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V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
富良野の倉本總氏が運営する「自然塾」を訪問した。元ゴルフ場を潰して作った施設内では、目隠しして森の中を歩いて自然を感じたり、地球の歴史40億年を400Mに置き換えて表現した模型を見たり、植林をして地球について考えた。環境問題対策はひとり一人がでいることを見つけて取り組むことは大切だが、職域や地域の皆と一緒にできることはないのか。それが簡単に見つからないのが苦しい。
「よさこいソーラン祭り」の最後に、実行の運営委員を務めた学生が舞台に上がって挨拶をした。彼らはトツトツと運営の苦労話を語って、泣き出した。舞台の裏話をしたわけだが、こいつはいただけなかった。そういう部分は秘匿するからこそ価値があるし、観客には察しがついているので興冷めである。世の中のいろんな裏話がネットやTV、雑誌等でオープンになりすぎて、その当たりの境い目がわからなっているのかな?と感じた。
「よさこいソーラン祭り」の面白さのひとつが、4.分30秒の演舞に必ず『ソーラン節』の一節を入れること。どのチームも聴き慣れたソーラン節にアレンジを施し盛り込む。聞いていてこんなにもいろんなアレンジの仕方があるのかと感心する。郷土を代表する唄が、何百通りのもアレンジしてひとり一人に染み込んでいく姿はなんと美しいのだろう。自分の原点を描ける唄を持つ人が本当に羨ましい。
札幌で「よさこいソーラン祭り」を見た。団体になって踊り狂う人たちに、何かに自分をぶつけて自分を燃焼させたいのだな…と感じた。ぶつける対象=情熱を燃やす対象が未来ではなく、『今』に向いているのがこの祭りのエネルギー源であろう。将来が見えない不安、地球環境とか少子化とか悪くなっていく不安。先の閉塞感を今の燃焼で忘れ、希望を見出そうとする。その姿の美しさに感動した。
芸術家や職人、スポーツ選手として大成した人は、その後は同じパターンを辿ると聞いた。現場の第一線を引いた後は「プロデューサ」になる。次の人材を晴れ部舞台に押し上げる役割だ。その次には「人材育成の担い手」になる。学校の教師や校長のような役割だ。私もコンサルタント暦は16年。大成したわけではないが、そろそろ職人からプロデューサに移行する時期。部下をHEROにする役目を担いつつある。
最近、社風が何によって決まるのかを考えている。主な要素はどうやら3つだ。第1はその会社のHERO像。どんな人が評価されるかで、モデル=あるべき姿が描かれる。第二は語り継がれる屈辱。これは絶対に避けたいアンチモデルになる。そして第三が権限委譲の度合い。これによって、理想に向かうためのリスクの許容度=変化への挑戦度合いがわかる。社風は意図的に変えられるものではないが、変える時は、この3つを意識せねばならない。
なぜワンマン社長が誕生するのか、ワンマン会社に転籍してきた元官僚から質問された。理由は簡単。会社の付加価値の根幹を社長が握っているからワンマンになるのである。根幹とは、主に「人脈」「技術」「設備(拠点設営)」。このいずれかで社員に比べ卓越したものを社長が持っている場合ワンマンとなる。この3つのどれかに卓越し、かつ数字かマネジメントに秀でていたら立派な社長なのだ。逆に二世はこのいずれかで卓越しないと「なぜあの人が社長なの?」と言われてしまうだろう。
漫画『クロサギ』を愛読している。その表紙のコピーにつくづく感心する。曰く「埋もれた財宝話だって?これからあんたの財産が埋められるんだよ」「何度でもチャンスはある…そう、騙されるチャンスはね」「おれが軽蔑するのは、”信じてる”って言うやつだ」「迷信を笑うくせに詐欺は信じるのだな」「監督官庁のお偉いさんがサラ金に天下りする時代だ、騙した者勝ちってことだな」。
人材がなかなか採れない…そのような会社は募集時のメッセージを見直すといいだろう。大事なことは、「当社にくれば、君は××になれる」「当社にくれば、君は○○できる」の××、○○を埋めて伝えることである。そして○○できる・××になれるための「教育プログラム」が用意されていることを伝えると人気は高まる。つまり「わが社のHERO像」を提示し憧れを作ることが人を採る秘訣なのだ。
クライアントの女性社員にインタビューした。同社で社長が在社しているときとそうでないときでは仲間の態度が変わるという。よくある現象だが、彼女は「見ていないからやらない、はダメでしょう。そういうときだからこそしっかりやらないと」と考えるという。平社員なのに骨太な人だな…と感心していたら、彼女は同社の経営改革を考えるメンバーに選らばれた。見ている人は見ているものだ。
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