2004年05月06日(木) |
第2回日韓原発立地地域議員交流会に参加 |
新潟県柏崎市で、第2回日韓原発立地地域議員交流会が開催されとのことで出かけてきました。受け入れは、柏崎市議会の矢部忠夫議員などで構成される社会クラブで、巻町の原発建設予定地見学と反対住民団体との交流会、巻町長訪問、議員交流会などのスケジュールでした。
韓国からの参加者は、全羅北道プアン郡での核廃棄物処理場建設反対運動を闘っている住民団体と道議員、核廃棄物処理施設の誘致運動がはじまった慶尚北道のウルチン地域から反対運動を始めた住民団体と郡議員、慶尚南道のウルサン市議会議員、国会議員補佐官など9名。
プサン郡での反対運動は、巻町でも行われた自主的住民投票運動と同じように、今年の2月14日に自主的住民投票によって、建設拒否の民意を確認したばかりで、その意味で巻町訪問は大きな意味があったようです。
特に、全羅北道の副知事が、4月1日、田辺巻町長を訪問し、「原発の白紙撤回で、巻町のこれからに絶望している」というような発言を韓国の地元新聞に紹介していることを受けて、そのような発言の真意を聞きたいと、町長訪問の希望を持ってきていました。
結果的には、町長の配慮で訪問が実現し、副知事の紹介記事は、根拠のないものであることが明らかになり、大きな成果を獲得したようです。
私自身は、巻町の原発反対運動が、97%の土地を東北電力によって買収されていたにもかかわらず、自主的住民投票をきっかけに、白紙撤回を実現した闘いの経過を聞いて、とても元気が出ました。原発と空港というテーマは違っていますが、97%買収されている静岡空港の現状を考える時、何かヒントを得たような気がしました。
韓国では、総選挙が終ったばかりで、参加者はとても元気がよく、今回始めて議席を確保した民主労働党のメンバーもおり、生々しい韓国政治状況も聞くことが出来ました。とても有意義な視察でした。
※ 写真は、巻町の原発建設用看板の前で説明を聞く韓国のメンバー。
2004年05月05日(水) |
はしらのきい〜ずは・・・ |
子どもの日。 あいにくの雨続きの連休は、子供たちにとって辛いところ。 こいのぼりを飾った子どもたちの小さな頃が脳裏に。
はしらのきい〜ずは、おととしの ごがついつかのせいくらべ ちいまきたべたべにいさんが はかってくれーたせいのたけ
よくうたった唱歌。
大学に戻る息子に、着ていなかったブレザー2着、「着てみるか」と。 曰く「思いもかけぬ贈り物だね」。
大きくなる子どもと大きくなる社会や環境の危機。 複雑な想い。
※ 写真は、安東川に咲く帝王カイザイクの花
2004年05月04日(火) |
映画『グッドバイ、レーニン』を観る |
映画の題名からして早く観にいきたいと。 ストーリーは、1978年、東ドイツ。 エリート医師が西に亡命するが、残った妻と子ども二人の物語。
精神的動揺を「乗り越え」妻・母は、「社会主義と結婚」し、共産党から表彰されるほどに社会活動に専念。 ところが、89年ベルリンの壁の崩壊前夜、息子のアレックスの民主化デモに参加する姿を目撃し、心臓発作をおこし昏睡状態に。
その間に、東ドイツは崩壊し西に「糾合」され、10ヵ月後意識を取り戻すものの、ちょっとのショックで心臓発作おこれば死に、いずれにしても数ヶ月の命と医師からの宣告。
そこから、アレックスが大奮闘。 母の精神的ショックを起こさないためにと自宅を10ヶ月前の東ドイツに再現。 東ドイツ製のピクルス、コーヒーなどスパーから姿を消した食料品、ゴミ箱をあさってカラのビンを探し入れ替える、涙ぐましいばかり。
母のテレビが観たいの希望にアルバイト先の映画監督志望の友人とテレビニュース番組まで製作。窓から見えるコカコーラの垂れ幕に驚く母などその過程がコミカルに描かれるのだが、途中から、アレックスに心境変化。東が西に糾合されたのでなく、西が東に糾合され、東ドイツが理想の国に生まれ変わるのだと。
いつ母が気づくかが、観客を引っ張る構図なのだが、その緊張は、幼き頃の思い出の場所での母の告白で一気に高まり最終章へ。後は映画を見てのお楽しみ。
涙に誘われるのは、母と息子、というより父親である自分からすると、亡命していた父からの母宛ての手紙を棚を壊して探し出し娘が読むシーン。 そして、母と父との対面シーン。 とまらない涙。
東ドイツ市民がどう時代を超えたかがテーマ。 西に糾合された東。 しかし、それでよかったのかの問いがあちこちに隠され観客に迫る。 「社会主義」のおかしさは勿論のことだが、資本主義・産業主義のもたらした車やテレビなど消費過剰社会のおかしさをも批判のトーンにしているところが普遍性として描かれており、コミカルの中に時代性がきちんと納まっている映画。
