まつや清の日記

2005年01月31日(月) イラクはどこに向かうのか

 今日のマスコミ報道の一面は全てイラクの選挙です。
 夕刊では、選挙成功のアメリカのメッセージが誌面を踊っています。
 果たして実像はどうなっているのでしょうか。

 私は参加出来なかったのですが、高遠菜緒子さんの講演で語られたイラクの実情はマスコミ報道とはかなり違った様子であったようです。

 今日は京都で2月11日、12日、13日開催される「アジア太平洋みどり京都会議2005」の最後のうち合わせでした。政治的な国際会議の側面とそれとは一定独立した政策研究の側面の2部構成になっています。

 政策研究の場では、ドイツのベル財団主催の自然エネルギーのセッション。メイン企画が3つありますが、その一つに「市民が作る平和と『安全保障』」のセッションがあります。

 スピーカーにイラクに軍隊や自衛隊を送っているオーストラリア、韓国、日本、そして、スリランカや東チモールなどの海外ゲストが予定されています。選挙後のイラクの今後のアメリカ有志連合にどう対抗するのか、など市民レベルの議論が展開される事になっています。

 多いに学習したいものです。



2005年01月30日(日) 「空港はいらない静岡県民の会」10周年総会




「空港はいらない静岡県民の会」の10周年総会が100名をこえる市民の参加者で熱気むんむんの中、開催されました。

 方針は、公聴会での発言の準備、事業認定をみ通しての訴訟準備と認定をさせない国会議員働きかけ、とにかく結論を先延ばしという方向性と知事選挙での候補者の擁立という事につきます。2月の予算では10億3000万円の土地収用予算が組み入れられています。

 集会の最後に4人の地権者の発言がありましたが、どなたの発言も心のこもったもので私のような政治的発言と違った意味で感動を覚えさせる中身でした。

 今後については、2月8日の県民の会の事務局会議、2月10日の知事選挙を目指した「新しい静岡県を創ろう会」の事務局会議(19:00地球ハウス)、2月26日の事業認定取消訴訟弁護団結成(13:00弁護士会館)、26日候補者選定委員会(14:00市民文化会館)。



2005年01月29日(土) 河田昌東さん講師に遺伝子組替え作物勉強会




 本日、県議会会派「市民の風」主催で清水港での遺伝子組替え種子の自生調査の結果報告と遺伝子組替え作物に関する政策研究会を開催しました。講師は遺伝子組替え情報室の河田昌東さん。2時間ぶっ通しの講演、本当に面白く聞かせてもらいました。参加者は21名でした。

 詳細は資料等がありますのでご連絡下さい。
 
 2つだけ報告。
 シンジェンタ社の遺伝子組替え技術は、自然界の突然変異と同じ、今までの品種改良の延長線上、という説明がいかに誤っているか、理解できました。進化論的時間の中では種を越えた遺伝子の水平移動は確認されているが有史的時間の中では経験がないこと、品種改良は品種改良であるが、種の壁を越えての遺伝子の水平移動が何をもたらすのか、安全性を含めて何ら科学的解明はなされていないことがよくわかりました。

 そもそも遺伝子組替え作物の収量は在来種より劣るという事実にも驚いてしまいました。今日の成果は2月の環境森林農水委員会で役立てるつもりです。

※ 写真は、OHPを使って遺伝子組替え作物の問題点を説明する河田昌東さん。



2005年01月28日(金) 国土交通省中部整備局との公聴会に関しての話合い

 静岡空港・土地収用を担当する中部整備局に「空港はいらない静岡県民の会」のメンバーと公聴会の進め方について話合いにいってきました。

1、起業者=静岡県の公述はあるのかー起業者は、公聴会の20テーマ枠とは別に公述を希望すればできる。既に1月11日に2月18日、19日の公聴会日程を静岡県に伝えた際に1週間以内の返事という法律があるため、既に申しこみされているので公述が決まっている。

 公聴会日程を県は既に11日段階でつかんでいたわけですが、19日の意見書締めきりまで公表していませんでした。

2、公述の申しこみ件数はー今日が締め切りで全体数は把握できない。40は来ているかの質問にそこまではない、ことは認める。

3、公述人はどのように選ぶのか―一般から出来るだけ多様な意見を聞く事が法律に定められているのでテーマ別に選ぶ。県民の会は10のテーマをまとめて申しこみました。1テーマ30分と決められていますが、1人で申し込んでいるものと複数で申し込んでものがあります。出来るだけ採用するように強く要望しました。

4、公聴会の記録はどうするのかー要旨と全部の速記録と両方あるが現段階では決めていない。全部速記録になる可能性が大きい様子。ビデオとか写真とか視覚に訴える方法は認められているとの事。それら全部、社会整備審議会には伝えられるとのこと。

