まつや清の日記

2005年02月20日(日) 久しぶりに10キロ走る

 この2週間無茶苦茶な忙しさでトレーニングする時間もありませんでした。ようやく今日は午前中のんびりできて久しぶりに走りました。気分爽快です。

 忙しかった毎日を振り返りました。どうしてこんなに忙しいんだろうか。県議会議員は何の仕事をやっているかわかりにくい、きっと暇なんだろう、とよくいわれますが、何故こんなに・・・・。

 先日も支持者の方に、他の議員の方もこんなに忙しいの?なるほど、確かに他の議員の方々はどうしているんでしょうか?「いや、きっと忙しいんだと思いますよ。ただ、忙しい仕事の中身は違っているかもしれません。でもちゃんと当選しているわけですから、私とは違う何か、仕事のやり方の秘訣があるんだと思います。」と。

 ただ、自分でも反省します。仕事のこなし方に問題があるのではないか。他の方に任せられることは任せる、自分でなければできないことをやる、結局、組織的に活動ができているかどうかなんだろうと思います。

 市民派と呼ばれている議員の個人主体の活動スタイル。活動のアピール方法。どこかに改善の余地があるんだと思います。

 今日は、これから熱海で新潟県人会の連合会です。



2005年02月19日(土) 朝は知事批判、昼は「知事役」

 2日目の土地収用公聴会陳述は、昨日の夜遅くまでかかって作ったOHP資料をもとに30分全てを使って行ないました。中身は、大きく分けて2点。
1、土地収用をめぐる静岡県の状況について。
2、土地収用法20条の公益性に関わる需要予測について。

 30分を示す時計を目の前に最後の30秒、「社会資本整備審議会」に3点要望。
1、需要予測をキチンと分析すこと。
2、現地を視察すること。
3、反対地権者の意見聴取を行うこと。

 陳述内容は、「速報」欄でアップします。

 陳述を終わり、傍聴者の感想を聞く間もなく「男女共同参画女性議会」で静岡市のあざれやへ直行。12人の方々との質問の打ち合わせ。議員側の中でとまどい。当局の作ってくれた参考答弁書の範囲なのか、「知事役」任せでいいのか。私もここはまよった所です。

 議会が始まり、躊躇しながらの答弁で何か中途半端な感じでした。12人の最初は当局とは関係なく自分の意見を述べている人や当局文書をそのまま使っている人や、いろいろでした。だんだんと答弁が重なるごとに、「答弁技術」がわかり始めて、結果的に当局文書を生かす形で読み上げるのが無難でわかりやすいという印象でした。

 私の「知事役」答弁が終わると議員関係者から「いつもと違うゾー!あれじゃ再質問だー!という冗談的ヤジも飛んでいました。西原議員とも話しましたが、こう言う形でNGOから質問が出され、議員が答弁するという事で当局側が基本的答弁を出し、それが議論になるという事では、ある意味、中身の濃い県民参加になります、ねと。

 前提は中身ガ鋭い事ですが、女性議会のみさん、結構調査されていてレベルの高さが伺われました。



2005年02月18日(金) 静岡空港土地収用公聴会を傍聴

 国土交通省名古屋地方整備局建政部長が司会者となって始まった土地収用公聴会。島田市民文化会館には300名くらいは参加されていたんでしょうか、推進派、反対派入り混じっての傍聴でした。

 起業者としての静岡県報告は、山村建設局長でした。商工会議所顧問として川合祐一氏が陳述しました。

 そのあとに4人の地権者が陳述。
 1人1人が個性ある訴えを行ないました。
 聞いていて、ここに動く歴史があることを発見しました。
 彼らにまさに正義があり、真実があります。

 そのあとに大塚吉田町議会議員や大石榛原町議会議員、住民の方々が複数で陳述。静岡空港中止の会の飯尾さんという具合に進行。

 所用で退席せざるを得ませんでしたが、明日は私の陳述です。
 予想以上にOHPの調子が悪そうです。
 というか会場が広いんですね。
 準備が大変です。



2005年02月17日(木) 女性議会で「知事役」答弁の準備

 19日あざれや大ホールにて、午後1時より男女共同参画をテーマに模擬「しずおか女性議会」が開催されます。公募県民が議員役となり、現職県議会議員が「知事役」となって答弁するという企画です。私の出番は午後の2時過ぎです。

