まつや清の日記

2005年07月30日(土) 日本語教育センターで八木健次さんのウイグル族写真展

 今日の16:00から静岡日本語教育センターで、留学生達が保証人の方々と自国の食文化を通じて交流する「第1回感謝祭」が行われました。ベトナム料理とバングラディッシュ料理、そして民族服で異文化空間が見事に再現されていました。イヤー驚きます。50人くらいが2階の教室でワイワイガヤガヤ、とても楽しいひとときでした。

 そのセンターの1階学生会館ホールで八木健次さんの写真展が開催されています。中国のウイグル族を対象にしていて、とてもいい感じです。30〜40くらいの作品でしょうか、子供達が中心です。1986年頃のものだそうで、モノトーンの世界は絵画を連想させます。八木さんによると、「20代の頃の写真でただとにかく撮るという感じでとっていました。実は写真を始める前に絵画の分野を先駆けていたので、そんな感じに受け取られるかもしれません」。納得。是非、見にいいてください。

 実は、彼はパレスチナ映画を作っていて、題名が「ザ・ウオール」。この映画が今日焼津の「ゴジラ」映画祭で上映されるとのこと。私は、まだこの作品は見ていませんが、面白そうです。八木健次さんの全体像を知りたくなります。

 今日は、朝から明日の特別養護老人ホームのカリタスで太鼓演奏に向けての特別練習でした。久しぶりというのと伴奏をやるつもりが主旋律の方をやるとのことでめちゃめちゃな特訓でした。なんとか形になりそうですがどうなる事やら。今も口ずさんでいます。「すっとん、どんどこ、スットン、ドンドコ、そーれ、そーれ、そーれ、よいいやさ、ドン、ドーン」。

 



2005年07月29日(金) 頑張れ!石川豊治蒲原町長

 県知事選挙と同じ時期に行われた蒲原町長選挙、合併反対派の石川さんが僅差で勝利しました。当選直後に静岡市との合併事務作業の中止指示を出し、撤回せざるをえなかったという報道を目にしながら動向が気になっていました。

 昨日の静岡新聞夕刊でインタビュー記事がありました。「12月の定例議会に向けて合併関連議案の再提出が可能なのか検討を始めます」「仮に議決が法的に認められないとしても、町議会の現在の意志を再提示していくことに意義があると思います」「あらゆる手段を検討して元の蒲原町に戻す努力を続けます」。

 このインタビューを読んで見ると新町長の中に「元の蒲原町に戻す戦略」が不明確のように思われます。助役を選んで合併白紙の手続きを明確にするということでしょうが、ちょっと不安を感じます。県議会の果たした役割を考えると他人事ではありません。

 この問題は、3月の知事提案の際に触れていますが、最終的には、小嶋静岡市長による4月1日以降の静岡臨時議会の召集、分離・分割提案しかありません。その為には、蒲原町長だけでなく町議会の意志としても合併ノーを確認しておかなければなりません。ただ、町議会も前町長と同一歩調で住民投票結果を無視して合併議決をしているだけに、多数派工作が成立しているのかどうか、これは重要な問題です。

 蒲原町長頑張れ!
 1度、町長を訪ねてみたいと思います。

 ※※産経新聞で選挙連載4「浮動票より投票率抑制 共産党との共闘 44,49%の陰に「奇妙なねじれ」」。読みましたが、やや気になる箇所もあります。「自前の後援会を持たず、選挙ポスターをを全県に張ることさえ難しい吉田にとって、共産の組織と動員力は、のどから手が出るほどほしかった」。これはきのうの日記でも触れています。選対への取材でそうした認識を示した方がいるからそうなっているのか、よくわかりませんが、少なくも私はこの認識は持っていませんので、違和感があります。

 「投票率があがるほどこちらが不利になる」論、私は「微妙」と日記で書いた事がありますが、不利と断定は出来ません。共産推薦問題で、「社民に推薦を求めた。革新色を強める事で一定の票を確保すると同時に、一般有権者の関心を薄め、投票率を下げる奇策だった」は、かなり事実と違うのではないかと思います。社民推薦は、出来る限りの共産党だけの推薦でなく、幅広い政党が支持していることで県民党色を強めたいということでありました。これが、「投票率を下げる奇策」論まで行くと首をひねりたくなります。

