ぶつぶつ日記
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私は個人的に、宗教と言う宗教に対して、 どちらかと言うと否定的な見方をしている。 イスラムについても、自分自身で色々な本を探る前は、 いい印象など持っているはずはなかった。 でも、自分なりに探るうちに、 一般的に言われているほど、 イスラムが狂信的でも戦闘的でもないこと、 パレスチナ問題にしても、 普通に言われているように「宗教対立」では元々なかったこと、 などを知るようになった。
確かにイスラムと彼らの生活は深く結びついているため、 彼らの国が落ち着かないのはイスラムのせいだ、 とする風潮が今の時流なのだろうが、 私はそれだけが原因ではないと思っている。 視点というか・・・。 価値観と言うか。 西洋は進んでいる、だからその価値観が正しい、 そういう視点で私たちはほとんどの問題を見ている気がする。 でも、その画一化した視点では、 地球の全ての地域をカバーすることが出来ない。
住んでいたこともあるし、 普通の日本の人たちよりも、 イスラム・アラブ諸国の内政の問題を把握していると思う。 彼らのメンタリティの問題点も。 実際、そんなんだから発展しないんだ!と青筋立てることも多い。 それでもなお、だから彼らが全ての問題の原因、 とは全く思わない。
子供のけんかではないので、 問題の始まりは複雑で、 どちらが悪いとか良いとか、 アメリカが言うほど二元論ではない。 複雑かつ多岐、 彼ら自身それらを認識すら出来ないほどの。
あっさり、バクダッド陥落。 腑に落ちない点もあるものの(実際アラブ在住の友人は アメリカとフセインの間に裏取引があったのでは、と言っているくらいだ)、 泥沼の市街戦とならず、市民に多数の死傷者が出なかったのは、 不幸中の幸いと言えるかもしれない。
人々が倒されるフセインの銅像に喜んでいる姿が、 繰り返し放送されている。 それは真実の喜びであるだろう。 確かに虐げられていた人々はたくさんいたのだから。 が、だからと言って楽観的に これで平和が訪れる、テロの危険性が少なくなる、 とは私は全く思えない。 日本人から見ると、過剰に反応していると思われる アラブ人たちの怯えを、私はうっすらと理解しているからだ。
彼らは、思っている。 イラクが終わった。 それでアメリカは満足するか? いいや、そんなはずはない。 次は、イラン、そしてシリア、そしてサウジだって・・・。 全ての国がイラクのように攻撃される可能性があると、 彼らは信じている。 そしてそれを誇大妄想と一笑することはできない。 なぜなら、中東にはアメリカの価値観とは 全く違う価値観が存在しているからだ。 アメリカのグローバルスタンダードは、 その価値観の違いを許さない。
アラブ諸国の国民は自国の政治体制に満足しているわけではない。 かえたいと思う気持ちを持っている。 現政権がたおされた時、きっと彼らの多数も喜ぶだろう。 イラクの国民のように。 しかし、彼らが望む国家、 それはイコールアメリカが望むグローバルスタンダードな 国家とは、必ずしも一致しないし、 もしかするとアメリカが最も望まない形(イスラム指導型国家)に なる可能性もある。 だからこそ、彼らは怯えるのだ。 力で、無理やりに自分たちの国を変えられてしまうことを。
イラクを3分割するという案もあるらしい。 本当の正念場が、これから始まる。
劣化ウランは安全なんだそうだ。 大使館のホームページにそう書いてあった。 きっとそれを心の底から信じて、 安心できる人もいるんだろう。
でも私は疑り深いので、 全然安心できない。 それに枯葉剤という前例もある。 あれも危険性なんて使ってみて とんでもないことになって、 ようやく渋々危険であることが認識されたのだ。
経験から学んでいる? それも全然期待していない、私の場合。
なので、お偉いさんたちにはぜひ、 ピクニックに行ってバーベキューをしてもらいたい。 劣化ウランが使われた所(砂漠)にでも行って、 劣化ウランが貫通した装甲車の残りの鉄板でも使って、 バーベキューをしてみて欲しい。 そしてきちんと食べること。 そこまでしたら、「安全」だって信じてもいい。
ウランは、ウランだ。 平和的にエネルギーとして利用しても、 1つ間違えば重大な危険を持っている。 それを武器として使う時、 安全性など考えるのだろうか? だって武器って、武器でしょう? 人を殺すためのもの。
今週は脳についての本を読んでいた。 成長しきってしまったら、 脳は衰えていくばかり・・・かと思っていたら、 どうやら違うらしい。 もちろん、苦手分野になっていくものもあるが、 経験を豊かな発展に変えていく力は 30歳を過ぎてからだそうだ。 成長過程の脳というのは、記憶を記録する方向に のびているけれど、 30歳を過ぎると、いままで記録した記憶を、 思いもかけなかった方向に伸ばすことが出来るらしい。 だから、若い時にした一見何のつながりもないような経験も、 新しい物につなげて、生かしていけるようになるという。
