V字経営研究所・酒井英之の4行日記
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2013年12月10日(火) 理論だけでなく、生き方もコトラーに学ぼう

日経新聞に連載されている『私の履歴書』にフィリップコトラーの自伝が記載されている。コトラーはマーケティングの父と言える人で、いうなれば私の師匠だ。その彼がマーケティングの教授になった時のエピソードが掲載されていた。彼は、マーケティングか経済学かいずれかの教授になること自分で決めろと言われた。そのとき彼の友人は、次のようにコトラーに言った。「君が正式にマーケティングを学んだことがないのは承知の上だよ。でも、専門がそうでないからこそ新たな視点を持ち込めることができるのではないか」。「経済学はすでに発展した分野だ。独自の理論を生み出せる可能性はマーケティングの方が高いだろう」。専門じゃないからダメだとも、伸びしろがあるとも言える。未発達な分野だから危険だとも、その分チャンスが多いとも言える。物事は捉え方次第。コトラーは最後に「このときの選択を後悔したことは一度もない」と結んでいるが、選択するときは後悔しないようにしたい。

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2013年12月09日(月) すべては負けから始まる〜弱いから成長できる

2日間でプロジェクトXを2本、プロフェッショナルのDVDを1本見た。いずれもV字回復の物語だ。過去何回も同じDVDを観ているだが、今回はV字回復をもたらしたきっかけは何だったのか?という点で観察した。やり方を変える前に、ネガティブからポジティブに心のスイッチが変わる瞬間があるはず。それを見つけたかったのだ。すると、いずれの場合も2つの点で共通していた。ひとつは指導者がそれまで部下に向いていた「お前たちがダメなんだ!」という矢印を「自分は彼らのために何をしたのか?」と自分に向け直したことだ。高圧的で一方的な指示命令で人が動くはずがないと気がついたのだ。もうひとつは、部下を「信じる」ことだった。部下がどんなにミスをしても「お前を、信じる」と言って、機会を与え続けた。決めるのは社員だ、というシーンもあった。先日聞いたV字回復した企業経営者の講演にも、この2つが出てきた。この2つこそが、部下のやる気を心の底から引き出す秘訣かもしれない。

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2013年12月08日(日) 2020年のある日をイメージして、夢を引き寄せる

  某社の幹部9人とビジョンを描く合宿を行った。約20時間の激論を交し凡その未来像を共有できた。それを確固たるものにするため、今から7年後、同社の2020年度がスタートする日の朝をイメージしてもらった。お題は「その日の朝、会社に誰がいるか。あなたは、その人に何と言われたら嬉しいか?」である。
 Aさん:新規事業で受注したという報せが入った。Bさん:ライバル会社でもありパートナーでもある会社の幹部が当社の新規事業を見に来て「『ほぉ〜素晴らしいですね』と感嘆した。Cさん:若い人たちが4〜5名入っていて、彼らが「おはようございます」と気持のいい挨拶をしてくれた。Dさん:若者のうち、所帯を構えた人が「思い切って家を買いました」と報告に来た。Eさん:業績も7年前の倍になった。次は何を目指そうかな?…
 新規事業の開発、若者の採用と育成、躾の行き届いた社風、業績の倍返し、そして充実した人生は同社の悲願。
ハッキリとイメージした引き寄せ効果で、今日ここから同社のVロード物語が始まる。

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2013年12月07日(土) 今年の流行語大賞(4)〜じぇじぇじぇ品質とは?

