2004年01月17日(土) |
「邪悪な意思をもった危険」とは |
今日は、大学入試センター試験の1日目。 息子を車で送ろうとしたのですが、雪も降ったこともあり、大渋滞。 息子に大丈夫、間に合うからといったものの、これはダメだ、と判断し、途中から息子を歩き始めさせました。そのあとを追っかける形で車を走らせました。結果的には、間に合っていたのですが、受験生本人にあせる気持ちを持たせてしまったことは、親としては猛反省でした。
陸上自衛隊の先遣隊40人が昨日イラクに向け出発しました。 小さな子どもが携帯電話でお父さんの姿をデジカメにおさめる写真が複数の新聞社で使われています。各社が独自でとった写真と思いますが、昨今の報道規制発言をくりかえす福田官房長官の発言を聞くにつけ、何か報道管制でもあって、陸上自衛隊からの提供写真と穿った見方をしてしまいました。でも、家族の側の無事を祈る小さな子どもの切なさがとても伝わってくるスゴイ写真です。
石破防衛庁長官の「現地の人たちの信頼を勝ち得て、それを壊そうとする邪悪な意思を持った危険からいかにして身を守るか。そのことに私どもも全力を尽くしたい」(毎日)の言葉、どのように理解すべきでしょうか。 「邪悪な意思」とは一体なんなんでしょうか。 小泉首相は、「鎖国・攘夷か、開国か」と今日の状況を維新前夜にダブらせました。
「邪悪な意思」も「開国」も何のことはない、アメリカ一辺倒の外交姿勢を述べているだけであり、アジア外交と国連外交への独自外交の欠落を示しているだけです。元旦に靖国神社参拝を行った小泉首相にアジア外交の重要さの意味や、6カ国会議を前にして中国政府との関係改善の意思もなそうです。
野党による、ドイツ・フランス・中国・ロシアなど国連中心主義を唱える国の指導者や政党との外交を強めて欲しいものです。勿論、私たちもヨーロッパの緑の党やアメリカの緑の党との国際的な関係を作り出していく必要性があります。
2004年01月16日(金) |
参議院国土交通委員会、静岡空港視察 |
朝、支援者の方から怒りの電話。 参議院国土交通委員会の国会議員が静岡空港の視察にきているのに、あなたは、どうして静岡にいないの、と厳しい批判の声。
静岡に戻って、昨日の視察に関しての各社の新聞報道に目を通しました。 確かに知事の言いたい放題。
「(2%の反対派に)全国的な応援団が入ってきて、話し合いの場が持てないでいる。なんとか円満な話し合いでケリをつけたい」(朝日)、「反対は4軒の地権者だけ。反対運動の支援者への義理があるのかこう着状態が続いているが、円満な話し合いでけりをつけたい」(毎日)「反対運動に全国的な応援団が入ってきた。原理原則を振りかざし、話し合いの設定も出来ない」(読売)。静岡、中日新聞にはこうした内容についての報道はされていませんでした。
自らの失政に対する反省はまったくなく、12月議会での暴言の延長線そのものです。とにかく、事業評価委員会で補助金継続を決めてもらい、ポーズとしての話し合いをやり、相手が何の対応もないので強制収用をやらざるを得ませんでしたというシナリオに沿っているだけのようです。話し合いをやろうという真摯な姿勢は、報道からは、一切垣間見ることが出来ません。
なのに、どうやって、話し合いで「ケリ」がつけられんでしょうか。
このような石川さんを静岡県の知事を続けてもらうことは、静岡県にとってマイナスと考える方がこうした報道を読んで増えていくことはまちがいありません。プール金問題にしても同様です。今日の空港はいらない県民の会・拡大幹事会では、知事の退陣を求めるという姿勢を総会で示すべきであるということが確認されています。
2月のマスコミや識者意見を聞く事業評価委員会の開催の前に、再度、国土交通省との話し合いをと、1月22日(木)午後1時から衆議院会館で交渉ががもたれます。午前中は、国会議員全員にお願いしている署名の回収です。話し合いのあとには、静岡視察を踏まえて、参議院国土交通委員会との話し合いを準備中です。一人でも多くの方の参加が必要です。また、国会議員の皆さんの実像を知る上でもとても貴重な経験になります。是非とも22日は国会へいきましょう。
2004年01月15日(木) |
JR瀬戸大橋線からの小豆島に感激 |
始発のこだまで高松へ。 香川県の財政再建プランを知りたくて今日は香川県庁へ視察。
途中、岡山から瀬戸大橋線に乗り換えましたが、瀬戸内海の小島の景色に思わず、「瀬戸は日暮れて ゆうなみ こなみ あなたの島へ お嫁に行くの ♪♪」 小柳ルミコさんの「瀬戸の花嫁」を口ずさんでしまいました。県庁での話を聞いて、みていた島があの豊島・直島であることがわかり、はっとさせられました。
