まつや清の日記

2004年02月06日(金) 豊島の溶融炉爆発事故の話を聞く

 大阪での政策研究会に参加する機会にと香川県の県議会議員・石井亨さんに豊島の溶融炉の爆発事故について、資料の入手と実際の現場を見た説明を聞きたいと連絡をしたら、気持ちよく応じていただきました。

 爆発現場の写真で、いかに爆発がすごかったかがわかりました。
 爆発時に職員の方がその現場にいたら、溶接板が吹き飛んでおり、即死したのではないかという説明に、すごいことが起きているんだなと実感しました。

 今回の爆発が、山火事で溶融炉に水を送っている送水管が熱で影響を受けるかもしれないと、溶融炉の作業を一時停止したことから始まっているということでした。原因は水素爆発説とのことでしたが、溶融炉は静岡市でも導入されることになっているわけですが、まだ、未完成な技術であることを目の当たりにしました。

 これは、大井川町でのエコタウン事業にもかかわっており、きちんとした検証が必要です。
 
 豊島に関するCDログを借りました。
 関心のある方はご連絡ください。

●香川ニュース - 1月29日(木)20時41分
直島・産廃処理施設爆発事故 県が原因究明の実験開始 水素発生が原因か /香
川
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040129-00000001-mai-l37
●原因究明に向け実験/直島爆発事故受け アサヒコム香川1/29
http://mytown.asahi.com/kagawa/news01.asp?kiji=6184
●豊島中間処理施設/委員長が視察 アサヒコム香川1/31
http://mytown.asahi.com/kagawa/news02.asp?kiji=6190
●ガス化溶融炉に警鐘 高松で豊島原論 津川氏(フリーライター)が講演
四国新聞HP 2/1
http://www.shikoku-np.co.jp/newstopics/tesima/20040201.htm
●「破損は予想以上」 豊島住民が現場視察 直島産廃炉小爆発問題
四国新聞HP 1/28
http://www.shikoku-np.co.jp/newstopics/tesima/20040128.htm
●水素ガス発生原因? 県が解明へ実験を開始
四国新聞 1/29
http://www.shikoku-np.co.jp/newstopics/tesima/20040129.htm
●「施設の改造必要」 直島産廃炉小爆発問題
四国新聞 1/31
http://www.shikoku-np.co.jp/newstopics/tesima/20040131.htm



2004年02月05日(木) どこの新聞社か?イラクでのアメリカ兵19名の自殺者

 毎日、全社の新聞に目を通すのは辛い
 見出しだけ追ったり、関心のある記事だけを読んだり
 セオリーがあるわけではない

 今、思い出したくてここ4,5日の各社の新聞を引っ張り出している
 しかし、一向に見つからない

 イラクに派遣されたアメリカ兵の中で自殺している兵士が19名も、という記事 
 この記事を読んだとき、「殺し、殺される」極限状況に追い込まれた兵士たちの精神状態を想像し、胸が詰まった
 勿論、そんな精神的苦痛などなく「殺されていく人」は毎日のようにでている

 隊旗授与式で小泉首相は、「君たちは戦争に行くんではない」と叫んだ、あきれて、新聞記事を読み直した
 この人は、自分が戦争の最高指揮官になっていることを忘れているんではないか

 旭川から出征する隊員の周りに舞う日の丸旗
 到着した兵士に砂漠での撃つ訓練が行われるという報道写真
 死者が出たとき「国のために死んだ」と葬儀が繰り返されるのだろうか
 それらが日常の風景となるのだろうか

 既に、毎日のように伝えられる自衛隊のイラクでの活動に麻痺しかかっていく
 
 この戦争の大義はなんんだったのか、
 大量破壊兵器は見つかったのか

 共同通信によるとCNNの2日発表の世論調査で、イラク戦争を行う価値があったと考えるアメリカ国民が49%と初めて5割をきり、価値がなかったと答えた人が49%とのこと

