paranoia kiss
    

これから、ここに書き付けられるであろう文字は、
過去のあれこれで、多数の人物が混在する。

でも、全てあたしに起こった現実で。
そんな過去を整理したくて、
もそもそと書くことを復活させたわけで。
恋人や友達や、過去のお客さんをまぜこぜするので、
えらい人数になるかもしれない。

でも、忘れられない心の欠片たち。

あの人がサーフィンをするというので、
着いて行った。
行き先は聞き覚えのある地名。
何度か行ったことがあったっけ。

見覚えのある道を通り、海へ着いた。
夜だったからはっきりと自信はなかったけど、
工場地帯の夜景は間違いなく、その場所。

手際よくBBQの準備が進んでいる横で、
なぜだか泪が出てきた。
煙が痛いわ。とよくあるセリフを口にして。

あたしが初めてその海にいたのは、
季節外れのお昼間だった。
心地よい季節で、誰かのボールが転がっていた。
ボールを海に向かって投げると、
ギコチナイ ナゲカタ。

ヤッパリ オンナノコ。

確か、そんなことを言われた気がする。

人前でボールなんて放ったことがなかったから、
そんなことでオンナだと認識されるんだ。と
妙なことを考えてた。

もう、今ではその海は車で入ることもできなくなって、
2度と行かない場所となってしまった。

2本並んだ歯ブラシが初々しかった部屋。
今は誰が住んでいるんだろう。
あたしは他の国の言語が羅列された文章を、
彼はあたしのよくわからないことを研究していた。
多分、彼からしたら、あたしのほうが
訳のわからないことをやってる奴だ。と思ったかもしれない。

あたしのものであるはずのアロハシャツが
妙に似合って悔しかった。

物分りのいい女を演じてたあの頃。

2006年10月27日(金)



今更どうしようもないんだ。
もう、あたしは別の場所にいるんだし。

引き止めてくれてたら。。。。
いや、何も変わってないだろう。
あの頃のあたしとは変わってるんだし。
時間が変えてくれた。
もう、何も残っていないんだし。

目の前を何人かの男が通り過ぎて。
腐るほど同じ言葉を吐いて。
鵜呑みにしたこともあった。
何を信じてたんだろう。

ダレトモ ケッコンシナイデ マッテル。

本当にまだ待ってる?

電話越しに聞かせてくれたライターの音が
まだ耳に残ってる。

アイツハ オレガ イナイト。

そうかそうか、あたしは一人でも大丈夫だもんね。

いつだって、心は一人。


2006年10月26日(木)



My追加
Skin by yukie