皇帝の日記
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日曜日に、最近ジャバ夫さんがはまっているハイキングに付き合って行って来た。 ハイキングと言いながら、その実態は山登り。 家から車で5分程の山に、消防士が山火事の際に使用する細い道があり、そこをテコテコ歩いて来たのだ。 いやー、小石が急斜面を覆っていたりして、ザザーッと落ちたりするので大変だった。 ザザー。
月曜日には義妹がはまっているヨガに付き合って、朝から無理な姿勢を色々とった。 皇帝は身体が堅いので、骨がバキバキ言ってしまうのだ。 バキバキ。
その午後には、義弟が呼んでいたトレイナーが来たのだが、あいにく義弟が急用で居なくなってしまい、代わりに皇帝が1時間程筋トレした(何故?)
そんなわけで、今日は筋肉痛なのである。
やっぱりというか、背筋が決定的に足りないらしく、背中がガッキガキに痛い。 毎週やってたら、筋力付くかしら。 ガキガキ。
そんなわけで、エステートセール二日目。 こういうセールは、たいてい短期決戦なので土日だけやって終わりとなる。 このたびも、二日間だけの開催だった。
土曜日に譲ってもらった靴の中に、つま先がハゲチョロになったパンプスがあったのだが。 その靴の先を黒の靴墨で染め直し、オイルでピカピカに磨き上げて行った。 そしたら、娘さんがたいそう驚いて喜んでくれて、「このブーツ、痛みが酷くて出してなかったんだけど」とわさわさブーツを出して来てくれたのでありました。 フェラガモのブーツももちろん、ブルーノ・マリとか、知る人ぞ知る逸品ばかり。
元革屋の目からしますと、「ずいぶん良い革使ってるなあ」という感じで、靴底を見て、ブランドを確かめて納得。という流れ。 だがしかし、亡くなったおばあちゃんも、相当の靴好きと見えて、靴底を取り替えたり、ヒールを張り替えた形跡があり。 ブランド名が消えてるのもある。 だが、わかるんですよ。 金具の使い方とか、ファスナーの種類とかで、どこのメゾンが作ったものかはね!(くわっ (特にフェラガモは、一時期ライセンス契約をする寸前まで行っていたりしたりしたりしなかったりしなかったりしたので、詳しい)
手袋は、片手しかなかったりとか痛みが激しかったりして、結局新品を2組だけいただき。 ブーツは「修復できる」「クリーニングできる」「形、革が良い」を基準に吟味して3本譲ってもらった。 ・・・30ドルだったよ・・・。
ありがとう、おばあちゃん。 大事に使わせていただきます。 なむー。
なにかというと、誰かが亡くなると、家族が所持品を売り出すセールを家でするのだが、一人暮らしの老人とかだったりすると、何から何まで売りに出してしまうのだ。 それがエステート・セール。
サンタバーバラは昔からの富豪が多いので、年寄りが亡くなると、真っ先に全米のアンティーク屋がすっ飛んでくる。 ほんで、あらかた持って行ってしまい、コレクションは散逸してしまうんである。
んで、近所のおばあちゃんが亡くなったのだが。 業者のお祭り騒ぎを嫌った娘さんが、コミュニティだけにお知らせを出していたので、行ってきた。 ロイヤルコペンハーゲンのなんとかコレクションとか、なんとかのなんとかとかが、驚きの低価格で売られている。 午後に行ったのだが、娘さんによると朝はやっぱり沢山の人が来て、めぼしいものは大体売れてったとの事。 すごいのは、壁紙に浮世絵や水墨画をベタベタ貼ってあるのだが、それすら売却済の札が付いていた。 どうするの?壁もってくの?
キッチンで、バカラのコップ5個セットを100ドルで、同じくワイングラス5脚セットを100ドルで購入。 リーデルのワイングラスは、3脚だけしか無事じゃなかったので、それを20ドルで譲ってもらった。 一回、リーデルでワイン飲んでみたかったんだ。
バッグを見てたら、娘さんが「靴を譲りたいんだけど、サイズが小さ過ぎて・・・あなた足小さそうだけど、見てもらえる?」というので、見せていただいた。 おばあちゃんはフェラガモのファンだったらしく、山のようなフェラガモコレクション。 しかも、ほとんど外で履いた形跡がない(靴底が革なので、コンクリを歩けば傷になるはず)。 室内履きなの?と思ったら、どうもおばあちゃんは晩年ほとんど外に出なかったんだとか。 箱に入ったままの新品もあったりして、吟味して12足程、一足20ドル程度で譲ってもらった。 そして、その他のブランド靴も、他に入る人が居ないようなので、これまた山のごとく、ほぼ捨て値で売ってもらった。
皇帝の足は、22センチから22.5センチなので、アメリカだとサイズ5〜5.5。 そんな小さい足の人、ほとんど居ないのね。 7とか8の人が、一番多いそうです。
おまけにフェラガモの籠バッグと、ボッティガベネタのポシェット(口紅が表面に付いてた)を付けてもらって帰って来た。
皇帝、革屋さんで働いていたので、口紅の落とし方ぐらい心得ててよ。 ふんふんふん。
というわけで、段ボール3個抱えて帰って来たのだが、娘さんから電話があり「手袋も大量に出て来たんだけど、小さ過ぎて誰にも入らないわ〜」という事なので、明日義母と見に行ってみようと思う。
手袋付けるような気候ではないんだけど、日焼け対策に良いカト思って。
イサムさんたら、最近災難続きなのだ。
馬の面倒を見に行った時に、馬に蹴られちゃ困るんで、柵の外に出しておいた。 柵の外は、安全なアボガド林。 柵の中から時々見守る皇帝。 低いベンチに座って、良い子にしていたイサムさん。
その時突然に、ベンチが地面にベコ!と落ちた!! ぎゃあああああ!!
