2005年03月22日(火) |
指定公共機関に地元テレビ局など |
静岡県議会で国民保護計画関係の議案が4つ可決されました。 1、静岡県国民保護対策及び静岡県緊急対処事態対策本部条例 2、静岡県国民保護協議会条例 3、職員の給与に関する条例の一部を改正する条例 4、静岡県教職員の給与に関する条例の一部を改正する条例
これらに基づいて総務部防災政策室が2005年度中に静岡県国民保護計画をつくることになります。本会議では、反対は、私と共産党議員だけでした。平成21の社民党系議員の方も賛成でした。残念です。
総務委員会の委員長報告に対して憲法との関係、武力事態の想定、基本的人権、私権制限、思想・信条の自由侵犯、自治体消防、防災計画との関係などどのような議論が行われたのかについて質問しましたが、ほとんど審議なしということでした。
この計画をつくるために国の160の指定公共機関同様に静岡県も多くの団体を指定公共機関に認定することになります。その中に、地方マスコミが含まれます。防災政策室に確認した所、朝日テレビ、静岡第1テレビ、テレビ静岡、静岡放送、静岡エフエム放送は既に指定を了承するとしているとのことです。3月中に広報にのせるということで今、各団体との最後の詰めを行っているとのことです。
戦前の大本営発表に多くの反省がなされています。昨日のNHKスペシャルでラジオが生まれた時代的背景ードキュメント番組でも取りあがられていました。関東大震災における災害情報、朝鮮人虐殺事件に見られる流言蜚語、室戸台風情報、広島原爆情報の大本営発表・・・。
こうしたことを考える時、指定公共機関に指定されマスコミの対応がどうであるのか、関心を持たざるを得ません。あるテレビ局の一線で活躍する記者の方に「指定を了承したことについて」と聞いてみましたが、現場ではあまり議論になっていないようです。
防災政策室の職員の方でさえも「防災対策と基本線は同じ」という認識で、武力攻撃事態対処に対する危機感はあまりないようです。何とかせねばなりません。
※※ 今日で市議会議員選挙3日目。大雨です。大変です。何人かの事務所の方の話を聞くと、「ほんとうに盛りあがっていない、宣伝カーでいっても手を振ってくれる人がいない」そうです。
2005年03月21日(月) |
福岡県・佐賀県で震度6の地震 |
またもや地震です。今度は、いままで、全く地震が観測されていなかった福岡・佐賀県。死傷者等が少なかったせいか、報道も冷静です。
全島避難命令が出た玄界島。テレビに映し出される避難住民の方々。ほとんどが高齢者。日本の過疎の実体です。中越地震で全村避難があった山古志村を思い出しました。
気になった玄海原発の対応。新聞をあちこち捜しましたが、みつからず。どうなっているんだろう、と佐賀県議会議員の増本亨さんに電話しました。玄海原発は震度4確認、ただ、原発は140ガルで停止する事になっているが、90ガルだったので、そのまま運転されているとのことでした。
福岡県・佐賀県の両県にまたがる地震という事で、情報が全国に伝わりにくいのか、軽度で問題なしなのか、原発を抱える県では関心のある情報です。当然ですが、地元では報道されているという事でした。
増本さんに指摘されました。全島避難した玄界島は福岡県で、「かい」は「世界の界」、玄海原発は佐賀県で「かい」は「うみの海」だよと。なるほど、確かにいわれてみて気がつきました。遠くに離れているとそんなものでしょうか。正確な情報が必要です。
ところで、市議会議員選挙2日目。きのう、自民党の大物市議2人が、2人とも街頭演説をやっていました。町内会や組織に依存したいままでの選挙スタイルと変わってきていることを実感しました。勿論、選挙区は半分になって時間が余っているというのもあるかもしれません。
2005年03月20日(日) |
今日から静岡市議会議員選挙 |
今日から静岡市議会議員選挙。県議会活動と連携してきた市民自治福祉クラブの佐野慶子市議会議員、渡辺正直市議会議員、前田ゆきこ市議会議員の出発式に参加しました。
選挙戦の雰囲気は自分自身がそうした当事者でもありますので、あの緊張感はたまりません。有権者1人1人と自分の関係が問題になります。大海に浮かぶ小船のようなものです。まだ見えぬ「当選」という島にたどり着かなくては行けません。有権者1人1人は、海の水のような存在です。水がなければ船は進みません。船に穴があけば沈みます。時におぼれて水の怖さも知らないといけません。
