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2004年12月12日(日) |
クリスマスイルミネーションの美しさ |
今日は私の誕生日。 日曜日で嬉しいです。
大好きなお寝坊から一日が始まって、いつものように大好きなカプチーノを頂きます。少し練習をして、3時過ぎから出かける支度。
誕生日なので、今日はレストランへ。フレンチを考えていたのだけれど、そのお店がお休みのようだったので、「ブルーウォーターグリル」というシーフードのお店を選びました。
久しぶりに外へ出て、モール近辺に来てまず驚いたのはクリスマスイルミネーションの美しさ。動きのあるもの、そうでないもの、とにかく、モールの周りはクリスマス一色でした。きれい。
さて、レストランでは、飲み物はシャンペンを。全く予期していなかったのだけれど、メニューには生牡蠣が。以前にテレビでシェルを口にあてて、生牡蠣をするりと滑らして口にもっていき味わっている様子を何度か見ていて、そのたびに頂いてみたいな、と思っていました。初体験です。(笑)今日は大きいほうの粒を選んでみました。取れたての物とは違うからでしょう、水分量が違うので、するりと滑らすことはできませんでしたが、牡蠣自体はおいしかったです。
そして、お店の自慢のクラムチャウダー(ニューイングランド風)に、私はサンフランシスコ チオピーノ という魚介をトマトスープで煮込んだものを頂いてみました。ちょっとスパイシーでしたが、おいしかった。
その後、レストランの近くのモールへ。夫は健康器具のマッサージチェア−のとりこになってしまって、かなり楽しんでいました。
憧れのダイヤモンドも見ることができました。私は結婚しているけれど、婚約指輪もウエディングドレスもなかったので、「余裕ができたら、私に一粒のダイヤモンドを買ってくださいね」とショーケースに飾られたシンプルなデザインの小粒のダイヤモンドのネックレスを指さしてお願いしておきました。 (笑)
最後にカフェでコーヒーとデザートを頂きました。これまでは夫の体調のせいで、こんな風にレストランで食事をしたり、モールを歩くことなど全くできなかったので、本当に嬉しかった。もちろん今日も夫はお薬を飲んでいたので、出来たことですが、以前はそうしていても全く無理だったので、それだけ夫の身体は以前よりはよくなっているということ。嬉しいです。
2004年12月04日(土) |
オーケストラ演奏会2日目:ハイドン、オーエン、モーツアルト |
昨日の問題は全てクリアし、私たちなりの演奏ができた。
演奏会後、楽譜係として舞台へ楽譜を取りに行くと、「先生!」の声。 ふとみると小さな花束を持った私の生徒が。 この演奏会でハイドンを演奏するので、ハイドンの「サプライズ」の教材を与えていた生徒。 「Kくんが弾いている曲、聞こえた?」と私。するとお母様がすかさず、 「いえ、あの遅れてしまったものですから…」とのこと。 「そうでしたか。そういうこともありますよね。でも、またべつの機会に聴くことができると思いますから」 そんな会話をし、会場の出口までお見送りした。 やはり知った人が演奏会にきてくれるのは嬉しいもの。彼らの背中をみながらありがたく感じた。
そして、舞台へ戻って楽譜係の仕事。 作曲家のオーエンさんがいらしたので、ご挨拶をした。 すると「あなたは素晴らしかった。ヴァイオリンとピアノのためのソナタも書いたんです。あなたのためにお送りしますよ」などとおっしゃってくださった。オーエンさんはドイツに在住。ご高齢だし、ご多忙のようだし、そんな風に言ってくださったことは忘れてしまうかもしれないので、期待はしていないけれど、でも、そんな言葉をくださったこと、とっても嬉しく思った。
2004年12月03日(金) |
オーケストラ演奏会1日目:ハイドン、オーエン、モーツアルト |
演奏会一日目: Haydn - Symphony No.94 "Surprise" Owens - Mozart - Symphony No.38 "Prague"
不思議なもので、時々、演奏会当日になって、フレーズなどが突然クリアに見えてくることがある。リハーサルで何度も弾いても、度重なるリハーサルに疲れてしまったり、また、何度も弾くことで曲に新鮮味を感じられなくなったりすることが原因で、いつのまにか目をつぶった状態、何も考えない状態でただ音を出していることがある。それが、演奏会当日になるとやはりパフォーマンスの高揚感からか、またその曲を演奏できるのはいつになるのかわからないという気持ちからか、突然ものすごくよい集中力が出てきたりする。ある意味、今日もそんな日だった。
