2005年05月21日(土) |
知事選挙候補予定者・吉田寿昭さんに会う |
吉田寿昭さんに会いました。 柔和な感じで経歴のエリートッぽさは感じさせません。
23日の11時からの記者会見にまず第一ハードルが立ちふさがります。
マスコミ各記者へのアピール力、テレビから流れる会見模様・本人の表情の好感度、翌日の文字媒体による新聞記事で伝わる有権者への浸透力。ここでどれだけポイントをあげられるのか。ご本人の県政改革の強い意欲が迫力を持って伝わらないといけません。
敵も味方もこの最初の公の場での振るまいと発言に注目しています。石川知事支持勢力は、ここで「つぶせる」候補者とみるか、「手ごわい」候補者とみるか、あらゆるチャンネルを通じて情報収集に入っているはずです。逆の意味で味方勢力がひろがるかどうかも同じ問題を孕みます。
そして5月23日記者会見の後、戦略プランとタイムスケジュールはまだ未整備のようでしたが、何からはじめるのか。短い時間の中での闘いです。後見人牧野聖修衆議院議員の力量が相当に問われます。
そして私自身がどのような対応を行うのか。かなり突っ込んだ議論を行わせていただきました。材料は沢山頂きました。おそらくは複雑系のn次系になると思いますが、明日1日「勝利の方程式」を作り上げられるかどうかじっくり考えてみたいと思います。
2005年05月20日(金) |
県知事候補者あらわれるー読売新聞スクープ |
今日は議長選挙など役員人事の臨時議会。話題はもっぱら読売新聞県知事報道。きのう韓国から戻って毎日新聞の知事選挙連載の始まりをオーッはじまったんだ、と思っていた矢先の今日の朝のニュース。
正直、私は候補者の吉田さんという方とお会いしていないので評価は十分に出来ませんが、とにかく、候補者の名前がこうして出てきた事は大歓迎です。ただ、吉田さんあるいは牧野聖修衆議院議員が民主党第一支部として候補者を擁立すという選挙イメージなのか、静岡県を改革してやろうという熱気あふれる吉田さんを中心に展開される選挙イメージなのか、「新しい静岡県を創ろう会」など住民団体を軸に展開される市民選挙イメージなのか、この報道からだけでは十分にはわかりません。来週明けにも出馬表明とありますので、これが本当なら、一番目か2二番目のイメージです。
おそらく、スクープですのでそうした戦略が煮詰まっていない段階での情報かとは推測しますが、4年前の海野とおるさんの水野誠一さん擁立という朝日新聞スクープ記事を思い出します。2月スクープから5月30日の水野誠一候補と政治団体「水色の風」が設立されるまで2ヶ月半かかっています。4年前の反省とこれまでの積み重ねがありますので、4年前よりはすばやく体制づくりが始まると思いますが、時間の心配があります。
いずれにしても牧野聖修さんを中心に民主党内の石川知事批判派の国会議員、住民団体の方々を含め「薩長連合」の実現がなされることを強く願わずにはおれません。「勝つ」選挙の必要条件です。読売新聞報道ですと海野とおるさんと対抗関係にあるようにも受け取られる所がありますが、海野さんが述べておられるように「県政を変えるという目標」に向って調整されて行くことと思います。
一方で国土交通省中部地方整備局の社会資本整備審議会への付議が今日もなされていないことは、石川知事にとって大変大きな誤算です。こうなりますと来週に付議されたとしても5月30日の自民党県連大会には確実に間に合いません。静岡新聞・朝日新聞によると教育・福祉団体による出馬要請が相次いでいるとの事、石川知事は方針転換を行おうとしているのか。幾等なんでも筋道の通る説明が必要です。
考えてみるにこれだけ付議が遅れている理由としては、国土交通省が単に丁寧に審査しているためか、知事選挙日程にかかかわりなく審査スケジュールを立てているのか(知事にとって最悪の7月24日以降の決定)、社会資本整備審議会の側の意外な抵抗にあっているのか。事情は推測するしかありませんが、知事および空港建設局の目算が外れている事は確か。
とにかく、吉田さんに会えることを楽しみにしています。
さて、今日は臨時議会、議長選挙結果は、大橋正巳議員―73票、花井征二議員―3票、松谷清―1票で大橋正巳議員が議長、副議長選挙結果は、中澤通訓議員ー43票、岡本護議員―19票、滝田光男議員―7票、松井三郎議員ー5票、梶野完治議員―3票で中澤通訓議員が副議長に選出されました。
