paranoia kiss
    

25年という歳月を埋めるかのように、
あの人は優しい。

初めて再会した日、彼女はデパートだというのに、
ぼろぼろと泣いていた。

オカネデ カイケツシヨウト オモッテルワケデハナイ。

お財布を買ってくれるという彼女は、
似合うからといって、欲しくても
手が届かなかったものを買ってくれた。

種違いの妹に彼氏ができた。
とてもラブラブらしい。

もし、彼女の結婚が決まったら、
あたしは妹にお礼をする番なのだ。

それまでは、少しあなたのお母さんに甘えさせて。
あたしの母でもあったわけだから。

父はとても独特の人であったし、
彼女が今の相手を選んだのは、
とてもとてもよくわかる。
平和な日常に、あたしという人間が現れて、
妹にも心配をかけたのかもしれない。

それでも、どうしてもどうしても
一目会いたかった。
まさか、こんなに関係が続くとは思わなかったけど。

辛いこともあったし、
うらんだこともあったけど。
それでも、あなたがいてくれたから、
今のあたしがあるのです。

2006年11月01日(水)



彼は本当に異性に好かれる
外見と内面を持ち合わせていた。

ひょんなことから2人だけで飲みにいくことに。
カラオケに行ったり、居酒屋で恋愛話に花を咲かせる。

ゴスペラーズが似合う季節になった。
ふと耳に入ってくると、
なんとはなしに、彼を思い出す。

彼女に贈ったペアリングの話を
嬉しそうにする。
その向かいに座ったあたしは、
うんうん。と話をする。

ホントニ オイシソウニ オサケヲ ノムヒト。

あたしにも、同じ経験があるんだよー。とかって、
茶化しながら。

もう二人で飲みに行くのも最後だね。
年下の彼と彼女の邪魔するほど、ヤボじゃないよ。

今頃、どうしてるんだろう。
変わらずに元気でいてくれるとそれでいい。


2006年10月31日(火)



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