 



2005年07月28日(木) 動きはじめた強制収用手続き

 昨日、県から私を含め静岡空港共有地権者に、8月19日に境界線の確認をしたいので印鑑持参の上、現地に集合してくださいという案内がきました。35条調査とは別とのこと。いよいよ動き始めました。

 今日の日本経済新聞、産経新聞、朝日新聞に3回目の選挙連載報道があります。

 日本経済新聞−「空港建設に”お墨付き” 強制収用、思い説明責任」。前半で吉田さんに空港問題がローカルマニュフェストでのすぐやる政策の中での順位が低い理由についてのインタビュー、知事サイドの世論の関心は建設の是非ではなく利活用の段階論、そして一般県民に依然として存在する反対論の紹介を行い強制収用への説明責任必要という流れです。

 空港問題は、石川現職当選でどう展開するのか。当然、「お墨付き」論はありますが、しかし、選挙期間中の3社の世論調査を見る限り、世論は強制収用を是としていません。同時に投票率44,49%で有権者の信を得たとは胸をはれない中で、手続の既成事実でここが突破できるのか。

 そして、住民団体が次の手をどう構想するのか、ここにかかります。再度の住民投票条例制定運動案もひとつの案ですが、エネルギを組織できるのか。ここは大いに議論が必要です。明日、県民の会は選挙後の初会合になります。

 産経新聞ー「通用しなかった「組織力」 県都で敗北 自民県連総選挙・・少なからぬ動揺」。知事側は「全開票区トップの圧倒的な勝利」、投票率50%を目指し「なりふり構わずやった」が、「都市部の浮動票は石川に流れなかった」。「無名候補にも勝つことが出来ない県都の実体。組織力という”神通力”を失った現実を改めて突きつけられた自民党には、敗北感すら漂っている」

 これが事実とすると、自民党は予想以上に50万批判票の重さを実感していることになります。このことを私達がどのように活用できるのか、これも選挙後の重要ポイントです。

 朝日新聞ー「「共産色」戸惑いも 吉田陣営 組織力は発揮」。前半は、「一本化記者会見」での共産党推薦問題での微妙なやり取りから民主党候補強調の経過の紹介。後半で共産党推薦効用論の流れ。「組織のない吉田陣営が強固な組織票を得て、更にポスターを全県にくまなく張れたのは、共産党のおかげだ。一方、共産党色が出ることで逃げた保守層もあった」。

 「全県くまなく張れたのは共産党のおかげだ」は事実と違います。7月5日以降に共産党の方々に協力してもらった一部の地域はありますが、基本的に「一本化があろうとなかろうと」ポスター張り体制は整えていました。何故このことを言わなければならないかというと、全県でのポスター張りは、共産党とか、連合とか、組織がないと出来ない、だから連携しなければいけない論が、一部の住民団体や民主党の多くの国会議員にあるからです。

 過去2回の知事選挙で共産党の方々の力は借りずに一日でポスターを張りきってきた実績があります。つまり、組織がないと選挙が戦えないという「信仰」から解放され、ポスター張りも含め県民一人一人に依拠した選挙戦を学んで欲しいわけです。ただ、吉田陣営の中で「一本化しなければポスター張りに協力しない」という運動方針と選挙実務を混同する主張もあり、ポスター張り計画が混乱した時期もありました。

 共産党の方々との協力を得るということと共産党の推薦をもらうということは別の問題です。これが、「一本化」問題の最大の論点でありました。全国でのこうした首長選挙で「プラス、マイナス」の経験があります。応援はするけれども推薦という形にこだわらない、「大人の選択」はありえたわけです。7月5日段階で「吉田氏個人による「推薦返上」方針も議論されていました。

 「50万の半分はわが党などの努力」などといわれると、過去2回の選挙で、97年が住民団体候補15万、共産党候補15万、01年が住民団体候補57万、共産党候補9,5万を振り返っただけでも全く根拠のない主張であることは、すぐにわかります。松下委員長の発言を聞くと、努力していただいたことは認めますが、結局「わが党だけが正しい」路線の転換がなされていないんだ、なというのが実感です。



