2005年08月29日(月) |
いよいよ明日から総選挙 |
明日から総選挙です。 告示前日の候補者の心境はいかに、です。 昼、党首討論を観ました。 相変わらずの小泉流「かわし」術です。
有権者がこれからの12日間で何を観るのか。 そしてどのような判断を下すのか。
おそらくは歴史に残る本当にすさましい闘いになると思います。 小泉首相は、頼朝か義経か、と浜矩子同志社大学教授は例えています。 よく織田信長にも例えられます。
では岡田さんは。志位さんは、福島さんは、綿貫さんは、田中さんは、神崎さんは、とこの答えを見つけないと小泉マジックから抜け出せそうもありません。
闘いははじまります。
2005年08月28日(日) |
神奈川11区で小泉首相お膝元で天木直人さん立候補 |
一昨日、元外務省職員でイラクへの自衛隊派兵に抗議して退職された天木直人さんが神奈川11区の小泉首相の選挙区で立候補の記者会見をやられました。1周間ほど前にスタッフの関係者からアドバイスを求められたので、この際、「国民新党」か「新党日本」とかの政党から「逆刺客」で立候補した方がインパクトがあるのではないか、と意見を述べましたが、完全無所属での出馬のようです。
天木さんの会見には新聞がほぼ全社、テレビもNHK,TBS、神奈川テレビなどが来ていて、横須賀市庁舎4階の狭い記者会見室は満杯、ただ、「主張が正しいのは分かるが、民主党の票を奪うだけで、無意味な挑戦ではないか」との質問が多かったとのことです。それに対して、天木さんは自分が神奈川11区で出ることでメディアと国民の関心を引きつけ、選挙の争点を郵政ではなくイラクからの撤退に絞り、日本がアメリカ追従の戦争へ の道を選ぶのか、それとも平和の道へ立ち戻るのかの選択を有権者に問いたい、と答えた模様です。 アメリカではイラク戦争への批判が強まり、ブッシュ大統領への支持率が下がっているとの報道がなされています。天木さんの孤立無縁の闘いがどのような波紋を呼び起こすのか、注目です。北海道の鈴木宗男さんの「新党大地」というローカルパーティスタイルや社民党に復党した辻元清美さんにも同じように注目です。
天木直人選挙事務所:横須賀市米が浜通り1−4−202(ライオンズマンション横須賀中央第5)事務所開きは8月28日夜、電話は8月31日から:046-826-2359 *京浜急行(品川や蒲田を通ります)の横須賀中央駅そば
2005年08月27日(土) |
『小泉流”非常”政治 何故支持率が高いのか』対談を読む |
週刊「金曜日」8月26日号で朝日新聞編集委員の早野透氏と首都大学准教授の宮台真司氏が、2005年総選挙をどう読む、で対談をしています。今回の解散を宮台氏は「旧経世会とどめ差し解散」、早野氏は、「小泉の小泉のための小泉による解散」。
宮台氏は、「正義感(バラマキ政治への終止符)、金融利権、経世会憎悪、ポピュリズム、米国一辺倒など、小泉氏の中で一貫してきた要素」が今回の解散をもたらしたと分析。小泉支持層は旧保守でなく、新保守つまり都市型保守で、象徴的なのが「新しい教科書を作る会」や「2ちゃん右翼」。流動性の増大と不安な人々が、「断固」とか、「決然」と言った言葉に反応する。今回の解散を「気持ちいい」と語る若者が大勢いる。
日本の旧保守は、集権的再配分を目指すので左派的。小泉氏は、財政赤字を生む集権的再配分をやめるべきとと主張、これは正しい。しかし、弱者を放置していいのか。都市型保守と違う、都市型リベラルの対抗軸に二大政党制の可能性がある。具体的には「フリーターがフリーターのままで幸せになれる社会」。
小泉流「集権的再配分は続かないから壊す」は分かりやすすい。これへの民主党の対抗軸は、問題を出来るだけ小さな単位で解決する地方自治だ。解決できない時上位の社会単位を呼び出す欧州型「自治と補完の原則」、最上位の国家解決が難しい時は、国家連合に主権移譲する、この計画を出すべき。
この宮台氏に早野氏がフリーターやシングルマザーなど社会的弱者に目配りの聞く社会民主主義的観点からの社民党や共産党への期待感を示すという構図です。対談は、結構現状をうまく言い当てていて、何故小泉流が受けるのか、よく分かります。小泉流「壊し」のあとの構想をどう描けるのか。
