ぶつぶつ日記
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2002年09月04日(水) ナウシカの世界観

今年最後の夏休みを一日。
出かけようと思っていたのだけれど、
アマゾンから「風の谷のナウシカ」全7巻が届いてしまって、
読み始めたら止まらない。
何度も読み返してしまい、出かける時間を逃してしまった・・・。

アニメのナウシカも、それなりにダークな世界観だったけれど、
やはりかなり薄まっていたのだなと、
原作を読んで改めて思う。
原作の中では、炎の7日間の後人間も含め全ての生物が、
毒素の中で生活が出来るように体の構造を変えられており、
腐海が清浄化した豊かな世界では、
一呼吸で肺を破壊され生きられない体になっている。
毒素にまみれ生きられる愚かな人間の末裔たちは、
復活の朝には死を迎え、
音楽と詩を愛する穏やかな「新しい」人間に取って代わられるはずだった。

運命主たるものが、「何者」なのかは最後までわからない。
しかし、生み出されたものは、
やがて生み出した者の想像を遥かに越えていく。
最後、ナウシカは「新しい人間」の卵を、
神殿とともに破壊する。
例えその朝に血を吐きながら倒れていくとしても、
血を吐きながら繰り返し飛ぶ鳥・・・、
ナウシカは人間をそうイメージする。

くり返しくり返し、
その朝を迎えて、
その朝を乗り越えていきたい。
「いのちは闇の中にまたたく光」
常にまぶしい光は、人の心を震わせることはない。
ほんに小さな何かが、
私たちを生きる事へと向かわせる。
どんな境遇にあっても、人は生きていくことを願い、
子孫を残すことを願う。
生き続けていくことは、暗闇に目を凝らして、
光をどこかに探していくようなことなのかも知れない。


2002年09月03日(火) ワヘダワヘダと

昨日家に帰ったら、
卒論テーマに関して質問票を出しておいた先生から、
留守電が入っていた。
慌ててかけなおし、直接色々な話をした。
卒論に関して、卒論に関係ないこと、色々。
日本語教師の適正の中に、話し好きってのがあるみたいで,
大体どの先生も初対面でもなんでも、
よくお話しになる。
この点は、私も適正あるかなと思ったりするが。

来年一年で単位が取れるかどうかわからない。
単位を取りながら、卒論がまとまるかどうかわからない。
でも、最高でも2005年の3月には卒業できそうだ。
先は長いなーと思うが、でもワヘダワヘダ(一歩一歩)。
何となく、自分が進んでいけていることが実感できて、
うれしいのだった。
ワヘダワヘダと、今日もつぶやく。


2002年09月02日(月) 本物

誰にでも理想にする生き方と言うものがあるはずだが、
私がずっと憧れて理想にしてきた生き方というのは、
多少不器用でも、何かたった一つ柱になるものがあって、
それ一筋で生きていく、というもの。
ところが、自分をと省みれば、
一番ぴったり来る言葉は「器用貧乏」。
ある程度の事はそこそこ出来てしまうのだが、
気が多いのか、飽きっぽいのか、
「これ!」って思うものがなかなか決められない、見つからない。
ずいぶん、それで焦ったり落ち込んだりすることもある。

何人か、私の理想の生き方をしている人を知っている。
その中でもその人は本当に、「本物」。
正真正銘の「画家」。
世の中には、こう言う人が本当にいるんだなあと知り、
ため息が出た。
どんな風に本物かと言うと、この人はまず、
働いたことがない。
それは親が金持ちだから、とかそう言うことではなくて、
本当に絵を書くこと以外、考えられないのだと思う。
多分、食べるために書いた絵なり、イラストなり、
という仕事もしたことがないのではないか、と思うくらいに。

初めて会ったのは、スペインの小さな街だった。
抽象画の良質な画廊があるその街で、
その人は同じようにアーティストの日本人女性と2人で、
15世紀に立てられた味のある家に住んでいた。
枕もとにはさりげなくフジタの絵が飾られた、
本当に小さなその家に、2度ほど遊びに行った。
自分が何をしたいのかわからず、じたばたしていた私にとって、
2人の生活はまぶし過ぎたが、
自分の父親ほどの年齢だと言う事もあり、
嫉妬よりも、憧れが胸を満たした。

私が日本に戻ってきた頃、
もともと体調が思わしくなかったその人も日本に戻り、
生家近くにあるいわゆる分譲型の老人ホーム的なところに部屋を借りていた。
多分彼は、その部屋がどれほど高いか、知らないのではないかと思う。
それも、彼の才能を愛する人が、無償で提供しているようだった。
きっとスペインにいる間も、そう言う人々が彼らの生活を
支えていたのではないかと思う。

穏やかな瀬戸内海の町での3年間の間、
東京や岡山などで個展を開き、
このままずっとここにいるのかな?と思う反面、
その人がスペインのあの街にいないことが、
なんだか不満だった。
今年、その人はまたスペインに戻るという。