2005年07月27日(水) 批判される分裂民主党、もろ刃の共産党推薦

 台風一過、空は真っ青、夏らしい朝でした。幸に心配された台風も針路変更で静岡市での被害はありませんでした。きのうは雨でJR安倍川駅前街頭演説は中止しましたが、今日は静岡駅南口で行いました。

 選挙の中心にいて、結果を厳粛に受け止めなければならない立場と不祥事、静岡空港強制収用への反撃をどう準備するのかという監視役としての立場とが入り混じりながらの演説でした。こうした中からこれからのヒントが生まれるのかもしれません。

 各社の連載・いろいろです。全体として出遅れと知名度不足、民主党分裂と共産党推薦、争点設定などについての多角的な分析が行われています。これらの中からもヒントを得たい思いでいっぱいです。

読売新聞−「上」で「投票率44% 圧勝に程遠く 空港、不祥事・・視界なお不良」、「下」で「民主の亀裂 さらに拡大 両候補の演説会場に党の旗」。25日には、「静岡空港建設は必ずしも追い風にならず、多選批判は予想以上に強かった。対立候補の一本化調整の遅れなど”敵失”に助けられた面も強かった」。納得。

朝日新聞ー「上」で「石川陣営支えた組織票 批判票50万 圧勝に影」、「中」で分裂民主、動けず 石川・吉田両陣営に旗」。「有権者の思い・選挙を終えて 当選予想通り、50万人が県政反対、公金管理しっかり、5割以上棄権残念」、「下」でどのような展開をしてくれるのか、に期待。

静岡新聞−「上」で「石川県政の「実績」信任 4選の重み」で写真説明に「支援を受けた連合静岡の石井会長と握手を交わす石川知事」。「下」で「”県民連合”は戦略は幻に ぶれた軸足」で写真説明「陣営の旗と民主党ののぼりを背に、有権者に支援を求める吉田氏」。50万の批判票の評価はどこにもない。

毎日新聞−支局長司会による担当記者2人の知事選座談会で特集。「50万批判票ズシリ 吉田氏 共産支援はもろ刃 空港問題 石川氏の手腕注目」。「多選批判は年齢とセットでないと、有権者に投票行動に大きな影響を与えるまでにいかないのかもしれない」。25日の支局長署名コメントの知事への高い評価にウーン!?

中日新聞−誌面が沢山ある割りに選挙後報道はジミ。25日、26日のみ。「石川氏 得票率で27%どまり 激戦だった今回の知事選」とデータによる「磐石の勝利だったがが、得票率を分析すると、過去三度の選挙より激戦だった」と分析。まつや日記での「吉田さんは前回得票率を上回る」の間違いの指摘受け反省。

産経新聞ー連載1「低投票率 静かな知事選 分裂した民主 示せなかった存在感 異なる基盤 候補統一できず」。連載2「低投票率 静かな知事選 消えた争点
必要だった幅広い論争 吉田陣営 空港、多選・・絞りきれず」。25日に「石川氏、圧勝で4選」と各社の中で唯一「圧勝」を使ったが、本当か。

日本経済新聞−「上」で「石川知事4選 静岡県政の課題 「質」問われる4期目 積極支持の拡大課題に」。「中」で「石川知事4選 静岡県政の課題 積極投資と財政再建 両立へ試される手腕」。朝日と並んで「下」があることに期待。取材体制からか25日に選挙報道はなし。これも日経らしい対応なのか。



2005年07月26日(火) 新聞各社の選挙総括はじまる

 昨日は、農業水産部主催の遺伝子組替え作物講演会がありました。講師の安全性に関する知識不足問題も明らかになりましたが、質問時間があまりに少なく、がっかりしました。当局側のせっかくのやる気ですので、賛成派、反対派を交えてのシンポジウムをやっていただきたいものです。新潟県では、県主催の賛成派、反対派まさに平等な討論会を開催しています。これも知事の政治姿勢によるものが大きいいようです。

 さて、各新聞社の知事選挙総括が始まりました。これからの4年間、直接的には静岡空港問題の強制収用問題が動き始めますが、選挙結果総括をどう分析するかによってかなりのズレが出てきます。「空港はいらない県民の会」からの3社の世論調査結果をひとつの支えにして、検討がはじまる再度の住民投票運動と土地収用測量問題が今後の焦点になってきます。

