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V字経営研究所・酒井英之の4行日記 DiaryINDEX|past|will
サムライブルーにマスコミから出演依頼が殺到しているという。しかし、本田はすべて断ったというし、他の選手も次に備えて準備を始めた。アスリートはマスコミに出てチヤホヤされても何もいいことがない。NHKにインタビュー出演した長友選手が次なる課題を「自分づくり」、阿部選手が「阿部づくり」と応えていたが、なんと素晴らしい姿勢だろう!現状に満足せず、彼らにしかわからない「世界と触れて感じた差」を埋めて理想に近づく努力に時間を使って欲しいと思う。
サムライブルーの選手たちを見ていると「侍の顔」をしているな、長谷部は腕組んで歩いたら竜馬になりそうだし、川島は中岡慎太郎に似ている。本田は高杉、遠藤は桂のような顔をしているし、長友は西郷を思わせるような目をしている。松井も駒野も大久保も志士と呼ぶのに相応しい顔つき。弱くなったと言われた日本男子だが、まだまだ頼もしい若者がいる。そう感じられて嬉しくなった。
「結果がすべてなんだ、なんて言うのよ…どう思う…」。電車の中で隣にいたOL同士の会話が聞こえてきた。どうやら彼女たちの上司が昨日のPK戦で負けた日本をそのように評しているらしい。このOL達はこんな考え方の上司を嫌悪している雰囲気がありありと伝わってきた。昨年9月13日のこの日記に書いた「最後まで勝ち残ったものが、必ずしも憧れや尊敬の対象ではない。人は「負ける一瞬までどう戦ったか」を見、そこに共感する」。そんな上司の下でないと誰も最高のパフォーマンスを発揮できないだろう。
昼食の時、隣のテーブルに座った若いカップルの会話が聞こえた。男性が言う。「俺さ、今日、駒野を好きになったよ」。駒野といえば不運にもPKをはずした選手だ。彼は続ける。「失敗したとき、泣いていたじゃんね。ああ、あいつもサッカー真剣にやっているだとわかってさ…」。PKで失敗した選手を責める国もあるというが、逆に好きになる事実…この国の「寛容さ」は世界の宝だ、と聞いていて嬉しくなった。
今週の「龍馬伝」の中でとても印象的なシーンがあった。勝海舟が海軍操練所の皆に伝えた「君たちが、私の希望である」。シンプルな言葉だが、教育者には絶対必要な姿勢だと思った。教育者は自らが希望を持ち、その希望の実現のために「未来ある人」を懇親の気持ちで育てるのである。私も研修講師を務める身。今まで受講生を「私の希望」として育ててきたか。振り返って、その心根が足りなかったと反省した。
某機械メーカーの社長と話す。社長は、「お客様が儲かるような機械を作る。私たちはお客様が儲ける前にほんの少し儲けさせていただく。自信を持った機械を作り、安く売ってはいけない。名前を売るような機械を作ろう」と語る。この中で特に共感したのが『お客様が儲けるその前に、ほんの少し儲けさせていただく』という考え方。同社がお客様にとって「必ず儲かる投資」となる商品を作っていることを端的に表している。
「サッカー代表の活躍を題材に、どんな話を朝礼でしていますか?」と経営者に聞いたところいろんな意見が聞けた。「技術でまだまだ落ちる人も、チームワークでまとめれば勝てる」「サッカーは小国でも大国に勝てるスポーツ。中小企業でも商品カテゴリー次第で大手に勝てる」「ランキング通りに実力は出ない。団体スポーツのパフォーマンスを高めるのは難しい」等。中小企業の戦いに応用しやすいのもサッカーというスポーツの特性だろう。
「いい準備をする」。本田選手がインタビューに答えたこの言葉は、W杯で一番印象に残っ言葉だ。私は駆け出しのコンサルタントだった頃、知識・技能不足で不安だった。年上の人に若造がモノを言うことにも不安もあった。そのとき先輩は教えてくれた。「不安を消すには準備するしかない。いい準備ができたら、不安が消えるどころか楽しみになる」。自分を成長させてくれた言葉を久しぶりに思い出した。
サッカーのW杯で日本が一次予選リーグを突破。国内は大盛り上がりだ。野球やゴルフで世界に健闘してもこうはいかない。サッカーは世界中に最も普及しているスポーツだが、それはルールの単純さゆえだと何かで読んだことがある。シンプルであることが大勢を巻き込むための絶対条件だと改めて思った。遠藤選手のフリーキックは本田選手が打つものだとすっかり騙されたが、同じ騙すにしてもああいうわかりやすさがいい。
東京商工会議所で営業マン向けのセミナーを行う。講義の翌日、早速受講生から嬉しいメールを頂いた。「早速本日の商談から、(セミナーで習った)「〜でいかがでしょうか」「〜とおっしゃいますと?」と使わせていただきました。成功です。先方の意見をいつもより聞きだす事ができました」。成功したのはあなたがセミナーで習ったことをすぐに実践したから。その素直な姿勢が素晴らしい。
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