paranoia kiss
    

君が洗濯機の下に
歯磨き粉のフタを落としてしまった。
去年、洗濯機を移動させたところなのに、
今度動かすのはいつになるだろう。

洗面所にはフタのない歯磨き粉。
どんどん硬くなっていく。
そして、歯磨き粉はフタがないと
硬くなることを初めて知る。

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電車通学だった僕は他校の人に想いを抱いた。
毎朝、同じ電車の同じ位置に立つ人。

ただ見ているだけの毎日だった。
学年を知って、受験の年にはじめて
駅で待ち伏せをした。

当時の僕の憧れのシャープペンシルを渡そうと。

そっけなく、でも驚いたようにありがとう。と言われた。
電話番号を書いた手紙を添えて。

ホワイトデーの日に電話が鳴って、
あわてて待ち合わせ場所に急いだ。

お返しに選曲された色々な歌手のテープをくれた。
そんな時間はないはずなのに。

きっちり浪人したとの報告を受けた。

週末FMからその中の1曲が流れてきて。
君にこの話をした。

君もそのテープを持っていた。
予想を裏切る趣味に僕は大層驚く。

2006年12月04日(月)



僕は人に属している人を
欲しいと思ったことがない。
未婚であれ既婚であれ。

もう、人のものなんだ。という割り切り?
それとも、そういう視線で見なかったから?

そのかわりに、たくさん奪われていったことはあるけどさ。
でも、奪おうなんて思ったことはなかった。
不思議なもので。
奪われるかもしれない。という恐怖感は常にある。

お店にいた頃は、そういう出来事は
うんざりするほどあって、
取ったの、取られただの。
面倒になってしまって、こっちから
好きにして。とほったらかしてしまっていた。

今回も例に漏れず。
考えるのが面倒になってしまったよ。

好きにするがいいさ。
君は君の人生だし。

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僕は朝1本のタバコを口にして以来、
今まで欲さなくなっている。

お?成功の気配か?
だめだめ。
油断しちゃ。

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予防接種というものを受けてみた。
鼻水が出て仕方ないじゃないか。
予測されている型が外れる確率は3割らしい。

そういう人たちって、競馬に向くよな。
僕は5分5分をはずしてしまうので、
どうにもギャンブルは不向きだ。

よし、賭けて見よう。
この禁煙とやらがどうなるか。
本人でさえ、予測がつかないんだけど。


2006年12月03日(日)



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