 記者会見で、石川知事は、半数以上が投票していないことに対しての質問で「私への消極賛成」だとの言い分、4年前も確か同じようないい方をしていますが、この方の変わらない「慢心」体質でしょうか。

 各政党の記者会見もあったようです。(朝日新聞朝刊より)
 自民党・前沢侑幹事長「圧倒的な信任は得られた」「吉田氏の50万票は予想より多い。多選批判が予想より多かった」「静岡空港への県民の理解は得られた」−不思議にも多選批判は認めながら空港批判は認めない、おかしくは・・・。

 民主党・榛葉和津也幹事長「様々な事情の中で対抗馬を出せたのかということを交えて、投票率がこう言う結果になったのは問題。県連の分裂が深まったとは思っていない」−鳩山来静問題など自ら分裂を深めた妨害工作を潔く認めるべし。

 公明党・谷副代表「石川知事の82万票はよく取ったのではないか」「空港問題、県庁の不祥事が長引いているとの指摘もあった、多選批判はなかったようだ」―公明党らしいコメント。

 共産党・松下功委員長「善戦健闘」「覚書という名称の協定を結び、候補者を一本化したことが最大の要因。共同が早ければ覆すことが可能だった」「この経験を生かしたい」―覚書と党推薦の区別の真摯な自己切開を求めたいが・・・・。

 社民党・酒井邦夫代表「社民党に「支持でなく推薦に」ととの働きかけがあった」「推薦の腹を決めて文書を作ったが、「政党とは協定しない」と断られた」ー共産党との関係での吉田陣営の揺れ動きについての言い分は、そのとおり。

 それにしてもこうした記者会見に登場できない「緑の会議」としては、やや複雑な想いです。昨年の参議院選挙については、中村敦夫参議院議員現職がいたこともあり、会見要請を受けました。直接的に国会議員を含むことが要件のようですが、ローカルパーティ的に登場をした場合、どのような扱いを受けるのか。今回の選挙での共産党推薦を打ち消す為の社民党推薦移行要請や民主党色強化方針を先頭でやらざるをえない立場としては、自己矛盾でした。

 各社の選挙総括については、連載ではじまっている社もあり、明日にします。
 



2005年07月25日(月) 吉田としあき氏、善戦するも敗れる

 吉田としあき氏−502,919、石川よしのぶ氏ー821,492、吉田としあきさんが敗れました。本当に残念な結果です。選対本部長代行という立場にありながら、当選を実現できなかった自らの非力さを、まず、候補者本人、支援者、応援してくださった50万余の方々へのお詫びをさせていただくと同時に大きな応援をいただいたことに深い感謝の念を申し上げます。

 とにかく、直接に、街頭でと、今日の朝、新静岡センター前にたちました。ただ、選挙後ということで宣伝カーが事務所になく、「まつや清」ののぼり旗をたてての肉声によらざるをえませんでした。やむなく「知事選挙での吉田さん支援、ありがとうございました」を訴え続けました。

 今日、訴えたかったことは、この選挙戦がわずか2ヶ月という短期であったにもかかわらず、石川陣営をして一度は「負けるかもしれない」と震撼せしめた戦いであったということです。「勝てるチャンス」は存在していました。それは、有権者の底流に流れる「多選、不祥事批判」がいかに大きかったかを示しています。石川陣営が目標とした「全県での圧倒的勝利」は実現していません。この有権者の批判票は、今後の県政運営に大きな影響力を持ち続けます。
 
 そして、このような戦いを実現できた大きな力は、まず何よりも17日間という長丁場の選挙戦を「4戦阻止、県政刷新」の訴えを全力で戦いつづけた吉田さん自身のパワーです。それを支えたものの一つが、海野徹さん、小沢猛男さんの辞退など多少のギクシャクがありながらも候補者を「一本化」した「1対1の構図」です。

 もうひとつが、「新しい静岡県を創ろう会」が中心となって、告示前2周間、全県の市町での吉田さんの街頭演説を展開し、4年前の水野誠一さん選挙に関わった多くの支持者を掘り起こし、県民パワーを再結集できたことです。また、この全県一周は、記者会見段階で政治経験ゼロという候補者としての不安を一掃し、7月7日の告示には、まさに知事にふさわしい立候補者吉田としあき像を作り上げました。

