ぶつぶつ日記
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度々この日記にも登場するうちの母親。 今じゃ立派なカスピヨーグルトのブリーダーです。 私が一度殺した菌をまた別のところからもらってきて、 母親が育て始めた途端に、 こいつら〜、ぴっちぴちのぷりぷりに毎日おいしく 出来上がるようになりました。 なーぜーだーーーーー。
と、ふと見渡せば。 この人ってば、立派なグリーンフィンガーでもありました・・・・。 むずかしいって言われているあの観葉植物、 よそんちで死にかけてたあの草、 なぜにそんなに育っとる?????
現在うちには乳飲み子2人。 おかしなもので、血のつながっていないこの子達、 さりげなーく似てくるんですよ、育てのうちの母親に・・・。 やることが! その上、どっちかっていうと口数少なくくらめだったお母さんなんかも、 どんどん話好きになってくる・・・・。 (私の親なので、異常なまでの話し好き、です(^^;)。
こりゃ、何かを育てるのってのが、 天職なのかしら、この人の。 自分の子供の子育てには、ちょっと失敗したみたいですけど(^^;)。
2002年07月06日(土) |
人が変わっていく瞬間 |
今週は学期休みでお休みが多いので、 DVDを借りまくっている。 昨日今日観たのは、 「アタック・ナンバー・ハーフ」と、 「グリーンフィンガーズ」。 図らずも両方とも実話に基づいた話で、 社会からはみ出している人たちの話だった。 元気がでますので、 ブルーな時にお勧めします。
両方観ていて(特にグリーンフィンガーズを観ていて)、 人はいつ変わっていくのかなと思った。 それは悪く、ではなく、 良く。
三つ子の魂百までも、と言って、 ある程度になったら、 人はなかなか変われないように言われているし、 実際自分自身を省みても、 早々性格とかやり方とか、 変えられそうにもないのだけれど。
でも、何かきっかけさえあれば、 やっぱり人はいくつでも変わっていけるのかな。 自分が気がつかなかった、隠したかった部分が、 ぱっと花咲くこともあるのかもしれない。 きっかけと、周囲の理解があれば。 見守ることはなかなかむずかしいけれど、 たくさんの花を咲かせられるように、 見守っていくことも、とても大切。 そして、自分もどんどん変わっていきたいと思うのだった。
変に自宅にデットスペースがあると、 ものを捨てられない人は、本当に何も捨てなくなる。 とりあえず、そこの突っ込んでおけば、 目の前からは見えなくなるから(^^;)。 うちの兄一家がまさにそれで、 時折私と両親がブツブツ言いながら、 こっそりそれらのごみを捨てることになっている。 とか言いながら、父親がこれまた結構ものため人種で、 実家の父の部屋はある意味もので溢れていて、 母が時折切れまくっているのだが(^^;)。
それとは反対に、私と母はもの捨て人種で、 時折きれいさっぱり片付けないと、 かなりいやになってくる。 せっかく私の住居空間が少しはきれいになったので、 これを幸いとばかりに またもの捨てをはじめた(そのほとんどは上記兄一家のものだったりする)。
しかし、なんだか釈然としないのは、 これらをどうにか「捨てる」のではなく、 リサイクルって言うか、 どこかにあずける場所はないのかな?ってことだ。 これがイスラム圏の低所得者層が存在する国なら、 モスクにでも持っていけば、それなりに何とかしてくれそうだ。 しかし日本ほどになってしまうと、 孤児院辺りだって、こんなものはもらってくれないだろう。 きれいに洗濯はしてあってもなあ。
じゃあ、外国に出す? となっても、実は救援物資というのは、 とてもアブナイもので、 実際に目的地に届いているものなんて、 とっても少ないんだそうだ。 よっぽどしっかりしたルートでもない限り、 陸揚げされた港から目的地につく間に、 1つ盗まれ、2つ売られ・・・と言う感じだそうだ。 それもなんだかなあ・・・・。
そうして今日もごみ袋特大3つ。 良心の呵責つき、夢の島へ?