議員とはなにものか。政治家となんなのか。民主主義をめぐる永遠の課題です。古典中の古典にマックス・ウエーバー著『職業としての政治』があります。私は、この本をズット否定的に見ていました。なぜかというと、1980年代にドイツで始まった比例代表制度もあってのことですが、議員のローテーション制にとらわれていたからです。
日本の自治体議員選挙でもこれをいち早く取り入れたのが神奈川ネットワーク運動です。私も議員は3期12年以上はやらない、交代制をいつも意識していました。ただ、その後県議会議員選挙に落選し、現在、議員職にありますが、この6年間で、議員像についても自分の中で修正されつつある部分もあることも確かです。市民派議員論については1998年コモンズ社刊の『地方から政治を変える』短く論じていますが、機会を捕らえて『職業としての政治』を含めててキチンと整理してみたいと考えています。
さて、市議会議員選挙、皆さんはどなたに投票されるんでしょうか。投票率が大変心配されています。まずは投票率アップに全力です。
今日の新聞、県議会の報道というより人人事移動にスペースを割いています。私も、誰がどこに、と小さな活字を追いました。ただ、人数も多いので、どうしても議会での質問や資料説明、委員会審議で直接関わった職員の方々の部署のところに目が行ってしまいます。
毎年マスコミを通してこうした人事異動が伝えられるわけですが、誰が一番読むんだろうかと、考えてしまいました。情報量としては相当なものです。まとめるマスコミの側も大変な労力だろうと思います。
本当は、この人事移動情報を通じて、知事の重点政策シフト、人脈、県職員内力関係など全部読みこめるとすれば極めて重要な情報になります。首長の職員の掌握術はまさに人事権にあります。逆に悲喜こもごもの職員の本音も是非知りたいものです。
気になったことは橋本嘉一総務部長の移動についてです。知事選挙まで残るのか、4月1日付で総務省に戻るのか。知事選挙、県政全体にとっても大きな影響をもたらします。さらにもう一つ。プール金調査のトップを務めた総務部の澤田茂夫職員総室長が監査委員事務局長に就任した事です。監査業務がこれまで以上にその責任を果たしてくれるのか、逆なのか。大いに注目する所です。
※※ 昨日の日記で最後のところをきちんと書き終えていないのにアップされてしまいました。意味不明と厳しい意見をいたただきました。この場をお借りしてお詫び申し上げます。
県議会最終日はスリリングに満ちてとても面白い議会でした。 いつもの賛成・反対の討論のパターンが少し変わりました。
まず静岡市・蒲原町の合併に関する廃置分合議案があり花井議員と私が議案質疑を行ないました。そのあと、この議案についての総務委員会が開催され、本会議が始まりました。ここまでは、いつもの流れです。
各常任委員会の報告の後、質疑があり私が質問しました。いままで共産党議員の3人のうち誰かが常任委員会委員長にテーマに基づいて質問を行なってきました。が、今回、共産党議員は質問しませんでした。何故?なんだろうというところです。
実は、共産党議員団は、12月議会で、これまで合併に関わる廃置分合議案について全部反対していましたが、問題となるようなケースのみに反対という立場に変わりました。今回も、蒲原町・静岡市の合併については反対ですが、相良町と榛原町の合併についての廃置分合議案は賛成しました。更に今まで反対してきた指定管理者制度については全部賛成に変わりました。
何か共産党議員団のみなさんの中で議会活動に異変がおきているようです。
議会の方ですが、委員長質問のあとは、直ちに会派ごとの反対、賛成の討論が始まりました。平成21から脱会する小長井由雄議員の感動的な土地強制収用に反対する反対討論、そして蒲原町・静岡市の廃置分合議案のみですが、蒲原町長のリコールが終わるまで待つべきと天野進吾議員の力のこもった反対討論。二人の討論については思わず大きな拍手をしてしまいました。
今議会、議会らしい議会でなかなかだったと思いましたが、傍聴者の皆さんはどのように受けとめられたのでしょうか。