 日本の世論が、派遣前と派遣あとで、過半数を超えていた反対が、読売新聞調査では、賛成が反対を上まわったという結果すら出されている
 アメリカの世論と逆の現象である

 反対の世論を、まずは自分ひとりでも、そこからかしか、はじまらない

 ※自殺者の新聞記事を読んだ方ありましたら教えてください

 



2004年02月04日(水) 障害者支援費制度ー支給量変更申請却下に立ち会う

 昨年7月に障害者支援費制度で介護時間の変更を求めて不服審査請求をしていた静岡市内のSさんに却下の通知。

 ご本人は脳性マヒで失明、しかも、寝転びながらの移動しかできない体の状態。
 更に睡眠時無呼吸症候群。

 何とか24時間介護を、といういわば生存がかかった切実な要求。
 静岡市としては、本人からの事情聴取、自宅訪問行ったが、これ以上の介護時間は必要ないとの結論。

 睡眠時無呼吸症候群は、医療の問題で福祉の問題ではないというのが市の主張。

 自分が彼の立場であったら、本当に不安を持たざるを得ないというのは当然。
 失明、一人で水も呑むことが出来ない体、介護の補助がどうしても必要。

 通知の伝達に立ち会ったのだが、市の立場もわからぬわけでないが、やっぱり、理不裁決。

 今後についても協議するもいい知恵が浮かばず、時間を置いて再度検討することを約束して帰宅。残されているのは訴訟。

 皆さんの中で何かアドバイスがありましたらご連絡を。



2004年02月03日(火) 静岡空港凍結!国会議員署名152名に

 昨年7月に始まった静岡空港凍結!土地収用反対!国会議員署名は、衆議院選挙前の段階で159名にもなりました。

 選挙で不出馬や落選の方々もいらっしゃり、選挙後に122名となりましたが、呼びかけ人の方々の交替もあり、12月3日から再度の署名活動が始まりました。2月3日段階で152名にも増えています。昨年の159名に戻るのは時間の問題と思いますが、公共事業チェック議員の会の皆さんの奮闘に期待したい所です。

 自衛隊のイラク派兵で混乱する国会ですが、予算委員会で各党の皆さんに是非とも静岡空港問題を取上げてほしい、現地視察に来てほしいと、今日も、署名呼びかけ人の国会議員の皆さんのところに県議会の報告を含め行ってまいりました。

 県議会では、自民党が静岡空港推進議員連盟の結成を呼びかけるとの報道がありました。一体今更、なんなんだろうという感じですが、住民団体の国土交通省への度重なる働きかけに対抗しようと言うことなのか、参議院選挙も睨んで空港推進ブロックを固めようという事なのか、真意は定かでありません。

 おりしも静岡県選挙区で民主党が2人目の候補者を擁立するとの報道もあります。既に静岡空港反対を鮮明にしている海野とおる参議院議員が党の公認を得て選挙戦準備をはじめているわけですが、これまた、一体どのような形で2人当選の選挙体制を作り上げるのか、連合の「海野おろし=憎し」のためのとの指摘もある新人候補は、静岡空港推進であるのか、有権者にとって非常に分かりにくい2人体制ですが、2月14日といわれる民主党県連大会が注目されます。
 

 



2004年02月02日(月) 千葉県住宅公社 破綻 特別調停へ

 今日の毎日新聞・夕刊記事の見出しに「千葉県住宅公社 破綻 負債911億円 特別調停申し立てへ」とあります。
 1月の千葉県視察の際に02年度決算82億円、財政再建団体への転落を食い止める並々ならぬ県職員の決意を聞いていましたが、いよいよ、外郭団体から転落が始まるのか、と緊張して記事を読みました。

 外郭団体の負債については、千葉県だけでなく全国的課題です。

 NHKの1月10日の特別番組「自治体破綻を回避せよ 外郭団体 300日の攻防」と銘打つ長野県の改革の紹介がありました。57の団体のうち、35について統合や廃止という結論です。相当の激論・対立があったようです。私の周りの方々の間では、長野県がすごい、静岡県は、どうなっている、!でした。

