paranoia kiss
    

この世からいなくなろうとしたことが、3度ある。
3度とも失敗に終わり、
ジェームスディーンより長生きしたくなかったのに、
未だ世に蔓延っている。

1度目は我ながら死にきれないと思った。
2度目は病院に運んでくれた人がいたのを覚えてる。

3度目は君が救急車を呼んでくれた。
本当に危なかったらしい。
僕も気づけば、一杯管をつけられていて、
またしても、失敗した。というのを覚えている。

それ以降も生きているのが嫌になったりするけれど。
もう、生きるのが嫌だ。と思うけど。

それでも、生きてたらいいことはある、多分。

ちっさい毎日のささやかな出来事も、
積み重なったら、いつかきっと、
生きているのが嫌だ。という気持ちを
打ち消してくれるかもしれない。

今はそう思って、時間が過ぎてくれるのを待つ。
何もできなくても、
何もしなくてもいい。
ただ、生きて時間が過ぎるのを待ってみる。
そうしたら、生きてて良かったと思うときが
来るかもしれない。

たいせつなものの輝きや煌きや。
そんな一瞬を積み重ねて、生きている自分を肯定するんだ。

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何が欲しい?と聞かれたら、
昔はコピーロボットが欲しかった。

今は、千手観音になりたい。
僕の分身は不必要だけど、
ただ、手が足りないんだ。

助けてパーマン。

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師走だからというわけでもないが、
掃除を丁寧にこなしてみる。

始めるといかにサボっていたかがよくわかる。

手や指は切り傷やかすり傷ができて。
洗剤でがさがさの肌。

それでも、ウォーリーをさがせ。のように、
毎日どこが変わったか、
何を捨てて、どう模様替えしたかを
必死に探す君がいるから僕もやっている。

来年からは大掃除ならぬ、
中掃除を半年いや、3ヶ月に1度ほどしよう。
来年のことを言うと鬼が笑うけど。

そして、君にも笑われる。


2006年12月06日(水)



僕には、空白の2年間がある。
本来ならば、しなきゃいけないこともあったし、
社会的身分も保証されていたけど、
やっぱりできなかった。

心此処に在らず。

その空白の2年を自分のしたいことばかりを
貪欲にこなし、
恋愛、飲酒、喫煙に勤しんだ。

もう、恋はしないと思ったから、
恋愛というよりもむしろ、
誰かそばにいてくれる人を欲しただけだった。

その中でも得るものは多かったけど。

そうして、今僕がこうやって文字を書いたり、
日常を送れるようになったのは、
その空白の2年で知り合った人の影響が大きい。

嘘みたいにあっさりと君に属すことを決めてしまって、
自分でも簡単に事が進んでいくことに驚いた。

その空白の2年のおかげで、
いざというときに力を発揮できる。
こうやって、坊さんが走り回る季節になって、
僕も愛車の自転車で走り回る。
疲労は、心地よい快感で。

まだ2年分の余力は余っているようだ。

ゆっくりしても、急いでも何も変わらない。
今まで突っ走ってきて、
周りの景色さえ楽しんでなかった。

そんな風に振り返ってみる満月の夜。


2006年12月05日(火)



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