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ピアニストの友人によると、 例のコンクールで優勝したLくんが この辺りでは一番有名で、大きな演奏会場の 小ホールでリサイタルをすることになったらしい。
彼の今年はスゴイ。 コンクール優勝、 夏のサマースクールのオーディションにも通り、 そして、このリサイタル。 彼にとって、今年はとてもいい年。
彼はとてもマイペースで、 穏やかな人。 常にユーモアのセンスを忘れない。
幸運体質とはまさにこのこと。
私は…
ときに、こんな風にいられなくなるので、 幸運を逃がしてしまっていることもありそう。(笑)
でも、それが私。
無理をして他の人になろうとするのではなく、 でも、自分の持っているもの、 自分に与えられたものに対して、 もっともっと感謝できるようになりたい。
2004年05月20日(木) |
才能は与えるために与えられるもの |
才能は人それぞれに違った分だけ与えられる。 ある人はそれ以上にWorkするし、 ある人は才能があってもWorkしないし、 本当に人それぞれ。 でも、その才能はその人自身に与えられたものではなくて、 頂いたところに返すために与えられるもの。 与えるために与えられるもの。
先生にそう言われて、 心が洗われたし、軽くなった。
私に才能があるのか、それも確かなことではないけれど、 でも、ときどき抱えている何かが 自分には多すぎるように感じることがあって、 自分でもそれをどうしたらいいのかわからなかった。 自分が抱えているものが才能だとは思っていないけれど、 でも、先生にそう言われて、
なんだ、与えればいいんじゃん。(笑)
そう思った。 他の人に与えて、軽くなればいいんだ。 そう思った。
2004年05月08日(土) |
オーケストラ演奏会2日目:シュライン、ヴィニアフスキ、ブルックナー |
昨日は1時半くらいまで起きていただろうか。帰宅が遅かったし、演奏会の高揚感が多少残って眠るのが惜しいような感覚があった。今朝は10時頃起床。もちろん目覚ましなし。今日は全ての生徒のレッスンをキャンセルしたので、1時過ぎまではゆっくりとPCの前で過ごして、その後、昼食。昼食を終えると疲労感が襲ってきたので、ソファーにもたれてぼんやりしたり、本を読んだりして、とにかく、休んで、頭の内で自然と沸いて出てくる音楽を掻き消し、忘れるようにした。その後、着替えて、4時半頃からウォームアップ。6時頃小休止。お昼の残りを軽く頂いて、またウォームアップイに戻る。
演奏会2日目 シュライン、ヴィニアフスキ、ブルックナー
昨日と違って、緊張感はなかった。全体の出来としてはもちろん今日の方がいいようだけれど、私の気分としては昨日の方が充実していた。
出番前、休憩中に先生がいらしてくださった。出番前には「昨日はブラボー!」といってくださったのだけれど、私は照れ恥ずかしくて、「え、何がですか?」なんて言ってしまった…。休憩中には「あなたのソロはとてもセンシティブで素晴らしかったですよ」とまた褒めてくださった。ヴィニアフスキに関しても、「オケを引っ張ってくれてありがとう」ですって。そんなに良いことばかり言われたら、かえって困って、何も返すお言葉がみつかりませんでした。でもこそばゆいのもたまにはいいですね。(笑)
とにかく、無事に演奏会が終わってほっとしました。
2004年05月07日(金) |
オーケストラ演奏会1日目:シュライン、ヴィニアフスキ、ブルックナー |
朝9時から授業。休んでしまおうか、とも思ったけれど、もうすでに一度休んでいるので、がんばって行くことに。7時半ころ起床したら、やはりかなり疲れている。午後のマスタークラスに行ったら、それこそ疲れて演奏会に差し支えると思ったので、朝8時過ぎに先生のオフィスの電話にメッセージを残した。
12時に授業が終わるとすぐに帰宅。まずはお昼を食べる。かなり疲れていたので、その後、お布団の中で横になりながらテレビを見ていると睡魔が襲ってきた。2時過ぎからアラームを4時前にセットして眠る。深く眠ったかどうかわ分からないけれど、この睡眠でかなり疲れがとれた。
アラームですぐに起きられるかと思っていたけれど、そうでもなくて、少し時間をかけて目を覚まし、ウォームアップ。スケールなどを弾いてから、オケピースに目を通していく。そうこうしているうちにどんどん時間が過ぎて、7時過ぎに慌てて自宅を出る。
