ぶつぶつ日記
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2002年05月31日(金) どいつもこいつも

日本の外務省の問題が色々とり立たされているが、
他の国の役所も、結構どうしょうもないな、と思うことがある。
私が働いている学校は、
とある国際機関からビジネスマンの日本語研修を請け負っている。
全額国際機関持ち、在職のまま、1年間日本語を勉強、
そのあと半年企業研修。
つまりは、企業が日本へ進出するために
その尖兵隊となる人材を育成するコース、
のはずなのだが、
これがこれが・・・・。
単なる「長期休暇」の人が多いんですよね。

もちろん、会社を背負ってきてまじめに勉強する人もいる。
でも、とっても少ない、そう言う人は。
そして、何でだか知らないけど、
年々来る人の質は下がっているようだ。
例えば、来週から新しいプログラムがスタートする。
もともと、このプログラムは、
トータルビギナーのビジネスマンのコースのはずだったのに、
今回は、既習者、しかも日本在中、
しかも、ろくに仕事さえしていないような人物が、
何人も混ざっている。
はっきり言って、彼らにとってこのコースに紛れ込めたのは
超ラッキー。
だって、40万円ですよ,月の支給額が。

その国際機関に参加している国々だって、
皆がみんな,経済状況がいいわけじゃない。
でもこの人たちが月々にもらっている40万円と言うお金は、
それらの国の人たちの税金から支払われているわけでしょう。
それをもらっている、それを使って自分たちがここにいる、
という意識を持って来る人なんて、本当に少ないし、
この人たちを日本に送ってどうするのかという、
明確なビジョンも、もうその国際機関にはない気がする。
ずーっとやってるから、止めるわけには行かないんだよね・・・・
みたいな?
どこもしょうがないですね〜・・・・。

それにしても、ヨーロッパはこういう研修が結構多いみたい。
他にも国からの研修で人が来てるんですよ。
これまた全額国丸抱えで。
それなりにエリートなのかもしれないですけど,
超エリートってわけじゃないですよ,ほんとに。
日本も、外国人を呼ぶばかりでなく、
日本人をこういう研修で海外に送って欲しいんだけど。
そういう制度ってありましたっけ???


2002年05月30日(木) 人はそれでも生きていく。

エジプトでテロがあった時、
「普通に生活していて、危なくないんですか?」
とよく聞かれたが、
実際、全然「普通」だった。

マドリッドははがい締め強盗が横行し、
かばんを持って歩くのが危ないのだが、
それでもみんな「普通に」生活している。

アラ語のクラスメイトがガザで働き始めた。
防弾チョッキやヘルメットを支給されようが、
通常はこれまた「普通」に生活していて、
免許を取るために教習を受けていたりする。

「普通に生活する」ってなんだろう。
何が普通なんだろうか。
治安が悪くても、戦争をしていても、
そこには必ず「生活」がある。
普通の「人々」の暮らしが。
平和で楽しくても。
つらくて苦しくても。
人はそれでも生きていく。


2002年05月29日(水) ちょっと待てい!

厚生労働省、深刻な少子化を受け、
子供の有無によって年金給付額に差を付ける方向で検討に入ったという。
このままでは、「現役世代が高齢者を支える」という
世代間扶養を原則とした公的年金制度が維持できなくなる恐れがあり、
子供がいる世帯を優遇し、
そうでない世帯と区別する必要があると判断したそうだ。

ちょっと待てい。
確かに私のようなお気楽〜なシングルライフを
自らの意思で率先して選んでいるものは、
他人様の子供の負担になってはいけないかも知れない。
様々なライフスタイルで、子供を作らないカップルも
自分たちの老後は自分たちで養え、って
それは仕方がないかもしれない。

でも。
世間には結婚したくてもできなかった人もいるし、
結婚したくても様々な理由で泣く泣くあきらめている人もいるだろう。
それに、結婚して子供が欲しいと思っても、
不妊に悩んでいるカップルがどれだけ多いことか!
そんな望まずに「子供のいない家庭」になってしまった人たちを、
どう線引きするんだ?
申告制にでもするとでも?
「欲しかったんですけど、生まれなかったんです・・・。」
「結婚したかったんですけど、相手が見つからなくて・・・。」
そんなの、いくらでも嘘をつけるし、
本当にそう言うことで傷ついている人たちを、
国はまた決定的に傷つけることにはならないのか。

これじゃあいくら国が国的に不妊治療に疑問を投げかけた所で、
大枚はたいてイリーガルな不妊治療を受ける人を
責められるわけがない。
いや、むしろそう言う人は増えてしまうんじゃないか。

そんな小手先のことをしたって、子供は増えない。
お金の問題じゃなく、精神の問題。
不安感を持ったまま、子供を育てられない、
そう思っている人がとても多い世の中なのに。
こんな国じゃ、ますます子供を産みたくない。
そうしてストレスで不妊になってしまう人も増えていくんだよ。


2002年05月28日(火) 頭いた〜

目がかなり悪いので、時折眼精疲労から頭痛がします。
今日の午後はかなりひどかった。
薬を飲んでもしばらく治らず、
ぼーっとしておりました。
これから授業があるので、何とか治ってくれてよかったけど、
まだ薬が効いているのか、
ちょっとぼーっとしています(^^;)。

基本的に健康なので、
病気にすごく弱い。
ちょっと具合が悪いと、途端にどーーーーときてしまいます。
平熱が低いので、37℃になると途端にだめ。
38℃熱があっても仕事にいける人とか尊敬。

昔はそれこそ、具合が悪いんだから!
と開き直れたのですが、
エジプトで働き出してから、
具合が悪くても休めないことがあると実感。
かなり具合が悪いまま仕事をして、
ルクソール神殿とカルナック神殿で、
吐きながらガイドしたこともあります(^^;)。
日本語教師の仕事も、なかなか代替を頼めない仕事ですね。

