まつや清の日記

2004年04月16日(金) 知事交際費訴訟最高裁判決と県警・裏金問題議会報告重なる。




 今日は、県知事交際費の最高裁判決の日。
 そして、静岡県警・裏金問題で文教―警察委員会への調査報告の日。

 どうして二つも重なるのか。
 あえて県警がこの日を選んでいるのでは、勘ぐりたくもなる1日でした。

 知事交際費情報公開訴訟は、高裁判決を越えられないのではという敗北感と、あえて最高裁が3月8日に弁論を開催したということによる「何か」起こるのではという期待と、複雑に交錯する判決日の1日でした。

 13:30という判決時間。
 文教ー警察委員会の報告を朝から傍聴していて14:00に休憩。
 実は8;30から参議院選挙対策についての打ち合わせもあり、朝から大忙し。
 議会の傍聴を継続するか、と迷いながら県庁から事務所に一旦待機。

 なんと14:30頃、faxで判決文。
 1ページ目に東京高裁に差し戻しの文字。
 えー!
 すぐさま、東京の主任弁護人の三宅弘弁護士に電話。
 評価は?
 「ウーン、今読んでいるところ。生花は開示だなー」
 「これは画期的判決なんですか?」
 「そうとばかりいえないよ。ウーン。ちょっと前進だね」

 でも、1審、2審がひどい判決だっただけに、72件の開示。2審の16件をいれると87件の開示。全部で571件が対象。そして、懇親会など18件と贈呈など16件、及び生花の領収書など52件が東京高裁に差し戻し、となると何だか、やっぱり一部逆転勝訴、といってみたい気持ちです。
 450件は非開示なだけに敗北は敗北なんですが・・。

 記者会見を15:30分から。判決文も全部読み終わらず、三宅弁護士のアドバイスを胸に会見。結局、判決解釈を間違えたり、開示件数の訂正したり。記者会見を終わり、県知事に最高裁判決に拘束されることなく、自主的に全面開示をという申し入れを行いました。ホームページ表紙に掲載予定。

 でも、うれしかった。
 15年の長い訴訟期間で、一部開示・差し戻しでちょっと勝ったなーというところです。

 ※忙しかった1日の半分は文教―警察委員会の傍聴。委員外委員としての質問もしたかったのですが、最高裁判決で14:00までの傍聴。
 95年度の出張旅費13,449,343円のうち適正執行は4,048,268円、不適正執行9,401,075円。不適正の中で6,242,032円は裏づけあり、3,159,043円は返還。
 詳しくは、県警本部のホームページを参照としたかったのですが、公開されていないみたいです。問題ですね。そうすると明日の朝刊を見てくださいね、でしょうか。

※写真は、近所の田んぼ一円にひろがるれんげの花
 



2004年04月15日(木) 日本人3人解放される

 日本時間8:40ころ、アルジャジーラは、3人の日本人のバクダッドのモスクでの解放映像を報道しました。
 
 たまたま、被害者家族の記者会見のまった只中。
 家族がテレビ映像を確認する場面もニュースになりました。

 本当によかった!
 家族、そして心を痛めた多くの方々と喜びたいと思います。

 まだ、解放の具体的過程は、よく分かっていませんが、13日には解放されていたことを小泉首相・政府は情報としてつかんでいたこと。
 何故、家族に伝えなかったのか。
 政府がこの解放に積極的役割を果たしたのか。
 これから検証が始まります。

 更なる二人の誘拐事件を考えると、確実に日本が標的になり始めていること。
 イラク特措法の非戦闘地域なるものが架空存在であること、自衛隊の撤収をどう実現できるか。

 スンニ派イスラム聖職者協会が調停に大きな役割を果たしたことは、今後のイラク人自身による政権樹立の大きな影響となります。
 
 今回の市民・NGOの共同の経験を今後のイラク問題解決に向けてどのように役立てることができるのか。7月参議院選挙で小泉首相の退陣を政治争点にするためにはどうすればいいのか。

 



2004年04月14日(水) 旧静岡市選挙区の補欠選挙




 4月9日県議会議員・松永広次氏が死去しました。無所属一人会派ということで私は1年間控え室が同室でした。哀悼の意を表明いたします。

 私の父親に近い世代であること、昨年の選挙時健康を害し、ほとんど選挙戦が出来なかったにもかかわらず、きちんとした「票数」を確保していることなど政治的スタンスとは別に学ばせていただきたい点などあったのですが、それもかなわぬこととなりました。