流行語大賞に選ばれた「じぇじぇじぇ」。驚いたときに使う言葉で私は既にこの日記で「じぇじぇじぇ品質」という言葉を用いている。かつての「サプライズ」は「仕掛け」と同義語で人為的な感じがした。また「想定外」は、自然災害や言い訳など、対象が人間でないものの感じがした。それらと「じぇじぇじぇ」が違うのは、その対象が人の人による、人間味あふれる驚きだからだろう。最近驚いたことのひとつが、『あまちゃん』の中でブレイクした鉄拳のパラパラ漫画。彼の作品「家族のはなし」は映像の斬新さや、ユークなエンディングで斬新だが、何よりもお笑い芸人だった鉄拳自身の転身こそが「じぇじぇじぇ」だった。人はいつまでも同じ姿ではない。固定概念でひどい扱いを受けた人が熱心に勉強して、困う人を救うことができる人になっている。顧客に見捨てられた会社が「あの会社から買いたい」と逆指名される。今年はそんな人間のV字回復に多数出あい、応援させていただいた一年だった。今後も会社や人のV字回復をライフワークにしていきたい。鉄拳の作品はこちら→ http://www.youtube.com/watch?v=BPDUZg9fFiA

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2013年12月06日(金) 今年の流行語大賞(3)〜今でしょ=本気なの?

流行語大賞に選ばれた「いつやるの、今でしょ!」。私はこの言葉を聞くたびに、問いの本質は「今かどうか」よりも「その気持ちは、本気か!」を問われているように感じていた。もし、「本気か!」と言われて「はい!」と答えたら、「だったら今すぐやれよ!」と続くのが自然だからだ。私は最近このことを痛烈に感じた。仕事上のアドバイスが欲しくてどうしても会いたい人がいた。が、夜は都合が悪いという。それでもなんとかとお願いすると、昼間の時間を指定された。そして「せっかくだから上司も同席させましょう」となり、いきなりキーマンと面談することになった。その上司こそはキーマンであり、私はその人に認めてもらうアドバイスが欲しかったのだ。面食らったが覚悟を決めてプレゼンすると、予想以上に歓迎された。「本気」だったから生まれた「じぇじぇじぇ品質」とスピード感。世の中を動かすのは絶対にこうしたいという覚悟や信念なんだ。

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2013年12月05日(木) 今年の流行語大賞(2)〜私のおもてなし体験

流行語大賞に「おもてなし」が選ばれた。日本人特有のホスピタリティの在り方だ。サービスと何が違うのか?がよく話題になる。サービスは有償だが、ホスピタリティは無償だというが、具体的にどう違うのだろう…そんなことを考えているうちにある体験を思い出した。それは2002826のこの日記に書いたディズニーランドでの出来事。私がひどい蕁麻疹を発症したとき、ランドの人は私の症状に対応できる病院を選び、救護車に乗せ連れて行ってくれた。そして、面倒な病院への手続き&説明代行をすべて行ってくれたのだ。私は名前を呼ばれるのを待ち、治療を受け、タクシーで帰った。おかげで知らない土地で病院にかかる不安から解放され、午後からはランドを楽しむことができた。相手の現状を察知し、共感し、自分がしてほしいと思うことをしてあげること。そして、それを「じぇじぇじぇ」と言いたくなる品質レベルで行うこと。これがおもてなしの極意なのだろう。

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2013年12月04日(水) 今年の流行語大賞(1)〜倍返しの本当の意味

今年の流行語大賞のひとつ、予想通り「倍返し」だった。倍返しってどんなことだろう?とあれこれ考えていたら、こんな話を聞いた。その人はとても貧乏だった。ところが高校の頃、とても映画を好きになり卒業までにほぼ毎日1000本の映画を見たいと思った。しかし金はない。そこでどうしたら映画館の店主が「君、只で好きなだけ観ていいよ」と言いたくなるかを考えた。ヒントは店主にメリットがあることをすること。そこで、市内の高校生の映画ファンを集めて、組合を作った。その組合の理事長になり、機関紙を発行することにした。彼が紹介すれば映画好きの高校生が客としてやってくる。そこに期待した店主は予想通り「只で観ていいよ」といい、彼は年間1000本の映画を観ることに成功した。貧乏で沈んだ状態を▲100とすれば、それが0になっただけでなく+100に転じる。▲100から0と0から+100まで合計+200のジャンプ。マイナスをチャラにするだけでなく、その分だけジャンプするV字回復。それこそが倍返しの意味だらう。

