|
V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
鳥取市に出張。何もない夜に、街で一件しかないと思しき映画館を訪ねる。なんと20:00からのレイトショーをやっていたのだ。『容疑者Xの献身』。主演は福山雅治だったが、映画の中ではどう見ても主役は堤真一だった。それほど堤が光っていて、主役を食っていた。本物との俳優と、俳優もやるアーティストの格の違いを感じた。私にはどの程度の格があるのだろう。わが身を振り返って心配になった。
東京で流行の店の話を聞いた。どの寿司屋がミシュランだ、あるいはどの高級ホテルが快適だなどの話が大半だった。一庶民としては手の届かない話ばかりだったが、最後のオチが素晴らしかった。それは、店の面白さを決めるのは食や施設がではなく、そこにいる人が面白いこと。人が人に感動を与えるし、人でしか感動は与えられない。「あの人に会いたい!」そう思って来店してくれる人を増やしたいものだ。
優勝を争う早慶戦を観に行った。私が学生だった22年前と違い、応援合戦が随分とおとなしくなった感じだ。特に早大の白とエンジ色のリバーシブルな紙の角帽がなくなったのは寂しかった。慶應のチアガールもかつてほど妖艶でなくなっていた。試合後、すぐ校歌を歌うのかと思ったらヒーローインタビューが行なわれた。六大学人気を盛上げるためか硬派な伝統色が消え、劇場型に変わる。ここにも時代の波がある。
オリエンタルランドで25周年の取組みを聞いた。同社の2010年度までのスローガンは『涙が出るくらいの感動』。サービスを提供する側が自分達のサービスに感動しなくて、顧客に感動を提供することはできない。また従業員に自分の仕事を誇りに思ってもらうことが感動を提供する一歩。そう考えた同社は年に一度、閉演後にアルバイトがゲスト(客)になり、管理職がキャストになる日を設けている。こうした体験が『ネームタグを付けるとスイッチが入る』と言われるサービスを生んでいるのだ。
舞浜でシルクドソレイユを観劇。噂には聞いていたが、そのスケールに圧倒された。上海雑技団とレベルは同じでも、ストーリー構成や舞台仕掛けはその何倍も凝っている。不思議の国のアリスの世界のサーカスと言った感じ。アクターが白人、東洋人、黒人と様々。そうした民族の壁が取り払われたときに、人間はアリスのような世界を好むのだろう。どきどきしながら癒される。世界最高峰のサーカスだ。
2週間前、情けない管理者セミナーをしてしまった。うまく受講生を乗せられなかった。要点は伝えたが、伝え方が下手で入っていかなかった。そして今日、同じ内容のセミナーを、同じ会社の別の管理者を対象に行った。レジメは同じ。しかし今回は、前回の反省を活かして話す順番を変えた。そして、メリハリを付け、特に関心の高かったところを重点的に行なった。おかげで成果は上々。終わりに頂戴した拍手が気持ちよかった。
ぬいぐるみ争奪戦を始めたマネージャは、部員たちの変化をこう振り返った。「1ヶ月目:徐々に結果を気にする人が出た」「2ヶ月目:業績グラフや日々の集計表を意識して見出す」「3ヶ月目:自分たちもほしいと言い出す人が出た」「4ヶ月目:絶対に取るぞ!と部下に発破をかけるリーダーが出現」。変化は一朝一夕には起きないが、徐々に良い方向に転ぶ。れを楽しむのもマネージャの醍醐味だ。
半年前、成績を張り出しても無関心だった燃えない営業部隊があった。そこでマージャーは考えた。部隊を6つのチームに分け、毎月一番優秀だった月間MVP賞を与える。副賞はぬいぐるみ「ゴマちゃん」。これを、天井からぶら下げるのだ。つまり月間MVPを取ったチームの上には、いつもゴマちゃんがぶら下がっている状態になる。3回取ったチームには3匹のゴマちゃんがぶら下がる…。すると、皆、燃えた。ぬいぐるみ取るぞ!と走り出したのだ。
あるコールセンタではその日頑張った7人を選び「日替わりMVP」を授与している。といっても、数値的に高かった人が選ばれるのではない。クレーム処理をしたり、難しい問い合わせに応じたり、ルーチン業務の中でも難易度の高い仕事をした人に、マネージャの主観で与えられえるのだ。副賞は、百円ショップから調達した商品。これが部屋の真ん中にあり、選んで変えることができる。女性の職場ならではの発想だ。
社員数2万人のC社でプレゼンテーションのコツを伝授するセミナーを行なった。最初に「私のこと知っている人?」と尋ねたら、45人中5人だけ。次に「ここに書いてある4人を知っている人?」と尋ねた。その4人は、私がこれまで仕事でお付き合いしたことのあるキャラの濃い人。すると全員の手が挙がった。そこで4人と私の出会いやいきさつを述べた。これによって受講生と親近感が沸き、私の得意技がすぅっと入っていった。
|