V字経営研究所・酒井英之の4行日記
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2017年01月11日(水) 「続けるから気づきになる」仕組みを導入しよう

5S指導をし、それが定着した某社の社長から同社の次長・課長クラスの人財育成についての相談を受ける。社長は今回の5Sの成果を非常に高く評価していただいたのだが、その秘訣は、定期的に実行度合をチェックして定着する仕組みがあったから。逆に言えばこれまで単発の階層別研修を実施したが大した効果はなかった。何かをランニングでやっていくから受講者の力になるというのが社長の考えである。「続けるから気づきになる」は同社の成功体験から得られた学び。そのようなプランを提案したい。


2017年01月10日(火) 会話をつまらなくする「共感」と「同感」の違い

コーチングの先生に「共感」と「同感」の違いを教えていただいた。共感は寄り添う気持ちだが、同感は相手の話を聴きながらそれを自分に置き換えて、相手の話を取ってしまうことである。例えば相手が「今度の夏休みに北海道に行きたい」と言ったとき、「いいね〜。でもなんで?何がしたいの?いつからそう思っているの?」など聞いていくのが共感。対して同感は「私も行きたい。私なら知床が良いな。シャケの川登りが見たいな」と、勝手に自分のことを押し付けてしまうこと。これは相手の話をきちんと聴けていない姿だ。同感ばかりしていると会話はつまらなくなっていく。注意しないといけない。


2017年01月08日(日) 煙を異常に吐き出す鰻屋の「一点度過ぎ商法」

岐阜の関市のうなぎ料理『辻屋』でランチ。この店は、あることで有名だ。それは…ものすごく煙を出していること!蒲焼の匂いがもくもくもくもく。そのシズル感に惹かれてこの店に来てしまう。これは私の幼少のころから変わらない。これもコト消費のひとつ。 場所が場所ならインバウンドで大行列のお店だろう。味などの基本的な面で文句がなくて、何かひとつ度が過ぎれば、それだけで長く記憶に残る。これを私は度過ぎ商法と名付けたが、人に説明するだけで興味を持ってもらえるので、マーケティングには有効だ。


2017年01月07日(土) 白熱教室とまではいかないが…大学院講座終了

名古屋大学大学院で最終講座。今日の講座のテーマは『ダイバーシティ』。以下の点でディスカッションしました。「なぜ日本人は異質な存在を排除しようとするのか?」「ダイバーシティを導入するメリットは何か?」「女活は管理職比率等具体的な目標値は必要か?」「女活は風土づくりが先か制度整備が先か?」「女活にロールモデルは必要か?」「日本がドイツ並に生産性を上げるには?」社会人ならではの活発な現場立脚の意見が楽しかったです。中国人留学生の意見が刺激的だった。実践的な実学しか講義できないのですが、これからも続けていければと思う。


2017年01月03日(火) 松下幸之助『人生談義』の「積極的な諦め」に感動

私は自分の仕事は天職だと思っている。自分で選んでいないからだ。すると経営の神様が同じようなことを語っていたのでとても驚いた。とても感動したのでここに記す。
「ぼくは自分で独立して電気器具製造の事業を始めて七十年になりますが、自分の意志だけで事業を始めたのかというとそうはいえない。自分の意志以上に、何か見えない大きな力、運命の力というべきものがあってこの事業を始めたのだ、と感じてきたのです。ですから、非常な困難に直面したこともたびたびありますが、ぼくの意志は基本的に動揺しなかったですね。
もちろん、個々の問題については、ときに自分の気持ちが動揺し、心配もしました。晩に眠れないということも、今日までの過程には再々ありました。けれども、そこまでいきつくと、そのつぎに生まれるものは何かというと、いや、これは自分の運命だ、自分はこういうように生まれついているのだ、だから、これよりほか仕方がない、これで倒れれば仕方がないのだ、というような、あきらめというか、そういうものがぐぐっと生まれてきたのです。それで勇気も出て、動揺もおさまって、さらに仕事に没頭することができたと思うのですね。ぼくは常づねそういうことを感じてきたわけですよ」。
このように生まれついているのだ、と割り切る=積極的に諦めることは大切ですね!