ふー、今週何とか乗り切りたい。


2002年05月27日(月) ナショナリズム発散

気がつけばそろそろワールドカップ。
もともと全くサッカーに興味もないし、
どちらかと言うと、こういう催しに対して懐疑的であったり、
否定的であったりする部分が強いので、
一言二言言いたくなったりもしてしまいます。
「食べられなくて死んでいる子供もいるのに・・・。」
とか、色々ね。

しかし、ある程度裕福な国が(そうじゃない国も混ざってるけど)、
こういう擬似戦争でナショナリズムを高揚させ、
発散させるのは悪いことではない気もする。
日常的にナショナリズムを高揚させ、
外国人差別をしたり、排斥するよりは全然良い。
例えば、サントスはどう頑張ったって日本人ではない「日本代表」だ。
もし日本が日常的にナショナリズムな国の場合、
彼のような人物は完全なる攻撃対象になってしまうと思う。
しかしこういう擬似ナショナリズムの場合は逆に、
どっちかと言うと、彼みたいな人がいてくれた方が良い。
なぜなら「国」の勝ち負けが問題になるからだ。
もともと「日本人」じゃないのに、
日本のために頑張ってくれるなんて、
ありがとう!サントス!って言う感じ(^^;)?

ナショナリズム高揚、大いに結構!
適度なガス抜きは絶対に必要なんだから。
サッカーで、ナショナリズムを満足できるのならば、
それはそれで、良いんじゃないだろうか。


2002年05月25日(土) 報われる時

私の銀粘土の先生は、ちょっと型破りなところがある先生だ。
まず第一に、体験教室から自分の作りたいものを作らせる。
だから、最初からいきなりものすごい無謀なものを作る人、
続出。
それからイントラ資格を取る人にも、
教科書通りの作品は作らせない。
自分の好きなように物を作って、
その中に課題を取り入れる感じ。
だから、好きなものばかり作りつづけて、
全然イントラの課題が進まない人も多い。
もちろん、最短コースでイントラ資格を取りたい人が、
教科書通りのカリキュラムを行うこともできる。
自分の好きな物をもくもくと作って、
イントラ資格なんてどうでもいい人も、けっこういる。
つまりはとってもフレキシブルな教室。
そこが良くて、先生の教室にずっと通って
インストラクター資格を取るための指導を受けたのだけど(笑)。

「できるかどうか、作りたいんだから、作ってみればいい。」
と言うのが先生の口癖。
フレキシブルなのは教室のスタイルだけでなく、
先生の頭の中もとてもフレキシブル。
生徒に押し付けるのではなく生徒と一緒に考える。
できそうにないことも、一緒に考える。
生徒が考えた面白いことは、
自分もどんどんやってみる。

今年のアートクレイのコンテストで、
先生の作品が賞を取った。
それは美大での先生らしい、
アートクレイと絵画がうまくミックスされた
とても素敵な作品だった。
そして、先生の作品だけでなく、
先生のだんなさまの作品も入選、
今教室に通っている生徒さんの作品も、2点入選。
しかも、そのうちの一点は、
初めてアートクレイで作った作品だったそうだ!

先生のアートクレイに対する愛情が報われたことを
確認した一日だった。


2002年05月24日(金) アラブ式ブラックジョーク

アラブで一番ブラックジョークが
好きなのはエジプト人ということになっている。
彼らはそれを「ノクタ」と言っていて、
政治から下ネタまで、辛らつにこけ下ろす。
時には自分たちのことすら、ネタにしてしまう。
例えばこれはかなり有名なノクタだが、
ある時砂漠に3人の罪人が流刑になった。
1人はフランス人で、1人はドイツ人、そして残るはエジ。
最後のお情けに何でも好きなものを一つだけ用意してやると言われて、
フランス人は「恋人を連れてきて欲しい」という。
ドイツ人は「ビアホールが欲しい。」と頼む。
エジは・・・「アーイズ・シガーラ(タバコが欲しい)。」

これはエジの無欲さを褒め称えているノクタでは、全然ない。
その証拠に後日談がある。
数年後、彼らがどうしているか様子を見に行くと、
フランス人は恋人とよろしくやっていて、子供が生まれている。
ドイツ人は毎日ビアホールで楽しく飲んだくれている。
エジは・・・、同じ場所に立っていてやってきた人に言う
「フィー・カブリート?(マッチ、ある?)」

カタールのアルジャジーラを自宅で見ることが出来ないので、
ネット版をよくみている。
記事をプリントアウトして読むこともあるのだが、
一番のお気に位置は「漫画」のコーナー。
もちろん、「アラブ」なテレビ局なので、
現在ではイスラエル問題が多く、
シャロンとブッシュが槍玉に載せられていることが多いが、
その他、アラブ人の心情がよく表現されていると思う。

例えば、シャロンの載った戦車がばんばんパレスチナ人を
なぎ倒しているその後ろから、
亀に乗った国連軍が監視をしながらのろのろついて行っている、とか、
ブッシュからの親書を持ったシャロンがアラファトに、
「籠から飛び出す鳥のように、自由になれるんだ。」
とアラファトを飛び立たせるが、
それはバンジ−ジャンプでアラファトとシャロンの足が
がっちりロープで結ばれていたり。
時にはそれがアラブ各国の首脳に向けられることもあり、
パレスチナの子連れの女性が射殺される映像をバックに、
歌い、たらふくのご馳走を食べている
それぞれの国の民族的特長を備えている男性たち。
その下には「このように、私たちはパレスチナを助けている」
と書かれている。

かなり厳しいブラックジョーク。
そんなことでもしなくっちゃ、
やってられないって!


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