まつや清の日記

2005年07月20日(水) 朝日新聞・世論調査

 朝日新聞世論調査結果。
 中盤情勢調査 石川氏安定した戦い 吉田氏激しく追い上げ 空港建設賛否は半々 住民投票「必要」54% 石川県政65%が評価 知事選への関心度「大いに」21% 「少しは」57%

 「安定した戦い」と「激しく追い上げ」の行間ギャップを読み込むと数値的には石川陣営有利だが、吉田陣営の広がりは予断を許さない、ということと推定されます。基本的に読売新聞と同じ情勢分析スタンスでしょうか。

 世論調査を行なったのは、読売、中日、朝日の3社ですが、他の社はそれぞれの取材網の中での分析になります。何故、調査を行なわなかったのか、というところに各社のこの知事選挙への評価の違いがあるようです。

 3社が取り上げた静岡空港、反対運動の今後に大きな影響を残しました。読売、中日は反対が賛成をうわまわり、朝日が半々、住民投票は、読売、朝日が賛成がうわまわり、強制収用は、中日で反対がうわまわる結果です。強制収用段階まできたにもかかわらず、依然として静岡空港問題は静岡県政の重要な政治争点である事を浮かび上がらせています。



2005年07月19日(火) 中日新聞選挙・世論調査

 引き続いて県知事選挙世論調査結果が報道されています。

 中日新聞−石川氏がリード 県知事選挙で本社世論調査 吉田氏は中部で健闘
空港強制収用49%「反対」 本社世論調査 吉田氏支持は9割超 石川氏支持の2割も

 読売新聞−知事選・本社世論調査(下) 高齢化対策重視76% 景気・医療問題7割超 任期1〜3期が75%

 静岡新聞−石川氏、全県で優勢 吉田氏、一部で追撃 低投票率の予想、懸念(静岡新聞は、世論調査は行っておらず、県内総局、支局の取材網を通じた情勢分析)

 一方で、県選挙管理員会が、過去に例のない「投票率緊急事態宣言を発表」しています。相当な危機感を感じているようです。石川陣営の鈴木修さんは、「50%を切った選挙では信任を得たことにならない」というハードル設定をしていますので、投票率は選挙後の様々な問題を孕みます。

 今のところ、読売・中日の世論調査だけですが、石川陣営、優勢を確認しながらも、低投票率による「ドンデン返し」への危機感はこれまた相当なものようです。吉田陣営は、終盤戦への拍車がかかります。

 中日新聞の静岡空港問題、昨日の読売新聞同様に静岡空港問題は、静岡県の政治争点でありつづけていることあらためて教えてくれています。この結果が両陣営にとってどのような作戦を惹起せしめるのか、明日からの闘いに注目です。

 



2005年07月18日(月) 連休3日目新聞報道−読売新聞の世論調査結果

 読売新聞世論調査結果が報道されました。見出しは、「石川氏優位、追う吉田氏 空港建設「反対」46% 投票「必ず行く」60%」「上」とあるので明日は「中」か「下」になります。

 この結果を吉田陣営がどうのように読み、石川陣営がどう読むのか。優位とあるので、石川陣営は、まずまずの結果、負けることはない、今まで通りにやれば勝てる、でしょうか。吉田陣営、意外と善戦している、選挙戦が始ってからの支持層が広がっている、これからのやり方によっては勝てる選挙になりうる、でしょうか。

 空港問題について、反対が減り、どちらともいえない層も減り賛成がかなり増えています。工事の進捗状況からいって当然といえば当然かもしれません。ただ、注目すべきは、空港建設に賛成する層の77%、反対層の86%が住民投票を支持していることです。これは吉田陣営にとって大きな支えになります。石川陣営にとってどのように受けとめるか議論が分かれるところでしょう。

 改めて事業認定予算10億8900万、住民投票予算11億6000万が争点になります。

 もうひとつは投票率です。20代、30代、40代の投票率の非常に低いことと、その層への関心が生まれる政策提案をどうするかです。これは、この5日間の両陣営にとってかなり大きな課題といえます。

 明日の読売新聞に期待です。朝日新聞、中日新聞も調査結果が出るようです。



2005年07月17日(日) 連休2日目新聞報道

 連休2日目新聞報道。

 産経新聞−有権者の心つかめ 選挙ポスター「笑顔」の石川陣営に「挑む」吉田陣営
 朝日新聞−ビール手に選挙語ろう 22日静岡 大学生、イベント開催
 読売新聞−声からし懸命の訴え 両候補、精力的に遊説
 毎日新聞ー2候補、街頭で政策訴え 3連休初日大票田、市街地繰り出し
 中日新聞ー連休の街 訴えフル回転 2候補応援も熱
 日経新聞ー企画なし
 静岡新聞ー企画なし

 産経新聞が一味違った視点からの選挙報道で面白い、朝日新聞は、若者の政治参加紹介で新鮮さ、読売・毎日・中日新聞が選挙サンデー的に報道、情報として大いに参考になる、というような印象でしょうか。
 