 さて、その静岡県はということですが、02年3月に外郭団体の改革計画が出されています。28団体を対象に12の団体について統合・見直しという結論です。
 市民の皆さんから、一つ一つ、点検してみようではないかという声があがっています。エコパや防災船・希望などに関わる静岡県総合管理公社、グランシップに関わる静岡県文化財団・・・・・。
 いうまでもなく、静岡空港は筆頭の中止対象ですが、因みに28団体を紹介しておきます。

《地方三公社》
静岡県土地開発公社
静岡県道路公社
静岡県住宅供給公社

《公益法人 その1》
 (県出資 50%以上)
(財)静岡県総合管理公社
(財)静岡総合研究機構
(財)静岡県文化財団
(財)静岡県舞台芸術センター
(財)静岡県国際交流協会
(財)しずおか健康長寿財団
(財)しずおか産業創造機構
(財)浜松地域テクノポリス推進機構
(財)静岡県労働福祉事業協会
(社)静岡県農業振興公社
(財)静岡県下水道公社

《公益法人 その2》
 (県出資 25%以上 他)
(社)静岡県観光協会
(社)静岡県緑化推進協会
(財)静岡県腎臓バンク
(財)静岡県生活衛生営業指導センター
(財)静岡県産業ビル
(財)静岡県コンテナ輸送振興協会
(財)静岡県西部地域地場産業振興センター
(社)静岡県農業振興基金協会
(社)静岡県茶文化振興協会
(社)静岡県果実生産出荷安定基金協会
(社)静岡県畜産物価格安定基金協会
(社)静岡県家畜畜産物衛生指導協会
 ※平成14年度より他団体と統合し、
 「(社)静岡県畜産協会」と名称変更。
(財)静岡県漁業振興基金
(財)浜名湖総合環境財団



2004年02月01日(日) 富士市今井海岸を現地見学

 富士市で開催された今年の5・30(ゴミゼロ)に「脱焼却・脱埋立と容器リサイクル法改正をめざす静岡県中部地区市民集会」(仮称)の準備会に参加しました。
 参加者は、旧静岡市、旧清水市、大井川町、藤枝市、富士市、富士宮市などのゴミ問題に関わる市民団体に関わる20名ほどノメンバーで、勿論、呼びかけは、壷阪道也さんが中心となる「ゴミゼロプラン静岡」市民ネットワークの方々。

 市民団体の物事の決め方が極めて民主的で、相互の合意を作り出すために長時間にわたる意見交換をおこなう方法には、久し振りだったこともあり、感動もしましたが、一方で運営の大変さも感じました。目的は、ほぼ合意されたと思いますが、集会名称や講師、運営方法などは、次回3月13日14:30から静岡市アイセル21談話室での実行委員会でということになりました。

 会合のあと、富士市の市民団体の方々に今井海岸の旧大昭和製紙のスラッジの処分現場を案内していただきました。10人ほどの方も参加されました。
 何か、コンクリートの塊のよう感じで、テトラポットから15メートルくらい離れているのですが、侵食を激しく受けていました。静岡県の海岸の浸食が『暴く』ごみ処理の現実に自然の大きさを感じてしまいます。処理は旧大昭和製紙の責任ということになっていますが、ダイオキシンなど人体への影響があるような毒性があるとすると、他の90箇所以上にわたるという処分場の実情チェックも含め監視が必要です。

 テーマを持つ市民団体の方々が持っている情報量、質の高さに感心しました。反対だけでなく、対案をも示しうる力量に政治に関わるものとして、大いに学ぶべきものがあります。大井川エコタウン事業の中に、焼却灰によるセメント事業がありますが、脱焼却・脱埋立の立場から期限付き施設にすべきだ、そうしないと、自治体体は、この施設に頼ってしまい焼却主義からの転換を図れないとの意見、参考になりました。



2004年01月31日(土) 元自衛隊員の方と意見交換

 昨日の衆議院の無茶苦茶な自衛隊派遣承認国会、野党の欠席の中、自民党・公明党の勝手な審議。

 私の住む学区の知人で元航空自衛隊の方がいらっしゃいます。
 私よりはかなり若い世代ですが、今日は、思い切って「今回の自衛隊のイラク派遣についてどう思いますか?」と質問。