2004年05月03日(月) |
憲法制定から57年目の5月3日 |
連休2日目は、憲法制定から57年目の日。 手元にある毎日新聞によると、国会議員アンケート調査結果では、改憲派78%、護憲派14%とのこと。
項目は 1、憲法改正すべきか 2、9条1(戦争放棄)を変更すべきか 3、9条2(戦力不保持)を変更すべきか 4、国際貢献規定を新たに盛り込むか 5、国連待機部隊構想を評価するか 6、集団的自衛権を認めるか
回答率は75,5%545議員。 共産党と社民党は、6項目に全員がノー。 これ以外で6項目にノーの議員は、民主党で金田誠一議員、松野信夫議員、無所属の会の島袋宗康議員、無所属の大脇雅子議員、そして、みどりの会議の中村敦夫議員の5人。
我が静岡県での空港反対を表明している議員の対応は、 牧野聖修氏―6項目全部にイエス、 渡辺 周氏―1と4にイエス、残りはノー、 海野 徹氏―1と4、5にイエス、2,3にノー、6に無回答、 堀 利和氏―5にイエスであと全部にノー。
空港反対という1点で衆議院選挙で牧野聖修氏を応援した私ですが、全てにイエスは驚きです。少なくも、2と3についてはノーのはず。というのも、選挙政策パンフレットで、非暴力外交を公約として掲げていたわけで、今回の回答のずれについての説明責任が問われます。
因みに6項目の全てにイエスと回答している議員は、鳩山由紀夫議員、五十嵐文彦議員、園田博康議員、藤井俊男議員、松岡満寿男議員、田村秀昭議員の6人で全員民主党です。
静岡県に関わる自民党議員で2にノーは、原田令嗣議員、上川陽子議員、斎藤と志二議員がいます。
単純ではない空港賛成・反対と9条賛成、反対の構図をどう認識すべきか。ご意見をお聞かせ下さい。
※ 写真は、薩た峠に咲くみかんの花。
2004年05月02日(日) |
東海道広重美術館を訪ねる |
連休の1日目、由比町の薩た峠を歩きました。 残念ながら、曇り空で富士山は見えませんでした。
そのあと、山岡鉄舟を救った藤屋・望獄亭を訪ねました。
そして、東海道広重美術館に。 ゴッホが大変注目した広重などを代表的絵描きとする浮世絵の世界的文化水準の高さを再確認させてもらいました。
桜海老のかき揚げそばを食べたかったのですが、そばの品切れで食べることが出来ませんでした。桜海老祭りは大盛況で、人でごった返していました。
※ 写真は、広重の東海道53對の中の藤枝。
2004年05月01日(土) |
第75回中部地区メーデーに参加 |
恒例の静岡県中部地区労主催のメーデーに参加。 200人くらいの参加者でしょうか。 青葉公園の新緑が気持ちよく目に飛びこみます。 主催者や来賓、いろんな方々の発言が元気よく語られます。 集会決議後のデモ行進。 私は静岡空港の土地収用阻止の横断幕を持って歩きました。 その後は、駿府公園でのビール入り昼食とメーデーらしい1日でした。
私は、来年の知事選挙を睨んで参議院地方区での海野徹参議院議員選挙の重要性を訴えました。
ただ、比例区では空港反対運動が応援する中村敦夫参議院議員、原発グループの応援する福島瑞穂参議院議員と2つの流れからの住民運動関係者への働きかけがあり、中部地区労に参加するような方々の中には「戸惑い」があり、本来ネットワークすべき勢力が、この課題を解決できていない私を含めた力不足を訴えました。
私としては、空港反対運動の流れ、環境政党の必要性から、今回は中村敦夫参議院議員を応援したい旨を訴えました。
2004年04月30日(金) |
国民年金未納「兄弟」へのあきれ、県議会議員は大丈夫か? |
国民年金法案が国会で野党欠席のまま可決。 国民負担は、13,58%から18,30%増。 一方で国民年金ポスターモデルの江角マキコさんが年金未納者、に端を発する内閣官房長官の福田さんはじめ小泉内閣の何人もの閣僚の未納、だけでなく菅民主党代表まで、しかも、厚生大臣の時。
この問題を街頭演説でどう批判するか。 未納の閣僚、菅代表批判は当然として、この法案がこのまま可決されることへの反対世論はどうつくりだせるのか。 普通、未納であると必ず徴収があるのですが、いきさつもきちんと調べる必要があります。
連合のメーデーで笹森会長は苦言を呈しながらも、菅代表にメーデー出席を求め説明責任を求め、更に国会議員全員の調査を要求しました。どうして菅代表の辞任を求める報道はあるのに、福田官房長官の罷免要求が出ないのか、不思議です。