5、公聴会後のスケジュールはどうなるのかーまず中部整備局建政部計画管理課で事業認定を行なうかどうかの第1次判断をする、その判断と違う意見があれば社会整備審議会に諮問する、その結論を受けて中部整備局長が最終決定する、その間に専門家の意見を聞く必要があればそうした場を設ける。申請から決定まで3ヶ月との努力目標があるが、これだけ社会的に注目されている問題だけにもっと期間が延びることは予測できるが正確にどれくらいかとは現段階では判断できない。



2005年01月27日(木) 遺伝子組替えトウロコシ試験センター建設

 今日、スイスに本拠地を置く世界的多国籍企業シンジェンタ社の開発本部長、バイオテクノロジー登録部長、技術顧問、試験センター所長代理の4人から島田市神座に建設予定の遺伝子組替えトウモロコシ試験センター建設についての説明を受けました。

 車の燃料がガソリンからエタノールに転換する時代が始まっている、そのエタノールをトウモロコシから生産する、でんぷん→糖→アルコールの過程でアルファアミラーゼという酵素が重要な役割を果たす、ところがこの酵素は熱に弱い、そこで温泉でも活動する熱に強い微生物からその遺伝子を取り出しトウモロコシに入れ遺伝子組替えトウモロコシを生産するというものです。

 そして、アメリカで既に実験をやっておりアメリカで生産する、それを日本に輸出するが日本でも許可をとらないといけない、その為の試験センター建設である、遺伝子組換え作物を生産するのではない。施設は2アールの隔離ほ場、現在、島田市の関係者に説明会を開催している、と。

 安全性の問題、アメリカで許可を受けるなら何故静岡県島田市に試験場が必要なのか、など疑問が残ります。北海道では、遺伝子組換え作物に対して独自の規制条例をつくる方針です。何故なら、北海道は穀物基地として生き残るという明確な農業戦略を持っているからです。遺伝子組換え作物の許認可は国ですので当然そこは争いとなります。しかし、その姿勢が重要です。

 果たして静岡県はどのような姿勢を示してくれるのか。
 
 それにしてもシンジェンタ社幹部の方々は紳士的でした。情報公開をきちんとするという姿勢は示していましたが、今後、住民がどのように動き出してくるのか、その時にどう対応するのか。農業と遺伝子組替え作物、寡占化する種子独占、科学と市民、哲学する姿勢が問われています。



2005年01月26日(水) 他人(よそもの)の口出し

 今日から3日間街頭演説。
 朝、出発が遅れて新静岡センター前へ。
 自宅からバスで事務所へ向った為、時間がいつもよりオーバー。
 
 渋滞を見ながらこの時間に演説を始めていなければ行けないのに、まだバスの中。我ながら意気消沈。だけど、とにかくやろう。

 8:15から9:00まで。
 時間が違うとやはり通勤者の顔ぶれも変化。
 
 ウーンと思いながらとにかく貫徹。
 最初は手袋をはめずも寒さに勝てず。
 
 終わってみればやっぱりやってよかったと満足感。

 急ぎ足で「虹と緑」関係での知り合いの岡山市議会議員のみなさんの政令市問題視察に同席。いつもの聞いている説明が外からの目線で質疑が進むので新鮮。県庁所在地の自治体と県庁はどこの県も関係悪し。高知県と高知市は知事選挙にまで波及。

 「他人(よそもの)の口だし」という行為は大抵は悪い意味。
 その社会的人間関係論的意味において肯定的意義をを説いたのは哲学者・花崎こう(変換できず)平さん。

 第三者から見える政令市問題、そして静岡市・静岡県関係。
 学ぶべき視点、多数。
 

 



2005年01月25日(火) 指定管理者制度研究会

 予算議会がもうすぐ始まりますが、県内の自治体議員の方々と指定管理者制度について研究会を開催しました。三島市、島田市、浜松市、磐田市、焼津市、榛原町、吉田町、細江町の議員の方がたが参加しました。

 参考文献としては
1、自治総研の三野靖さんの論文
2、月刊・ガバナンス04年4月号の富野き(漢字が変換できず)一郎さん論文
3、地方自治研修04年9月号の菅原敏夫さん論文

 をもとにして各自治体の現状報告から議論に入りました。
論点はいくつもありました。
1、指定管理者制度ありきでなくそもそも公的施設の存在意義は
2、指定管理者選定委員会の透明性の担保は(委員のほとんどが行政メンバー)
3、指定管理者に情報公開・個人情報保護条例の適用は、また不服審査・訴訟などの被告になりうるのか。
4、契約期間は何年がいいのか。
5、社会教育施設が指定管理者制度になじむのか、その線引きはどこか。
6、図書館は指定管理者制度の対象にしていいのか。
7、行政処分の権限はどこまで。
8、指定管理者制度の議論は外郭団体の改革議論と一体のはずだが。
9、人口少数の自治体では受けざらがなく、結局大手民間の市場ではないか。
10、受けざらのないところでは、首長の関係者の関与のみが目立つが。

 各自治体の具体例を通じて議論は多いに盛りあがりました。まるごと賛成か、丸ごと反対かの議論が多いが、公務労働と公共サービスが今まで通りでいいのかどうか、キチンと議論しなければならない、ということが確認されました。予算議会、さてどんな議論が?



