paranoia kiss
    

何があったと問われれば、
よくあるケンカの類があった。としか言いようがない。
虫の居所が悪かっただけなのか。

おなかが空いた時と、
運転するときは人格が変わるから嫌いだ。

それでも、泣くまいと思っていたのに、
公衆の面前で泪を拭うハメに。

はっとした君に久しぶりに手を握られて。
それでも、心は凍ったままだった。

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やりなおしができるなら、
もう一度やりなおそうと。

発せられた言葉はなかったことにできないし、
その時間は確実に存在したのだけれど。

それでも、僕たちは同じ場所に行った。
同じ時間に。

そして、楽しい上書き処理をする。

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僕のほうが楽しみにしていたのに、
君の嬉しそうな顔を久しぶりにみる。

結果オーライで。

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楽しみにしていたことがダメになった瞬間。
酷く落ち込むけれど、
その瞬間はまたやってくるから。

楽しいことは先送りでもいいさ。

2007年02月13日(火)



君がマルクスを読んでいた頃、
僕は鬼ごっこをしたかった。
でも、鶴亀算や旅人算に頭を悩ませていた。
連立方程式なんて使えなかった頃。

君がボーナスを貰う頃、
僕は自分を大事にしていなかった。
どうにでもなれって気分ではちゃめちゃだった。

僕の血液がアルコールなんじゃないかと
思っていた頃、君と知り合った。
記憶に残る君は、店の床で眠っていた。

そんな二人が一緒にいることが笑える。

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君に言っていない秘密。
一緒にいると決めたその日、
どうしてもこの曲じゃないと嫌だ。と告げた。

あの人が好きだった曲だと
君は知っているけれど。

本当は違うんだ。

同じフロアの両端で同じ携帯の着信音にしていた。
誰も気づかなかったけど。

僕が大好きだった曲を
あの人が気に入ったんだ。

君の瞳に恋していた。

2007年02月08日(木)



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