 「ウーン、今日は、思い切って言わせてもらいます。派遣は、必要なことだと思うんです。」私が反対であることは承知で、応援もしていただいているのだけれども、今日は・・、と意見を言っていただきました。

 続けて「国際的に貢献できる日本を打ち出すべきだと思います。でも、どうしてイラクなのか、については私も疑問に思います。世界には、もっと、日本が貢献する場所は他にもあると思います。」

 「派遣は賛成の立場ですが、でも、もっと問題と思うのは、これだけ国民の中で反対の人がいるのに、世論調査でも半分以上の方が反対しているんですよね、どうして、それが、国会で通るんですかね。政治家って不思議ですよね。国民が反対しても関係ないんですよね。そのことのほうが、もっと、問題だと思うんですよ。」

 更に「空港だって同じですようね。これだけ、みんなおかしいっていってるのに、工事は進み、結局で出来ちゃうんですよね。自衛隊派遣の問題と同じだと私は思うんです。そのことをどうにかしないと結局、全て、同じですよ。」

 極めて正しく日本の政治の問題点を指摘して下さいました。
 そして、「自衛隊の海外での派遣を経験してしまったあと、日本の指導的な人たちがどう変わるのか、世界に軍事的に貢献できる日本、ということですごく自信を持つんじゃないですかね。」

 議論は続きました。

 私のほうから、ドイツもフランスも協力していないんだよね。国際協調を無視したアメリカとイギリス。そこに追随している日本。いままで、日露戦争にアジアの小国が勝利したと、中東諸国では親近感をもたれているんです。でも、それが、今回で崩れます。これって、国益に反していると思うんですよ。

 彼曰く「そんなに親近感をもたれているんですか。」と驚いていました。
 更に、劣化ウラン弾の話をしました。
 びっくりしていました。

 今日の静岡新聞・夕刊に静岡市出身の広島在住の嘉指信雄神戸大教授の「劣化ウラン弾の放射能汚染の実態調査、自衛隊派遣の第1の任務とするよう求めている」と報道がありました。

 とにかく、大義なき戦争への自衛隊派遣は憲法違反であることをとにかく、言いつづけるしかありません。反対の立場ですが、無事に戻って欲しい、それも本心です。しかし、この状態では死者がでることは十分に予想されます。その時に、私が・たちが、政治家かが、マスコミがなんと声をあげるのか、それが、次の世論を形づくっていきます。想定してはいけないけれども、想定しておく必要があります。 



2004年01月30日(金) 『医者には聞けない インフルエンザ・ワクチンと薬』を読む

 母里啓子さん(元国立公衆衛生院疫学部感染症室長)、山本英彦さん(小児科医)さん、浜 六郎さん(内科医・医薬ビジランスセンターJIP代表)の3人による監修で昨年の12月10日、ジャパンマシニスト社で発刊された本です。
 日記04年1月10日での「インフルエンザ予防接種は本当に効くの?」の宿題に対する答をしなくてはということから読みました。

 と同時に鳥インフルエンザの猛威とインフルエンザはこわい、インフルエンザワクチンの不足というマスコミによる扇動とも思える報道姿勢に疑問があり、そのことのおかしさの再確認のためでもありました。
 
 読んでの感想は、やっぱり、効かないんだ、と言う事でした。
 といいますか、インフルエンザワクチンの効果については、前橋市医師会による1980年ー81年から85年ー86年までの7万5000人を対象にした疫学調査によってワクチン接種をしてもしなくても罹患率は変わらず、地域の医療費や超過死亡率もかわらないという、ことが明らかになっていますが、これを越える科学的調査は世界中のどこの機関でもおこなわれていないというないといういうことを再確認できました。