可愛い子には旅をさせろ、 若い時には好奇心で色んなことを経験してみる。 昔からよく言われていることが最近になって、 科学的に実証されるようになってきたのは 面白いことだ。 果報は寝て待て。 脳は決して疲れない。 疲れているとしたらそれは目で、 脳は私たちの自我が寝ている間もずっと情報を処理しつづけている。 だから一般人は最低でも6時間以上眠った方がいい。 昨日まで解決方法が見つからなかったことも、 寝ている間の無意識の脳のシュミレーションで、 朝起きたらいい案がぽっかり浮ぶことも かなり多いそうだ。
いつも新鮮な視線をもち続けること。 切り口を変えてみること。 楽しい人生を想像すること。 つまらないこともやってみると 楽しくなってくる。 はじめないと、この脳の部分は刺激されないので、 とにかくやってみる。 自分の脳はすごく固定観念に支配されていることも忘れないように。 いま見ているそれは、本当の姿じゃないかもしれない。
ワクワクする、脳のオハナシ。 私の海馬もどんどん、成長させていきたい。 海馬の細胞に電気が流れるのを、想像してみた。
いいこともある、 まじめにこつこつ働いていれば。 って、それは実は働いているものの 当然の権利だったりして・・・、 やれやれ、しょうがないなー。 今年一年、地道に働いてやるよ! っと内心でかい態度で(笑)。
この日記とかを見ると、 私はばりばりの反米で、アメリカなんて大嫌い〜、 全てが嫌い!と思っていると思っている人も多そうだ。 アメリカという国が好きか嫌いか、 と問われたら、はっきりいって 「好きになれない。」と答える。 けれどそれはイコールアメリカ人が嫌いとか、 アメリカの何から何までを否定しているということは 意味していない。
現在、私が受け持っているクラスの1つは、 完全アメリカ人クラスで、 良い人たちであると思っているし、 明るく、健全で普通の人々で、 真面目に家族を大事にして暮らしている。 私は実際、クラスの学生である彼らのことは好きである。 彼らとはイラクのことについて話をしたことはない。 基本的にまだ初級クラスで討論の場など授業にないし、 またクラス授業にはあまり政治的な話は しない方がいいという鉄則もある。 ただもし、彼らにイラク攻撃の是非を問われ、 どうして反対なのか問われたら、 私はこう答えると思う。
ひとつには一般的なアメリカ人(や日本人)よりも、 私はアラブの人たちのメンタリティーや、 反米感情について知っているし、 その理由も知っているので、 攻撃の成功=民主化とは、楽天的には思えないということ。
ひとつには、例えフセインが死んだとしても、 アメリカがパレスチナ問題に対して、 もう少しパレスチナよりの対応をしない限り、 テロの理由はなくならないし、 また今度のイラク攻撃により、 テロの理由は以前よりも増えた感があること。
そして、そういったテロで犠牲になるのは、 決して政府の高官ではなく、 911に見られるように、ほとんどがその問題とは関係ない、 一般市民=あなたたちのような、であること。 問題を大きくするのはいつも政治家たちだけれど、 そのつけを命で払うのは、 いつでも、どの国でも、 政治とはほとんど関係ない人々だ。 アメリカの高官は、それもまた、 彼ら一般市民の責任だと言えるのだろうか。 悪政をしく指導者を選んだ責任を、 自分たちが払うから、仕方ないんだと言えるんだろうか。
この攻撃で、アメリカは莫大な自国利益を得るだろう。 それは石油であり、新たな武器であり、 とにかくそんなものだ。 でも、アメリカ国民(イギリスや、そして私たちも)は テロの恐怖と言うそのつけを、 いつまで払いつづけなければいけないんだろう。 それは本当に、自国の利益なんだろうか? 私はそうは思えないし、そんなつけは払いたくない。 そして私の知っている人たちにも、 そんなつけを払いつづけては欲しくないと思う。 いつも、今のように明るい笑顔でのんきに、 授業に出ていて欲しいと、心から願うのだ。
大嵐の誕生日でした。 いや、気象的に(笑)。 個人的にはなーんにも特別なことがない、 普通の日。 ま、誕生日だし・・・と思い、 彫金教室におやつ差し入れて皆で食べました。 その彫金教室も、 本日キャストに出したワックスが ブツになって戻ってきたので、 地道〜〜にひたすら磨き・・・・。 なんて地味な作業だったんだろう(笑)。
特別派手なことはない。 特別嫌なこともない。 そんな一日が本当は一番。 そんな日は実はとても貴重、 この世の中では。 だから誕生日も、 そんな日で良い。
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