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2013年12月03日(火) 「ありたい」「なりたい」「徹底したい」を示す人

30人ほどの組織から一気に200人を率いる組織のリーダーになった人を対象にしたマネジメント研修の講師を務めた。人数が違うのだから、ベクトル合わせに次の3つを宣言する必要があると説いた。「ありたい(理念)」「なりたい(ビジョン)」「徹底したい(毎日の行動=クレド)」。「ありたい」は、自分たちは今日もこうでありたいし、明日もそうありたいと思えるもの。「なりたい」は、今はそうでなくても何年後かにはこうなっていたい、という夢。「徹底したい」はその両方のために、今日、徹底することである。するとあるリーダーが早速「理念・ビジョン・クレド」を作ってきた。ナイスなので紹介しよう。「理念=関わった全ての人に幸せを感じてもらう事業所になる」「ビジョン=従業員満足度No.1の職場になる」「クレド=�積極的にあいさつする  �目の前の人に感謝する �とことん褒める(中略) �クレームから逃げない �「当社の企業イメージは自分が造っている」という意識を持つ」。わかりやすい言葉だ。ぶれない軸を示した彼の想いは現場に伝わり、日々の行動は変わるだろう。

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2013年12月02日(月) enpitsu仲間が毎日の連載を辞める理由

 私と同じようにenpitsu日記を毎日付け続けていたコラムニストの江草乗さんが、毎日の連載を辞めると宣言した。
http://www.enpitu.ne.jp/usr4/bin/day?id=41506&pg=20131126
 その執筆力を尊敬していたので残念至極だが、彼の辞める理由を読んで納得した。彼は目的と手段の混同を避けたいのだ。物書きによくあることだが、書き始めた時は「何のため、誰のために書く」のかが明確で、自分の中に「書きたい!」という気持ちが強い。読者層も明確で、訴えたいことや知らせたいことが溢れんばかりにあり、書くことはそれを表現するひとつの手段でしかない。ところが、「毎日に書く」と義務付けると次第に「書くことが目的」になってしまう。すると、書くために書きネタを探すから、品質が低いネタでも拾うことになる。が、そこに訴えたいことはない。出来上がるのは、気の抜けたビールのような文章。そこに読者はガッカリし去っていく。それは、マラソンランナーがゴールの感動ではなく、ただ走ることを目的とするようなものだ。そんなの辛いだけ。江草さんの気持がよくわかる。私も何度も同じ理由でこの日記を休んだことがある。目的と手段。これだけは混同しないでおきたい。

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2013年12月01日(日) 酒井の研修前に読むといいといわれている本

 研修で漫画『ONE PIECE』のネタをよく話す。そのネタはせいぜい5分程度。しかし、よほど印象に残るらしい。それは、海賊船の船長であるルフィが敵に「一人じゃなにもできない」とののしられた時のこのセリフ。
 「おれは剣術が使えねェんだコノヤロー!!! 航海術も持ってねェし!!! 料理も作れねェし!! ウソもつけねェ!! おれは助けてもらわねェと生きていけねェ自信がある!!!」「何もできねェから助けてもらうんだ!!!」「何もできなくてもお前(目の前の敵)に勝てる!!!」(第十巻90話)。
 リーダーは何もできなくてもいい。ただ、剣術や航海術や料理が得意な仲間が安心して夢を見られる場を用意し、能力を発揮できる機会を与え、存在を脅かすもの(目の前の敵)から守ってあげる。リーダーはそれさえできればいいと、ルフィは言い放つ。それを私は「今の理想のリーダー像」として紹介している。自分で何でもできるようになる必要はないし成れっこない。リーダー=課題解決力に優れた人は幻想。昔も今もリーダー=人望のある人なのだ。
 ちなみに、昨年度受講生がこんなメールをくれた。育成担当の彼女は、教え子が先ごろ技能コンクールで日本一になった。悲願の目標達成に「酒井先生ありがとうございました!先生の研修通りに頑張りました!ルフィになりきりました!」。ルフィは凄い。

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