拍手を下さった方が一人。 ありがとう。 書きたいことは山のようにあるけれど、 まだまだ整理できてないので、 また後日。
--- 君はまだ計算している。 車の燃費を計算するかのように装って。 ギャンブルの勝ち負けを。
--- あの頃からすると君もあたしも変わった。 形ないものを形にできればいいのに。 壊れないようにそっと持っておきたい。 そうすれば、お互い変わらずにいられる?
悲しいかな、人は変わってゆく。 気持ちが形になればいいのに。 ぱっと見せることができたなら。 見せてもらうことができたなら。
それでも、あの瞬間に感じた 一瞬だったけど、まちがいなく存在した時間を あたしは感覚で持ち続ける。 形にならないから、今でもそっと思い出す。
--- 彼女はあたしが未だ忘れることのできない、 11ヶ月を過ごしたあの土地で 何をみて、何を感じるだろう。 赤い自転車で走り抜けた日々。
花冷えの日、お城で花見をしたっけ。 寒すぎて、すぐに撤退。 新幹線の駅で、あの人を待つのが 週末恒例の行事だった。
--- 彼はいつも気取ってお酒を飲んでいて、 あまり好きなタイプではなかった。
そんな彼に命を救われるとは。 車でかけつけてくれなかったら、 あたしは今、ここにはいない。
そんな彼は常に何かを考えている人で、 あたしがメモ書きのようなものを つけるようになったのも、 彼と知り合ってからだと思う。
レンアイハ ケイタイデンワノヨウナモノ
いくら自分が想ってても、 相手が圏外だったり電源が入ってないとかからない。 相手がやっと圏外を脱出すると通じ合う。
長い間、彼には気づかないフリをしていた。
命の恩人だけど、 後々にはストーカーになってしまった。 何度も店のマスターに追い出してもらったけど、 それでも、下で待ち続けていた。
オトコと帰ろうとすると、 タクシー代を手渡した。 それでも、オトコとタクシーに乗り込んだ。 車の前に立ちはだかった。
運転手さんに、車を出してください。というのが、 必死だった。
振り切ってでも、忘れたかった。 命を落としそこなった自分を。
2006年11月20日(月)
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拍手を下さった方が2人。 小躍りして喜んでます。 ありがとう。
--- あたしがお気に入りのグラスを うっかりと君は割ってしまった。 今日がゴミの日でよかった。
形あるものはいつか壊れる。 だからこそ、形ないものに惹かれ、 また見えないから悩まされる。
--- 君が帰ってこないとわかったから、 一人でビールを飲んでいた。 たった今、お気に入りのペンを 落としてしまって欠片となる。
お気に入りを1日に2つ失うとは。 注文しようとしたら、 入荷待ちだそうな。 形あるものはお金を払えば、 また手に入る。
形ないものは手に入ったのか、 そうでないのかわからないからややこしい。
--- 彼があたしだけを想ってくれていると あたしだけが思っていた頃。
仕事終わりに一人で飲んでいたバーで、店員が 今度、タカ。が来たら連絡してと いう人がいるから今から呼ぶ。と言う。
あたしの前に現れた彼は 背が高く、いかにも女性にもてる感じだった。 あたしは信じられず、いつもこの店で していたあれこれを思い出し、恥ずかしくなった。
今思い返しても、彼ほど飲める人はいなかった。 彼はガルフストリーム、あたしはピュアラブという カクテルでいつもお決まりのダーツ。 コロナにライムを搾って、チェイサーにして、 スピリタスを飲むこともあった。
花火大会に行くと、彼のポケットから プラチナの指輪が出てきて驚いた。 クリスマスは過ぎたというのに、 ある日突然、ラブリングをプレゼントされた。 そんな幸せが続くと思っていた。
ある日、部屋に行くと 見覚えのない犬の箸置きが。 そこから何も気づいてないフリをする日々が始まった。
旅行に行っても、彼はあたしと彼女に 同じおみやげを買ってきた。 ディズニーランドに一緒に行った3週間後に、 彼と彼女は同じ場所に出かけた。 休日出勤の朝に鳴る電話。
何も気づいてない鈍感な女を演じた。
あたしは突然、部屋の鍵を送った。 彼は今すぐ親に会わせて、 あたしと結婚すると約束するから。と言った。
彼女はお金を返済するために、 会社が終わったあと、バイトをしている。という。
アイツニハ イマハ オレガヒツヨウ。
やはり待てないあたしは、 すっぱり恋人をやめた。
今も彼は待っているんだろうか。 いつか戻るかもしれない。と あやふやな答えをしたあたしを。
2006年11月19日(日)
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