2005年01月24日(月) 山形県知事選挙

 山形県知事選挙で加藤紘一衆議院議員がおした斎藤弘氏が大方の予想を裏切って当選しました。組織に頼らない無名の新人が接戦を制したのです。現職の4選、高齢、県庁出身=官僚知事との壮絶な戦いでした。

 一方で、この選挙にはもうひとつの注目点がありました。それは、いうまでもなくこの知事選挙が、山形版「加藤の乱」と呼ばれ、この選挙の帰趨が元自民党幹事長加藤紘一氏の政治生命に大きな影響をもたらすというものです。今回の斎藤氏の勝利は、自民党内に加藤氏の「復権」を果たしたといえます。

 新聞各紙もこのことを強調しています。自民党内「ハト派」として、自民党の次期の総理とも呼ばれた加藤氏ですが、彼はある意味で中国派でもあります。小泉首相のアメリカ一辺倒、靖国参拝という中国との摩擦だけをひきおこす外交スタンスに対して財界は、どこかの地点で中国カードとしての加藤氏の政治舞台活用を考えることはいうまでもありません。

 私は、加藤氏の問題だけを論じたいのでありません。マスコミ各誌のもうひとつの強調は県知事選挙への影響です。地方では与党という民主党が今回の山形知事選挙から何を学び取るのか。大いに注目したい点です。

 静岡知事選へのスタンスを民主党静岡県連はどのように示してくれるのか。当然にして石川知事4選支持に決まっている、と悪言罵倒だけを投げつけるのでなく、民主党内良心派の決起に期待をしたいと思うのは、「善意は地獄への道に敷き詰められている」とする言葉の意味するところとなるのか。大いに議論を尽くしたいところです。 



2005年01月23日(日) 「新しい静岡県を創ろう会」発足

 70名以上の方が参加していたでしょうか。
 「新しい静岡県を創ろう会」本日発足しました。
 いちから市民が県知事選挙を考えるということで全てゼロベースでの運営で、呼びかけをした「県政ウオッチングの会」のメンバーのみなさんは、会運営に当たって大変なご苦労を背負いました。
 代表は誰?
 候補者擁立はちゃんとしているのか?
 政策はこんな内容でいいのか?

 今日集まった皆さんが決めてください。
 あらかじめ決まっているのことはありません。
 私たち以外に県知事選挙をやりたいというグループがあるならついていきます。それくらいに知事選挙は大変なことです。

 既に論点はいくつかありました。
1、この知事選挙、勝ちに行く選挙なのか、主張の選挙なのか。
2、候補者選定は、政策優先のか、人物優先のか。
3、民主党とは、海野・牧野さんグループとの連携なのか、細野・海野・牧野さんグループとの連携なのか。

 しかし、今日の運営はとにかく市民が自分たちの力でキチンとやりとおすといことで私自身は発言を自粛しました。市民パワーが動き始めました。



2005年01月22日(土) 鈴木修さん、大丈夫ですか?

 公職からの引退問題で石川知事の後援会長も含めて辞任するのか注目されていた鈴木修さん、今日の静岡新聞によると、煮え切らない態度で継続を示唆したようです。

 「今年中に辞めるが知事選があり『敵前逃亡』になってはいけない。ただ多選のの是非論はあるし、公金問題や今回の県職員の汚職容疑事件など、県は綱紀粛正に努めないといけない」

 「大型空港でなく地域空港としての存在意義はある。」

 鈴木修さん、大丈夫ですか?
 あなたの経営に対する見通しの確かさは高い評価を受けていますが、今回の静岡県知事選挙について、ここまできて石川知事をまだ擁護するその姿勢に愕然とします。県民の怒りや失望の声が届かないのでしょうか。

 実は私、スズキのバイクに乗っているのですが不買運動でも始めたくなる気分です。このような腐敗した静岡県政を支える鈴木修さん、静岡県の政治・経済のドンと呼ばれるている自らのポジションをどのように考えているのか、一度ゆっくり話をさせていただける機会を是非とも実現させていただきたいと思います。


 < 過去  INDEX  未来 >


K.matsuya

My追加