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V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
JR西日本が記者会見で、「最新ATSが整わなくても運転再開する」と答えるのを見て仰天した。あれだけの人が亡くなったのに、まだわかっていないようだ。再開を早めれば、また「利益優先」と言われるだろう。安全第一とは、安全が利益よりも何よりも優先するということ。原因を究明し、「もう安全である」ことを示すためのテストをする。再生に必要なのはそのようなシンボルを作るマネジメントだ。
業種によって中堅社員が「俺はあの人が大嫌い!」と平気で陰口を叩く業界がある。こうした業界は、サービス業で、仕事内容にあまり変化がなく上下関係が厳しいという共通項がある。こんな陰口を私が聞くといつも伝えている。「その人を好きになる方法があります。その人が苦しいときにどんな頑張り方をするかを知ることです」。「人知れず…」頑張っていることを知ると、人はその人を認められるのだ。
某大企業の管理者研修会の後、自己紹介を行った。参加40名は同じ会社だが、関連しないセクション間では顔も知らない人が多い。このとき各自に「今までで一番苦労したこと」を話してもらった。営業には営業、設計には設計の人知れぬ現場の苦労がある。それを知ると、誰もがその人を好きになる。苦しい時に、どんな頑張り方をするかがわかれば、思考や集中力、持続力などが見えるからである。
巨人が清原のホームラン記録に萎縮している。大記録が絡んだせいで、絶えず4番で使い、単打より本塁打を狙い、相手投手もいつもの何倍の集中力で投げ込んでくる。記録を意識するとチーム全体が影響を受ける。コメントしているTVのNEWS番組が放送100回を迎えたが「視聴者には関係ないこと」と何もしなかった。下手に意識せず、目の前の1回に注力した方が、結果的に上手く行くのだ。
役員が連れてきた女子大学生は「コンサルタントになりたい」と行った。といっても私の勤務先に入りたいわけではないのだが、他を受けて落ちたようだ。私は「やめた方がいい。コンサルタントになるなら,30歳前後からでも充分間に合う」とアドバイスした。コンサルタントは、人を動機付けていくのが仕事の半分。どこかで修行して、それから人の機微がわかるようになってやっとできる仕事なのだ。
取引先の役員が女子大生を連れてやってきた。自社でインターンで働いている人だという。彼女は現在就職活動中。狙った先になかなか受からない様で、途中から彼女からの質疑応答を受けるスタンスになった。「自分は『できる』とPRするべきか?」。そんな話に応じていると、すぐ1時間経った。学生と話していると、知らず知らず饒舌になる。役員がインターンを連れて歩く狙いはここにあるのだろう。
凄まじい列車事故に言葉もない。この国が信じて作り上げてきたものが、いったい何だったのか、疑いたくなってしまう。事業は運営システムと人材育成の2つで成り立っているが、今回の事件はこの双方が破綻をきたしたように見える。過密ダイヤ、外観重視のボディ、評価のために働く姿勢…。美とか、競争の前に「安全」という基準がある。安全第一というように、優先順位が問われているのだ。
顧客と「プロとは何か」という定義をしていたら、「プロは仕事が美しい」という定義が出て、あ、もっともだ!と思った。工場で働く人に聞いてもプロの作業服は汚れないという。また、高い生産性を誇る作業現場は、抜群にキレイである。釣りキチ三平の作者・矢口高雄氏は語る。「自然が美しいのは営みのすべてに無駄がないからである。無駄は必ず淘汰される」。プロの仕事も同じなのだろう。
「15分間でどれだけが作れるか」という研修。一個当の生産時間を短縮しようとするとき二つの方法がある。第1は一気にたくさん生産して、一個当りの時間を短くしようというもの。もうひとつはひとつの工程を更に細かく分け、一作業にかかる時間を短くし、ラインバランスを保っていく方法。前者の発想は机上でも生まれやすいが、後者の発想は現場でやってみてはじめて気付くもの。現地現物、やってみないとわからない。
昨日見たワイドショウは、最後に「男と女の恋愛は、命がけ」の指摘で締めくくっていた。恋愛も最後は人生そのものなのだろう。結果的に「離婚」という選択肢を選ぶ場合も、そこに至るまで我慢し、考え、工夫し、譲歩する過程があり、まさに「命がけ」。長く連れ添えば、どこかで相手のために身を捨てて瀬を越える。小学生のとき聞いた『柔(美空ひばり)』の歌詞が、この歳でなんとなく分かるようになった。
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