2017年01月02日(月) 母とウォーキングデート(神社仏閣巡り)

ウォーキングが趣味の母と岐阜市の神社、仏閣を初詣巡り。溝端神社、橿森神社、常在寺、岐阜大仏殿、護国神社、弥八地蔵、金神社。この歳で母と趣味を共有するとは思わなかったけど、なかなかいいものだ。特に家族で初詣に来て楽しそうにしている一家を見かけると、こっちも元気になる。今年は家族に受験生が複数いて、願掛けることが一杯。素晴らしい天気に恵まれ、新年早々楽しい時間だった。


2017年01月01日(日) トリ年と縁が深い「V字経営」の由来

新年、あけましておめでとうございます。今年はトリ年。当社はトリとの縁が深い。V字経営研究所のV字は、渡り鳥がチームで飛ぶ時のV字編隊飛行に由来している。渡り鳥はこの形で飛ぶことで、推進力が1.5倍以上も高まり、オチこぼれを出すことなく、皆なで何千キロも先のゴールにたどり着くことができる。私はこの姿を企業の経営チームに重ねる。カリスマの後を後継者が継ぐ。その重荷を後継者一人で背負わせず、皆で交代しながら背負って飛ぶ。そのような企業を一社でも増やしたくて、この名称の意味としている。今年は何社の過酷な渡りを援けることができるか、今から楽しみだ。


2016年10月22日(土) 誰かが「君はこれを学べ」と言ってあげないと。

経営者は社員に自立せよ、という。自分に必要な教育訓練を自分で見つけ、自分が履修し、自分の給料を上げる。それができるのはほんの一部の人たちだ。偉人伝のTVドラマでよく「東京(江戸)で勉強したい」と親に訴えるシーンが出て来るが、これは偉人伝特有のシーンだ。多くの人は、自分から学ぶ、という発想がない。その人たちに「自分で受けたい教育を探せ」と言っても無理なのだ。また、自分が何を学んだり経験したりすれば経営ビジョンに辿りつくための一助になるか考えよ、と言っても、「何を学ぶべきか?」「何を経験すべきか?」には気が付かないのである。よって、「君はこういうことを学べ」「次はこの経験をせよ」は育てる側が指示しないといけない。そしてその中で自分事を増やしていくしか育成法はないであろう。


2016年10月21日(金) アンケートで他部署のことばかり書く会社

某社で研修を行う前のインタビュー。すると、総務担当の女性が研修の効果について次のように語った。「うちの会社は評論家が多い。研修の受講後の感想文を読んでも、他部署はこんなふうにすると良いと思いました、と記載されていて他人事、自分から動くことが大事なのに、当事者意識がない。そこを変えれば社風が変わるのではないか」。自分から動かないで意見だけを言う体質が問題だという。わたしの研修のテーマはスキルの伝承がメインだが、実はこの体質転換が求められているのだと感じた。こういう意見を言っていただける総務担当者は本当にありがたい。


2016年10月20日(木) 創造力を刺激する空間「トランジットビル」

名古屋の長者町にあるトランジットビルは「創造力を刺激する空間」だ。かつては繊維問屋だっただけあって、横に長い棚がある。この棚を本棚に用いていた。そのため廊下が個性的な書棚になっていて、クリエイティブ魂を刺激された。1Fに米国流の本格的なハンバーガ屋が入り、日本中の地ビールを出しているのも、どこかアーティスティックだ。古いモノの利用、効率の良い収納、間接照明…リフォームの魅力をすべて兼ね備えていて、多くのクリエイターの共同作業場となっていた。


酒井英之 |MAILHomePage

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