 同時に、この選挙中盤戦でのマスコミ3社による世論調査は、「空港はいらない県民の会」を中心に空港建設推進に屈することなく、粘り強く戦いつづけてきた住民運動が、いまだ、県民の多くの人々の中に、空港はいらないという世論を存在せしめていること、まして、土地収用という力による問題解決は支持されていないことを明らかにしました。今後の反対運動に大きな橋頭堡を作ってくれました。

 この戦いに敗れましたが、元気も出る戦いであったという側面を強調しすぎることはありません。勿論、選挙戦において敗れたことは事実です。しばらくの間、少し元気がなくなったり、失望する期間があるかもしれません。選挙の敗北総括もきちんとやらなければなりません。

 市民レベルでの候補者擁立を実現できず、吉田さん擁立をできたものの準備期間が短かったこと、全県選挙で勝利を実現する戦略・組織の練り方に不明確さがあったこと、批判・反対派としてアピールと夢ある静岡県像をローカルマニュフェストで示すことの間にギャップがあること、無党派層の50%しか獲得できなかった出口調査結果と候補者一本化過程での共産党推薦のありかた、民主党支持者の7割が吉田さんに投票している出口調査結果と実際の民主党の役割、市民運動・住民運動と選挙、政治、政党への関わり方など徹底した議論が必要です。

 元気が出ている最大のものは、「無名の」候補吉田さんの戦いをして、82万対50万の選挙結果がでていることであり、4年前の102万対57万より、得票率において今回がまさっています。50万人の批判票を「一握り」と無視することは出来ないし、させてはなりません。そして、それは、石川氏を支えるスズキ会長がいみじくも語った「投票率が50%以下では、例え勝ったとしても信任を得たことにならない」という44,49%という低投票率の中での石川氏の当選であり、空港の土地収用含め「好き勝手」を担保したものでもありません。

 戦いは、これで終わらないし、これからも続きます。

 選挙運動最終日に震度5の地震が東京を襲ったこともこれからの私達自身の今後の大きな課題として、浜岡原発震災対策が緊急課題であることを示唆しています。この選挙結果にひるむことなく、県民の県政批判パワーに支えられながら石川知事の4期目への批判勢力の先頭でがんばりつづけることをお約束したいと思います。
 



2005年07月24日(日) 今日は投票日

 久しぶりに小雨降る中、マラソンしました。しばらく走らなかったら、刑務所傍の安東川の橋が工事でなくなっており、コースを迂回せざるを得ませんでした。世の中に追いてきぼれ、ウーンと走りながら考えこんでしまいました。

 体にどんな状態か聞きながら走るわけですが、いろんな事がわかります。デスクワークばかりでは、からだのバランスを崩すということも実感します。やっぱり、体動かして汗をかかないといけません。

 そして、日常での諸活動が頭を巡ります。太鼓サークルの来週の特別養護老人ホームでの慰問演奏に備えて練習、明日は、農業水産部主催の遺伝子組替え学習会、・・・選挙という特殊な短期決戦的時間空間、生活密着のはずが、やや離反。

 マラソン途中で、竜南小学校によって投票しました。記入所でふっと前を見ると石川よしのぶ、吉田としあき、この二つしかありません。瞬間に、この選挙、勝つ、直感してしまいました。

 投票率は、昼の12時過ぎで13%、低いです。でも8時まで、まだ8時間ある、単純計算で行けば、40%くらいの投票率になります。帰り走りながら、一体吉田としあきさんの投票数はどれくらいになるのか、昨年の参議院選挙、4年前の知事選挙、共産党の支援・・・・。

 いろいろ考え考えのマラソンで知らぬ間に家にたどり着いていた、感じ。夜の開票に備えます。

 



2005年07月23日(土) 最終日、各新聞社報道

 いよいよ選挙戦も最終日となりました。昨日は若者の「静岡の中心で知事選を酒ぶ−ビアガーデンに集まれ」投票にイコウゼーキャンペーンも盛り上がったようです。気にはなっていましたが参加は出来ませんでした。終わった後の片付けシーンをちょっと様子見した程度でした。