転がり落ちるイサムさん。 ゴロゴロゴロ。 慌てて見に行くと、イサムさんの額に三カ所の擦り傷。 たんこぶ一個。 でも元気に泣いていたので大丈夫。 しかし一体何故。 何が起きたの?
確かめたら、どうやらベンチの下を穴堀ネズミがほっくり返したらしく、大穴が開いていた。 ベコ。 こんな不測な事態はねえ。 かわいそうなイサムさん。
更に、帰国後からほっぺたに出ていた赤い肌荒れ。 どんどん酷くなってくるので、かかりつけの小児科医に電話してみると、それは乾燥のせいだと言う事。 イサムさんの湿気に適応した日本人遺伝子が作り出した肌が、カリフォルニアの乾燥に耐えられなかったのだ。
というわけで、ヴァセリンを朝晩塗る事に。 口の端が特に乾燥が激しく、赤くブツブツになって、皮が剥けてたりする。 かわいそうに。
その上、公園で遊んでいたら、滑って転んで膝小僧がずる剥けになってしまった。
厄年ですかね。 でも元気そうです。 長ズボンを履かせよう。
といっても、別に念願の猫を拾ったわけではありません。
州の保護動物に指定されている野生の山猫が、どうも近所の軒下かなんかで子どもを産んだらしく、母猫と子猫がウロウロしてるんざます。 普通の猫よりちっと大きくて、しっぽが短くて、顔周りの毛がもっさりしている、クロシマ柄の山猫。 その辺の野ネズミや、野うさぎ(ピーターラビットみたいなやつ)を捕ってるそうな。
マウンテンライオンよりも断然小さく、猫猫しい。
野ネズミねえ。 と思っていたら、本日遭遇してしまった。 公園の山を散歩していたら、今が旬のドングリを食べ過ぎて、動けなくなったっぽいアホな野ネズミ。
きゃあああああああ。
枯れ草のガサガサする音とか、もうぎゃああああああああ。
向こう様も人間との出会いに驚き、飛び上がって逃げたいのはやまやま。 しかし満腹で立ち上がれないもんだから、横腹をズリながら、うんしょ!うんしょ!うんしょ!という感じで必死で道を横切ろうとする。 わあああああああ。 しっぽだけビチビチ動きまくっとるうううううううううう。
山猫さん、早く食べたってえ!
山で暮らすからには、こういうのになれないといかんのでしょうか。
イサムさん、最近手を挙げて「バッバーイ」と言う。 必殺、バイバイの術を覚えた! かわいい。 死ぬ。
更に、人の首に腕を回し、頬を押し付けながら目を閉じて堪能する、ハグの術も覚えた! かわい過ぎて死ぬ。 グランパマも、お手伝いさん達も、ひっきりなしにイサムさんに「ハグして!」「ハグして!」と術をかけてもらいに来る。
その上、今日はふと床を見たら、座っているユアン5ヶ月に、このハグの術を使っていたのだ。 ぐあ! なんて破壊力。
ところで、別にかわいくはないのだが、イサムさんは遊んでいる時に興奮しすぎると、全身こわばったようにブルブルと震えるのだが。 これがコミカルで面白いので、たまに真似したりして楽しんでいる(ごめんね、イサム)。
それが最近、目を閉じてのブルブルという荒技を生み出したのだ。 電子ピアノのキーを押しながら、目を閉じて天を仰ぎながらブルブル。
グルーブ。
引き続き、馬の面倒をみている。
パシオンという茶色と白の馬が居るのだが、スペイン語でパッション(情熱)という名前だ。
だがパシオンにはパッションが全くなく。 いくら「ラン!」と叫べども、一向に走らず。 運動場の真ん中に生えてる雑草を食べてばかり居る。
パシオン・・・。
鞭を振るっても、柄の先っぽの曲がったところに、背中の痒いところを押し付けて来るだけ。 痒いの・・・・。
あと、カンデレラという白馬がいるのだが、この雌馬がとんだじゃじゃ馬で、あんまり言う事を聞かない。 というか、義母が特に可愛がっている馬のせいか、「あたし、そんじょそこらの馬じゃなくってよ。ふん!」という感じなのだ。 そんじょそこらのただの馬だよ・・・。
カンデレラは、実は調教レベルがかなり高い馬なのだが、そんなわけでさっぱり言う通りに動かない。 運動場には出ないわ、走らないわ。 タテガミの手入れ中に暴れて、結局ダサイぱっつん切りにされたりしている。
なんだろう。 馬ってもっとこう、かしこくって、キラキラしてて、ご主人様の危機を救ったりするんじゃないのかな? 違うのか。 そうか。
またしても、義弟夫婦が二階に住んでいる。 今回は、アナポリスの家を販売に出しており、売れたらサンタバーバラに家を借りる、というスケジュールらしい。 だから、いつ売れるかわかんないから、いつまで居るのかもわからないのだ。 ・・・不況だから、なかなか売れないと思うけど・・・。 年内は引っ越さない感じで。
