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2003年08月19日(火) 猫がいない! (4)

ゆっくり起きて、カプチーノ。11時頃から練習。今日はなんだか練習に対する「気持ち」がある。レッスンに関する問い合わせの電話が2件。今日は教えないので、なんとなくおり返しをするのも億劫。明日にしましょう。

夜は来週のオーラルテストに関する模擬試験のようなものに挑戦してみました。思ったより難しく感じられました。英語だと思考能力が低下してしまうような感覚です。質問自体は難しいものではないけれど、1分間そのトピックについて話続けるのは思ったよりも大変でした。「新聞とテレビニュースの長所と短所」こんなこと普段は考えないので、すらすらと言葉が出てきませんでした。なんとなく自信喪失。夫に相手になってもらって練習したけれど、厳しい口調で「続けて!続けて!」とまくし立てるばかりで、涙すらでてきてしまった。一週間あるので、練習を続けてみましょう。

ふと周囲を見まわすと愛猫がいない。なんとなく気になって窓のところに行ってみるとなんと開け放たれてたまま…家猫として育てているのでこれまで外に出たことはありません。(外にでてしまったんだ…)そう思うときがきでなくて、まずは窓を開けっ放しにした当の本人の夫に事情を説明、といっても私は気が高ぶっていて、結果的には夫の気持ちまで動揺させてしまいました。「まだ家の中にいるかもしれないから呼んで!呼んで!」というのですが、なぜか私は外に出たという確信が強くおろおろするばかり。私は愛猫の好きなツナの缶づめとそれを叩いて音を出すための食事用ナイフをにぎりしめて外に走り出ました。夫はパティオに出て探しています。アパートの裏手に回って、早足で動き回ってみましたがもちろん愛猫の姿はありません。一周してとりあえず家に戻ると、ドアに辿り着く直前に夫の口笛が聞こえてきました。(もしかしたら家の中にいたのかしら…?)ドアを開けると夫の腕の中には愛猫が。「パティオにいたよ」ほっとして涙が出てきました。猫を抱いてカウチに身を投げ、テレビを見ながらふと思いました。(これがもし自分の子供だったら、私は一体どんな風になってしまうのだろう…?)そんなことを想像するとなんだかおかしくなってしまいました。

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あの方のことを考えています。ストレートに自分の気持ちを投げかけてみようかしら。でもそんなことをしてもあまり意味のないことのようにも思えます。気持ちが冷めるというのはこういうことをいうのでしょうか。あの方からのメールを目の前にしてももう返事を書きたいという思いが沸きあがってきません。

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眠りにつく前の読書。今日はなんとなく本を読んで不快な気持ちになりました。こんなこともありますよね。どこか薄汚い大人の世界を垣間見てしまった少女のような気持ち、口の中に砂が入ってしまったかのような後味の悪い感じを胸に抱えながら眠りにつきました。


2003年08月18日(月) もうやめよう。 (2)

昨日の夜は遅くまで日本語ドラマのDVDを見入ってしまったので、結局2時まで起きていました。なので、今日は寝坊をする!と決めていました。8時前に一度目覚めましたが、そのままもう一度眠って、結局10時半起床。

午前中は夫の仕事を手伝って、午後になってから練習。食事は練習が終わってからと思っていたのですが、お腹が空いて集中力もなくなる一方。結局、練習は途中で止め、お昼を食べて、掃除をしたら、生徒たちが来る時間になってしまいました。

今日もまた7時過ぎまで教えて、その後PCで遊んでしまったので、食事を作るのが面倒になり、昨日の作戦を再度結構。本当に野菜を沢山加えることで、全く違う食べ物に変身してくれるので、便利。今日はトマトベースのスープ麺だったので、イタリアンの感覚で頂けました。

食事の後、もう一度練習。1時間だけですがいい練習でした。パガニーニをひいて思ったのですが、やはり良い練習をきちんとすると、手も忘れないものなのですね。きちんと練習することの大切さ、身にしみています。

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あの方からメールがきました。このメールに関しては、その文面から即座に同じ内容のものを複数の方に送ってらっしゃることが感じられ、私の気持ちは途端に萎えていきました。もうこの方にメールを出すのはやめようと思います。でもあの方のおかげで何日の間かは私の心は少女のように高鳴り、忘れかけていた何かを取りもどさせてくれました。ある意味、感謝しています。


2003年08月17日(日) ゆったり日曜日 (4)

今日は日曜日。やはり日曜日というだけで、なんだか特別な感じ。今日も9時前には起きたので、まずはPCに向かって、でも、10時前には少し外に歩きに行きました。陽射しはすでに強くなりかけていたけれど、風は肌に心地よい。疲れない程度のちょっとした散歩。