 答弁の議員は、会派別人数で振り分けられ、本来なら「1人会派=市民の風」にはまわってこない役回りです。が、自民党の西原茂樹議員の配慮で自民党枠「1名」分を無所属会派にと配分されたものです。

 西原議員は私と同世代でいわば学生時代に「あの時代の空気」を吸っている方です。今は、様々な分野で立場を異にしていますが、物事に対する問題解決のために考える手法は意外と似ているのかもしれません。西原議員も毎日ホームページに日記を書いていてそれを読ませていただく限りにおいてそのように感じます。

 さて質問者は大東町の消費者運動に関わっている水野淳子さん。質問テーマは「食の安全を考える エコファーマー拡大のため 静岡県独自の制度の制定を求める」というテーマです。既に水野さんとは質問の打合せを終わっていますが、農業水産部からはあらかじめ答弁も作られていて「知事役」に渡されています。

 今日は、そのことで改めて農業水産部の担当者との資料のお願いと意見交換を行ないました。実は同じ日に静岡空港公聴会の意見陳述があり、ギリギリのあざれや入りになります。

 質問者は4分、答弁者は6分。なるほど知事がいつもあのように答弁しているスタイルはこういうものかと実感すると共に、作られた答弁をどこまで「私流に」修正できるのか、本当の「知事」なら変えられるところですが、限界がありそうです。そう言っても6分ありますので何か違った視点を投げかけたいものです。

 

 



2005年02月16日(水) 祝・京都議定書発効

 本日京都議定書が発効しました。
 7年かかりました。
 感慨深いものがあります。
 
 97年のCOP3京都会議に静岡からも大挙して出かけました。
 静岡大学の環境系サークル「リアカー」や「エコリーグ」など若いメンバーや「ストップ・ザ・温暖化防止 静岡県ネットワーク」のメンバーと一緒に演じた寸劇を思い出します。

 県議会で1昨年地球温暖化防止活動推進センターについて問題提起させてもらいましたが、昨年の公募審査で「アースライフネットワーク」が選ばれました。少しずつ進展している実感を感じます。それにしても2002年度が1990年比9%もCO2排出量が増加しており、6%削減のためには15%も削減しなければなりません。マスコミ各社は相当困難との指摘をしています。

 2月11日からの「みどり京都会議」でもこの問題、大きな議論になりました。京都議定書の水準でさえも不充分という意見が多くの方から出されました。ともあれ出発です。

 ところで「みどり京都会議」の3日間、朝から晩まで同時通訳の世界、何か不思議な感覚になりました。言語の違いを気にせずに議論をする、自分の意見を異国の代表者・参加者と議論する、お互いの垣根がなくなっているような錯覚に陥ります。それにしても耳から入る音と自分がしゃべる音の時間差をどんな風に認識しているのか、同時通訳の方々のすごさを感じました。



2005年02月15日(火) 民主党・岡田代表の「ここまできてしまった」論

 今日は議会運営委員会、総務部の部付き主幹から遅れての予算説明を受けました。明日の新聞に予算分析が出されますが、私の方は23日の定例会までに準備するつもりです。要は「県財政は火の車」、静岡空港なんかに財源を振り向けている場合ではありません。

 財政中期見通しで、健全化指標の一つである経常収支比率の目標は90。03年度決算で経常収支比率が87,3と目標達成達成できたと昨年の決算特別委員会で言い張っていた橋本総務部長。04年度は、見通しは何と93,4。117億円あった基金は55億円。
 厳しい県財政です。

 空港建設局が示した土地収用予算は10億8000万。
 土地・物件調査費は8億400万。
 調査人件費が5億9300万。ほとんどが人件費。
 面積が広い。立木トラスト、共有地権者など権利者が2000人。
 直径1センチ以上の立木は全て対象。
 調査は全部が人手で。
 事業認定から採決までわずか1年。