 つまり、ワクチンによる軽症化論には、科学的根拠はありません。市民団体によるインフルエンザ予防接種ボイコットキャンペーンや前橋市医師会含め小児科医など専門家の反対もあり、学童への集団接種が94年に廃止されます。当時インフルエンザワクチンは、2000万人分も製造されてていましたが、25万人分にまで減少しました。私含めボイコットキャンペーンに関わった人たちはこれでインフルエンザ問題は終ったと思いました。ワクチンメーカーも5社から2社になりました。ところが、01年予防接種法改正で高齢者へほ勧奨接種として復活し、SARS騒動も加わって昨年は1470万も製造されるにいたりますが、それでも不足しているとキャンペーンされているのです。インフルエンザ予防接種復活に向けた何らかの法改正がもくろまれているのでは疑っています。

 本の構成は、
1、インフルエンザはかぜじゃない?インフルエンザってなに?
2、ワクチンでインフルエンザは防げますか?必要ですか?
3、「インフルエンザ脳症」がこわい!なぜ起こるの?どうすればいいの?
4、かぜでも、インフルエンザでも子どもの熱が心配です。
5、かぜやインフルエンザ どんな薬を使えばいいの?
6、治療や予防でできること教えてください。

 本の帯に○か×かのテスト問題がでています。
�.錺�チンを打てばインフルエンザにかかっても重くならない。
��SARS流行にそなえてワクチンを打ったほうがいい。
�B里亮紊す睥霄圓妨造辰討蓮▲錺�チンを打った方がいい。
�ぅ織潺侫襪脇淡�薬。これで軽くすんだ。
�ァ屮ぅ鵐侫襯┘鵐暁松鼻廚脇�本でのみ多発している。
�Σ鯒�剤は脳症の不安があるので使いたくない。
�Д錺�チンで毎年重い副作用被害がでている。
�┘ぅ鵐侫襯┘鵐競錺�チンの効果は宝くじに当たる

 答は、�,�ら�い蓮漾↓イ�ら�┐蓮�です。
 是非とも一読を、1時間で読めます。



2004年01月29日(木) まちづくり条例実践セミナーに参加

 丸子地区の国道1号線沿いにマックスバリューが開店しました。
 交通渋滞の激しいこの地区に何故このような大型店が進出するのか。
 営業サイドにたっても疑問のわく地域です。

 そうしたさなか、大谷の農振地区へのイオン、中田のJR宿舎跡地へのユニーなど大型店の進出がマスコミによって報道されました。大店立地法では、規制はなく届け出制で商業とまちづくりに関して地元の住民や自治体の意見はとおりにくい状況です。

 そんな中で、開催されましたまちづくり条例実践セミナー、参加して大変勉強になりました。

 第1部は、「集客施設の立地動向と商店街の役割」をテーマに二人の講師による問題提起。長野市の商工会議所の服部年明さんによる「集客施設の立地動向と立地戦略」、大阪市立大学の石原武政さんによる「集客施設の適正配置とまちづくり条例の役割」。
 第2部は、「集客施設の適正配置とまちづくり条例の役割」をテーマに3人の講師による問題提起。まちづくり条例研究センターの野口和雄さんによる「集客施設を対象としたまちづくり条例の制定と施策の状況」、京都市の商業振興課の大幡 淳さんによる「京都市の事例報告」、熊本県宮原町の平 逸郎さんによる「宮原町の事例報告」。

 服部さん自身がイオンで開発に関わってきた、転勤、転勤のなかで地域に貢献できる大型店のあり方を考える中、転勤を拒否して地域のロイヤリティに答えられる大型店を、と頑張ってきた、そして、退職後に長野市の商工会議でTMOに関わっている、現在の大型店の開発担当者は、3年で転勤、出店しやすいところ、農振規制が外れやすいところ、工業の撤退した跡地など、地域のロイヤリティもない、自らの会社の将来も考えない、目先の利益だけを求めて立地を進め、3年後、5年後に衰退し、撤退するケースが多い、地域の商店街と共存する、むやみに撤退しない、地域に対するロイヤリティ、こうした観点からの進出が求められている、ということを強調されていました。