脱成長的観点からのワークシェア型社会の構想力=緑の政治派の登場ということになりますが、これは民主=緑連合なのか、まずは社民党+緑による緑の政治勢力形成なのか、そこに共産党を組み合わせるのか、いくつかの全国都道府県での現状の分析が必要になります。
2005年08月26日(金) |
郵貯・簡保の資産はどこに? |
ホームページを見ていたら郵貯・簡保の資産表にぶつかりました。05年3月末現在の郵貯・簡保の資産合計は、334兆円で79,3兆円が資金運用部の預託金、言いかえれば道路公団とかへの資金、164,1兆円が国債、38,2兆円が地方債に、22,9兆円が公社公団債に、何のことはない、国民の財産の92%が政府関係に使いつくされています。
財政投融資計画の改革が行われる前の01年3月末段階では、資産合計368,7兆円で、194,2兆円が資金運用部に、52,7兆円が国債、34,9兆円が地方債に、公社公団債に33、6兆円で86%が政府系に使われていました。財投改革は何のことはない、資金運用部に使われていたものが国債に変わったというだけです。
郵貯と簡保、官から民へ、民営化と小泉首相は言っています。しかし、政府の財政赤字の770兆円、郵貯・簡保から国債・地方債額面だけでも202,3兆円を借り入れているのです。政府の財政赤字の脱却方針が示されないままに、株式化といっても誰が購入するのだろうか、という素朴な疑問がわいて来ます。
しかも、郵貯は02年から03年にかけて34兆円も貯蓄量を減らしています。つまり、新規預託と貸し付け利子の入りの部分が払い戻し額より多かった時代があり、郵貯残高は毎年増えていました。が、新規預託より払い戻しが増大し、残高は徐々に減じています。国民は、まず自分達の貯蓄・簡保が何に使われているのか、それは払い戻される確実性があるのか、まず知らされる必要があります。
国債額30兆円枠を守れなかった時、小泉首相が「大した問題ではない」と暴言を吐きましたが、郵政民営化の前に国債が必ず返却されるという財政再建の道を明らかにする事がまず第1です。しかし、「刺客選挙」にマスコミが集中していて、片山知事が、民営化の前に透明化と主張したその本質的な問題提起もかき消されようとしている現実があります。
野党は小泉マジックを越えられるのか。
2005年08月25日(木) |
台風の最中、大井川を渡る |
行きはよいよい帰りはこわい、まさにこの言葉通りの大井川越えでした。台風が来ていることを承知しながら、車ではちょっと怖いと思い、御前崎線に乗りました。バス停から降りようとするとものすごい風と豪雨、コウモリをさせません。濡れながら迎えに来ていただいた軽トラに乗り込みました。
さて帰りは、8時過ぎ。大丈夫かと思いながらも、「バスは走っているかどうかわからないので、電車で帰ったら」と、友人の親切に甘えて、最寄りのJR駅に送ってもらいました。「ひょっとして電車も止まっているかもしれないから、止まっていたら携帯に電話して」と別れました。
改札口に行くと駅員さんが「ちょうど今、焼津ー用宗間でストップしました。いつ再開できるかわかりません。風の影響です」。これは、だめだ、しかし、電話をかけることには躊躇して、ここで待つしかないな、と諦めかけました。すると携帯が鳴りました。「大丈夫?止まってる?」。「止まっている!」「とにかく迎えに行くよ」。
ありがたい、でも、迎えに来てもらってどうする?すぐにバスがひょっとして走っているかも、と静鉄ジャストラインに電話。「午後7時18分運行を中止しました」。車が戻ってくれました。「どうする?明日が仕事?」「うん」「送ろうか」「エー!いいの?」「どっち?送って欲しいの?」「ウーン。送って欲しい」「いくか!」
でも走りはじめて後悔しました。途中、消防団や水防団が見回り。雨がふりつけ、風が強く吹き、しぶきが上がる。下の道を走ると思いきやバイパスへ。対向車はトラックばかり。追い越しもトラックばかり。追い越されても追い越しても水しぶきで一瞬、前が見えなくなります。対向車は水しぶきをフロントドアに叩きつけます。交通事故の車が横たわっています。後悔、後悔、後悔。
