paranoia kiss
    

非常に頭が痛い。のに頭痛薬はない。
いつの間に、君は飲んでしまったんだ。
なくなったら、教えてくれないと。
肝心なときに困ってしまうよ。

君はいつも、僕が気づくと思ってるんだね。
くだらないことは、気づくけど、
肝心なことは見落とすんだ、僕。

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彼もまたお客さんの一人だった。
同じように、友達のような、
周りからみたら恋人のような。

ただ違ったのは、お互いに恋人がいても、
会い続けたということ。
恋人はみな、仕事を理解してくれる人が多かった。
つきあい。という名目で出かけることが多かった。

年に1度催される鍋。
毎年、同じ日にたった二人だけで。
それ以上でもそれ以下でもなく。

店を辞めてからも、君と過ごすようになっても
変わっていなかった。
と、思っていたのはあたしだけ。

オカネヲカシテホシイ。

ある日、そう告げられた。
たいした金額じゃないし、いいか。くらいで。
きっちり期限付きで、返してもらうことを確約して。

なのに。
やっぱり。
心ではそう思った。
あたしは、落ちぶれてしまったんだ。

いくら年月を重ねても甘えちゃいけない。

2006年11月28日(火)



今更、逆だと気づく。
あたしは、君が幸せだったり笑顔なら、
あたしも幸せで笑顔になれると思ってた。

それは、全くの反対で、
あたしが笑顔で幸せでないと
君も笑顔にはならないということ。

なんて単純なことに気づかなかったんだ、今まで。
だから、あたしは幸せになれるようにするんだ、今から。

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彼はお客さんの一人だった。
あたしの友達のことを好きなのはわかってた。

車で出かけるのが好きで、
友達の一人と言っていいくらいだった。
車を置いて、夜は飲むことが大半だった。

タカ。 ト ツキアウヒトハ オサケガノメナイト。

と、強くもないのによくつきあってくれた。

本当に色んなところに出かけた。
周りからしたら恋人同士に見えただろう。

ある日、想いをもらうことになろうとは。

あたしは、その日、その返事を保留にしたまま、
友達とコンパに出かけた。
その場にいた男みんなが、
友達狙いで途中で抜け出したのを覚えている。

次の日、想いを受け取ることにした。

お客さんとして、友達としてもう6年が過ぎていた。
簡単に恋人には思えなかった。

3ヵ月後、やはり断るハメになった。
彼の顔色はぐんぐん変わり、
非常に傷つけたことを後悔した。
やっぱり、このまま恋人を続けよう。と言った。
彼は、結婚できないから友達でいよう。と。

結婚できないけど、つきあう?
あたしはよくわからなくなってしまった。
結婚できないから、友達のまま?

友達にさえ戻れなくなってしまった、あの日以来。

男とか女とか考えなかったら、
もっとシンプルに生きられるのに。


2006年11月27日(月)



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