朝食はいつものカプチーノと今日はチーズトースト。久しぶりだったので、なんだか新鮮でした。昨日買った本を読みながらのゆっくりとした朝食。とても贅沢な気がしました。

練習はまずショスタコーヴィチのトリオから。明日はリハーサルがあるかもしれないので…この曲に関してはなぜか本当に練習する気が起こらず、どうしたことか…と思っていたのですが、今日はとてもはかどりました。休憩代わりに軽くお昼を食べて、本を読んで、PCに向かって、やっとまた練習へ。ブラームスとイザイを録音してみました。ブラームスはともかくとして、イザイは…もっとしっかり練習しなければ、と気が引き締まる思いでした。ヴィニアフスキとパガニーニはさぼってしまったので、明日はきちんと練習すること。

夜はインスタントヌードルに手を加えたもので済ませました。沢山の野菜を加えるのですが、本当にそれだけでとても違ったものに出来上がるので、自分でも驚きました。食事の支度が面倒なときはいい解決法かもしれません。

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メールのやりとりのおかげで、自分の心にふとした余裕が生まれているのに気がつきました。以前のようにがむしゃらにならずに、何に取り組むにしてもなんだか余裕や落ち着きがあるのです。不思議なことですが、とてもありがたい効果。今日ももっと練習をすることもできたけれど、心のどこかで、そんなに頑張らなくても大丈夫、という声が聞こえてきたのです。私がPCに向かう機会が多いのでなんとなく夫の目を気にしながらも、彼に対しても優しさをもって接することができているこのごろ。

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五木寛之「風花のひと」読了


2003年08月16日(土) 本との戯れ (0)

今日もいい天気。パティオのハイビスカスのつぼみがまた膨らんでいる。今朝は早めに起きられたせいもあって、一日を始めるためのカプチーノの味もいつもよりも格別でした。おきまりのメールチェック。あの方からのメールが来ていました。早速返事を書くと、今日はやはり練習する気分ではない、と思いきりまた古書店へ足を運ぶことに。

着替えを済ませ、陽射しから肌を守るためにもほんのりとメイクをするのが好き。やはり気持ちが引き締まる。

車を走らせること15分。目的地に着くと同時にブラームスのシンフォニー3番がラジオから流れてきました。しばし、それを聞きながら車のなかでブラームスのことを考えていました。これがどこか居心地のよいカフェか何かで、私も時間を気にする必要がなければよかったのに…となんとなく後ろ髪ひかれる思いで車を後にしました。

書店にいることの楽しさったらない。今日もお店の隅々まで目を凝らし、5冊購入。今日は主に私にとって娯楽となるものを選びました。2時間はあっとい間に過ぎ、慌ててお昼のフィッシュタコスを買って帰宅。

食事をし、掃除をして生徒を迎える。ふと窓の外を見ると、今朝はまだつぼみだったハイビスカスが真直ぐ上を向いて全開しています。花のもつものすごいエネルギーを感じました。花は美しくもあるけれど、見方によるとなんだかグロテスク。やはり雄雌のあるものだからでしょうか。

その後、紅茶とチーズケーキを傍らにまたメールのチェック。あの方から新たなメールが来ていました。今日は思いきって一歩踏み込んだ質問をしてみることに。返事はまだ頂けていません。

夜は書籍に囲まれての時間。夢の世界への誘い。


2003年08月15日(金) ちょっとドライブ (3.5)

今日はなんとなく練習をさぼってしまおうかな…と思いつつも結局しっかりとしたいい練習ができてしまいました。音程の悪いところ、音のよくないところ、耳をしっかり働かせて「何か」あればきちんと止まって繰り返す。どんなに小さなこともやり過ごさない。これが大切。

夕方には具合が悪い夫に代わって郵便局へ。いい天気。このままビーチまで車を走らせてしまおうか、と思ったくらい。でも、一人で行く勇気がまだちょっとない。その代わり、ちょっと遠回りをしてみた。走ったことのない道をドライブ。開拓中の土地、畑にでもなるのかしら…。高い建物がないので、空が大きく見えた。気持ちがいい。途中有機野菜を売っている小さな小屋のようなお店も発見。こんなところがあるんだ…と車窓から横目で眺めては通り過ぎる。

ふと以前に一度行ったことのある日系の書店を思い出し、行ってみた。ここのはずなのに…。同じ場所にはレンタルビデオとネイルサロンが入ってしまっていて、本の跡形もなかった。薄汚れたお店だったけれど、なくなってみるとなんとなく淋しい気がした。


