まつや清の日記

2005年01月21日(金) 24時間介護必要な障害者の声

 先日、青い芝の会のSさんを訪ねました。支援費制度が介護保険制度と統合されることについての不安、24時間介護はどうしたら実現するのか、ホームヘルパーの含めた意見交換会でした。

 昨年の支援費制度で静岡県で唯一の介護サービス決定に対する不服審査請求を行なったSさんです。強い意思とパワーを感じます。しかし、申し立ては却下。そんな中で、こうした重度障害者の福祉サービス、人間として健常者同様に生きる権利がある、ということとそのサービスが税金、つまり健常者の納税によって成立する社会保障制度、どう考えるべきか、議論になりました。

 Sさんはどのような形で社会参加、社会貢献しているんだろうか。
 脳性マヒによる寝たきり状態、移動はごろごろ動くか、介護によって車椅子に座るか、しかも高齢で失明状態、1人で当然生きることができません。しかも、無呼吸症候があり、24時間介護が必要なのです。

 彼は、施設にいましたがそこからぬけだし社会で自立して生きたいとボランティアの方々と連携して地域で生活を始めました。結婚もし、子どもも授かり、今、その彼は皮のカバン職人として全国を動き回っています、障害者が施設に閉じ込められているのは人権侵害として、いくつも施設を回り、自分も地域で1人で生きている、あなたも一緒に地域に出よう、と呼びかけてきました。実際、多くの仲間が地域で生活を初めています。

 さてこの問題をどう解決していくのか。
 今、方策を考えているところです。



2005年01月20日(木) インターネット環境整備

 今日、やっと自宅の光ファイバーの環境整備が終わりました。
 営業、設定担当者、ISDNからアナログ回線戻し担当者、光ファイバー担当者と4つのグループに我が家に来ていただいたのですが、とにかく、大勢の方が分野別責任を果たしていただいたことに恐縮しながら、何とかこの日記が我が家で書けるようになりました。

 光ファーバーは確かに早い。事務所のADSLにいらいらし始めるんじゃないかと我ながら心配するところです。

 営業の方とこの情報環境のすごさと一方でこれを利用できない、利用しようとしてもどこかでつまづいている方々の存在について意見交換しました。彼らも営業活動にパワーを燃やしながらもこうしたことがどのようにプラス思考で解決していけるんだろうと、大いに議論は盛り上がりました。

 こうした時間は、技術にあいまみれる貴重な機会だけに真剣に画面を覗き込んでしまいました。インターンネット社会のプラス、マイナス面をじっくり考えながら、しかし、このインターネット社会の社会浸透度を受け入れながらどれだけ自分のものにできるのか、頭を整理させているところです。



2005年01月19日(水) 静岡空港土地収用意見書提出

 1月5日からの縦覧から2週間、最終日の今日、空港はいらない県民の会のメンバー10名は456人分の意見書を提出しました。知事室で公共用地室の担当者に直接手渡しましたが、公聴会開催の手法や意見書の取扱いについてのやりとりがありました。

 土地収用の申請者が石川知事で、土地収用の意見書の差し出し先が石川知事という制度上の矛盾もあり、意見書の中身を知事もも把握すべきだという意見と把握するのは国土交通省なんだからこのまま中部地方整備局に送るべきだという意見が参加者の中で分かれてしまいました。

 いずれにしても現在の社会資本整備審議会メンバーの中に空港建設の専門家おらず審議内容をキチンと監視する必要あります。また、この土地収用が成田=東京国際空港以来の案件で、静岡県のみならず全国でも注目される事業認定審議でまさに日本の民主主義が問われることになります。

 今後は、公聴会が当面の課題となりますので1月末から2月にかけて中部地方整備局との交渉をやる必要もあります。また、国会が21日からはじまり、国会での決算、予算審議の機会をとらえて3月には院内集会など国会議員への働きかけも重要になります。



2005年01月18日(火) 知事交際費の非公開18件のうちほとんどが官官接待

今日東京高裁で静岡県知事交際費最高裁差し戻し審が開催されました。証人として1988年当時の秘書課職員と現在の知事公室職員が尋問に答えました。現在争われているのは、出納簿の供物生花、御供物、御祝い生花それぞれ1件づつと15件の懇談経費、接待経費、支出証拠書類の中の個人情報です。証人によると接待・懇談の厳密な区別はないということです。