 彼は日頃「どうも体の調子がうまくない、もうそろそろ、動けるようになると思うけど、もう少しだ」が口癖でした。私のむちゃくちゃのハードなスケジュールに対しては「わたしも若い頃は、そうやってきたけど、無理しているんだよな」と思いやりなのか、自分への語りかけなのか、にこにこしながら話していました。

 このことで、衆議院選挙での田辺信宏氏の転出を含め2名の欠員となり、旧静岡市選挙での補欠選挙が確定し、明日の選挙管理委員会で選挙日程が決まります。5月23日30日が投票日といわれます。元職、前職、新人など既に名前が挙がっています。

 私たちとしては政令市を睨んで南からの県議会議員選挙は追及してもおかしくないと思っています。いずれにしても、多くの方々からの意見聴取が必要です。

※今日もイラクでの3人の日本人は釈放されていません。ファルージャでアメリカの掃討作戦の中で、今は休戦状態ですが、この日本人3人は、国際政治の中の停戦交渉のカードに位置付けられ始めています。愕然とします。一体どのような形の釈放が可能であるのか。やはり、野党外交、NGO外交が重要になります。

※写真は、近所の田んぼのクローバ、てんとう虫が写っている筈なんだけど。



2004年04月13日(火) 御前崎市長選挙

 4月11日からの御前崎市長選挙。
 旧浜岡町、旧御前崎町が合併して生まれた御前崎市、人口36000人。

 市長立候補者は3人。
 旧浜岡町長、旧浜岡町議会議長、そして旧御前崎町議会議員。

 既に浜岡原発止めよう、仮処分訴訟や本訴などこの3年間の大事故やシュラウド、再循環系配管ひび割れで市民グループが幅広く広がっています。そうしたグループがこの市長選挙に地元の浜岡原発を考える会グループと連携して、全力投球。

 応援しているのは、前町議会議員のやぶさき伸哉さん。
 
 私も、今日現地に入り、確認団体の宣伝カーに乗り、御前崎市のこれからの政策について訴えさせていただきました。

 私自身が新潟県柏崎市出身で、柏崎原発から8キロのところに実家があり、浜岡町や御前崎町の皆さんの東海大地震を目の前にしての不安は人事ではありません。

 そんなことをも含めての応援でした。

 イラクの日本人3人は依然として解放されていません。
 私の予測どおり、ファルージャの戦闘状況がこの解放に大きく影響しているようです。今井紀明君が調査したかった劣化ウラン弾、原発の放射性廃棄物から作られています。御前崎市長選挙も原発という回路からすれば、イラクの問題とつながっています。 



2004年04月12日(月) 静岡県警「裏金」調査報告は16日




 静岡県警の「裏金」調査報告の日程が決まりました。
 4月16日10:30より文教ー警察委員会で報告されます。
 傍聴が出来ます。

 16日は、私が原告である県知事交際費最高裁判決の日でもあります。
 13:30判決です。
 主任弁護士三宅弘弁護士からの判決文をいただき記者会見です。
 情報公開という観点から県警問題にも触れたいと思います。
 時間は調整中です。

 イラクの3人の日本人は武装グループの解放声明のあと、約束から40時間以上たっても「姿」を見せていません。

 今までを総合すると
1、政府レベルの解放に向けた関与は極めてうすのではないか。
2、やはり、NGOやアルジャジーラなど現地マスコミが大きな要因となっているのではないか。
3、アメリカ人4人の虐殺に対するアメリカ軍のファルージャ掃討作戦は残忍極まりないもので、その包囲がある限り物理的にも解放できないのではないか。

 ということが予測されます。
 一刻も早い解放を願うばかりです。

 それにしても疲労困憊する家族の方々が心配です。

 家族にも会おうとしない小泉首相に怒りが湧きます。
 今日のチェイニー副大統領の対談の全容を知りたいものです。
 それにしても解放声明のあとの日本マスコミでの政府関係者、政府より評論家の方々の「撤退拒否は正しかった」「危険覚悟でいったのだから政府に責任はない」の言動にはあきれるばかりです。

 今回の誘拐があろうとなかろうと1日も早い自衛隊の撤退が必要です。

※ 写真は近所の田んぼに咲くたんぽぽ。もう、種が飛べる状態。「私はたんぽぽ、根無し草だけど、どこでも飛んで行って、深い根を張るの」といった方がいた。なるほど。 



2004年04月11日(日) 私たちの想いが伝わりました―武装グループの解放声明

 イラクの武装グループの声明によって3人の解放が約束されました。
 今日の夜9時・殺害という期限があっただけに、きのうの緊急集会を呼びかけた一人としては、胸に湧き上がるものがあります。
 本当によかった!

