paranoia kiss
    

不倫だったか?と聞かれれば今はそうだ。と答える。

当時は、そんな大人びたものでないと思ってた。
結局、1つの家庭を壊してしまったことに他ならない。

会社が近いだけで、お客さんの一人だった。
お昼を食べに行ったり、飲みに行ったり。
単身赴任だった彼は、休日には家に呼んで、
手料理を振舞ってくれ、疲れ果てていたせいか、
よくそのまま眠っていた。
あたしは、彼をそのまま寝かせておいて、
夕方からは他の男との約束をこなしていた。

一度、娘さんと偶然会った。

チチハ チチノ ジンセイデスカラ。

奥様は非常に悲しんだらしいが、
結局、彼は会社も辞め、家庭も失った。

あたしのせいか?と聞いたら、
きっかけのひとつではある。といわれた。
非常にやりきれない気持ちになったけど、
娘とそう年齢が違わないあたしは、
愚痴の聞き役以外の何者でもなかった。

家族にとても愛されていた人だった。
今になって、それがよくわかる気がする。

2006年11月06日(月)



どのくらい人を待てますか?
あたしは15分以上待てない。

あたしは常日頃待ち合わせ時刻の
15分前には到着して、
どきどきしながら、本を読んだりして、
待ち人を待つ。
今となっては、遅れるのも携帯があるから便利。
大幅な遅れとなるときにも本は役立つ。

まだ、ポケベルが主流で、
携帯なんてなかった頃。
お正月に初詣に行くのに、待ち合わせをした。

時間になっても相手は現れない。
あたしは嫌われたんだ。と思って、
すっぽかされたと思い、
15分後にその場を去った。
去る前に、相手の家に電話したけど誰も出ない。

悲しくなって、家に着いた。
でも、彼からの電話はない。

夕方になって、彼から電話があった。

ツキアイヲ ツヅケルコトガ デキナイ。
マッテクレル オンナガイイ。

あたしはそれ以降も待つ女になれない。


2006年11月02日(木)



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