8時演奏会 プログラム:アーヴィング・シュライン ダンスオーヴァチャー ヴィニアフスキ ヴァイオリン協奏曲2番 休憩 ブルックナー 交響曲4番「ロマンティック」
しっかりと休んだせいと、ブルックナーに関しては今までのリハーサルでは一度も通したことがなかったからか、今日は「弾きたい!」という気持ちが強かった。ウォームアップでも曲が長いため、逐一全てに目を通すようなことはしなかったので、それもよかったのかもしれない。
シュラインでのソロも多少の高揚感を抱きながらも無事弾き終え、ブルックナーではとても落ち着いて、集中して、音楽を演奏することを心から楽しむことができ、とても気分がよかった。他の弾き手たちは初日で緊張していたのか、あまり弾かないので、ソフトなパッセージなどは本当によく落ちて私好みに仕上がっ(てしまっ)たのも嬉しかった。
2004年05月05日(水) |
クラス内演奏:ラヴェル ソナタ 3楽章 |
ラヴェル ソナタ(3楽章)を室内楽のクラスで演奏した。 ピアノがどんどん先に行ってしまって、私は転んだ。(涙) 一生懸命一緒に練習してきたのに、 どうして本番になると聴いてくれないのだろう、 ちょっとピアニストのせいにしてしまいたくなるような気持ち。 どんな風になってもきちんと弾けるべきなのだろうけれど、 ちょっとだけこの人とはもう弾きたくない、そんな気分にさせられた。
昨日の夜くらいから、 また少し神様と話をしだした。
自分だけで何でもできるような、 どこかでそんな気になっている自分が また顔をだしはじめているのに 気がつき始めたから。 調和を忘れかけている自分がいるのに 気がつき始めたから。
なんとなく反省の気持ちを込めて 昨晩も、今朝も、 神様に話しかけたら…
レッスンのキャンセルがでた。
時間が足りない、 時間が足りない、 そんな気持ちの私に救いの手。
2004年04月24日(土) |
caosから抜け出る |
今週は先週までのCaosから抜け出していく日々でした。
月曜日にはPSOで演奏していらっしゃる日本人の先生にオーケストラスタディを見てもらいに行ってきました。先週の後半はもうこれだけに集中して、かなり練習をしていきました。弓使いも自分なりに決めて、音程に関してはかなり安定感をもって弾けるところまでもっていきました。先生からは音が硬い、ビブラートを忘れている、というご指摘をところどころ受けましたが、好評でした。やはりスピカートはどんな奏者にとってもとても難しいらしく、それに関するスタディで大体は決まるようなことをおっしゃっていました。参考になりました。 帰宅後はもう、木曜日のレッスンのことを考え始めました。
水曜日 室内楽のクラスのときに先生がおみえになっていたので、週末にS教授からクインテットはすぐに始めるように、つまり私の提案は受けいられなかったので、やはり今回はオーディションを諦めることにする、ということをお伝えしました。「う〜ん、経験を得ることも大切なことですけれどもね…」と先生は相変わらず、どちらともつかない、つまり、きちんと自分で決定するように、という姿勢を崩しません。やはり自分の中ではまだまだ、オーディションに行きたい、いや、行かない、の押し問答がまだまだ解決せず、オーディションのスピカートの課題は相変わらず練習してしまいました。
木曜日 何とも長い一日でした。8時には大学で練習開始。2時間の練習後、レッスン、ソナタのレッスン。ピアニストとランチに行って、練習室に戻るとブルックナーの楽譜を忘れてきていたことに気がつき、家にとりに戻る。2時から1時間と少しオケピースの練習をして、3時半から3時間のリハーサル。その後、モーツアルトのクインテットのリハーサルが2時間弱。本当に疲れた… レッスンでは久しぶりにきちんと自分の課題を弾きました。ヴィニアフスキ、パガニーニ、プロコフィエフ。パガニーニはとくに先生が喜ばれていて、これでいいんだ、という実感が生まれてきました。1月のコンクールが終わってから、普段のレッスンに対してどのように取り組んでいったら良いのかという感覚をすっかり失っていて、自分で自分にあまりに高い水準を求めるがために、空回りしている日々が続いていました。どこか自分を見失っていたのです。でも、これからは少し落ち着いて、きちんとこなしていけそうな気がしてきました。
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