その人が、毎日あの家の急な細い階段を登ることを考えると、
心配で胸がつぶれそうになるが
(実際、以前階段から落ちて彼の首には鉄板が入っている、体が不自由なのだ)、
「こんなところで死にたくないよなあ。」という電話の向うの声が、
なんだか頼もしくてうれしかった。

今年の冬、私はまたその人に、あの家であえるだろうか。
会いたい、と思う。
何となく、自分の「もの」を見つけられそうな今、
もう一度、「本物」に会いたいと思う。





2002年09月01日(日) 情けないが、平和

今日ガザにいる友達に出したメールの書き出し。
「残暑の中、こちらでは、
表参道に出来たブランドショップに大行列が出来たとか、
玉川にアザラシが住み着いて「たまちゃん」と呼ばれて、
見物人が列をなしているとか、
情けないですが平和です・・・。」

いいんですよ、本当に、
行列が出来ようが見物人がてんこ盛だろうが、
そんなことは平和じゃなくちゃ出来ないんだからね。
でもやっぱり、
何となく情けなーい気分になってしまうのは、
今日が防災訓練の日だから?
・・・あんまり関係なさそうですね(^^;)。


2002年08月31日(土) 100億円のバカンスとブランド行列と

今年もまた、恒例のサウジ国王のスペインバカンス。
必要経費100億円、というのはさすがにちょっと大げさなようだが、
それ相当な金額がこの1ヶ月に使われたことは確かだろう。
高齢で病気を持っている国王だから治療にお金がかかってしまうのは、
仕方のないことだと思う。
しかしながら、バカンス費用。
国王が滞在するそのエリアは毎年、サウジ特需があるそうだ。
御付の人の御付の人もいて、メイドだコックだ使いっパリシだと、
濃い人口が一気に増えていそうである。
それに伴い、スペイン国中からputaちゃん(売春婦)たちも、
その場所に大集結していそう。
くわばらくわばら・・・。
原油で金が無尽蔵に湧き出ていたのは一昔前。
そのバカンス費用の何分の1かをパレスチナに・・・とまで言わなくても、
若年層の失業問題や、女性の社会進出の遅れなど、
サウジの内部でも問題は山積みで、
「国のお金」をもっと有効に使う道はあるはずだろうと、
思ってしまうのは何もわたしだけではあるまい。

はたまた表参道に某ブランドの新ショップ開店。
なんで「高級ブランド」の開店に、
早朝からびんぼったらしく並ばなくてはいけないのか、
私には理解出来ないが、
目的は「限定グッズ」ってものらしい。
本当にリッチなそのブランドを楽しめる人は、
並ばなくても手に入れられるであろうそれらのものを、
延々何時間も並んで手に入れて、
人は一時期のリッチ感を楽しむのか。
人の金の使い方なので、お好きにどうぞ、とは思うものの、
これまたもっとそれ相当の、もっといい使い方があるだろう
と思うのは、やっぱり私だけではあるまい。

お金を生かすも殺すも、持っている人の使い方次第。
ごみとなるか、花が咲くか、
それを見極める目を持って、お金を使いたいと思うのだった。


2002年08月29日(木) 小心者なんです・・・

さーて行ってきました、「撮影」。
2日間のはずだったのですが、
案の定、1日で終わってしまいました。
ほほほほほ。
明日は同じ撮影で静岡から出てきている友達と、
浅草橋ツアーしよ〜っと。

実は、この話があった時、
私たち二人、「これは、、、新手のネット詐欺かも(−−;)?」
と悶々とする日々を東京と静岡で送っておりました。
お互い相手の方にお会いしても、
昨日東京駅で彼女をピックアップして、
場所に向かう電車の中でも、
まだちょっとそう思っていたのです。
疑い深い?
いえいえ、あまりに「おいしい話」過ぎるのです、
それほど。

でも、それを担当の方に言って、大笑いされました。
「どんどん宣伝してくださいよ〜。」
とも言われましたが、
まだ疑ってる(?)私たち。
いえいえ、「現物」見るまでやっぱり何となく心配なんです・・・。

早く皆様に、「宣伝」したいよ〜!!!!




2002年08月28日(水) よーーし( ̄^ ̄)=3

ワタクシ、今、
「指の毛」脱毛しておりました。
明日、「撮影」っちゅーもんがあるのです。
何の「撮影」かは、まだちょっとお話できないのですが、
ここ一ヶ月ばかり、密かにその準備をしておりました。
一昨日は、その撮影に使うために作ったブツを、
おっことしてなくしてしまう( ̄□ ̄;)、
という馬鹿なことをしたものの、
無事出てまいりました、
ハムドリッラー(とこう言うときは言いたくなる)。

うし、がんばってくるぞーーーーーー。


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