 明日は、どんな報道が出てくるのでしょうか。世論調査待ちになるのか、選挙サンデー扱いになるのか。吉田陣営は、浜松駅頭で12時間トーク。金田誠一衆議院議員、五十嵐文彦衆議院議員(NC内議論執行部批判を明確にしての参加)、稲見哲男衆議院議員が参加予定。石川陣営はどの地区での活動予定かは、・・・・。



2005年07月16日(土) 連休初日の新聞報道

 3日間の連休、梅雨なのかどうなのかもわからないうちに梅雨明け宣言が出そうです。異常な天候です。

 さて、選挙戦にとっても重要な3日間、初日、新聞社報道を追って見ました。

朝日新聞ー実現できるか「公約」 両候補の内容を比較。ローカルマニュフェストの紹介と政策比較でこれからの選挙戦のあり方も示唆されている。できれば、両候補のホームページを紹介してくれるとよかった。更に10人の有権者の声・中盤戦紹介。有権者の現段階での声がよくわかって刺激を受ける。

読売新聞−どうしますか、石川さん、吉田さんシリーズ7回目。市町村合併、「仲介」の役割担う。読売新聞社は連続企画で政策テーマを設定して、記者自身がそのテーマで現状分析を書く。気合いがこもっている記事に好感が持てる。小規模町への視点であるが、蒲原町がまさにその正念場であり、紹介があってもよかった。

毎日新聞−決戦の論点ー財政 県債残高、歳出に占める割合全国2位 石川氏・償還に不安ない、吉田氏・借金増え窒息寸前 厳しく財政改革をやっている都道府県ほど年々総額が低くなっており、県債/歳出・単純比較での財政評価は難しいところ。県債残高削減数値目標をどうたてられるのか、そこの視点もあるとよかった。

中日新聞ー県知事政策アンケート・下 県が全国に誇れるもの、クールビズの取組み、ニート・フリーターの若者への助言の3つの質問。今日の他紙に比べ地味な感じ。政策というより、人間性や姿勢みたいなものを引き出す設問で、時期にあった内容で意外と政治への親しみやすさを捉えているかもしれない。

産経新聞ー知事選・候補者に聞く 地震対策、少子高齢化、観光振興、宝くじで三億円あたったら。最後の質問が実に面白い。吉田候補は3行、石川候補は7行の回答。両者の今の現状をよくあらわしている。挑戦者と3期12年の長期政権保持者の全く違う感覚が如実。

静岡新聞ー知事選 暮らしの現場から5回シリーズ 観光活性化 伊豆ブランド模索。一面を使った連載記事で、伊豆観光の低迷状況とそこからの脱出の展望を探っている。ファルマバレーに関与する「かかりつけ湯」構想の現状を報告し、その意義付けを示そうとしている。やや、迫力不足か。

日経新聞ー企画なし

 そのほか、県選管発表期日前投票率、浜松市での市議会議員選挙、駿東郡県議再選挙が知事選挙にからんで報道されています。中盤戦、中だるみか、それとも後半戦への飛翔への発射台か。気持ちが引き締まります。



2005年07月15日(金) 1対1の闘い

 1対1の闘いは、選挙としては、わかりやすいものがあります。
 そして、予測つかないところもでてきます。
 
 ただし、その前提は双方がそこそこに知名度を広げている場合です。
 さて、吉田候補、石川候補、どちらに知名度があるか。
 これはハッキリしています。

今日の静岡新聞の選挙写真。”駆ける夏”熱く暑く
 5枚の写真。3枚が石川候補。2枚が吉田候補。何故か、3枚が石川候補。そし人がたくさんいる石川候補と人がいない吉田候補と対照的な写真です。

 1対1の選挙なんだから、この際、名前を明らかにして平等の枚数に、そしてコンセプトを明確にした方が、読者にわかりやすい。これらの写真は、石川候補が横綱相撲で、吉田候補は番狂わせありか、を知らしめる写真のようです。12日の浜松駅頭での遭遇戦の写真は一枚で十分に双方の気合いがよくわかるいい写真でした。それとは今回のは性格が違うようです。

 知名度の違いが、あまりにハッキリしすぎているだけに、緩みが出てきます。
 まさに今、この選挙戦はそこがひとつの焦点になります。
 この連休中には、マスコミの世論調査が行われます。
 はたしてどのような結果が出てくるのか。
 
 そして、闘いの戦略をどこに定めるのか。

 中盤戦の連休、ここでお互いにどれだけ大勢の人に会えるかが勝負どころ。
 明日は、石川候補は静岡を中心に、吉田候補は三島を中心に動きます。
 17日は吉田候補は青葉公園中心に12時間トーク、石川候補は、三島・富士市中心に。
 
 この連休の最中にどこかで再び遭遇戦が起こることを大いに期待しています。

 



2005年07月14日(木) 若者の政治参加

 県立大学のある先生のゼミからの知事選挙についての質問が届いています。テーマは、静岡空港であり、浜岡原発です。若い世代が、こうしたテーマに関心をもってもらうこと事態、大歓迎です。当然、石川陣営に対しても同様の質問状が届いているんでしょうから、どんな回答がなされているのか、についても大いに関心があります。それは、明日の直接対面で問題がきちんとすると思われますので、その後に期待したいと思います。

