ぶつぶつ日記
DiaryINDEX|past|will
2001年10月18日(木) |
「なんか、変」を大事にしよう |
「なんか、変」って思うことってたくさんある。 でも、「もしかしたら、自分だけがそう思ってるだけかな?」とか、 「私がものを知らないからそう思っちゃうのかな?」とか、 そう思う自分がちょっと変かも、と思って 口に出すのは止めてしまうことが多い。
「なんか、変」と思ったことを色々考えてみよう。 色々調べてみよう。 「なんか、変」は「やっぱりすごく変!!」な場合が多い。
「なんか、変」ってみんな心の中では思っていたのに、 それを口にしなかったばかりに、 取り返しのつかない事になった事例はあまりにも多い。
みんなの「なんか、変」を大事にしよう。
Cちゃん、「なんか、変」。 そう思うことが「何かの」始まりになることが多いんだよ、 きっとね。
この頃のマイブームが「手作り化粧品」。 って言っても今日はじめて作ってみました。 すごい簡単で、でも実験みたいで楽しかった! 急に蕁麻疹体質になってしまい、 しばらく医者に行って注射を打ったり薬を飲んだりしたけど、 全然よくならない。 元々医者に行くのは嫌いな方じゃないが、 薬を常用するのに抵抗が強く、 少しステロイド剤が入っている塗り薬も べたべたするばかりでつけごこちも嫌いだった。
そんな時、カイロ時代一緒に生活していたHねーさんと話していて、 カイロではよくシャワー後にオイルマッサージしていたことを思い出した。 「かゆみにはラベンダーが利くよ〜。」と教えてもらい、 早速試してみたところ、匂いがいいせいもあり、 なんだかすっとかゆみがひく感じ。 そしたらよく遊びにいく掲示板でも、 やはり手作り化粧品について話題になっていて、 皮膚科通いがやんだ、ということ。 ケミカルに頼ってしまうと、人間が本来持っている力が どんどん衰えていくらしい。
考えてみると、一連の狂牛病も牛本来の自然に反したことが 病気の原因になっている。 草食動物である牛に、動物性たんぱく質を与えて どんどんミルクを絞り尽くす。 共食いをさせていたなんて、考えてみればぞっとすることだ。 牛乳がまずくなったって言うのは、気のせいではなかった。 牛乳がくれる栄養のかわりに、私たちは何を飲んでいたんだろう?
エジプトでもアスワンハイダムが出来てからというもの、 土地がどんどん痛んでいっている。 塩分が上昇して来ているのだ。 昔は年に一回のナイル川の氾濫で、 土がきれいに入れ替わった。 確かに河の氾濫はやっかいだったが、 恩恵もたくさんあったのだ。
人間は自然を科学や技術の進歩でコントロールできると思った。 でも、そんなことはどうやら出来ないらしい。 それは、結局人間も自然の中の一つの要素に過ぎないからだ。 自然を支配するより、自然の力を借りた方がよっぽど良いようだ。
2001年10月16日(火) |
どこで鬱憤をはらすのか |
この日記でもすっかりおなじみの私の特殊公務員の兄。 この人を見ていると、 「きっと普通のサラリーマンってみんなこんな風に考えているんだろうなあ。」 と、ある意味観察入ってしまう。 昨日も風呂に入る前に私に噛み付いた。 そう、なぜなら私は自他ともに認める「イスラムフェチ」だから(爆)。 いわく、 「どう〜してイスラム教徒ってあんなに馬鹿なんだ!!」 テロ後はイスラム教徒に理解も示したし、アフガンにも同情したものの、 どうやら連日世界各地(特にパキスタン)で行われている 対米デモを見てだんだん腹が立ってきているらしい。 こういう人は残念ながら多いんじゃないかな。
「アメリカに一発原爆を落とされたら、アフガニスタンなんかおしまいだ。」 はい、その通り。
「アメリカにばっかり文句を言うが、テロの犯人は悪くないのか?」 はい、それもおっしゃる通りだす。
「大騒ぎばかりして、馬鹿騒ぎじゃないか、あれでは!!」 だから、その通りなんだってば。
そして私に言われても困る。 だって私は日本人のあなたの妹で、 ムスリマでもないしパキスタン人でもないし、 失業もしていないし、貧富の差が恐ろしくあるわけでもないし、 国が独裁政治で厳しい言論統制をしていて、うかつに自国政府を 非難しようものなら逮捕、拘留、拷問、獄中死になるわけでもないし。
自分の国のことは非難できない。 政府ももちろん非難させない。 たまりにたまった鬱憤は、しかしどこかでガス抜きしなければ、 その国の政治体制自体が危うくなってくる。 国内情勢に多くの問題を抱えているイスラム諸国にとって、 はっきり言って、アメリカってのはいい鬱憤のはけ口だ。 非ムスリム国、そして超リッチ。 その上金持ちの傲慢さで、世界を好き勝手に操作しようとする。
どんどんアメリカを憎んでもらって構わない。 対米デモでもして、日ごろの鬱憤をはらしてちょうだい。 そして自分達の頭の上(自国政府)への不満は忘れてね。
民衆の憎しみのはけ口にアメリカを使っているたくさんの国の指導者が、 その国自体の問題を自ら解決しようともせず、 諸刃の刃の一時凌ぎの熱さましの上に胡座をかいている。 それがほとんどのイスラム諸国の姿だ。