 まさにこれだけかかるなら住民投票のほうがよほど早い。

 それにしても朝の新聞報道ー「民主・岡田代表 空港建設を容認 強制収用にも理解示す」。なんで、岡田さん、こんなことをいうの!「個人的立場としては空港に反対は、変わらないが、ここまで来てしまうと、反対のそれほどの意味があるのか」。土地収用についても、一般論としてはと条件を付けながらも「できないことはない」論。

 一方で衆議院選挙にとって知事選挙に候補者を出す事がプラスかマイナスかで判断をしていただきたい、4選は支持しない、地域事情は認める、とも。要は 県連指導部の方針を追認しているだけで指導力ゼロ。これでいいのか、民主党!です。

 



2005年02月14日(月) タスマニア問題院内集会に参加




 本日、衆議院第2議員会館で「オーストラリア上院議員ボブブラウン氏を囲む会」が開催されました。呼びかけたのは民主党NC環境大臣の佐藤謙一郎衆議院議員ほか四名で、議員として金田誠一衆議院議員、近藤正道参議院議員、秘書として稲見哲男衆議院議員、楠田大蔵衆議院議員、近藤昭一衆議院議員、阿部知子衆議院議員、福山哲郎参議院議員、前田武志参議院議員、工藤堅太郎参議院議員が参加しました。

 アジア太平洋みどり京都会議でタスマニア問題でのワークショップもあったこともあり、学者、NGO、学生など30名以上もの方々の参加がありました。国会議員の方々への問題提起は始めてのとのことでしたが、話合いを拒否している製紙会社との交渉、環境省など日本政府との交渉、国会での質問、タスマニア現地への国会議員団訪問など課題が確認されました。

 オーストラリアは森林面積が全土の5%ということで国民の関心も高く世論調査では85%が政府の伐採方針に反対との事です。タスマニアのチップ生産量の90%が日本向けとの事で日本の責任は重大です。紙を使う消費者としてはどこにタスマニアの原生林が含まれているかなど確認しようもありません。

 原生林を使わない紙の評価制度もあるとのことで、何らかの形でこの問題へのアプローチが必要のようです。



2005年02月13日(日) アジア太平洋みどり京都会議、大成功のうち閉幕

 今日は、「アジア太平洋みどり京都会議」の中で「グリーンズネットワーク」設立の国際会議でした。22ヶ国28グループによりグリーンズの新しい歴史的第一歩が始まりました。

 四年前のオーストラリア・キャンベラでのグローバルグリーンズ同様に極めて民主的運営の元に大会は進行しました。議題は、規約の承認、人事案件、決議と三つなのですが、時間が9:30から11:30までの2時間。

 議長は、オーストラリアのマーガレット・ブレーカーさんと清水耕介さん。規約の承認は、既に出されていたいくつもの修正案を前日の、というか今日の朝までかかって調整され、これは意外に簡単に全員一致。ところが、人事案件で紛糾。

 大会運営委員会は、アジア太平洋グリーンズのネットワークの代表委員3名の選出に対しては、オーストラリア、日本からの提案を受け入れ3人目の1人を選挙で選出したい旨を提案しましたが、当然ながら、何故3人目だけ選挙なのか、と異議がだされました。時間の制約の中で、早急なる投票に行きたかったんですが、そこは草の根民主主義。結局、代表委員3名だけでなく、メンバーシップ選考委員も併せて全部選挙でやろうと。

 こうした決定過程が非常に面白いものがあります。「シャンシャン大会」はグリンズの中ではありえないということがここでも証明されました。キャンベラでの大会運営に大いなる刺激を受けてきましたが、今回も傍聴者含め200名近い人たちが「みんなで決める」とはこういうこととと、いう民主主義のあり方を学習する場となりました。

 あと19分という中、11もの決議が人事案件が処理のあと議論されるのですが、その裁き方が実にうまい、少数意見を無視せず、しかし、少数意見を持つ側も納得できるスタイルを獲得しているのです。日本の議会でも是非ともこうした質を実現したいものです。