驚くべきは15件の懇談経費のうち1件をのぞいて全部、相手方が公務員、つまり官官接待という事実です。国家公務員が4件、そのうち3件はゴルフコンペの懇談費、最高額404,190円、県の元・現職員6件、そのうち2件がゴルフコンペの懇談費、最高額81,420円、国会議員が2件、多い方は176,834円、マスコミが2件、多い方が40,400円、経済関係者が1件、66,750円。

こうした事実がありながら、石川知事は、交際費の特殊性として相手方の公開を拒否しているわけです。2月22日午後3時が結審となり3月中に判決が出される予定です。代理人の三宅弘弁護士は、判決の見通しはなかなか難しいと述べています。しかし、これだけのことが明らかになっているわけですから、石川知事は自主的に公開を行うべきです。

今日の証人尋問の詳しい内容は1週間後に明らかになるとのことです。知りたいことがある方はご連絡下さい。



2005年01月17日(月) 清水港の遺伝子組替え自生調査結果、県とNGOの食い違い

 今日、環境森林部環境総室、自然保護室から「清水港で採種した、大豆、トウモロコシの遺伝子組替え検査結果」が公表されました。報告書は1枚のA4版で、結果は、「全ての検査で陰性」という極めて短い内容です。

 県の現場確認に同行した「遺伝子組替え情報室」の河田さんの方でも調査結果が公表されています。豊年埠頭で大豆222粒、46グラムは非遺伝子組替え。富士見埠頭の2ヶ所でトウモロコシ49粒、15グラムは、1ヶ所は非遺伝子であるが、1ヶ所はモンサント社の害虫抵抗性に陽性反応が出て遺伝子組替え種子であったとのことです。

 トウモロコシの調査結果に食い違いが出ましたが、標本の母数による違いか、標本の収拾場所の違いによるものか。今日の段階ではまだハッキリとした原因が特定できません。いずれにしても再度の調査が必要のように思います。

 同時に、こうした遺伝子組替え種子が清水港から山梨県に運ばれていることが現場のトラックから推測されますので、運送先の特定とそこに至る道路等での落ちこばれた種子による自生の調査が必要になります。

 また、12月6日の調査で自生現場との確認と標本が収拾されていますが、12月22日には掃除をされていて跡形もなかったわけです。これは会社の方で野生界への伝播を食い止めるための事後対策として評価されます。絶えずこうした落ちこぼれが起きるという作業工程のチェックシステムの構築が求められています。

 そして、いうまでもなくこうした遺伝子組替え種子の輸入が禁止されることが大きな目標であることは確認しておかなければなりません。

 

 



2005年01月16日(日) 富士宮市の再就職あっせん禁止に静岡県はどうする?

 富士宮市は、本年度から市職員の退職に伴う各種団体への再就職あっせんを行なわないことにするとのことです。「長年培ってきた知識と経験を生かして社会に寄与できる」として静岡県含めどの自治体も慣行として進めてきています。事実上の「天下り」と一般的には受けとめられてきました。

 富士宮市の内容は
1、あっせんの禁止
2、各団体に雇用は一般公募を求める
3、特別の事情がある時は市に要請できる
4、あっせんされる市の職員の給与は、市の嘱託職員の範囲をこえない
5、雇用期間は特別の事情がない場合3年

というものです。雇用情勢が不安定なこの状況と「天下り」批判の中で、富士宮市長の決断は評価されるべきです。禁止の例外規定が具体的にどんなことであるのか調査してみたいところです。

 昨年の決算特別委員会で全部局に渡って外郭団体の改革についての質疑を行ないましたが、この就職あっせんについても取上げました。相当数の職員の方々があっせんされています。外郭団体で管理職ポストに着かれる方に付いては比較的情報公開されますが、全容の把握についてはプライバシー問題もあり十分に把握出来ていません。

 中には「一切市や県のあっせんは拒否するとして自分で再就職口は探す」と毅然とした態度を取られている職員の方々もいらっしゃいます。さて静岡県はどうするか。京都市での温暖化対策条例が府の条例制定につながったように富士宮市のこの方針が静岡県にどのように影響して行くのか、注目される所です。



2005年01月15日(土) 城北連合町内会ダイオキシン報告会に参加

 昨日、城北連合町内会の役員対象の麻機遊水地ダイオキシン報告会が行なわれました。地元の町内会役員でもありますが、議員という立場もあり少し遠慮して参加しました。参加者は20名弱でしょうか、静岡土木事務所河川改良課の方々の説明に対する質疑が始まろうとしていました。