きのうと打って変わっての暖かい1日。海だけでなく、田んぼの風景にも何故か感動をしてしまいました。これって、なんなんだろう?リラックスした気分の表れなのか、50をすぎた人間の郷愁なのか、競争の人生の中で捨ててきた記憶の逆襲なのか短い時間でしたがいろんなことを考えました。
香川県県庁の方からの財政問題についてのレクチャーは、千葉や長野とは違った意味で、学ぶべきことが沢山ありました。いずれにしても地方交付税・臨時財政対策債に対する国の考え方が過去3年間と違った観点で臨んでいるという状況の中で極めて大きな危機感を持っている点では、どこの県も同じであることがよくわかりました。
視察のあと、四国の県議会議員のみなさんとの交流がありました。特に吉野川可動堰を抱える徳島県の新人県議会議員のフレッシュな意見に自分自身、新人議員であることの感覚を忘れないことの大切さを再認識させられました。
昼に食べた讃岐うどん、今、旅のブームでもあるこの高松ではの手打ちうどん、とてもおいしかったです。案内してくれた議会事務局の職員の方に感謝です。
きのうからの寒波。 朝起きてみると風がビュウビュウ。 今日の街頭演説は安倍川駅前。 ウーン。 どうしよう。 バイクで旗棒をもって、国道を走れるかな。 日をあらためようか。
ちょっと、待て、明日は視察で出張。 今日を逃すと・・・。 そうだ、曜日変更でセンター前に行けばいいんだ。 と突然の場所変えの街頭演説。
演説の中身のメインの一つは、勿論、鳥インフルエンザ。 山口県で2万6000羽を処分。 鶏肉の場合は、ほとんどが国産。 鹿児島・宮崎・岩手で生産量の50%。 山口で発生が抑えられれば、アメリカのBSEのようなことにはならない。 静岡県も昨日、県内の養鶏所の検査。
問題は、人間に感染するのかどうか。 報道は2種類の情報を流している。 鶏から人には感染しない、しかし、養鶏所など極端に鳥の近くにいる人には感染の事例がある、そして、ベトナムでは、子どもに感染した。 不安もあるが、インフルエンザにかからないようにするには、日頃の健康管理が大事、過労を避ける、睡眠・栄養を十分に取る、帰宅時のうがい・手洗いと、基本的なことが大事。
とにかく、寒かった。 コートを着ての演説であったし、右手の手袋ははずしたが、左手はつけたまま。 体が、寒さに緊張しているので、演説していて肩がこる。 それでも、支援者が頑張って、と視線を送ってくれるだけで元気が出る。
朝の段階では、こうした状況であったが、夜のニュースでは、厚労省が健康危機管理会議を招集し、鶏から人には感染しにくいが、感染してもインフルエンザワクチンが効く可能性もある、に変わっている。 だから大丈夫を、国民に伝えたいと思うのだけれど、要は、わからないのである。
状況観察をきちんとしなければならない。
2004年01月13日(火) |
この時代にマッチする憲法制定運動はありうるのか |
民主党大会が終りました。 06年までに国民主権を柱に憲法改正案を作る、自衛隊の別組織としての国連待機部隊を作る、マニュフェストの深化など採択したとの報道です。
テレビニュースでは、菅代表の憲法改正案の提案のところでの「憲法制定運動」という言葉がクローズアップされていました。
実は、この憲法制定運動は、『公共事業は止まるか』(岩波新書)で知られる法政大学の五十嵐敬善教授の呼びかけで始まった市民版憲法調査会で使われている言葉です。1年間かけた討論の結果は『市民の憲法』(早川書房)としてまとめられています。
この五十嵐さんらの試みは、いわゆる護憲派からも、改憲派からも総スカンで、この意味が何故理解されないのか、五十嵐さん、ご本人から「嘆きの声」を直接に聞いた記憶があります。憲法は本来、時代に合わせて常に国民的議論の中で改正されていくものです。ところが、日本では、こうした民主主義的土壌がありません。というか、50年間の間に憲法が改正されていないわけです。これは、普通に考えればおかしなことです。一方で世界にも稀な9条という武力放棄条項があります。憲法というとこの9条問題としてだけ、実は、大きな議論がなされてきました。
憲法制定運動という時、この9条をさすのか、憲法のあり方、象徴天皇制のあり方、国民主権、基本的人権、環境権など総体をさすのか、それによって受け止め方はばらばらです。私たちが、解釈改憲として、もはや、許容の範囲を越える自衛隊派遣というで実態の中で、さあ、どうする憲法、であるわけです。ですから、ただ、改憲反対だけではすまない現実の中で、改めて、憲法制定運動が問われているわけです。その意味で、憲法制定運動が、9条護憲派からみれば、制定といいながら9条改憲としてしか理解されない状況があります。