今の指揮者の先生は演奏会の2リハーサル前くらいになって突然テンポを変えたりする。これは弦楽器にとってみれば(このようないろいろなレベルの学生がいるオーケストラにとってみれば)とても酷な話である。とくにこの曲、ハイドンではテンポによって、弓のストロークを変えなければならないからだ。最終的に設定されたテンポは予定していたテンポよりもずっと遅いものだったので、速いテンポのときのように弓を飛ばしていてはフォルテとピアノのコントラストが出ない。結局、セクションに指示することなく、私自身はフォルテはオン、ピアノはオンフ(オンとオフの中間(笑))で弾いた。もちろん、一応私がセクションのリーダーとしてのポジションにいるので、他の奏者たちも私と同じ奏法をするべきなのだけれど、そんなにフレキシブルな演奏をこのオーケストラに望むのもちょっと酷な話。
オーエンではアクシデントが起こってしまった。私はいくつかソロがあるのだが、それはテノールとデュエットになっていることが多い。テノールは書かれているよりもずっと長く音を伸ばしたりするので(もちろん、フレーズの終わりだからある程度許されるものなのだけれど(笑))、私はの注意は当然彼の方へ向くし、そのせいで、カウントが崩れてしまうので、次の入りは私の隣で弾いている奏者の演奏と楽譜に書かれている音符を確認することによってしか見つけることができない。本人にきちんと話しておけばよかったのだけれど、そんなことが起こるとは全く予期していなかったのだが、彼女が落ちてしまった。そして、3小節ほどではあるけれど、私のソロも落ちたのだ。演奏後、彼女に事情を説明して、明日はきちんと弾けるようにしよう、という話をした。
モーツアルトでは突然フレーズが見え始め、どのようにフレーズを弾いて欲しいとはっきり言わない指揮者の前で私は勝手に自分の思うようにフレーズをつけていった。リピートをしていたので、一度目であまりうまくWorkしていないな、と思ったところは2度目に違う風に弾いて自分なりに納得。(笑)
2004年11月17日(水) |
クラス内演奏:フォーレ ソナタ 1楽章 |
フォーレをはじめてまだ間もないがクラスで演奏しなければならなかった。先日の日曜日にはわざわざ私のピアニストの先生のご自宅まで行ってレッスンを受けたりもした。今できることはまだまだ未熟だけれど、とにかく音程などのObviousなことは直して演奏に望んだ。あの瞬間できることはしたつもりだけれど、後に私の先生に伺うとまだフレーズが何もでてきていないというコメントを頂いた。レッスンのときにはとにかくSlow Downしないように弾くことを言われていて、それ以外のことは全くおろそかになってしまっていました。
クラスからは「もっとフレーズをはっきりと」というコメント「もっと弓をたくさん使ってPresentに」というコメントをいただきました。レッスンのときに先生が「Even」というお言葉を使われて、私の中ではまだまだそのEvenという言葉とフレーズを作るということが葛藤してしまっていて、どういうことなのかあまりきちんと理解ができておらず、どうしてよいのか自分のなかでもよくわかっていません。
フォーレはフレーズを作りながらも弓の返しなどがスムーズに行われなければならないため、そういう意味ではかなり難しい曲であることを後になって先生に指摘されました。もちろん、この選曲は私のものではなく、たまたまこのピアニストが課題として与えられていて、私のリサイタルにも組めるプログラムだったために取り組むことにしたのだけれど、今後の課題はまだまだ多しです。
とても久しぶりの日記。 学校が始まってから、もうてんてこまいの毎日。 今年はリサイタルがあるし、弦楽四重奏もまかされている。 弦楽四重奏ではベートーベンとドビュッシーの2曲を学ばなければならないし、レッスンではベートーベンの協奏曲に取り組んでいて、その曲でできればコンクールにも出たいと思っている。それに、コンサートマスターの仕事もあるから、本当に大変。本当に忙しい。
学校が始まってすぐのときには、突然与えられたカルテットの課題にかなりびびってしまって、また、ソロやオーケストラなど今まで親しんできたものとはかなり違った「言語」にかなり驚き、また、カルテットというあまりにも完璧な演奏形態のなかで弾くことへの恐れ、と不慣れさが入り混じり、かなり動揺していた。