 石原さんは、流通・小売業の役割は、学問的にいえば「生産と消費を効率的に媒介する」「商品の引渡し機関」と定義づけられるがそれだけでいいのか、と問題提起され、消費者に欲望を関知させる機関、華やかな消費を実現し、演出する舞台、町並みを形成し、空間を形成する、そうしたものとして考え直す必要があるのではないか。あるまちの洋服店の店主が、自分の店で買ってもらったものをきて歩ける町を作るのも自分たちの仕事、といっていた、物を売ることとまちづくり、舞台づくりは一体である、この言葉が忘れられない。

 商業とまちづくりの関係につい大いなる刺激を受けました。明日も研修です。
 今年の1年間、マックスバリュウ、ユニー、イオンと静岡県・静岡市のまちづくりの姿勢が問われる年になりそうです。資料があります。ご連絡ください。



2004年01月28日(水) 映画『ミスティック・リバー』を観る

 クリントイーストウッド監督の作品である。
 荒野の用心棒などマカロニウエスタンで一躍有名になったことで知られている。 映画を観ることなど、めったにない高校生の頃、この映画に興奮した.


 きのうのスポーツ紙によると、ラスト・サムライの渡辺謙とミスティkック・リバーのティム・ロビンスがアカデミー賞の前哨戦となる第61回ゴールディングローブ賞で助演男優賞を争い、ティム・ロビンスが受賞したとのこと。

 ジミー、デイブ、ショーンの三人の物語である。
 遊び友達の三人が、あるいたずら事件をおこし、それがきっかけでデイブが性的虐待を受ける。この三人が25年後に再び出会う。デイブは、性的虐待の痛手から立ち直れまま、性的虐待現場を偶然に目撃し、加害者を殺す。この殺人事件が最後までストーリー的には隠され、ジミーの娘の殺人犯として疑われ、ジミーがそれを勘違いしてデイブを殺す。ショーンは、刑事としてこの事件を追い、犯人を発見する。娘の殺人犯は、ジミーの恋人の弟と友達であったことが最後にわかる。

 ジミーがデイブを殺す、その同時刻にジミーの娘の殺人犯が発見される、そのサスペンス的シーンが観ている側に極めて高い緊張感を与えていて、どうしてデイブが殺されるのか、殺さないで欲しい、という切ない想いが無残にも裏切られる。幼児期に性的虐待を受けたデイブが、ジミーの娘殺しとして殺される。幼き被害者が、大人になっても被害者となる。殺人によって加害者にもなっているのだが。

 ジミーは、一方で若い頃の強盗事件で、自分を警察に売った仲間を出所後に殺していた。その殺された男の息子がジミーの娘の恋人であるという複雑な設定になっていて、観るものにどうしてここまで悲劇を悲劇として観客に強要するのか、と想ってしまうのである。そして、過去の殺人事件をおこしたジミーが、再び殺人事件をおこして、普通に生きつづけるのである。
 理不尽がストーリーを引っ張る。

 25年後に出会った三人が、何度なく語る共通の言葉。
 あの性的虐待事件でデイブでなく、ジミーが、ショーンが連れ去られていたら、その後の人生はどうなったのだろうか、と。
 あれは、夢であったのか。

 性的虐待事件も偶然性だが、ジミーの娘の殺人も偶然性の中にある。

 人生の中の偶然的経験、その偶然がただ1回の人間の人生をその人の個的な人生として作り上げる、アメリカ社会の犯罪の陰に潜む人間の苦悩を描いている作品といえる。重苦しい映画であった。

 救いは、最後のシーン。ショーンが殺人事件の解決の過程で家族の意味を悟り、家を出て行った妻の無言電話を相手に自らの生活を謝罪をするシーン。妻がその謝罪に語り始める。この場面に思わず涙が出てしまうのである。つまりは、心傷を癒すもの、それは、人間が強く自己反省にいたった時に持つことができる他者に対する寛容さであることを再認識させてくれる。暴力、復讐、寛容このことの意味があらゆるところで語られている映画でもある。


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K.matsuya

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