五十嵐さんたちが継続して開催してきた学習会に1度だけ参加しました。TBSの筑紫哲也さんと民主党の前原誠司さんがゲストスピーカーでした。話は面白かったのですが、議論がうまくかみ合っていませんでした。勿論、筑紫さんは護憲派で、前原さんは条件付き改憲派でした。いずれにしても、私たちが本当に憲法のあり方を考える民主主義的な土台をどのように作り出していけるのか、まだまだ、その段階にいるという現実の中で9条をかえずに、改正ができるのか、皆さんはどう考えるでしょうか。
2004年01月12日(月) |
脱北者支援民団センター |
民団静岡県本部の新年会に参加しました。 いろんなジャンルの来賓の方々も多く、右隣りが元静岡市長の天野進吾さん、左隣りに原田令嗣衆議院議員、と名刺交換を沢山の方とさせてもらいました。 在日韓国人の方々にとっての04年の課題はいろいろのようですが、団長の挨拶の中で地方参政権問題が大きく取り上げられていました。
途中、事務局長の金勇(キム・ヨン)さんから、脱北者支援民団センターからのカンパの訴えが行われました。民団の方々が、こうした運動もやられているんだということを知りました。
チラシには、「助けてください!在日脱北者たちは、みなさんの支援を求めています。北韓(北朝鮮)を脱出し日本に渡ってきた元在日同胞を中心とする脱北者らがこの地で安定した社会生活を送れるよう人道的な立場から援助するため、「脱北者支援センター」を設立しました。」とあります。
拉致事件と核開発公表以降の朝鮮民主主義共和国、いわゆる北朝鮮へのマスコミのパッシングは、相当なものがあります。一体どこまで、本当なのかと思いたくなるような番組もあります。特に、過去の侵略の歴史を抱える私たちが、北朝鮮とは外交も結ばれていない変則的な国の関係の中で、脱北者の問題をどのように考えたらいいのか、私自身、思い悩むことが少なくありませんが、実体をきちんと知る努力が必要であることを強く感じました。
2004年01月11日(日) |
1月11日・1時11分に鳴りひびいた平和の音 |
1時11分が近づいてくると自衛隊のイラク派兵に反対する人たちが次から次に青葉公園に集まり始め、タンブリン、アコーディオン、カスタネット、銅鑼、叫び、拍手などが、60秒前、30秒前、20秒前、10,9,8,7,6,5,4,3,2,1、と一斉に鳴り響きました。
殺すな!殺されるな! 呼びかけ人の一人、上原公子国立市長のことばー「私の住んでいる国立市は平和都市宣言をしています。その実現の為に、この国立市から殺される人を一人も出さない、殺す人も一人もださない、それが、市長である私の責任です」。
2月に本格的陸上自衛隊のサマワ出発。陸上、海上、航空自衛隊あわせて1000人。人道支援という名の戦争参加。戦後政治の枠組みが大きく変わります。19日からは国会審議。9条違反、大義なきイラク戦争、中東の石油に関わる日本の国益、イラク特別措置法の矛盾、日米同盟の見直しなど論点は多岐にわたります。
日本の役割は、アメリカ・イギリス軍の撤退と非軍事によるイラク復興、そして国連中心の安全保障の枠組みづくりのための外交的努力です。民主党、共産党、社民党、緑の会議だけでなく、自民党や公明党の中からも反対の声があがるような国民的な世論が必要です。 今まで、集会などに顔もだされていない方々の参加は大きな希望です。次は、2月11日の靖国問題連絡協議会の建国記念日に反対する集会、そして、派遣時期といわれる2月22日の街頭キャンペーン集会、・・・と平和のための市民アクションは続いていきます。
2004年01月10日(土) |
インフルエンザ予防接種、本当に効くの? |
30代から40代の女性中心に勉強会を開催している方々の新年会に参加しました。 子育て、年金、教育、ヤングママ分析、就労意欲、空港、政治不信、とにかく、話題が広く、エネルギッシュ、そして、当分どころか、景気の回復を期待できないし、しない、と。 話題の中の一つに、インフルエンザ予防接種はどうしたら。 今年は、SARSの流行を経て、インフルエンザと症状が似ているので、予防接種を受けようというキャンペーンが行き渡り、ワクチン在庫の不足が報道されています。
「予防接種を考える会」の市・県への中止の申し入れは、今年度はなかったこともあるのか、私の周りの方々も大いに迷いが生じているようです。そういう、我が家でも大学受験の息子が「お父さん、インフルエンザ予防接種、受けたいんだけど」といわれる始末。