2005年05月19日(木) |
「東アジア共同の家のために」シンポジウム |
今回の韓国共同研修の最後の企画である「東アジア共同の家のためー日韓市民社会の役割を中心に」シンポジウムに日本人13名を含んで40名が参加して開催されました。『ハンギョレ』新聞に事前告知がなされ、今回の企画の持つ意義について社会的関心があることが示されました。
日本からは神奈川ネットの小田原市議会議員の檜山智子さんから「地域からの実験、そしてそれを超えて」、韓国からは富川ymcaの総務のキム・キヒョンさんから「韓国市民運動の光と影」、サルリム研究所事務局長のユン・ヒョンウンさんから「市民社会の社会政治について」、そして私から「東アジアの共同の家について」について問題提起しました。
これだけ論点が明らかになる国際会議も珍しいのですが、韓国、日本の市民運動・市民社会がかかえる問題が似通っていることを実感しました。金さんが「韓国民主化運動は社会運動の貯水池」、ユンさんから「地域の世界化、世界とのネットワークを」は日本でも議論になっていることをこれほどにきちんとまとめて指摘できる韓国の市民運動の水準の高さに驚きました。
セッションは4場面でしたが、最後に平和運動センターのイ・キホさんが6点に論点整理を行ってくれました。 1、国の改革と地方の改革 2、生活と政治の関係 3、人を変えること、システムを作ること 4、日本の「失われた10年」、韓国の「失われた10年 5、地域政党の夢 6、アジア市民としての自立
全部の議論のまとめはできませんでしたが、論点整理されたことを評価して継続した議論の場を作っていくことで了解されました。私は最後に、国際会議、言語が異なる人々通しの議論の難しさ、運動圏と制度圏の矛盾、2007年は韓国大統領直接選挙から20年、朝鮮通信史400周年、これからの北東アジアレベルでの日韓関係の重要さを訴えて終わりました。
竹島・教科書問題がある中で国境の壁を越えてこうした議論ができる関係を大切にしなくてはいけないことを痛感しました。8月のモンゴル・ウランバートルでの北東アジア平和のためのワークショップについては、モンゴル、韓国、台湾、日本だけでなくあらゆるチャンネルを通じて北朝鮮、中国、ロシア関係者の参加も追及することが確認されています。
それにしても小泉首相の靖国神社参拝継続発言、これからのアジア外交の行き詰まりを感じさせるだけに民間レベルの外交の必要性を強く感じました。会場は「対話文化アカデミー」財団の5月7日に新築されたばかりの会館、初めての公式会議とのこと、韓国側がいかにこの会議の重要視してくれているか、感謝感激。今日、静岡に戻りますが、明日は県議会定例会。足元の現実政治に戻ります。
※※ 静岡空港京も付議されず。韓国にいるあいだは韓国から中部地方整備局に確認の電話を入れていました。
2005年05月18日(水) |
韓国国会議員との意見交換 |
小泉首相が靖国神社参拝について改めて各国の判断であると述べたとのニュースをソウルで聞いています。中国・韓国での過去の歴史問題に対する批判を無視するようなこの発言をどのように受け止めたらいいんでしょうか。
今日の研修は、午前中が国会議員との懇談、午後はNGO訪問でした。夕方から雨が降り始めました。日本で見ていた天気予報では明日から雨とのことでしたが1日早まりました。こうもりをもって来ていたので役立ちました。
懇談参加の国会議員は、超党派の女性議員でテーマは地方議員の経験を持った国会議員活動、韓日の歴史問題の二つでした。
ハンナラ党のパク・スンジャ議員。韓国では地方議員を経験した国会議員は少なかった。経験した地方議員が国会議員になることで議員活動の透明性が強まった、派閥の活動が弱まった、下から討論する機会が多くなった、など報告。
ウリ党のホン・ミヨン議員。地方で都市での貧民支援活動をやっていたが限界を感じた、韓国で地方自治の歴史が短い、ただ、いままでの自分の活動を継続してくれる人間が見つからないという課題がある、とのこと。日本での地方での活動には「大きな政治の意識が不足していないか」。
