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V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
部下達と飲んでいたら「今思い付く四字熟語は何か?」と聞かれたので「生生流転」と答えた。すると皆「なるほど〜っ」と肯く。その次は?とまた聞かれたので「正々堂々」。こちらは「へぇ〜?」。聞くと、最初に思い付く四字熟語がその人の人生観、その次が恋愛観だそうだ。部下各自の四字熟語を聞いたがこれは案外当たっている。人の人生観を聞き出すにはこの手がいいだろう。
ワンマン社長率いる小売チェーンの常務兼管理部長。54歳で転籍したときに、「勤めるのは3年だけ。その間、人事制度改革と上場を果します。ただ私も生涯賃金は欲しい。そこで57歳までに60歳まで働いたのと同じ賃金が欲しい」と言って、4000万近いの年収を要求した。ワンマン社長と対決しながら会社を良い方向に導いていくには太く短く。「侍」の使命感と腹を切る覚悟が必要だ。
講演終了後、懇親会である社長と話をしていたら、今日1日で3つの講演会に参加したという。最初は「イラクに関する国際情勢の話」。次が「税政問題」の話。そして私の「人材育成」の話。一流の経営者の情報に関する貪欲さはすさまじい。1日に3回講演を聞くよりも、現場で仕事をしていることの方が何倍楽か分からない。己の生死に関する情報集める仕事が一番大変かもしれない。
貴乃花が引退した。終わらせなくてもいいのに、周囲が追い込んでしまった。こんな悲しいことはない。彼はただの横綱とは違う。小錦・曙・武蔵丸という信じ難い巨艦に真っ向勝負を挑んだ至高の日本人である。それなのに識者も他の横綱大関も誰もかばってやれなかった。彼は単なるスポーツ選手ではない。文化や歴史をも背負う人である。朝青龍ではその代役は難しいのだ。
イラクへの軍の派遣は必至の情勢だ。その状況見越した北朝鮮は強気の姿勢を崩さない。「いったいどうなるの…」仲間にそう声をかけられて、返す言葉がない。私は今年40歳。この世代こそ国を守る手だてを考えなければいけないのだが。子供の頃ウルトラマンや仮面ライダーに夢中だった。心のどこかで「きっともっと大きな力が助けてくれるさ」という淡い期待を抱いていることが恐い。
中島みゆきの『地上の星』がオリコンの1位だ。ある土木建設会社では、朝礼の最後にあの曲をかけてそれから現場に向うという。社員が皆「自分は『地上の星』だ」と思って、崖の上や風の中に挑むのだ。人を励ます歌は多いが、誇りを持たせてくれる歌は滅多にない。紅白で聞いた後、カミサンに「親父もお義父さんも地上の星だよな」と呟いた。そういう感覚になった人が多いのだろう。
東京のタクシーは広告が一杯。それぞれの広告が10cm×15cmで8〜16頁ものの小冊子になっている。「免疫力・自然治癒力がUP!」「海藻パワーで成人病が解消…健康生活」「はいれます終身保険」「減量はプロにお任せ下さい」「近視・乱視・遠視を治す」など健康関係ものばかり。一頃まで人がお金を払っていなかったことばかりだ。不況続きでも自分を思い通りにしたい欲は深い。
東京赤坂に12月にオープンしたばかりのホテルに泊まる。部屋に入って驚いたのはTVがないこと。代わりにテーブルの上にあったのはパソコン。デスクトップは横長の大きな液晶画面だ。これでインターネットもできるしボタンひとつでTVも見られる。映画は各500円で、オンデマンドで選択できる。1Fの喫茶店はエクセルシオールを入れていて朝食600円。新しいホテルの姿を見た。
毎年、経営方針発表会に招いてくれている会社から連絡があった。その会社はいつも優れた方針書を創り業績も好調だが、発表会の開催が遅いのが玉に傷だった。期が始まってから9週間も経ってから開催したこともあった。そのことを昨年指摘したら、今年は2週間目に行なうので予定して欲しいという。第三者の指摘に即時対応できる素直さと柔軟さ。それこそ同社の強さだと認識した。
講演を聞いて下さった大企業の方から電話を頂いた。賃金を設計して欲しいとの依頼だ。ご指名頂くのは大変光栄だが、賃金制度は戦略と同様に時代を反映して変わる。そのため“今”を追い続けていないと、満足いただける設計は難しい。私は制度設計から2年近く遠去かっている。よって信頼できる同僚を紹介することでご希望に答えたいと思うが、自分自身を悔しく思う。
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