同時に、自分自身の年金の納付状況を知りたいと思い、駅南口のサウス・スポットの2階にある年金相談所にいき、資料を貰いました。加入以来、途中の12ヶ月間の免除期間がありますが、今日まで納付の空白期間はなくきちんと納付されていることが確認できました。
今日もある集まりで、国会議員はいうまでもないが、県議会議員についても調査を行うべきであるとの厳しい批判をいただきました。
この問題をどう参議院選挙に結び付けるべきか。ご意見をお寄せください。
※ 写真は、安東川の土手に咲くネモヒラリナリア。
2004年04月29日(木) |
イラクへの自衛隊派遣違憲訴訟原告募集 |
今日、労政会館にて60名くらいの方々の参加でイラクへの自衛隊派遣違憲訴訟原告団の準備会が発足しました。
日本の憲法では、自衛隊派遣の違憲確認訴訟は、無理とのことで、派遣の差し止め・1万円の慰謝料の請求訴訟を起こす事が確認されました。
代表は、キリスト者の中川弘さん。 現在130名ほど原告で300人が目標との事です。 参加の会費は年3000円。
弁護団も大型になりそうで、小林達美弁護士、河村正史弁護士、中村順英弁護士など8人のよびかけで5月8日には弁護団を結成とのことです。 5月中旬くらいまでに原告の委任状を集め、5月下旬に提訴との事です。 連絡は、054-263-0989 森さんまで。
それにしてもファルージャでの戦闘の激化が、気になります。
※ 写真は、私の住む町内会の緑化委員の皆さんが管理する安東川土手の花壇。
2004年04月28日(水) |
政務調査費の領収書含め自主公開 |
今日は、1ヶ月45万円の政務調査費1年間の収支報告の締め切り日です。 新人議員ですので、調査費は11か月分で495万円。 利子が3円ありました。 63万円余を返還します。
報告は、総額と項目別総額のみで、領収書など証拠書類の添付義務がないので、実際に何に使ったかは情報公開条例では、何も明らかになりません。
静岡県では、県警のカラ出張、知事部局のプール金、みんな内部調査で証拠書類がほとんどありません。議会としては全容解明を求めながらも実体は、チェック機能を果たしているとはいいがたい状態です。
私は、できる限りの客観的で透明性の高い全容解明を求める立場から領収書など証拠書類の公開を求めてきました。私が所属した常任委員会の農業水産部では、プール金管理の預金通帳が開示されています。
ということから、政務調査費については、議会の襟を正す意味でまずは、自らの会派の情報公開が必要と自主公開に踏みきりました。連休明けの5月6日から地球ハウスにて公開します。現段階では、閲覧公開の範囲です。閲覧者の名簿は作らせていただきます。
政務調査費の78人の議員の総額は4億2120万円です。何に使われているか、議会の説明責任が問われていると思いますが、いかがでしょうか。
議長には、現条例の枠内での01年、02年、03年の政務調査費の監査に実施と閲覧公開制度実施のための検討を始めること、を申し入れしました。
※ 写真は、地球ハウスでの「市民の風」資料閲覧コーナーでの政務調査費関係の資料棚です。
2004年04月27日(火) |
農水産物の海外戦略と静岡空港シンポジウムに参加 |
静岡空港を活用した農水産物の海外戦略についてのシンポジウムに参加しました。石川知事が何と言うのか、チェックしたいがための参加でした。
知事は、意外にも静岡空港との関連で「夢物語」は語らず、それでも「静岡空港に悲観的な意見を持っている方々が広がっている」ことは認めて、そして農水省で海外輸出を専門に担当する部局が作られて、国際化に見合う農水産業の新しい展開について語っていました。 大丈夫ですか?石川さん?
シンポジウムは、 1、静岡県のマーケッティング室長・西宮寿和さんの「海外テストマーケティング事業」の報告 2、空路を活用した農業実践事業について東海園芸株式会社の山本勝さんが報告 3、国際航空輸送と生鮮貨物について日通総合研究所の三浦正史さんの講演
でした。
この企画・予算については、私は静岡空港建設を作らんがための国際戦略で、発想が逆転している、農水産物の国際化という下からの積み重ねでの議論でない、という意味において3月議会では反対討論しました。
実際、山本さんにしても、三浦さんにしても、議会で討論した内容とは違って、きわめて具体的な実践事例の紹介のシンポジウムで、私が懸念した静岡空港推進の企画というより冷静な日本の農業の実体についての提案と報告であったと思います。
その意味で、農業水産部は、静岡空港に振りまわされることなく、静岡県の農業の発展についての具体策を提案してほしいものです。
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