民主労働党のイ・ヨンスン議員。小泉首相発言を踏まえて一番近い国なのに遠くから来た国の方々という印象を持つ。1998年に蔚山市の区長を経験したが、限界を感じ国会議員に。日本では中央政治を変えることへの問題意識が薄いのではないか。19日、20日日本で社民党国会議員に会う。
民主労働党のパク・インスク議員。仁川の労働運動から国会議員に。民主労働党の女性委員長。韓国では中央政治を変えることが政治にかかわること。来年の地方議員選挙では女性候補を沢山擁立したい。
これらの発言を受けて、日本側は地方政治にかかわる議員が多いこともあって、当然にも地方政治を変えようということの意味について反論が行われました。本来なら、続いて歴史問題についての議論を順番に行うことになっていたわけですが、時間が無くなり、私の方から市民レベルで共同でつくった歴史教科書の紹介、島根県竹島条例制定・高知県非核条例制定への政府の対応の違い、アメリカ追随外交政策からの転換と小泉首相の靖国神社参拝中止の必要性、北東アジアでの平和戦略について意見を述べました。
まとめは、民主労働党の労働運動で伝説的な存在であるチェ・スンヨン国会議員、非議員で民主労働代表のキム・ヒョギョンからお熱烈な挨拶がありました。午後からは、参与連帯、環境運動連合を訪問し、夜は参加者による交流会、とにかく、勉強になります。
2005年05月17日(火) |
ソウル市の清渓川再開発現場を見る |
すごいの一言でした。 ソウル市の真ん中を流れていた清渓川、コンクリートで蓋がされ、上を高速道路が走っていた巨大な都市の社会インフラ施設。「現代」出身のソウル市長が、公約で06年の任期中に高速道路を壊して、6キロメートルにわたっての川を復権し、21の橋を架けると。
今年の9月までに完成させるとのことで、実際に現場を見学しましたが、工事はかなり進行しています。そして一部では、親水公園のような感じで川が復権されていました。よくも高速道路を壊せたものであると感心しました。
ところが、環境団体・環境運動連合のキム・ナクチュンさんに言わせれば、自らの政治的野心のために本来復権されるべきソウル市を流れる川全体の構想しての開発でない、どころか、水収支を考えていないので、漢川から9万トン、下水処理水3万トンをポンプアップし、流すという実態、あまりに問題の多い再開発事業であると手厳しい批判です。
ソウル市議会議員の民主労働党のシム・チェオックさんは、工事費も360億円が420億円に膨れ上がっている、古い建物や周辺の小さな商店街を破壊している、102人の議員のうち87人がハンナラ党で議会としてのチェック機能を果たしていない、マスコミ三大誌は市長を絶賛し、ハンギョレ新聞が特集を組んで批判をしているともこと。
確かに周辺の商店街は、大きな鉄板で囲まれていて外に見せないような体制になっていました。百聞は一見にしかず。日本のマスコミも好意的に紹介していますが、現場はかなり違いました。ただ、私たちのような地方都市で見ている都市の改造計画と首都、東京、ロンドン、ニューヨークなどのとし計画に重なることがあり、問題意識のずれを感じました。巨大都市の水問題は、都市排水、治水、景観など多くの問題点があり、そうした意味で全世界の中でこの問題を位置づけてほしいという感想を伝えました。
※※ 今日も国土交通省中部地方整備局、土地収容付議せず。
アースライフネットワークの総会が開催されました。05年度は、昨年、静岡県から地球温暖化防止活動推進センターに指定されたことで、会員だけでなく多くの県民、行政機関からも期待が膨らんでいる年になります。
代表に松木徳夫さん、事務局長に水谷洋一さんらが選出され、多彩な事業計画が打ち出されました。若いスタッフが拡充され、パワーアップという印象を強く受けました。静岡大学を卒業したばかりのスタッフもいました。NPOで若い世代が希望を持って仕事が出来る社会環境を作る事は私たち世代の責任でもあります。事務所も、昭和通りと江川町通りの交差点のダイエービル3階、広広とした明るい事務所です。