 日本政府がどのような関与をしたのか、昼の段階ではよく分かりません.
 が、家族の前に姿を見せなかった小泉首相は、無責任そのもので、国を代表する資格があるのか、と叫びたい気持ちです。

 少なくも家族や自衛隊の撤退を求める全国の市民、NGOの声が、むしろ、政府より事態を動かしたと言っていいと思います。武装グループに現地マスコミを通じ、拘束メンバーがイラクの現状に心を痛めイラクの平和に貢献してきた人々であることが伝わったことは大きな要因です。

 ニュースを見ていてベトナム戦争を想いだしました。当時のベトナムの解放戦線とアメリカの国内世論との連携です。

 問題は、3人の解放でイラク問題が解決していないことです。依然としてアメリカ軍のイラク武装勢力への掃討作戦が続いています。日本人の命と同じようにイラクの人々の命、パレスチナ人々の命は大切です。毎日殺されています。

 即事停戦が必要です。

 それにしても、今日のサンデープロジェクトの番組編成は余りに政府・与党寄り、田原さんの岡崎元大使への発言の振りは度を越えていました。NHKの日曜討論の国連の枠組みによる復興シナリオの内容の方うがずーっとレベルが高いという印象でした。

 政府・与党のひどさには目を被わんばかりですが、野党の問題解決へのプログラムもお粗末で、民主党の責任は大きいといわざるを得ません。野党、NGO外交による国際的なイラクの復興シナリオを早急に煮詰めていかなければなりません。 



2004年04月10日(土) 明日午後9時のタイムリミット、中村・天木さんを囲んで180名




 緊急!イラクでの日本人3人の救出の為に、今何ができるか!集会に180名もの皆さんが参加していただきました。

 第一部は、参議院選挙に向けて参議院議員中村敦夫さんを中心に環境政党「みどりの会議」応援について、第2部は、元レバノン大使天木直人さんを講師にイラクで誘拐された3人を救うために今何ができるか。

 天木さんの今回の提起は
1、3人を救出の為に小泉首相は自衛隊を撤退すること
2、イラクへの自衛隊派遣、今回の武装グループ要求に「撤退しない」など早々と発表しているが、どのような情報を元に政策決定しているのか、その決定システムにいい加減さを感じる
3、過去の侵略戦争を反対しなかった国民、その理由は何であったのか、今回の誤った小泉首相の決定を覆すために国民が意思表示すべき、政権交代の参議院選挙
4、日本は何故アメリカ追随から脱却できないのか

 質疑はいくつか
1、殺害猶予は3日というその表現は、イスラム・イラク内の政治・生活文化の中では、絶対的なものなのか
2、3日間で自衛隊が撤退しない時、不幸の事態が予測されがその後の事態をどうするのか

 この答として、天木さんは「3日というがおそらく、漠然とした条件」、中村さんは「3日間という対応不可能な条件は脅迫を目的にしているもの」でした。

 一番可能性の高いのは、アメリカ軍特殊部隊による救出作戦。
 そうさせないための対応が求められます。

 集会後に辛口表現する方ありでした。
1、日本人3人の命とイラク戦場ででの命は本来平等だが、明らかに前者が優先されている、このことはどう考えるべきか
2、この事件がなくてもあっても政府は撤退すべきである、という主張と、3人の命を救出するためにまずは撤収を示すべきとの意見の間に微妙な差異があるが議論すべきであった
などの意見あり。



2004年04月09日(金) イラクの3人解放に向けて想定される4つのケース

 




 イラクの拘束された3人に関する情報が1日中、あちこちで飛び交いました。
 そして朝の街頭演説、昼の空港反対運動と重なった形での街頭キャンペーン。
 みどりの会議と議会内会派「市民の風」と共同声明発表を兼ねて緊急記者会見。
 忙しい1日でした。

 現在4つの解放のケースが想定されます。

1、「自衛隊は撤退すべき」という国民的世論が各地で街頭キャンペーンという形で巻き起こり、小泉首相の退陣を求める声の強まりの中で自衛隊の撤収と3人の解放が始まるケース。
2、日本政府の外交力が予想以上に発揮され、自衛隊は撤退しないが3人の救出が実現するケース。
3、アメリカ軍が武装グループの居場所を特定し、最先端軍事力で武装グループを壊滅させ、3人が解放されるケース。
4、野党外交で、近隣諸国やNGOなど武装グループとの対話ができる環境を作り上げ、武装グループとの交渉で自衛隊派遣中止を実現、あるいは日本政府の補完外交を引きうけるケース。

