさんを抱きしめているように言われ(男性の患者もそうなのだろうか・・・)。 痛みは無くて、どっちかというと眼球に先生がペンで印を書いたりする方がよっぽど怖かった。 両眼とも、ぎゅっと押されるくらいの感覚があっただけ。
そのままホテルに帰って、4時間目を閉じてろ、との事なのでお昼寝。 ごろごろ。 でも4時間も眠れないので、眼を閉じたままジャバ夫さんにアニメ「ギャグ漫画日和」を再生してもらって、耳で楽しむ。
術後5日間目薬を一日四回、二種類入れないといけないのがちょっと面倒。 あと、寝起きに眼をこするクセがあるので、ゴーグルを着用。 ゴーグルの上から、医療用テープで「×」の形に固定して寝る。 それから、赤子が居るので、医者の勧めにより昼間も5日間くらいゴーグル着用との事。 赤子が母親の眼に指を突っ込むことが、ままあるからだとか。 そうね、よく突っ込むわね。
というわけで、しばらくアイメイク無しで過ごす。 今日の午後から、眼を閉じて顔を洗ってもオッケーだそうです。
段々視力が良くなるって言われているんだけど、今すでにとてつもなくよく見えているので、これ以上見えるようになったらどうしよう。 人の骨まで言えちゃいそうだ。 どきどき。
あと、帝王切開の後に投与された、ラリッタちゃんの薬を再びもらったので、ラリりたければラリれる。アメリカの医者は、ラリッタちゃんが好きだな。
ポロの試合を観に行った。 近所で、なんかのトーナメントのチャンピオンシップがあるというので、義弟がチケットをとって来たのだ。 うーんポロ。 なじみが無いスポーツだ。
とりあえず、皆で赤子を連れてわっしょいわっしょい出て行く。
ポロは紳士のスポーツです。 1チーム4人(意外に少ない)馬に乗った審判2人の計10人が、サッカー場の2倍以上の広さのフィールドで競います。 馬は試合中何回交換してもよく、一人につき4頭までエントリー可。 つまりこの競技には、1チーム16頭の馬と、でっかいフィールドが必要なわけだ。 うーんルネッサーンス。 あ、馬のしっぽは短く切ってある上に、タイトに縛られていて、なんかかわいい。
サンタバーバラにもいくつかチームがあるけれど、今回の頂上決戦は、両方ともテキサスのプロチーム。 黒ユニフォームと白ユニフォームの戦い。 観客にもテキサス人が多い。 テキサス人?見ればわかりますよ。 テンガロンハットかぶって、カウボーイブーツの人がテキサス人です。
そして、各チームに1人ほどサンタバーバラのクラブ出身の選手がいて、応援にも熱が入るが、どっちを応援して良いものか悩む。
試合開始早々、一人の選手が膝をグネって退場。 控えの選手は居ないらしい。 ではどうするのか。 なんと、トーナメントで敗れ去ったチームの中から、適当に補填選手を選ぶらしい。 おう。 はないちもんめ。
そして選ばれた、他所のチームの最も巧い選手。 だが彼は、この日プレーするつもりが全くなかったので、パンツを持って来なかった。 というわけで、ジーンズ姿で、しかも自分チームのオレンジのシマシマTシャツの4番を着て出場。
繰り返しますが、ポロは紳士のスポーツ。 もちろんTシャツの裾は、ジーンズにイン! インですよ。 ださ〜い。 うぷぷ。
そしてこの臨時選手が驚く程巧いのだ。 なんだ、もう3人くらい怪我して、各チームの花形を投入して、ドリームチーム作っちゃえば良いんじゃん。
イサムさんは、お弁当で持って来たベビーフードを食べた後、お昼寝タイムに突入してたので、試合を観ずにぐっすり。
広い場所でプレーしているけど、さすがに10頭もの馬が疾走するので、むしろ狭く感じる程。
そして、前後半の間のインターバルには、地元高校のブラスバンドの演奏とともに、観客がフィールドに出て行く。 えー何何? と、皆で出て行くと、なんと馬がベコベコにしたフィールドを、観客が皆で踏んで平に均すのだ。 ぎゅっぎゅ。
馬糞を回収する人の波間に。 ぎゅっぎゅ。
結果、助っ人の入った黒チームの勝ち。 なかなか接戦で、楽しめました。 たまーに訳の分かんないスポーツを観戦しに行くと、知識が増えて面白いかもしれない。
あと、馬可愛い。
2010年08月31日(火) |
ワインテイスティング |
そんなわけで、引っ越して来たら荷解きをしなきゃならんのに、「引っ越したの!?じゃあ遊びに行く〜」という感覚のアメリカ人。 まだ散らかってるっちゅーに。
おうちは散らかり放題なので、土曜日にはジープを一台借りて、皆でワイナリー巡りに出発。 運転手も込み込みプランなので、遠出しちゃうよ〜。 ところがこのジープ、ドアも屋根も無いオープンタイプ。 冷夏のサンタバーバラ、これは寒い。 寒そうだ、と事前に計画を見ながら思っていたので、ジャバ夫さんが「それは大げさだよ〜」というのも聞かずに、真冬用のロングダウンジャケット。 母が真冬のトルコ旅行の時に着ていたやつ。 もこもこ。
ミシュランになりながら、フォーシーズンズのロビーで待ち合わせ。 皆「どこの南極探検ですか」と突っ込むけれど、私は騙されない。 そのアメリカ人の寒さを舐めきった態度。 というか、アメリカ人は寒さの感覚が鈍いんだな。
そして、荷台に乗り込んで走りはじめると・・・。
寒い!!!!!!!!!!!!!!
ち、ちぬ・・・・。
あと結構怖い。 そのまま車はハイウエイに乗り、ますます加速。 あーイサムさん連れて来なくて良かった。 ころーんと落ちちゃうよ。
あ、イサムさんは義父母と仲良く遊んでました。
ほんで、薄着のアメリカ人諸子はどうして居たかというと、期待を裏切らないアメリカン。 「ふうっふー!」 「ひゃっはー!」 と叫びながら興奮。 ・・・君ら寒くはないのか・・・。
ワイナリーは、普段行かないところでブドウ畑を見せてもらったり、蔵に入ったりしながら、4件程回って、酔いも回って夜中に帰宅。 ういー。
ワイナリーで直接買うと、ワインも少し安くなるので、沢山買い付けて来た。 夜な夜な、ちびちびやる予定。
そして引っ越しは終わらず。
皇帝

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