とにかく、緊張しっぱなし。運転している友人はもっと緊張しているはずです。「うわー!怖い」「俺も怖いよ!」。それでも、友人は時々トラックも追い越します。「前の車、突然止まるなよ!」「後ろのトラック、追突するなよ!」「ダイジョウーブー」。といっても私がお願いしたことです。大井川では、予測したとおり横風、車がグラリ、グラリ、そのたび早く着いてクレー・・。
午後9時20分無事に家の前に到着。とにかく、友人に感謝!感謝!「無事に帰ってね、ありがとう」。彼が家に戻るまであと1時間はかかります。無事について欲しい。すぐさま、安藤川の氾濫状況をビニールカッパを着て見に行きました。大丈夫でした。よかった。台風の風は強いのですが、雨が断続的で小降りになったりするせいか、川の堤防にはまだ余裕がありました。勿論、ポンプは動いていました。
家に戻り、食事をしていると10時過ぎに携帯がブーン。「着きました?」「今着いたよ」「ありがとうございました」。よかったです。ほんとに。この台風の中、よくぞ走ってくれました。我が友人の優しさに身が震えました。
昨年の参議院選挙で中村敦夫さんを党首とする「緑の会議」の運動の為に購入した軽乗用車、知事選挙でも「新しい静岡県を創ろう会」のメンバーと共に大活躍。私の街頭演説でも大変重宝しています。
一昨日から街頭宣伝にでかけようと、カギを回すもうんともすんともいわない、バッテリーがあがってしまったようです。夏休みでしばらく車を使わなかったのですが、あっという間にこんな状態になってしまいました。
スタッフの車からプラス・マイナスコードを取り出して見るもののあと50センチくらい足りません。車の頭を今度は逆の側に入れ替えてもあと10センチたらず。結局、今日も宣伝車を遣うことが出来ませんでした。駐車場の大家さんにコレより長いコードはありませんか?とお尋ねするも、ないです・・・。さて、どうしたものか?と車の周りをうろうろ。
しょうがない、今日も普通車での街頭演説でした。静岡駅の南口、いつものようにハンドマイクで40分くらい。総選挙の話と県知事選挙の結果をつなぐことが意外と難しい。あれだけの県知事選挙、あの勢いをコレからの活動のエネルギーに思いますが、総選挙のレトリックがやや違います。小泉マジックにひっかっかっているせいか、どうしても総選挙というとまずは、自民党の話から入ってしまいます。
何故でしょうか。
この答えを早く見つけないと民主党はやはり苦戦です。30日まで毎日街頭演説をおこないますが、有権者との緊張関係の中獲得するしかないのかもしれません。
2005年08月23日(火) |
商工労働委員会の現場視察のおもしろさ |
今日は、やまと興業株式会社と協働組合浜松工業団地とその中のデコラテックジャパン株式会社とうなぎパイ本舗訪問でした。民間のアイディアとやる気に感心しました。政治に関わる側としてはいろんな意味で刺激を貰いました。
因みに昨日は、ヤマハの子会社ワイピービジネスサービス株式会社の障害者雇用、静岡大学イノベーション共同研究センターの知的クラスター創成事業、都田浄水場と太陽光発電を訪問しました。それぞれに学んだ点について詳しく報告したいのですが、機会をあらためます。
商工労働委員会委員の方々とお会いするのも久しぶりでした。総選挙準備のさなかでそれぞれのメンバーの方は地元では国会議員選挙の中枢の役割を果たされていることもあって、多忙な中での委員会視察でした。
今日と明日は浜松市に一泊で視察です。朝、街頭演説を御幸町でスタッフの方々とおこないました。
書き込みは携帯電話からでしたので、ホテルのインターネット活用しようとするも使用する人が多く(デスクトップは3台)、その後の加筆ができませんでした。日本でのインターネット環境はまだまだということでしょうか。勿論、各部屋には個人用ノートパソコンからはつながります。
2005年08月21日(日) |