一方でそうした直接的などちらかを応援するというやり方でなく、中立的に選挙、政治参加に関わりたいという若者もいます。これはこれで大いに期待したいところです。参議院選挙でもそうした動きがありました。それに続く試みと思われますが、どんな企画で動き出すのか、これまた大いに関心のある所です。

 聞き及ぶ所では、投票日の24日の前の23日に若者・大学生を中心に「選挙のイコウゼー」キャンペーンが計画しているとのことです。朝の通勤客を対象に「投票に行こう」パネルを掲げた若者大デモンストレーションもありとか。大いに期待したい若者の自主企画になります。

 いずれにしてもさて、どうなるのやら、です。



2005年07月13日(水) 久しぶりに地産地消のお店で夕食

 久しぶりに地産地消のレストランで夕食を取りました。
 ご存知の伊太利亭。
 黒米の豆ご飯が意外とハープが効いていて口の中で香料がほんわりひろがる。
 無農薬のナスを油で揚げて特性のウメミソをソースにあの夏の香り。
 いうまでもない豆腐のおからハンバーグ、サラダメニュー。
 
 プルーン酒を飲みながらゆっくりと食したわけだが、デザートは地元牛乳のアイスクリーム。これが口の中でとろける。

 ぜいたくな食事ですが、おなかいっぱい、酔いほどほど。
 2700円。

 街のど真中でリッチな時間。
 スロー、スモール、シンプルなライフスタイルの一翼。

 県知事選挙、石川候補も地産地消を掲げています。
 どの程度、日常の生活にとりいれているか知る由もありませんが、このお店で1度食事をして貰いたものです。

 吉田候補は、「スロー、スモール、シンプルなライフスタイル」を掲げています。おそらく、このお店で食事をしたことはないと思います。一度食べてもらいたいものです。

 地産地消、これも知事選挙の大きな政治争点のひとつです。



2005年07月12日(火) 「知事選 2候補 大接近」静岡新聞夕刊

 吉田候補と石川候補のJR浜松駅前での朝一番の遭遇戦。
 「火花を散らした一瞬の”激突”だった」(静岡新聞)とあります。写真が、なかなか憎い使い方です。「約100メートルの距離を隔て、右手を掲げて支持を訴える石川候補(左奥)と演説する吉田候補(手前)=12日ご前8時15分ごろ、浜松市のJR浜松駅前」との写真説明。

 1対1ならではの報道です。

 ただ、この続きがあって、30分ごろ、吉田候補がつかつかと石川候補に近づき50センチ近くまでいき、「公開討論会をやりましょう」と呼びかけたとのこと。石川候補は「あなたのような暇な人を相手にしている時間はない」と言ってのけたそうです。JC討論会を公務を理由に逃げていた石川候補。やっぱり。
 
 その場面の写真があるともっとよかった、はず。

 実は、この構図は、横浜市長選挙でもありました。現中田市長が、当時現職相手に公開討論会を求め、現職が相手にしなかった、ということがマスコミ報道されて、それが一気に中田ブームをおこしたといわれています。果たしてそれと同じ吉田ブームが巻き起こるのか。
 
 明日は、どんな遭遇戦が待っているのか。
 闘う気力、これも大いに注目争点です。
 



2005年07月11日(月) 韓国が永住外国人に地方参政権付与

 韓国の改革スピードは早い。
 韓国国会は、6月30日、公職選挙法を改正し、韓国内に居住する19歳以上の外国人に地方自治体選挙を付与する法案を成立させたとのことです。

 日本では、1998年に永住外国人への地方参政権付与法案が国会に提出され99年に初めて審議されて以来、昨年まで4会期に渡って審議されてきましたが、成立していません。反対の理由は国籍の壁ですが、1995年の最高裁判決は、永住外国人に付与しても違憲でない旨の判決を示しています。つまり、立法、政治の問題であるということです。

 韓国の方が政治的先進国であることがこのケースでも立証されたことになりますが、何故、日本でこうした民主的権利が外国人に保障されないのでしょうか。

 6月県議会で、扶桑社の教科書問題を質問した際に、「おまえは日本人か」とのヤジが飛びました。ヤジの主が誰かはわかっていますが、このヤジを聞いた若い世代は「がっかりした」と感想を述べていました。こうしたヤジを支える人々が外国人への地方参政権の成立を阻んでいることを考えると悲しくなってしまいます。

 ところで、この知事選挙で外国人への地方参政権付与に石川候補は以前より反対論を掲げています。吉田としあきさんは、不明です。聞いてみてください。これらも国際化時代の政治争点のひとつといえます。残念ながら、マスコミの調査項目に1紙を除いてこのテーマはありません。

 石川候補の暮らし満足度日本一宣言にも、吉田候補のローカルマニュフェストにも触れられておりません。吉田候補のマニュフェストには、県内在住の外国人への日本語学習の場と教育保障が掲げられています。
 


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K.matsuya

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