議会では、環境特別委員会が設置されました。自民党議員団は、議員連盟も作っています。私のような立場の議員が、共に議論できる場はどうしたら作り出せるのか。超党派の議員連盟が出来て、NPO団体と提携していくのが理想的ですが、現実はそうなっていません。地球温暖化防止活動が、京都議定書発効によって質的にも飛躍していくこの時期に政治に関わる人間の果たす役割を、具体的に目に見える形にしなければなりません。
議会会派「市民の風」スタッフも、「まつや清を応援する会」後援会スタッフも共に20代前半の若手です。NPOの若いスタッフどおしの交流が進んでいくことで今までに見えなかった活動分野が広がっていくのではないかと大いに期待をしています。
※※ 今日も静岡空港・土地収容は社会資本整備審議会に付議されず。
2005年05月15日(日) |
アジアを考える静岡フォーラム総会 |
1988年4月19日の新聞報道でフィりピン人のマリア・クルスデスさんが静岡市駒形で餓死した事を知ったキリスト者、学者、市民活動家が「2度とこのような事件を起こしてはならない」と結成されたのが「アジアを考える静岡フォーラム」。以来、消滅の危機を乗り越えながら継続してきたNGO団体です。
今年度は、弁護士の小川央さんを代表に選出し、05年度の活動方針を確認しました。代表の挨拶は簡単に紹介します。若い世代の弁護士に大いに期待です。
「現在の外国人犯罪に対する世間一般的なイメージは、凶悪で日本人の犯罪とは異質なものというイメージだろうと思います。しかし、統計上にあたったり個人的に担当した刑事事件を通じて見えてきたものは、外国人犯罪は決して日本人を犯罪に比べて凶悪なものではないことと、日本人も外国人も罪を犯すに至るプロセスや理由は変わらないということです」。
今年度は、この団体が初期にやっていたそれぞれの国と日本の関係に関して講演会やそれぞれの国の料理講習をミックスした参加しやすい講座が計画されます。韓国、ラオス、フィリピン関係を予定。勿論、主要な活動は、外国人からの相談活動=「マリアの家」であることはいうまでもありません。
2005年05月14日(土) |
息子の恩師・小林泰之先生の退職記念コンサート |
竜南小学校でお世話になった息子の恩師・小林泰之先生の退職を記念しての「明日を夢見て」コンサートがユーフォニアで開催されました。私が和太鼓をはじめるきっかけとなった先生でもあります。
コンサート最初に「ぶち合わせ」という曲を小林先生をメインに、竜南小学校和太鼓サークル『座・鼓竜』が登場。勿論、私もメンバーとして演奏に参加しました。会場は卒業生・父母、子供たちで埋め尽されていました。ライトがまぶしく、リハーサルでは途中でミスをしてしまい、不安を抱えましたが、何とか無事にこなせました。
コンサート自体は二部制で一部で小林先生中心の対談、二部は「小林泰之先生の仲間たち ユズリンとのめぐり逢いコンサート」と銘打つようにユズリンさんのコンサート。1人の先生の退職にこれだけ大勢の方々が集まるわけです。各学校での教え子さんからのメッセージも届いていました。先生冥利に尽きるところではないでしょうか。
リハーサル途中で食べた静岡市農協女性部販売所・アグリロード美和の「生消菜言弁当(せいしょうなごん)」、これがすごく美味しい。2段重ねの弁当箱、プラスチックと思いきや、紙に漆塗りをしたようなシックな器、献立も油ものがすくなく健康食。太鼓メンバーでこんなの何時も食べたいね、でも美和じゃ遠いよね、と届けてくれるのかな?なんて話をしていました。地産地消、こんな所まで事業化されているですね。感心しました。
2005年05月13日(金) |
今日は、臨時議会前の議会運営委員会 |
5月20日の臨時議会、毎年の恒例の常任委員会の所属や特別委員会の所属を決める議会です。今日、この議会の為の議会運営委員会が開催されました。私は、いつものように発言のない傍聴席です。一通りの議題が終わると最後に共産党の酒井議員が、本会議で県警本部長のヘリ墜落に関しての県警本部長の議会報告を求めるべきだとの意見を述べました。
奥之山議長は、実は、と。「議会運営員会が始まる前に県警本部長から発言を求められていて、今日の議案書には間に合わなかったが、発言してもらうことになっている」との対応。酒井議員、希望する会派からの本部長への質問を行うべきとの意見。「まだ捜査中」との自民党や公明党の主張でそれは認められませんでした。