2005年03月17日(木) |
小長井議員の平成21からの離脱 |
本日の議会運営委員会で小長井由雄県議会議員が正式に平成21を離脱したことが報告されました。理由は、言うまでなく知事が提案している静岡空港の土地収用予算10億8900万円の予算執行を認めないという立場からです。
昨日の記者会見の様子が各新聞に報道されています。明日は最終日ですので、小長井議員も反対討論に立ちます。鳥澤議員は、最後までの状況を見極めるようです。どんなパフォーマンスを見せてくれるか、楽しみです。
明日は、まず静岡市と蒲原町の合併に関する廃置分合議案が追加提案されます。質疑を花井議員と私が行ないます。蒲原町議会は、住民投票結果を無視して合併を決めました。民意とは何か、が問われています。そのあと総務委員会が開催され審議を行ないます。
この議案審議の後にいつもの各常任委員会報告が行なわれ、これについても質疑が行なわれます。そして、賛成、反対討論になります。ここに小長井議員が登場します。最後に意見書の決議が行なわれます。きのうも報告しましたが、北朝鮮拉致問題決議の提案者から私が外れましたので、起立採決が行なわれます。
今日の夜に民主党県連が正式に強制収用を容認することを決定するとのことです。どんな審議結果になるのかおおいに注目したいと思います。
2005年03月16日(水) |
北朝鮮拉致問題意見書 |
18日の本会議最終日に6つの意見書が提案されます。 1、郵政民営化問題に関するする意見書(自由民主党提案) 2、偽造キャッシュカード対策強化を求める意見書(平成21) 3、地球温暖化対策の推進に関する意見書(公明党) 4、北朝鮮による日本人拉致事件早期解決を求める意見書(KEN-MIN) 5、原爆被爆者健康診断の充実を求める意見書(日本共産党) 6、高齢者の交通事故防止に関する意見書(県議会議長)
意見書は全会派一致を前提にしていて、提案者は全議員という形です。ただし、1人会派には、意見書小委員会に参加できず、文案作成には関与できません。 今回、北朝鮮拉致問題決議の内容は、横田めぐみさんの日本側DNA鑑定に対する北朝鮮の態度、ピョンヤン宣言に反するずさんな調査、浜松市の河島さんさんの拉致の可能性、日本人拉致問題の全面解決を求める、というものです。意見書の中のかなりの部分の趣旨に同調しますが、以下の2点で修正・削除を求める立場から提案者から外れる事にしました。
1、2段落めで「かかる行為は拉致被害者家族の願いを踏みにじるばかりでなく、我が国及び国民をも愚弄するものであり、日本国民の怒りは頂点に達している。」のところについて修正が必要と思ったからです。具体的には「我が国及び国民をも愚弄から文末まで」の削除です。
被害者の気持ちは理解しなければならないし、柏崎出身者としては拉致問題は他人事ではありません。が、必要以上にナショナリズムを扇動する文言は避けた方がいいし、政治に関わる側は、ある意味での冷静さが求められるのではないかという考えからです。
政府においては、小泉首相の冷静さと安倍自民党幹事長代理の制裁論と役割分担といわれますが、意外に小泉首相はこの問題では、現段階においては、話合い外交路線を堅持しています。
2、「浜松市出身の河嶋功一さんが特定失踪者問題調査会から「拉致の可能性が濃厚」であると認定されている」のところで「拉致の可能性の濃厚」という段階で、議会決議をあげる事の問題性です。現段階で、拉致被害者の可能性が高いとして公表された方々(236名)や、未公表で拉致の可能性が高いとされている方々(約200名)の中で、日本国内で消息が確認された方がたが少なからずいらっしゃる(5名および7名)という現実もあるからです。
という理由からですが、おそらくパッシングが起きるのではないかと予測していますが、みなさんからのご意見をお待ちしています。
2005年03月15日(火) |
県立短期大学の卒業式に参加 |
はじめて県立大学短期大学部の卒業式に参加しました。第1看護学科56名、第2看護学科36名、歯科衛生学科39名、社会福祉学科社会福祉専攻47名、社会福祉学科介護福祉専攻51名、229名の卒業式でした。みんな希望に満ちた顔をしていました。