 これが現段階で私の頭に浮かぶパターンです。組み合わせもいくつか想定できます。この条件に加えて人質が生きて戻れるのか、戻れないのか、などの条件が加わります。

 間違いが起きれば小泉政権は、吹っ飛びます。
 残っている時間は約2日間です。
 10日の集会は産業経済会館18:30からです。
 是非参加してください。



2004年04月08日(木) イラク・テログループ、日本のNGOなど3人を拘束




 最悪の事態が起きています。
 平和を願うNGOグル―プなどの三人が、イラクの「サラヤ・ムジャヒディン」を名乗るテログループに拘束され、そのグループは、アルジャジーラ放送によれば、3日間の間に自衛隊が撤収しなければ3人を殺害するとのことです。

 スペインのマドリードでのテロとそして総選挙での野党の勝利・イラクからの撤退という事態の中で、テログループはテロの効果を過信し、非暴力主義を掲げるNGOグループまでも国会が狙われるならいいかも、なんていう他力本願主義に陥っています。こうした平和グループに唖然としてきました。スペインの選挙の勝利は、テロ他力本願でなく、いかなる暴力にも反対するという世論が政権交代うを作り出したわけです。

 という事態の中で今回の事件です。
 メンバーの一人は小さな子どもたちの為に文房具を届けたいというNGOメンバー、一人は劣化ウラン弾の被害を日本に伝えたいという若き青年、そしてフリージャーナリスト。

 この3人の命をどう救うべきか。
 残念ながら私たちに現地情報網ネットワークや世界の政府機関への働きかけるチャンネルもない、無力です。

 しかし、私たちは日本政府に要求しなければなりません。
 まず、彼らと交渉せよ。
 そして、とらわれの身となっている人々は、日本政府と立場を異にする方々であり、あなた方との友好を目指している人々である、直ちに釈放すべきであることの情報伝達をすべきです。

 しかし、テログループの要求する自衛隊の撤収交渉は残ります。

 そこで、私たちが取りうる情報ネットワークを通じて現地テログループとの連絡を探り、政府間交渉を仲介できないか、という努力が必要になります。

 そこで、本当に私たちは無力なのか、問わなければなりません。4月10日には元レバノン外交官の天木さんと国会議員中村敦夫参議院議員がきます。テログループとの交渉を仲介することは実は不可能なことではありません。そうだとすれば、集会の性格も変更の余地が出てきます。

 ともかく、関係者との緊急の意見交換が必要です。

※ 写真は毎日新聞4月8日朝刊の一面。



2004年04月07日(水) 「ベトナム化」するイラク

 




 伝えられるイラク情勢は、35年前のベトナム戦争=泥沼化そのものです。

 ファルージャでのアメリカの民間人虐殺とその報道。
 ソマリアを連想させるシーンにアメリカ政府は当然にも過剰な対応。
 過剰であればあるほど、事態は反米聖戦=ベトナム化の始まりです。
 ここ2,3日のイスラム教徒シーア派やスンニ派の反米武装闘争の激化。
 フセインとブッシュは変わらないというスローガンが広がりつつあります。

 ブッシュ大統領自身がベトナム戦争の時代に軍隊にいた人です。
 あの時代をよく知っているわけです。
 そのことの反省は何もなされていません。

 そのイラクに派遣されている自衛隊、1000人。
 彼らの未来はどうなるのか。
 
 私は、ドイツ・フランスの政府を巻きこんだ国連主導のイラク復興政策をどう立ち上げられるか、このことに全力を尽くすべきであると考えています。「みどりの会議」は何を提案すべきであるのか。その中に、民主党を超える「みどりの会議」の政治的存在意味が明確になります

6月1日〜4日のボンにおいてドイツ政府主催の「自然エネルギー国際会議」が開催されます。そこに、世界の緑の党が自然エネルギーだけでなくイラク問題解決するための具体的アクションプログラムをどのような内容で提案できるのか、そのリーダーシップをどこが果たそうとしているのか。

 憲法9条を抱え持つ日本の有権者と「みどりの会議」が今こそ答を出すべき段階に来ています。

 ※写真は、浜名湖花博での入場門通過後に広がる富士山連想の花広場です。

 


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K.matsuya

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