 毎日新聞−識者に聞くシリーズ3回目、千葉大学教授・新藤宗幸さんのインタビュー。北川正恭さん、山口祐子さん含め読み応えがありました。2候補の政策・主張として石川候補の暮らし満足度日本一宣言、吉田候補のローカルマニュフェストをきちんと紹介しています。

 朝日新聞ー有権者の思い・投票直前10人の方々の3回にわたる意見紹介。この企画期間中の有権者の気持ちの揺れ動きがよくわかり、シリーズ全体を面白く読みました。三島市での細野豪志衆議院議員の動きは、既に昨日割りと詳しく報道しています。

 読売新聞−きょう最後の舌戦 あす投開票 石川陣営、吉田陣営のそれぞれを全般的に紹介し、オーソドックな最終日報道。吉田陣営の中で一昨日の三島市での細野豪志衆議院議員の応援に若干触れています。

 中日新聞−一面扱いではありますが、ロンドン同時テロニュースの次の扱い。両陣営を一般的に紹介しています。三島市での細野豪志議員の動きに関しては触れていません。

 産経新聞−オーソドックスな最終日報道です。文中で、三島市での細野豪志衆議院議員の集会参加をとらえ、「巻き返しへの好材料を得た感じだ」とやや詳しく触れています。

 静岡新聞−「知事選挙 あす投票」と一面トップの扱いです。両陣営の概括的な紹介をおこなっています。吉田陣営のローカルマニュフェストを取上げています。細野豪志衆議院議員の動きはなしです。

 日経新聞ー企画なしです。



2005年07月22日(金) 新聞意見広告への規制

 朝日新聞と静岡新聞に「知事の四選を阻止し静岡県政を刷新する県民連絡会議」(代表 牧野聖修衆議院議員)が意見広告を出しました。スローガンに「四選阻止」を掲げていました。静岡新聞では問題は無かったとのことですが、朝日新聞の広告会社を通じて朝日新聞東京支社とのやり取りで、「県を理想のふるさとに」に変更修正を余儀なくされたとのことです。

 朝日新聞東京支社は総務省とのやり取りで、意見広告の基調である「四選阻止」だけでなく「県政刷新」までもが公職選挙法に違反すると確証を持ったようです。担当者の方から、何故、法に抵触するのか、何回説明を受けてもよくわかりません。おそらくは、この表現が候補者を類推させるということになるんでしょうが、静岡新聞では問題なかったものです。

 ここまで、問題になるとすれば、団体名自体に「四選阻止」と「県政刷新」が入っており、団体名にある文字がスローガンになっただけです。明日、総務省に問い合わせをしてみたいと思います。

 逆に言うと、静岡新聞では問題にならなかったわけで、静岡新聞までの修正の必要がなかったともいえます。どう考えるべきでしょうか。
 



2005年07月21日(木) 若者の「投票にイコウゼー」キャンペーン

 投票日まで3日。今日から3日間、朝の通勤時間に静岡大学の学生を中心に「投票に行こう」プラカードを掲げ、大人たちに訴える街頭キャンペーンがはじまったとの事です。静岡新聞夕刊に写真入りで報道されています。朝のキャンペーン参加者の募集、そして、22日の18:00から21:00青葉公園でビアガーデンへの参加企画も用意されています。(雨天順延)

 低投票率危機宣言がなされました。そのきっかけは、期日前投票者が、昨年の参議院選挙の10日段階での投票者数が、5万8734人、今回の知事選挙では3万1131人、とのことです。参議院選挙投票率が57,34%、単純計算すると30%となります。

 因みに1993年の知事選挙・候補者2人で35,14%、97年が3人で41,64%、01年が候補者5人で参議院選挙とダブリ62,15%です。そうすると、候補者2人というのも、候補者がドラマチックに「1対1」に絞られたとはいえ、大きな要因ともいえなくはありません。難しいところです。

 とにかく、前回選挙で水野誠一さんに投票していただいた57万人の方々が、継続政治争点として存在する静岡空港問題にどれくらい関心を持ってもらえるのか、多選・不祥事問題で新たな有権者がどれだけ投票所に足を運んでもらえるのか、大きな課題です。勿論石川陣営も同様です。

 


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K.matsuya

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