 13日のもくせい会館での浄化対策検討委員会を傍聴できていないので資料の分析が不充分でしたが、参加者の質問のあとで、2点のみ質問しました。

1、遊水地の中と巴川の中のフナ2検体のダイオキシン濃度が同じであることについての検討委員会での議論はどんなものがあったのか。
2、遊水地へ水が流入する4ヶ所の底質のダイオキシン調査結果で1ヶ所だけ220pgーTEQ/gと基準値を越えているがこれは外部からの流入とするとどこから来ているのかという問題になるが、そしてその調査は静岡市の管轄になると思うが、その対応はどのようになっているのか。

 答えは、1はそのような議論はなかった、2は、静岡市側として調査を検討するとのこと、ただ、今回の追加調査は土木事務所としてやってもいいかなと考えているとのことでした。2の外部からとすると産業廃棄物施設が発生源ということも想定されるのできちんとした調査が必要です。

 来週に県に調査の生データを請求するつもりです。
 それにししても参加者からのコイの奇形魚の話は驚きました。さっそく、現場確認しなければと思いました。やっぱり、住民の方々の生活の中での観察力はすごいものがあります。



2005年01月14日(金) 都道府県議会議員交流研究会          

 昨日開催された国会議員会館で開催された都道府県議会議員交流研究会、北山早苗・長野県議会議員、大野博美・千葉県議会議員、吉川ひろし・千葉県議会議員、佐藤洋子・前県議会議員と私の呼びかけで開催されました。

 趣旨は、市町村合併が進む中で、また都市部での政令市下での都道府県議会議員は今後そのような位置付けに変わっていくのか、警察行政にどのような視点で臨むのか、都道府県議員の政治勢力の中での位置付けは何かなど、議論してみようというものです。

 テーマ1は、「都道府県のあり方」で報告は、三野 靖さん、(自治総研研究員)、テーマ2−「都道府県警察のあり方」で報告は、田中徹(北海道新聞記者)でした。

 いずれも短い時間ではありましたが、白熱した議論が展開されました。いわゆる市民派議員の中で都道府県議会議員のありかたや都道府県行政のあり方が議論される場面が少ない中、継続してこのような学習会の場を作っていこうということが合意されました。

 次回は、8月で、テーマは県議会改革、そして政策テーマとして希望を募集することに。
 



2005年01月13日(木) 倉本聡さんの連続ドラマ『優しい時間』

今日からフジテレビ系で倉本聡さんの連続ドラマ『優しい時間』が始まります。人間の機微を描かせたら右に出る人はいないといわれるだけに、とても楽しみです。

『北の国から』に感動し、娘の名前を「ほたる」とした若い時期から既に長い年月がたちました。今度の作品も富良野市が舞台で、そのために「喫茶店」も新しくつくったとのことです。

とにかく、早く帰って見なければ・・・・。今日の国会での都道府県交流研究会、麻機遊水地でのダイオキシン結果(基準値以上のい値が出た様子)の検討会については後日報告します。



2005年01月12日(水) 知事4選禁止・武部自民党幹事長発言の波紋

昨日の武部自民党幹事長の発言に小泉首相が賛同とのニュース。
静岡県自民党の多賀幹事長が猛然と反論、全国幹事長会議で4選禁止発言を問いただすとのこと。三位一体改革を巡る全国都道府県知事会への牽制という見方もありますが、4選のかかる石川知事にとっては心中穏やかではないはずです。

知事記者会見ではさらりとかわしたらしいのですが、多選批判は知事選挙の政治争点となることは間違いありません。という中での土木事務所の職員の収賄罪での逮捕という中日新聞のスクープ。夕刊で詳しく実態が報道されることと思いますが、静岡県の腐敗の構造がまたしても表面下したことになります。

しかも、県警の捜査。裏金問題がけりがついて検察庁とは違った観点からのアプローチ。これからの展開が注目されます。そして、裏金問題での調査報告に監査委員からの資料請求に県警本部は昨年末に、100ページにわたる資料を提出していたとのことです。裏金全額返還という改革された県警イメージを加速させるのか。まずは、100ページの提出資料の確認からです。

今日、県警に資料提出を要請しました。


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K.matsuya

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