静岡1区牧野聖修さん決起集会 |
500人ほどの参加者であったでしょうか。8月8日の解散から2周間、選挙体制が急ピッチに整えられ、30日の告示に向って闘いが徐々に盛りあがっていく、そんな感じの集会でした。
私は、1年7ヶ月前の選挙では、勝手連で応援させてもらいましたが、今回は、県知事選挙での関係もあり、選対副本部長という立場で選挙に関わります。応援の弁で3つのことを述べました。
ひとつは、県知事選挙での吉田としあきさんへの50万票という石川知事批判票は、牧野さん選対本部長で闘われた選挙であり、この政治的意味を継続しようとすれば、牧野さんの議席はなんとしても確保しなければならない、という点です。
ふたつめは、民主党静岡県連の改革をやるためには、牧野さんの当選が必要であるという点です。今回の県知事選挙は県民党という形で闘われましたが、その実体は民主党・市民連合というものであったし、それは本来の民主党の姿であるはずです。牧野さんを中心に海野徹さん、細野豪志さん達と共に改革を実現していただきたい。
みっつめは、この選挙で民主党を中心にした政権交代をやっていただき、国土交通大臣に静岡空港反対派の議員を送りこんでいただきたい、ということです。9月5日から静岡空港は強制測量が始まります。空港をとめる為には、私達の声を代弁してくれる牧野さんが絶対的に必要です。
今回の選挙戦は短期決戦です。私だけでなくいくつもの市民運動グループがどのような形でこの二大政党化時代といわれる現状の中で自己表現していくのか。刺客選挙で盛りあがる自民党内抗争劇場を横目で見ながら、共産党支持なのか、社民党支持なのか、市民一人一人が主役となる劇場の準備、これがどのように形成されて行くのか、大きな問題です。
2005年08月20日(土) |
「小泉流」は何故支持されるのか |
「小泉流」は何故に世論に支持されるのでしょうか。
今日は、社民党党首福島みずほ参議院議員が、全国行脚で静岡の呉服町スクランブル交差点で街頭演説。マスコミ取材はかなり多く、テレビ関係は、全国ネット報道の一環とのことでした。小なりといえども公党の党首は扱いが違います。演説を聞きながら、何故、小泉流が支持されるのかを考えていました。
福島さんは、郵政改革の次は憲法改正だ、小さな政府といいながら何故イラクに自衛隊を派遣しているのか、と。小泉首相は、郵政解散だ、郵政民営化が出来なくて「霞ヶ関改革」はできない、郵政民営化は自民党の公約だ、反対した候補者の選挙区に賛成派の候補者を立てるのは党として当然だ。
日本経済新聞は、この選挙の争点は「小さな政府」をどう実現するかである、戦前の軍の肥大化と意志決定の不透明さが戦争への道をつきすすむ結果となった、現在は官僚機構の肥大化と意志決定の不透明さ、日本を滅ぼそうとしている、と小泉首相を支持しています。これが本当かどうかについては大いに疑問があります。
小泉首相は、自民党の利害調整型政党を壊そうとしています。公約を実現するのが政党なんだから、反対を掲げる自民党員は公約違反で自民党員でないから除名する、極めてスッキリした選択です。政党としての本来的なあり方を明確にしています。有権者の多くが、改革の進み方ののろさにイライラ感を募らせ、そうだ、と支持する理由がここにあります。
ただ、民主主義は多様な意見を調整し、少数意見を尊重しながら多数意見を意思決定するシステムです。有権者には、郵政民営化反対派は、「利害調整」集団に見えています。小泉流スッキリ感は、間違えば「トップダウン」型の異論を認めない政党スタイルへの共感でもあります。小泉首相は、「言行一致」型ウルトラタカ派政権を目指しています。
利害調整と多様な意見調整は、「紙一重」の違いです。政策一枚岩的統制は外見はカッコよく見えますが、「怖さ」があります。いつまで、小泉流が世論の支持を受け続けるのか。選挙戦の中で、世論はどのように変わるのか。財政危機と財政投融資問題としての郵政改革論を野党の論戦に期待したいところです。
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