ベートーベンの協奏曲も10月の最後の週には練習に録音を使い始め、自分の演奏の未熟さにいろいろと気がつくようになると、このままではコンクールには絶対に間に合わない、というものすごい不安に包まれた。やはりベートーベンの協奏曲を演奏するなんて、私にはまだ早いのではないか、という気持ちになり、先生にベートーベンではなく、夏に勉強したプロコフィエフに選曲を変更するべきか?と先生に相談した。
先生は、「そんなことないよ。絶対に間に合うよ。ほら、きちんと予定を組めばできますよ。」とおっしゃって私に大まかな予定表をつくってくださった。11月11日までに1楽章を仕上げる。 その後、2週間で2楽章3楽章を仕上げる。 といった風に。 そして、先々週には初めてベートーベンをクラスで演奏した。そのときはエクスポジションのみ。そして、先週は1楽章全部(譜面あり)。と少しづつ前に進んでいる。3週間前の不安は嘘のように消えつつある。もちろん、2楽章、3楽章をまだよく知らないので、どこまでできるか不安がないとはいえない、けれど、先生の温かなサポートにより、とてもいい調子でここまできている。
先週の金曜日の演奏ではもちろん、楽譜を使っていたのだけれど、演奏後、素晴らしい。と力強く言ってくださり、また、まるで、「CDか何かを聞いているかのよう」に自然に音楽が運ばれていた、というコメントもくださった。
少しづつだけれど、着実にベートーベンを(今出来る限り)自分のものにしつつある実感を得られた瞬間でした。
カルテットも2週間前にクラスで演奏したときには、まだまだまったくカルテットとしての音がでていなかったけれど、最近、少し変わってきているような気がする。私自身も、正直に言ってしまうと、こんな人と一緒に弾きたくない、というような感覚がどこかにあったけれど、今、少しづつ、音楽のために、そういう気持ちをなくす努力、彼らと一緒に弾く努力をしているし、リハーサルでももっといろいろな注意を促すようになったし、私もエゴを捨てて、他の演奏者たちの言うことにも極力耳を傾けるようにしている。
とてもとても忙しい毎日。練習時間なども本当にPushしないと確保できない日々。正直言って、辛いし、休みたい。でも、自分の成長を実感できる瞬間があるので、がんばれる。自分を追い詰めすぎることなく、プロセスを楽しみながらがんばりたい。
2004年11月03日(水) |
クラス内演奏:ベートーベン弦楽四重奏「ラズモフスキー」3番1楽章 |
まだまだできていないと分かっていながら舞台に立つのはなんとなく辛いことですが、そういうこともある。仕方がないので、その瞬間のベストを尽くすようにしよう、という気持ちで機会に臨めるようになってきている私。
カルテットとして弾き始めてまだ一ヶ月弱の私たちはまだまだ音程などObviousなことですらクリアにはなっていませんが、とりあえず最後まで演奏しました。この曲を与えられてまず驚いたのはファーストのソロが多いこと。カルテットの経験はあまりないので、このような突然のソロにもまだまだ慣れていないので緊張してしまいますが、とにかく今後、なんどもリハーサルを重ねることで少しづつ自分のものにしていければと思っています。
録音を聞いた限り、私自身はセクションごとにかなりいろいろな音色をもって弾けていて、悪くないと思いました。この調子で前を向いて進むしかない、といったところでしょうか。
昨日の夜は初めて新居で眠った。 結局まだ前のアパートから出ることも完了していない。 本当は昨日までに出なければならなかったのだけれど、できなかったので、 アパートのオフィスにお願いして今週末に出ればよいように配慮を頂いた。 私自身も本当は今日から新居で教え始めようと思っていたけれど、 前のアパートにはまだまだものがたくさん残っているし、 掃除もすんでいないので、 今週末はすべての生徒のレッスンをお休みして 引越し作業に専念することにした。 申し訳ないが、やむをえない。
でも、こうしてPCもとりあえずの場所にセットアップして、 メールや日記が新居で書けるようになっている。 もちろんどこもかしこもダンボールの箱の山だらけで まだまだ全然落ち着かないけれど、 こうしてコーヒー片手に新居でPCに向かえるのはなんだか少しいい気分。
それにしても、今週は大学院の授業の第一週ということもあり、 引越し作業、大学、引越し作業というスケジュールが 毎日夜遅くまで繰り返され、大変でした。 今朝は新居での新しいマットレスにまだ慣れていないせいか、 眠った割には疲れが取れていない。
でも、これももう少しで終わる。 がんばろう。
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