サウジの皇太子がWTCの被災者に寄付しようとした14億(ドルか?円か?)を ジュリアーニ(再選決定?俄然張り切り)が突っ返したそうだ。 理由は皇太子がWTCを視察した時に、パレスチナ問題に言及し、 テロに対する責任について発言しなかったから。 どっちもどっちだと思うが、 それにしても、この14億。 そのままアフガニスタンの復興資金にしたら、 一体どんなことができるだろう。
日本じゃそんな大したことはできないかもしれないが、 アフガンだったらかなりのことができるんじゃないかなあ。 それにもしこの14億をパレスチナに持っていき、 パレスチナ支援に使ったり、 もしくはエジプト辺りで産業を興すことに使った方が、 よっぽどサウジ王室の安泰が図れると思う。
アラブ人同士ってお互いに大嫌いって感じだが、 その中でも嫌われているナンバーワンはなんと言ってもサウジだろう (ちなみに、その双璧をなすのはエジプトでしょう)。 遅れてきた信仰成金サウジ。 しかしそれよりもっと遅れてきたUAEなどにくらべ、 石油後のビジョンをいまだに建てられていない (UAEは中東の香港を目指して躍進中)。 国内にメッカがあり、自由に外国人を入れて聖地を蹂躙されようものなら、 世界のムスリムから総攻撃されるから、 観光にしろ何にしろ、なかなか「開放」できないという事情もある。 同時に国内で何かあった時にもそうそう非イスラム国家に助けを求められない。 もし革命が起こって、メッカにアメリカ軍が入ろうものなら、 間違いなく世界は破滅するほどの騒ぎになる。
サウジ王室の基盤はこの所かなりもろくなってきているらしい。 自分達でも感づいているのかいないのか。 どこにどう金をばらまけば、同じ14億でも有意義か、 考える時期が来ているのではないかな。
今日は軽い話題。
先日数人で、友人の新居&第一子見学を兼ねてご訪問をしました。 女5人&だんな一人(訪問先のだんなさん)で、 女5人が知り合った先はカイロ。 私たちはこの集まりをカイロ同窓会もしくは アグーザ女子寮同窓会、などと言っています。 うち一人はサウジに嫁入りして里がえり中。 また時期柄、とても女性の集まりとは思えないような かなりディープな話題に終始してしまい、 友人のだんな様はちょっとだまり気味(^^;)。
ま、それはいいとして、ここではたと気がつきました。 女が5人、うち4人(つまり私以外は)メデタク既婚者。 それぞれの連れ合いを考えると、9人もの30代がいるわけです。 それなのに、なんと子供は1人。 別に子供を作らないって決めているわけでもなさそうなのに、 なんでしょうか、この少なさは。 自分も少子化の原因の一因なのですが、 改めて少子化を実感したのでした。
う〜ん、ハネムーンベイビーがぼこぼこ出来る、 アラブ人の生命力の強さ。 日本人にはないかもしれませんねぇ。。。。
2001年10月13日(土) |
うまい、まずいの問題か。 |
狂牛病だの炭疽菌だの、なんだかよくわからないが、 なんだか恐ろしいものが蔓延している世の中。 日本の大臣が馬鹿だってことは前から重々承知だが、 この食料品関係の問題が出てくるたびに行われる、 あの意味のない試食会をどうにかしていただきたい! テレビをぶち壊したくなるほど腹が立つ。 ああ、地元選出の大臣じゃなくて良かったよ!!
ダイオキシンの時のほうれん草。 そして今回の牛肉。 「おいしいですねぇ〜」ってあったりまえだ! 松坂牛だぞ、一体いくらしたんだ。 まずいわけないだろうが(怒)。 しかもそれは自腹切ったのか。 まさか税金使ってないだろうな。 そのうち調子に乗って「し〜んぱ〜いないからねぇ」と 歌いだしたたわけ者がいたが、 30年後の保証をしてくれるのか???
ほうれん草にしても牛肉にしても、 その瞬間はおいしい。 そして別に目に見える変化は起こらない。 けれど、蓄積されていったその後、 そして病原菌が広まっていくこと。 恐ろしいことは決して目には見えない。 結果として突然現れるからこそ怖いのだ。
こんなこともわからん目先しか見ていない爺連中に、 現在の「有事」を任せていいんだろうか。 任せたくない・・・と心底思う(−−;)。
自然破壊や戦争、異常気象や犯罪、 人間の存在意義自体を疑うような事があまりにも多い現在、 様々な人が「いつかは人類も滅びる」と簡単に口に出す。 私はこれが大嫌いだ。 確かに人間はろくなことをしない。 地球上に人間なんていない方が、他の動植物にとっては安心だろう。 勝手に木をどんどん伐採したり、大量破壊の武器を作ったり。 人間達の勝手な欲望のせいで、地球環境はどんどん劣悪になった。
でも、人間の知恵が進歩してきたことには、 何も意味がないのだろうか? じゃあ、どうして人間はここまで発達してきたんだろう? 単に地球を破壊する「最終兵器」として? そんなの、嫌だ。
それにすぐに「地球は滅びる」だなんて、 じゃあ、子供達はどうなるのだろうか? 今、地球が滅んでも、私達「先進国」の大人はいいかもしれない。 それなりに人生の楽しみを味わった後だから。 でも、子供は? この丸くてぷにぷにしていて、ぐにぐに動いて、 気まぐれで、でも見ているだけでニヤニヤしたくなる、 愛すべき生き物達の未来は?
私達には責任がある。 「滅びる」なんて言葉1つで、簡単にその責任を放棄してはいけないんだ。 腕の中でもぞもぞ動いている、友人の赤ちゃんの重みを感じて あらためて思った。 そして、この子の後ろには、見えないたくさんの子供達がいる。
|