2005年02月12日(土) 地方議員フォーラムーオーストラリアの報告に納得感

 2日目のワークショップ=政策研究は、京都議定書発効を前に気候変動、安全保障、多様性と人権、ダム、先住民族の権利と文化、タスマニアの森林伐採、自然エネルギー、グローバリゼーション、北東アジアの平和、アンペイドワーク、ゴミそして地方議員フォーラムと多種多様でした。

 地方議員フォーラムについては、コーディネーターを担当しました。
 司会は、橋本久雄さん(小平市議)、大野博美さん(千葉県議会議員)。
 スピーカーは、
1、韓国スピーカ―  キム・ナックチュンさん(ソウル市道峰区議会議員)、イ・ヒュンジュさん(ソウル市陽川区議会議員)の2人。
2、オーストラリア・スピーカー Jane Bangeさん(元市議会議員)。
3、日本スピ―カ―  野口英一郎さん(鹿児島市議会議員)、村田邦子さん(二ノ宮町議会議員)の2人。

 テーマは、
1、自己紹介をかねて地域の課題(環境・公共事業)
2、運動圏と制度圏、市民運動と議員、ローテーション
3、内なる国際化=地方参政権
4、選挙キャンペーン

 議会の開催時間、議員は専業か兼業か、報酬、選挙方法など国、地方によって大いに異なるということを改めて再確認。日本の選挙スタイルだけがすべててではありません。詳しくは次の機会にしますが、本来選挙制度も都道府県、自治体単位で異なっていいいはずなのですが、日本という国は全国一律、これは世界の常識でないことを知っておくことは重要です。

 おもしろかったのは、オーストラリアのJaneさんの議会の傍聴の話でした。日本だけでなく、オーストラりアでも有権者の議会傍聴は少ないらしく、どうしたら議会に関心を持ってもらえるか。ということで、各サークルや団体で当番制で傍聴を義務付ける、議会は4時から、グリーンズの主張としては仕事が終わる5時からにしたかったとのことですが保守派の反対で実現できなかったとのこと、普通に議会をウヲッチングする、このことで今まで知らなかった議会の様子がわかり、有権者の関心が高まったとの事。

 なるほど。静岡県でも「県政ウオッチングの会」があり、ネーミングからもどこの議会も同じということに新しい発見をしましたが、サークルとか町内会とか、傍聴を当番制にするというのは、結構面白いアイディアかもしれません。



2005年02月11日(金) ハインリッヒ・ベル財団主催の自然エネルギーシンポジウム

 アジア太平洋みどり京都会議の開催にともなってのハインリッヒ・ベル財団・環境エネルギー政策研究所共催の「ボンから京都、そして中国へ」自然エネルギー国際シンポジウムは、京都市の後援もあり、参加者は300名近い人で、すごい盛りあがりでした。京都議定書の発効前夜ということでの関心が高まっているのかもしれません。

 内容は、
第1部 なぜ自然エネルギーが必要なのか、
第2部 自然エネルギー:各国の経験より、
第3部 自然エネルギー:国際的プロセスと戦略
 と多分野でのテーマ設定でしたが、9人のスピーカ―が世界の最前線で活躍している方々だけに大変勉強になりました。日本でも、静岡県でも自然エネルギーについては、行政側も盛んに推進の言葉を使っていますが、問題点を指摘された感じです。

 聞いていて感じたことは、昨年の6月のボンでの自然エネルギー国際会議の水準が、アジア太平洋諸国の人々に全部とは言えませんが、かなりの分野で情報共有できたという点です。環境政策研究所の飯田哲也さんが紹介してくれたボン会議でのドイツ経済大臣の言葉で「石油による戦争でなく、太陽=自然エネルギーによる平和へ」は、本当に現状を言いあてています。イラクでの戦争が続いている中で、太陽光発電など分散型自然エネルギーの分野が、イギリス産業革命に匹敵する新たな産業の始まりとの認識です。

 付け加えて飯田さんは、「京都議定書を批准しない国とイラクに軍隊を派遣している国が、大いに重なっている」との指摘は、まさに環境と平和が一体のものであることを教えてくれます。京都議定書発効をどのように地域で推進できるか、来週から始まる議会で大いに議論して見たいものです。


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K.matsuya

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