もちろん、巨大児ユアンも一緒に居る。 5ヶ月なんだけど。
イサムさんと比べると、声もまだまだ小さいし、何より歩いたりハイハイしたりして移動しないから、置いたところにずっと居て、楽。 赤ちゃんて、こんなに楽だったっけ、というくらいに楽。 ユアンはよくひっそりミルクを吐いて、てろ〜っとしてる。
さて、今朝は腰痛の義母に代わって、馬の調教に行った。 馬五頭は実は、家の敷地内に居る。 しかしたどり着くまでに急勾配があるので、オフロードな車で降りて行かねばならないのだ。 ガタゴトガタゴト。 これが腰痛にはきつい。
ところで馬は頭の良い動物のように思われたりしているが、実はけっこう忘れっぽいので、何度も何度も訓練して、命令の単語を覚えさせなければならないのである。 調教も、間が開くと忘れて、また1からやりなおしになってしまう。
また、調教の進み具合が馬によって違うので、個別指導のようなかたちになる。 一頭ずつ運動場に呼び入れては、色々命令して覚えさせ、また厩に帰して、という繰り返し。
そう、運動場に馬を呼び出さなければならないのだが・・・。
まずもって、皇帝の言う事を全く聞かない馬達。 はーい、一頭ずつ、こちらに来てくださーい。 と、誘導してみたものの、馬達は「いやだー行きたくないよー」と互いにウロウロと逃げ惑い、馬場はカオスに。 あーあ。
途方に暮れていると、牧童のアルマンドさんが餌やりにやって来たので、お願いして一頭ずつ運動場に出してもらう。 運動場は円形で、調教師は中央に立ち、馬をグルグル回らせながら指導するんである。
はじめは、調教レベルの高い馬から。 さすがに言う事を聞く。 「ラン」と言えば走るし、「リバース」と言えば反対向きに走る。 「ホーホー」と言うと止まる。 なかなか良いんでない?
と、しかし3頭目からあんまりあれな馬になってくる。 もう、何言っても聞きませんね。 だいたい、走らないし。 先に鞭の付いた棒を使って、馬の後ろ(身体には触らない)をペシペシとすると、「やれやれ、しょうがねえなあ」と言う感じでちょっと速めに歩いてみたりして。 うーん、なめられてる。
義母の腰痛回復にはしばらくかかりそうだし、当分馬を見に行こうと思うんだが、こんなんでどうなんだろうか。 皇帝が見ている間に、アホな馬が増えそう。
2010年11月29日(月) |
Monarchてふてふ |
渡り蝶々の一種で、西海岸の南北にウロウロしている大群がいるのだが。 そいつらが今、まさにサンタバーバラ沿岸の森あたりにフラフラしてる、というニュースを今朝ネットで発見した。 よーし、見に行こう!と飛び出て来たら、自然公園指定の森の中は蝶だらけ。
超蝶。
うわあああん。 蝶過ぎる〜。 蝶々に覆い尽くされた樹木。
オレンジに焦げ茶色の模様、という大変シックな蝶々なんですが。 遠くから見たら、木が紅葉してんのかと思ったら、蝶々が緑の葉っぱに鈴なりになってるだけだった。 うーん。
イサムさんも来ていたが、赤子故に、蝶々を踏まないように歩くという配慮がまるで無く。
ぶち ぶち ぶち ぶち ぶち ぶち
あああああああああああああ。
あああああああああああああああああああああああああああああ。
もう駄目だ。
逃げるように帰って来たのでありました。 すまない、蝶々。
昨日、スタバでコーヒーを買って飲んでるとき、隣の席に有名人オーラをぷんぷん垂れ流した女の人が居るな〜と思った。 胸と尻と唇が痩せて、肌荒れしたスカーレット・ヨハンソンみたいだな〜と思って、今朝調べてみたら、どうやらヒラリー・ダフだったもよう。 サンタバーバラにお住まいだそうです。 私服のセンスはいまいちでした。
美人なんだけれども、ボディコンシャスなワンピースのマイクロミニで、水色のレース素材だったもんですから(冬ですよ〜)。 「ねえねえ、隣の人、有名人じゃない?普通の人、あんな格好しないもの」 と、ジャバ夫さんに耳打ちしたら 「AV女優か、売春婦じゃない?」 というミもフタもないお答えだった。
デビュー当時は、ものすごいかわいかったのになあ。 本人の方が、メディアよりも不細工だった、初めての有名人でした。 ああ。 月日よ、無情なり。
皇帝

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