わたしは、それよりもまず、緊急の文教ー警察委員会が召集されるべきであると発言したかったのですが、発言権がなくごまめの歯軋りでした。あれだけの大惨事、まずは担当の委員会が召集されてしかるべきです。共産党の酒井さんの発言も20日にというのもわかりますが、一刻も早い議会としての対応が求められているわけでありまして、本会議の前にまずやるべきことがあります。
20日の議会、実は監査委員の人事案件も議題です。毎年、議会枠の2名が自民党2名であったので、会派間の構成を反映した人事をと、2年間、知事に対して議案質疑と反対討論を行ってきました。今年度の監査委員、自民党一名、平成21一名の知事提案です。私のこれまでの主張が認められた形になります。共産党は、野党から監査委員をという主張でしたので反対討論を行います。私は、今回、賛成することしました。
これもわかっていることですが、議長選挙も行われます。自治法上は、4年任期ですが、事実上、一年交替の自民党議員のポスト枠に入っています。私としては、これまで、議長は松谷清、副議長には平成21の岡本護議員を投票してきましたが、今回もそのラインで臨みたいと思います。ただ、平成21は静岡空港の土地収用に賛成しており、どうするかは迷います。ご意見を求めます。
05年度、私は商工労働企業委員会に所属です。
※※ 今日も静岡空港・土地収用は、社会資本整備審議会に付議されていないとの中部地方整備局の回答です。
2005年05月12日(木) |
旧海軍(ラバウル)軍属・金飛虎さんからの連絡 |
韓国・全羅北道ー扶安郡に住む金飛虎(キム・ピホ)さんから友人宛てに手紙が届きました。自分たちが過去・強制徴用で海軍に所属している間に働いた給与の一部=軍事郵便貯金が東京法務局に供託されているることがわかった、請求したら支払ってもらえるのか、どうか、調査して欲しい、とのことです。
いわゆる軍事郵便貯金問題については、1993年8月に、アジアを考える静岡フォーラム呼びかけで調査団が派遣をされました。先立つ3月に全羅北道全州市に、静岡大学に留学していた黄仁尚(ファン・インサム)さんを通じて、当時の全教祖出身の柳永振(ユ・ヨンジン)議員が紹介され、相互交流がはじまっていました。3月はそうした経過で吉本健一静岡大学教授を代表とするスタディツアー(私も参加)が行われ、その際に現地でスタディツアーのラジオニュースを聞いた金飛虎さんが軍事郵便貯金の調査依頼をしていました。
日本に戻った市民団体は、厚生省との交渉を行い、「当時の郵便記録を調査したが確認できなかった」との回答を受けて8月にならばと、ラバウルに徴用された44人の聞き取り調査を敢行したのです。その記録は『金飛虎さんらは訴える―日本政府は未払い軍事郵便貯金を支払え―ラバウル強制連行と軍事郵便貯金』に詳しく報告されています。
金さんは当時70歳、既に83歳は越えています。日本にも招待しました。こうしたことがきっかけで柳議員も静岡県を訪ずれ、県内の徴用による強制労働現場にも足を運びました。以後、持続的な交流が続いています。こうした中での金飛虎さんからの手紙です。東京法務局に供託されているという厚生労働省の『在隊等の記録について』は05年4月19日づけになっています。
日韓協定文書の公開をきっかけにして、回答したのではないかと推測しています。いずれにしても、93年段階では確認出来なかったものが、今日こうして本人に通知される事事態、隔世の感があります。金田誠一議員を通じて厚生労働省、東京法務局に確認しましたが、今日「日韓協定によって財産請求権は消滅している」とする回答がなされました。
韓国の盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は、こうした問題の調査に入っており、再びこの問題は歴史問題の清算として大きな課題になろうとしています。金さんにまずは調査結果を報告する事から始まります。
※※ アジアを考える静岡フォーラム総会 5月15日 13:30 地球ハウス 特別報告 ブラジルの医療現場を歩く 14:30
※※ 静岡空港・社会資本整備審議会 今日も付議されず
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