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V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
研修の一環で大阪のホテルを6件見比べて廻る。1件見るだけでフラフラなのに、6件ぶっとうしで見て歩くからフラフラ。もういいや…と思っていたときに入ったのがリッツ・カールトン。異次元へ吸い込まれるようなエスカレータの演出に子供のように胸が踊る。ホテルを出たとき疲れはスッカリ吹き飛んでいた。聞きしに勝る「癒しの空間」である。
中部経産局の「将来展望に関する検討委員会企画部会」の委員になった。中部の未来を十年ぶりに描こうとする試みである。行政がビジョンの重要性を感じた背景には、「産業の空洞化」「産地の崩壊」に対する猛烈な危機感がある。委員は他に地区を代表する企業の戦士や大学教授など。危機感をバネにしたこの試みに自分も委員の一人として期待したい。
研修中によく寝る受講生がいる。疲れて寝るというより「こんな話、聞いても意味無し。俺には他に専門分野がある」最初から決め込んでいるようだ。中村天風によれば、この姿勢は知らないことを知っている人へのコンプレックスからの逃避の証という。自分にも身に覚えがあるから、天風の指摘はよくわかる。本当にできる人はそんな姿勢はとらない。
今日からのべ8日間、某銀行の若手行員向け「経営分析研修」の講師を務める。登壇して眺めると見事に受講者全員が三つボタンスーツ。色は濃紺ばかりでライトグレーや縦縞もどこにもいない。茶色の靴・ベルトをしているのは1人居るかどうか。普段着は多様化しているのに仕事服がここまで画一化されてしまったのはいったい何故なのだろう?
13日発行の書籍をついに脱稿した。1度提出した原稿を校正段階で何でも直した。直しの量が多かったのか、その後の予定は数日遅れ、発行は15日にずれ込むことに。製造業の仕事で、前工程の遅れや設計変更が後工程の計画を狂わす現象を何度も見て指摘してきた。しかしいざ自分が設計者になったときは後工程に迷惑を掛けっぱなし。恥ずかしい限りだ。
経営コンサルタントと称する人々が次々逮捕されている。脱税した元税務署長も入札価格を漏らしていた元代議士の秘書も、プロ野球選手に脱税を指南していた奴も皆「経営コンサルタント」とニュースで紹介されている。経営コンサルタント=犯罪者。自分がそんな奴らと名称が同じの職業人かと思うと悲しい。この職業を表す別の名称はないものか?
中国から食品を輸入している問屋。円安でさぞかし打撃を受けているのでは?と思って尋ねると、今期は円建の取引にし、前金で1億円支払ったので何の影響もない、という。中国との取引で何度も辛酸を舐めてきた同社だが、その一方で強い信頼も特定の人物とは強い信頼関係を築いてきた。怖がって中国に出て行けない企業との差は開くばかりだ。
文具問屋に開発中の商品を見てと言われて訪問。かつてステーショナリー市場で大手との競争に敗れた同社は、その教訓から従来とは違うルートで売れる商品を企画したという。ターゲット層の買い方、使い方を驚くほど細かく研究して開発された商品は、一目で成功する確信が持てるものだった。従来ルートにこだわらなければ活路は見えるのである。
以前CIの導入をお手伝いした56歳のF社長から36歳のT社長を紹介される。F社長は「私は若い頃は50歳以上の社長と積極的に付き合った。人脈を紹介してもらうためだ。今は若い社長と付き合うようにしている。若いエネルギーをもらうためだ」と語った。T社長にとってF社長から受ける仕事は大きいはず。F社長の付き合い方は経営者の模範だ。
7年前に診断した問屋業のS社。仕入サイトが売掛サイトより5日間短かかったため、「これだと資金繰りは楽ならない。逆転させるべき」と指摘した。それ以降「当社は立替払いをしない」方針を徹底。長い先は改訂を申し入れるか切り捨てる。それが実り現在は毎月1億円のキャッシュフローを生む。社長は「他人の金で工場を建てられる」と意気軒昂だ。
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