今からか、20年前に「どうする!予防接種」という8ミリ映画を市民活動の中で監督・脚本を担当した経緯や、日本の副作用を軽視してきた予防接種行政の話、インフルエンザウイルス株の毎年変化、ワクチン株は前年度株を元にする、株は当たらないけど軽症化するというごまかし、インフルエンザは風のすごい奴、日頃の睡眠不足・過労対策・手洗いなど基本生活の大切にしていれば大丈夫と噛み砕いて説明をしましたが、腑に落ちない様子。
参加者の中で、高校受験を抱える方から、学校の受験の説明会で先生から「インフルエンザと診断されたら、受験が出来ない、だから接種を」と説明されたけど、本当?インフルエンザにかかったら、今は、口の中に噴霧する新薬があって、去年、やったけど、すごく効いたわよ、知っている?ウーン、答えられず、宿題に。 それにしても生活の中からのパワー、議会の中で感じる緊張感とは違うさわやかさを感じて深夜自宅に。
2004年01月09日(金) |
ドラマ『Dr.コトー診療所』にみる癒し |
今日は、浜岡原発裁判の本訴で、中部電力に対して文書提出命令申し立てが弁護団の力強い言辞によって行われました。 本当は、その報告を書こうと思っていたのですが、出張からの戻り、疲れて早く寝ようと思ったら、『Dr.コトー診療所』が2時間2夜連続の特集番組、とのこと、これは、みなくては、と、標題が変わった次第。
このドラマの主題歌は、いうまでもなく、中島みゆきさんの「銀の龍の背に乗って」、「自分の非力を嘆く」のフレイズ。この専門知と権威をもった医師が、「非力」を嘆きながら、「神的医術」を駆使するという仕掛けの中で、人間の感性をゆさぶるストーリーなのです。
見事に、今日も、涙あふれる2時間で、どうしてこうも、うまく、仕掛けられているのだろうと、振り返る始末。この脚本家は、倉本聡さんの富良野塾のでらしい。
倉本聡さんといえば、『北の国から』の連続20年間に渡るヒット作のもち主。これだけでなく、『前略おふくろ様』で萩原健一さんの主演ドラマもあり、数多くの作品のいずれもが、人間の機微に関しては天下一品。自分自身が雪国出身もあり、『北の国から』にはとにかく強いおもいれ。次女にほたると名前までつけ、富良野に家族旅行し、倉本さんのサインまで貰いにいったミーハー。
『北の国から』のあの都会から田舎に戻った黒板五郎さん、技術者が自分が育った故郷で自然環境と悪戦苦闘するその姿にもの豊な現実社会への鋭い批判をみせる、そして、父親が子育てするというスタイルを通して、逆説的に家族愛とは何かかを問い掛けるそのドラマ仕立てに圧倒されたわけです。
Dr.コトーこと吉岡秀隆さんは、『北の国から』のほたるのお兄さんの純君を演じた方であることは、言うに及びませんが、その雰囲気そのまま故に『北の国から』のドラマが重なって、何故か郷愁を誘われてしまうのです。今回は、連続ドラマの総集編を後輩のへき地医療での迷いを重ねて、再録みたいなストーリーですが、癒されてしまうのです。現実の医師の方に聞いたら、1回目の船の中での盲腸の手術で「現実離れ」と、2回目からは観なくなったとのことですが、でも、やっぱり、感動してしまった、今日のコトー。「神的医術」に水戸黄門を思い出さないわけではないけれども、明日は、どんな展開になるのか、楽しみ・・・です。
2004年01月08日(木) |
田中康夫知事にお見舞い |
千葉県の次は長野県と長野市を視察。
信州共和国構想を提案した長野県田中知事、期待がわくわくでした。
財政担当者の財政立て直しに向けた並々ならぬ決意。 いろんな資料をいただきましたが、静岡県にどう役立てるか。
長野市と県はやはり大きな緊張関係があるようでした。 それにしても長野市長の保育園の民営化方針に驚きました。
視察後に田中康夫知事のお見舞い。 手術後の状況を大変心配していましたが、とても元気そうで、病室でしっかり、知事業務をこなしている印象でした。 帰りもわざわざエレベーターまで送っていただきました。
今回は財政問題を軸にしましたが、長野県、田中知事の存在で、今、自治体改革、政治改革の日本の知が総結集している状態で、とても魅力的な県になろうとしています。
地元紙では、ゼロウエスト戦略に基づく廃棄物に関する条例やまちづくりに関する条例案などが報道されていましたが、もう一度、ゆっくりと、調査に来たいと思っているところです。
ただ、今日は、日教組の教育研集会が10日から開催されるとのことで右翼が全国から集まり始めていて、警備や交通規制が厳しく、ものものしい1日でした。
夕方から長野県の県議会議員や市民グループの方とお会いしましたが、市民パワーにも学ぶべきことが沢山あり、参議院選挙も含め連携の必要性を強く感じました。
|