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V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
儲かっている某セクション。仕事は豊富で、給与も高く、上司は優しい。しかし、なぜか若い社員はこのセクションを離れたがる。理由は、優秀な先輩の手伝い仕事が多いから。徒弟制が残る組織で、「身に付いている実感があれば、続く」というが、下働きばかりでそんな実感もないのだろう。打開策は…「毎日ワクワクできるようにしてあげること」。難しいけど、そうできる手がきっとあるはずだ。
民主党幹部が総辞職に追いこまれたメール事件。彼らは「松下政経塾」の出身だったのに…。「頭が良い」とか「使命感」だけでは仕事ができないことを証明する結果となった。人は理屈ではなく感情で動く生き物。ところが1等賞で東大を出ても感情を掴み、動かす術は教えてもらえないのだろう。その術は「苦労」という選べない体験の中でしか学べない。学歴より苦歴を持っている人が強いのだ。
朝から晩まで某大企業常務のコーチングを行った。肥大化した事業部の束ね役として、また次の一手が見出せない事業の推進役としてモチベーションを上げてもらうためである。コーチングの基本は「どんな状態になれば満足しますか?」という満足状態の想起と、「そのためにできる最初の一歩として何をしますか?」のふたつ。このふたつに至るまで生い立ちから家族のことまで聞くことが大切だ。
雑誌社の編集部員と話す。彼の経歴を聞くと「恥ずかしいことに、私、転職の経験がないのです」というから驚いた。「転職経験がないと恥ずかしいの?」と問いかけると、テレながら「この業界では」。情報産業において転職は当たり前。私も2回経験しているが、転職者にしかわからないダイナミズムがあることは確かだ。恥ずかしがることはないが、自分を変えたいなら職場も変わるべきだろう。
知人から楽天・野村監督の本は話半分だから買わない方がいいよとアドバイスを受けた。そうか…と思ったが、本屋で目に留まったのが、野村監督が書いた『巨人軍論』。帯には「私は誰にも負けない『巨人ファン』である」とある。確かに野村野球の解説本よりも野村が見た『巨人』は知りたい。「その手があったか」と、目をつけた編集者の手腕に思わず唸り、すかさず買ってしまった。
某社のT常務は、前職ではトップクラスの営業マンだった。あるとき、どうしても社内キャンペーンでNo.1になりたくて、意識が朦朧とするまで頑張ったという。ところが最後の最後に、コネを使って大企業から大量受注した同僚にトップの座を奪われてしまったという。悔しい思い出だが今は負けてよかったと振り返る。「あの負けで、戦略の大切さが見にしみて分かった」。敗北から学べる人は強い。
1000人超の大企業に急成長したA社長は、今でも毎朝、必ず9:00から全社員を前に朝礼を行う。出張中も全国の出先から、インターネット会議システムを使って肉声で語りかける。話す内容は、前日イントラネット上の社長ブログに書いたこと。想いを一度文章に整理しておくからスムーズに話すことができる。決まった時間に必ずそこにいる安心。見える場所にいることは親分の重要な仕事だ。
「私たちが目標達成したいのです。目標を達成したいのは課長じゃなくて、私たちなんです」。某社の女性チームリーダーにインタビューした時の言葉。前年割れが続く会社で、管理職はいつしか「前年割れやむなし」の心境になっている。するとその管理者が率いる組織全体が諦めているようにみえるが、実はそうではない。コンサルタントは社員のなんとかしたい気持ちを大切にせねばならない。
WBCの祝勝シーンを見ていて、驚いたことがある。いつもムスッとしている小笠原選手と大塚選手が笑ったことである。なんせこの2人の笑顔を見たことがなかったからだ。より難しい目標だが納得できる目標を掲げ、それに挑み、腕を振るえる職場を与えてそれを達成し、感謝できれば、気難しい職人もあんなふうに笑うのだ、と改めて思った。出ていない谷繁選手や久保田選手の笑顔も印象的だった。
感激したなあ…日本の世界一。選手は「実感が沸かない…」と言っていたけど見ていた私もまったく実感がわかない。野球で世界一になることがどれだけ凄いことか見当もつかない。ただ言えるのは、じいちゃんも子供も家族全員がTVの前に座って、ひとつのプレーに一喜一憂して、子供の頃から皆が好きだった王さんの笑顔が見られて…こういう経験が嬉しかったということ。選手の皆さん、本当にありがとう。
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