男子の卒業生は5名くらいいたんでしょうか、女子がほとんどで、着物か袴姿でしたので雰囲気がとても艶やかでした。学長の広部正昭先生は、祝辞で、人間としてのあり方を強く訴えていました。自らも退官だそうです。
卒業式ですので流れは大体決まっていますが、君が代の斉唱はなく、「蛍の光」を最後に全員で歌いました。一番は歌詞を見ずに歌えましたが、2番はさすがに覚えていませんでした。卒業生のほとんどが1番から歌詞カードを見て歌っていました。いまどきの若い世代にとって蛍の光は遠い歌なのかなんて・・・。
偶然、知人の娘さんが卒業生でお母さんにお会いしました。本当に久しぶりでした。私が市議会議員選挙の1期目の選挙に出たときから応援していただいた方で、改めて自分の世代を考えてしまいました。私の長女も2年前に地方大学を卒業して看護師をやっているわけですから、当然といえば当然です。
来賓席から卒業生の和服姿を見ていて、そういえば長女の卒業式には選挙期間中でいけなかった、ことを思い出してしまい、参加できていたらどんな思いで娘の後姿を見ていたんだろうと、やけに感傷的な気分になってしまいました。何故か、小学校の卒業式の謝恩会で父と一緒に歌った「仰げば尊し」の旋律が思い浮かびました。父の大きな声がとても恥ずかしかった自分でした。「仰げば尊し」なんて古い世代かも。
2005年03月14日(月) |
千葉県知事に堂本さん当選 |
夕刊によると千葉県知事選挙は大接戦、6000票差で堂本知事が当選とのことです。堂本暁子候補―960,125、森田建作候補―954,039、山田安太郎候補―162,684。
とにかく自民党推薦候補を破っての当選です。まずおめでとう、です。あれだけの財政危機に対して、千葉県の再生に向けた千葉県民の選択は、「住民参加型政治」を選択したということの意味はおおきいものがあります。
ただ、今回は前回と違って「無党派・勝手連」選挙というより、民主、社民、特に公明党の支持を得ての当選ですが、どう評価すべきでしょうか。「県民が政党を動かした」と見るべきか、「政党政治に歩み寄ったのか」。いずれにしても公明党がキャスティングボードを握っていることは事実です。
時間を置いて千葉県の市民グループからの総括をぜひ聞きたいところです。
問題は、静岡県はこの選挙結果をどのように活用すべきかです。4年前、長野県ー千葉県の地方から政治を変える風を静岡県に、そして徳島県へ、を掲げましたが、風を巻き起こす事は出来ませんでした。民主党が土地収用で、2年前の見解を変更しようとしています。公明党は、現職支持です。千葉県に比べるとかなりハンディがあります。
しかし、逆に「現職ー新人」という切り口で見たときには、森田氏があれだけの僅差に迫った事は、石川知事に対しても僅差になりうる条件があるということでもあります。候補者選びをきちんとすれば、現職を破ることができる可能性が示されたともいえます。「新しい静岡県を創ろう会」の活動に大いに期待です。
2005年03月13日(日) |
静岡市と蒲原町の合併 |
1昨日、県の合併支援室からの連絡で、静岡市と蒲原町が合併する事を議決した、ついては本件議会の最終日に廃置分合議案として提案して欲しいとの要請があり、検討中である、とのことでした。
静岡市長、蒲原町長が合併申請書を提出した際に、朝日新聞によると総務省の基本指針次第では由比町に対して合併協議会の設置を「勧告せざるを得ないというふうに想像する」と話したそうです。
全く不思議な事が起きています。石川知事は、住民投票の結果を尊重せずに合併を議決した蒲原町議会に意見を述べるのでなく、合併を否決した由比町議会の合併せずの決定をくつがえす勧告をするというのです。100歩譲っても、苦汁の中での決断をした蒲原町議会、由比町議会の決断を見守りたい、あるいは議決を尊重して持論の広域連合という形の新しい県と市町村の関係構築に向け努力したいくらいのコメントのはずです。
事務所に「少々 教えて下さい」というfaxが届きました。「(住民投票で)反対が上回っても何故合併への道を行政がとるのか。これでは民意は無視されている」という内容です。確かに住民投票の結果は参考意見という法律的枠組ですが、しかし、蒲原町議会の選択は正しいのでしょうか。
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