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V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
引退する経営者にマネジメントの極意を聞いた。「思考は高く、目線は低く」だという。思考は高くは、高所から物事を俯瞰しつつ意思決定するという意味。未来や全体のバランスを見ながら決める。一方目線は低くは、常に現場を見て情報を得るという意味。この人はいつも部屋のドアの横に座っていたが、そこが一番みんなの動きが見えたからだ。愛された経営者はいつも座る場所も違うのだ。
某回転寿司で食事をする。回るテーブルの中に入っている職人は3人。ところが、3人が3人とも同じ方向を向いて握っている。そのため座る場所によっては、3人が背中を向けて立つことに。私が座った席は3人の尻しか見えない。寿司は顔見て注文したいのに…。おまけにこの寿司屋、元気がない。「イラッシャマセッ!」「○○一丁!」の声が小さく威勢がない。味は良いだけにこの環境は残念だ。
『釣りキチ三平クラシック』を毎回楽しんで読んでいる。その中に著者矢口高雄氏の生い立ちが書かれていて、氏がデビュー間もない頃に『盗作者』よばわりされたくだりがあった。普通、自伝を書くときはこのような事故の存在は隠すだろう。ところがその事実を公開してくれるために、執筆も生業にしている私は他山の石とすることができる。後輩を意識しての筆。その勇気と愛に敬意を評したい。
「よく日記が続きますね」と、知人から言われることがある。私より続けている人は山ほどいるから私がそのコツを語るのもおこがましいが、最大のコツは「自分のために書く」ということだろう。誰かに読んでもらおうと思えば上手く書こうとして苦しくなり、少なからず自己嫌悪に陥ることもある。もうひとつは短文化。長く書くとしんどいが、4行ならばネタがない日もなんとか埋まる。
家電量販店で掃除機を選んでいると、どこからともなくツクツクボウシの鳴き声が聞こえた。なんじゃ今頃?と思って音の方に行くとそこは扇風機売り場。ツクツクボウシはイメージBGMだったのだ。その音色のなんとも涼やか。が、その声はやがてアブラゼミやクマゼミの鳴き声に変わった。すると随分と暑く感じ不快になった。セミの声とは良いアイデアだが、選ばないと逆効果だから要注意。
近所の西友が24時間営業化するという。そこから懸念されるのは騒音や、タムロなどの治安の問題。そのためご近所に説明会を開いているが、この噂を聞いた主婦たちは「24時間化するということは、今までのようなタイムサービスはなくなってしまうのかしら?」「鮮度管理がいい加減になるのでは?」。確かにコンビニにタイムサービスはない。価格への敏感さと関心のポイントの違いに驚いた。
私が一番この世で美しいと思っているのは「鮎」である。あのキラキラしたところが最高なのだが、あるとき女の子に最上級の賛辞として「君は鮎に似ている」と伝えたが、まったく喜んでもらえなかった。以前TVで大島渚が「魚に似ている人は映画俳優に向かない」などと話していた。そんな私は鏡を見ながら自分は提灯アンコウに似ていると思うが、やはり魚に似ているといわれて嬉しくはないなぁ。
韓国人女性ばかりのパブでクライアントと遊ぶ。隣に座ったのは相当な美人。そこで「君は夏目雅子に似ているね」と誉めたのだが、彼女は「?」と無反応。彼女は夏目雅子を知らないのだ。お世辞ではないことは同席した仲間も皆「似てるよぉ」と言っていたことから明らかだが、「夏目雅子」が誉め言葉にならないとは…。育った国、背負う文化・歴史が違うとはこういうことなのかと思い知った。
建設会社の社長が、セクショナリズムに悩んでいた。確かに職人を中心とした中小企業は異動が発生せず、縦割りで固まりやすい。そこで私が提案したのは『つなぐ野球』。仕事の流れを野球の打順に例える。1番「商品企画」→2番「提案営業」→3番「仮提案」→4番「本提案」→5番「受注・申請」…。「9」は昔から魔法の数字だというが、前後の関係から自分の役目を捉えなおすことが出来る。
外溝工事屋と植木屋とは違う美しい庭作りこそガーデニング屋の仕事。これが信条の社長が悩む。「受注から工事、フォローまですべて自分で行っているため、なかなか拡大できない…」。良い腕を持つ人が誰でも一度は陥る岐路だ。人を雇い作業を単純化・標準化して広く打って出るか。いろんなオーダーを断り納得できる仕事のみをやり続けるか。どちらが正しいかではなく、社長の一存次第だ。
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