2003年08月14日(木) お料理を頑張った日 (3.5)

昨日はあれから本を読んでいて、眠るのが遅くなってしまい、今日はまた遅起き。10時半に近かったので、今日はカプチーノを片手に早速練習を始めました。

お昼はほうれん草と卵をマヨネーズで炒めたものをピタブレッドに挟んで頂きました。マヨネーズという案は本当にひらめきで唐突に試してみたのですが、とても美味しくできました。

その後、26日に受験予定の英語のスピーキングのテストの支払いと図書館から借りていたシューベルトのカルテットの楽譜の返却を済ませに大学へ。シューベルトは他のパートもコピーをとって自分の手元におくようにしようかと考えていたのですが、演奏してみてそれほど好きな曲とは言えないような気がしたので、それほど頑張るのはやめよう、と判断しました。支払いに随分長く並ぶかもしれない、とパーキングメーターに30分分のお金を入れたのですが、予想外にすぐに済んでしまったので、図書館でショスタコーヴィチの文献を探し、数点借りてきました。

帰りには銀行と雑貨店に寄って、セールでジーンズを一枚と必要な小物を数点買い物。

帰宅後練習し、夫が買ってきてくれた食材を使い、サラダ感覚の冷製スパゲティーとブレッドプディングを作りました。ブレッドプディングはちょっと焼きすぎてしまったようで、それ特有のしっとり感が失われつつありましたが、味は美味しくできました。

夜は夫と日本語DVDを楽しみました。


2003年08月13日(水) 素晴らしい練習、大きな気づき (3.5)

今朝は早く起きられて嬉しかった。いつもと同じようにPCに向かってカプチーノとベーグルの朝食。

「今日は少し早めに練習を始めよう」これは昨日の夜の時点ですでに決めていたこと。もう少しゆっくりしていようかな、と誘惑も多少はあったけれど、10時45分には練習を開始しました。今日は珍しく素晴らしい練習ができました。最近はイザイとパガニーニがどうしても後回しになってしまっていたので、今日はそちらから、といってもやはり気分が乗らなかったのでヴィニアフスキを最初にしましたが、練習を始めることにしました。イザイの音程にしっかり取り組んで、やはりその複雑な音の綾を自分の言葉とするには腰を据えて取り組むしかない、と強く感じました。コードの音程は和音を分解し、ピアノにも頼りながら、落ち着いてひとつひとつの言葉を噛み締め、味わっていくかのように大切に繰り返し繰り返し練習していきました。そうすることにより、イザイの言葉をより明確に把握できそうだという明るく確信めいたもの心のなか生まれてきました。練習した個所は半ページほどですが、とても素晴らしい練習だったと思います。午前の練習は2時間と決めてあったし、その頃にはちょうどお腹も空いてくるので、時計の針がその時を示すと「しめた!」とばかりにピタリと練習を止めます。

お昼は昨晩の夕食の残りのポトフ。バゲットと一緒に、と考えていたけれど、ちょっと乾燥しすぎていてそのままでは食べられなくなっていることに気がつき、結局、梅のおむすびをお供にすることに。乾燥してしまったバゲットではブレッドプディングを作る予定。

夫とゆっくりとお昼を楽しんだ後、掃除をしてまた1時間半ほど練習。午前中できなかったパガニーニとブラームス。パガニーニも一筋縄ではいかない…ゆっくりと何度も繰り返すことにより自分のものにしていくしかない。ブラームスは大分よくなってきたように思います。こちらに関しては少しシンプルに弾くことを考えると上手く行くよう。確かにフレーズなどは明確に示さなければならないけれど、自分の気持ちだけが空回りするような演奏は頂けません。

今日はこの練習が終わった時点で、今日はもう練習はしない、と心に決めました。そうすることにより、とてもすがすがしい気持ちを味わうことができました。楽器から、音楽から離れる時間をきちんと持ち、充実させることも本当はとても大切なことなのではないか、と今更ながら大きな気づきをしたのです。

その後、3時間ほど教え、9時過ぎに夕食。夕食はインスタントのラーメンに野菜炒めを加えたもの。そのままではとても食べられないけれど、少し手を加えるだけで、こんなにも変わるものなのかしら…と新鮮は驚きを覚えています。

最近、メールのやりとりを通じて知り合った人のことが気になっています。十代の頃の胸のときめきをもう一度感じ直しているようなそんな新鮮な感覚に私は喜びと戸惑いの両方を感じています。お会いしたこともない相手の言葉がこれほど強烈に自分の胸に飛び込んでくるものなのか、と不思議な感覚を味わっています。


けい |MAIL

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