2002年07月04日(木) |
夢でお腹いっぱいになれるか |
今日、仕事帰りにコンビニに寄ったら そんな雑誌の見出しが目に入った。 昔も今も。 たくさんの人が、色んな夢をみている。 ミュージシャン、アーティスト、 会社の社長、e.t.c。
中身を見ていないからどういう結論になったのかわからないけど。 私が思うに、夢は見るだけでは、 決してそれだけでお腹いっぱい(食べていける)にはならない。 小説家になりたいと思ったら、 とにかく書きつづけないとだめだろうし、 ミュージシャンを目指しているなら、 歌いつづけないとだめだろうし。 それでもきっと、たくさんの人が夢半ばで挫折していく。 その分かれ道がどういうものなのか、 それは永遠のなぞだけれど、 1つのキーワードは「続ける」と言うことのような気がする。 ものすごいお金持ちにはなれなくても、 続けることによって、 日々の糧くらいは何とかなっている人を 何人も知っているし、 彼らはとにかく、自分の好きなことを 諦めずに続けられるだけのねちっこさを持っている。
結婚してしまって 子供を養っていかなくてはならなくなると、 自分の夢なんて言ってる場合じゃなくなってしまう現実。 子供を犠牲にしてまでかなえる夢なんて、 もしかしたら後味の悪いものになっちゃうような気がする。
だから夢をかなえるには、 何かを犠牲にしなくちゃいけないように思う。 音楽家の友達が言っていたが、 彼女たちは、とにかく生活の大半を音楽と一緒に過ごしてきた。 今更、他のことをやろうと思っても、 もう何をしたらいいかわからないくらい、 音楽だけの生活だった。
厳しいな、と思った。 全てを満たした夢なんて、 もしかしたらないのかもしれない。 1つの夢をかなえるには、 何かを諦めなくちゃいけないのかもしれない。 甘えていては、夢でお腹いっぱいには、 永遠にならないのかもしれない。
さて私は、夢でお腹いっぱいになれるだろうか? とにかく、続けてみよう。 まずそこから。
久しぶりに時間があるので、 レンタルDVDなど借りて帰ってきた。 こういう時は、ハッピーエンドものに限るわよね〜、と、 「ショコラ」と、「コレリ大尉のマンドリン」 個人的にはショコラの方が断然好きだった。 まあ映画の感想は置いておいて。
ありとあらゆる第2次世界大戦を背景にした映画では、 当たり前だがドイツが悪者である。 「コレリ大尉のマンドリン」もそうだった。 イタリア人のお気楽〜な占領軍。 唄ってばっかりだし、実際自分の国が降伏したというのに、 「国に帰れるぞ〜!」 と大ハッピー。 それに引き換え、ドイツってやつらはなんて冷酷な 血も涙もないやつなんだ! っていう描き方でした・・・・。 ドイツ側で、唯一人間らしい登場人物は、 でも「生粋のゲルマン」じゃない人物だった。 オーストリアのチロル出身、つまり自分もドイツに占領されている側の。 (そしてこの映画の中で、一番戦争に蝕まれていったのは、 主人公ペレギアの婚約者ではなくて、 このドイツの士官だと思う。 そして、彼に思いを寄せただけで、縛り首になってしまう 島の女性の悲劇を、私たちは忘れていいのだろうか)
まあ、誰に聞いても、第2次世界大戦の悪者は、 ドイツ(そして極東では日本)。 ドイツは特に、ヨーロッパと陸続きだからとってもやっかい。 何十年たっても、きっと何百年経っても、 ドイツ=悪役の図式は変えられないんだろうな、と思う。 仕方ないのかもしれないけど、、、、同じ敗戦国としては、 かなり微妙〜。
ドイツの人たちは、こういう映画を観て、 どう思うんだろうか? 素直に感動できるのかな。 ちょっと、聞いてみたい。
2002年07月01日(月) |
大人になるまでの時間 |
日本は多分、世界でももっとも大人になるまでの時間が、 たっぷりある国ではないかと思う。 それは豊かである証拠だ。
アフガンの少年は、たった8歳でしかないのに、 学校が終わった後、全くの荒野を一人、 密輸品を背負ってイランまで行く。 それは、家族のためであり、 自分の学費のためだ。 3時間半、水も持たず、ぼろぼろのサンダルで、 少年は歩きつづける。 それだけやってもらえるお金はわずか200円。 そのうちの1円だけで駄菓子を買うのが楽しみ。 そしてまた、日もとっぷり暮れた荒野を、 3時間半かけて家へと戻っていく。
彼はきっと駆け足で大人になっていくのだろう。 夢をゆっくり見るまもなく。 急がないで欲しいと思う。 世界中の彼のような子供たちに、 ひとっとびに大人にならないで欲しいと願う。 たくさんの、荒唐無稽な夢を見て欲しいと思う。 しかし、ゆっくりと大人になるのは、 一部の本当に恵まれた子供たちにしか許されない贅沢で、 夢を見るまもなく、 大人にならざるを得ない子供たちがひしめく。
時間さえも、平等ではないのだ。
久しぶりに英語のCDを買った。 なつかしい、甘い声。 私のヒーロー、デヴィッド・ボウイ。 もうすっかりおじさんだけど、 やっぱりこの人はかっこいい。 一番かっこいいと思うのは今でも、 ジギー・スターダストの頃のクレイジーなボウイだけど、 年を取って、あくが抜けても、 やっぱりこの人には「スタイル」があると思う。
実際に、唄がうまい、とはとても思えない。 でも、その微妙な歌いまわしに、 胸をぎゅっと鷲づかみにされる。 音楽性が無難になったとか、色々言われるけど、 別にそんなのはどうでもいい。 だって、この人は存在自体が「デヴィッド・ボウイ」だから。
でも、私の絶対に譲れない10曲の中に、 ボウイの「ヒーローズ」が入っている。 今でも聞くと、とても不安な、そして走り出したくなるような、 そんな気分にさせられる。 それでいて、最高のラブソング。
割と早い時期にロック史上でも屈指の愚妻と結婚して離婚したボウイが、 結婚離婚を繰り返すわけでもなく、 自分自身を熟成させてから選んだ女性は、 ティエリー・ミュグレーのミューズだったイマン。 ソマリア出身の世界でもっともエレガントな女性の一人。 さすが!の趣味である。 絵から抜け出したような、それでいて暖かい雰囲気のこの大人のカップルが、 不妊に悩んでようやくベイビーを授かったのは最近のことだ。
ボウイは生まれたばかりのベイビーの成長と共に、 自分自身はゆるゆると年を取っていくのだろう。 レコードノーツのインタビューの最後に言っている。 「年を取っていくのがうれしいよ。 他人よりも若かった時期が、ぼくは長すぎたんだ(笑)。」
誰が何と言おうと、デビッド・ボウイは彼しかいない。 今のボウイのような人も、今までいなかった。 やっぱり彼はヒーローなんだ。
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