まつや清の日記

2005年09月08日(木) 予想通りの再度の強硬策

 台風一過、朝から真夏日を思わせる暑い1日でした。私は衆議院選挙の方にシフトしました。しかしながら、現地から伝えられる強制測量と対峙する緊迫した陣地戦に、想いを引っ張られます。

 反対派住民は、トラストの森の小屋と3つの茶畑に抵抗拠点を構えました。最初は小人数だった参加者がドンドン増え始め40人に達しました。午前中は、小屋も茶畑も一進一退の攻防であったとのことです。

 ところが、午後になると県側は、2日目同様の強攻策に転じ、村田さん、桧林さんの茶畑2ヶ所に50人から70人の二つの部隊が襲いかかり、測量を強行しようとしました。空港管理室長・岩崎富夫さんの直接指揮なのか、よくわかりません。

 しかしながら、またしても地権者の大地から湧き上がるような叫びと住民の抵抗で14:00から15:00にかけての県の実力行使は失敗したとのことです。明日こそ谷和美空港部長は住民の前に姿をあらわすべきです。

 あなたが言う所の「安全優先、実力的なことを行わない」という議会答弁が全くのウソであることを今日も強硬突破で実証しました。一方でトラストの森の小屋を巡る測量では、安易に警察力に頼ろうとする権力主義的な姿勢を見せています。

 さて問題はまたしても明日です。7:30茶畑に集合です。明日茶畑を守りきれれば10日までに本当に測量が終わるのかという新たな争点が浮上します。これは県にとって大きな誤算です。収用手続を進めれば地権者は抵抗の意志をなくするはずという「権力者の住民をさげすむ姿勢」の破綻でもあります。

 今日のテレビ報道がいくつもなされていますが、見落とした方には、SBSニュースが次のサイトで見ることが出来ます。
 http://www.digisbs.com/newsilocal/

※※ 総選挙もあと2日。3日間連続した台風報道をきっかけに、有権者が「小泉マジック」のトリックを見破る現象がはじまらないのかな、と期待するところはあります。また、アメリカのブッシュ大統領のハリケーン被害への支援策の無策ぶりが小泉首相に重なることはないのだろうか、とか、いろんなことを考えている毎日です。

 




2005年09月07日(水) 台風接近の中、強制測量

 今日も反対行動に参加しました。昨日の実力行使の県のやり方に危機感を感じてくれた多くの仲間が茶畑に集まりました。抗議の声が大きかったことやマスコミ取材の多さ、そして、県の側のいくつかの判断も加わって、茶畑は守られました。
 
 県の判断というのは、きのうの茶畑におけるような衝突は、世論対策上の観点から回避するというものです。実際、茶畑については、形式的に測量をやりますというポーズで終始しました。そして、反対派が茶畑部分とトラストBのオオタカの森の小屋の部分に限って抗議の意思を示していた為、とにかく、トラストA、トラストBの測量を終わらせることに全力を注いだことがあります。

 そのことで、オオタカの森の小屋のすぐ側の観音様のところまで県は隠密裏に測量を進めることができています。しかし、気付いた反対派の抗議で終了まではいけませんでした。とにかく測量を終わらせるというなみならぬ決意が伺えます。その意味では、茶畑部分の県側の動きは陽動作戦的な要素もあったと思います。

 さて、明日です。県側はおそらくトラストA,トラストBが完全に終了していれば、茶畑に大部隊を率いてくるでしょう。トラストBのオオタカの森の小屋でも抗議の闘いが継続します。茶畑でも地権者の方々を中心に抵抗が行われます。1日、1日と測量は進みますが10日までに終わるかどうかが、ひとつの大きな焦点になってきました。

 明日も7:30に茶畑に集合です。多くの皆さんの参加をお待ちしています。

※※ 衆議院選挙が気にかかります。牧野さん苦戦とのことです。ラストスパークの3日間です。



2005年09月06日(火) きのうと打って変わった県の強硬策

 今日は衆議院選挙のため、空港現地での行動は見合わせようと決めていました。しかし、平日で支援者は少ない、本来地権者の方々が県の強制測量をとめることが出来ないかもしれない、そうした事態も想定される中、その場に自分がいなくていいのか、自問自答、やはり行くべきであるとの結論に達しました。

 参加してよかったと思いました。きのうと打って変わった権力の行使とはこういうことかという県の強攻策を垣間見たことと地権者の皆さんの大地に生きる人間としての怒りをまのあたりにしたことです。明日は、茶畑中心にした攻防になりそうです。一人でも多くの方に現地にきていただき、静岡県の横暴振りを見ていただきたいと思います。

 7:30茶畑集合です。ひょっとしたら県は夜明けと共に測量をはじめているかも知れません。今日は、台風がそれたこともあり雨が降らず、とにかく測量続行と日没の18:00頃まで作業が続いているからです。地権者と共に現地での戦いに是非参加していただきたいと思います。

 ※※ 現地報告

 県は反対派の参加者の少ないことを予測してか、トラストA地点、トラストB地点の山頂部とオオタカの小屋については、既に8:00過ぎには調査をはじめていて、対応が後手に回りました。幸に茶畑部分はまだ始っておらず地権者2人と支援者2人、そして私の5人。強制測量をくいとめることは無理かもしれないと思いながら、県職員・測量班20名余との対峙。

 場所は、工事現場から茶畑に通ずる道路で、門は鉄パイプで作られ鎖でガードされています。きのうは最初だけはずされましたが、あとは、この鎖ははずされることはありませんでした。が今日は、岩崎富夫空港管理対策室長が早くはずせと直接指揮し、そこで反対派住民との口論が始ると、こっちだ、と門の区切りのない土手に走りだし、三つの茶畑のうちの一つに向ってまっしぐら。

 5人では多勢に無勢、どんどん押され茶畑の側まで追いこまれました。ところが、この最中に村田・桧林さんら2人の地権者が猛然と岩崎さんや現地事務所の力元東さんらに何故このようなことをするのか、私の土地に入るな、体を張っての抗議。県職員はこの迫力に力で抑えこもうにもたじたじ。そして、多くのマスコミの皆さんの取材が始る中、このまま力で押し切ることは世論対策上不利と判断したのか、きのうと同じような睨み合いに入りました。

 そしてある程度時間が過ぎると撤収。さらに2回目の強制測量。今度は、一回目以上に強硬で茶畑まで追いこむと測量班に測量の準備を命じました。これにも地権者は体を張って抗議、再び膠着状態に入り、撤収となりました。トラストA、トラストBの山頂部でも、これまた松本・大井さんら2名の地権者の力強い抗議で一時測量が中断するという場面もあったようです。しかし、既に測量に入られており、怒りを胸に秘めながらも部分的な膠着状態が続いたとのことです。トラストBのオオタカの森の小屋前ではずっと睨み合いが続いたようです。

 午後になり3回目の測量の開始です。昼からは新しいメンバーが参加し10名近くになりました。同じ鉄パイプ門での口論が始り、突破され茶畑手前で押し問答。すると遠くに見えるもう一つの茶畑に県職員が入り始めているではありませんか。裏をかかれたのです。こちらで睨み合いをしている最中に誰もいなかった茶畑に裏手から入りこみ測量をはじめているのです。どっちを守るべきか。向こうに行くべきでは。参加者は両方だ。それなら、まず私が行くと。100メートルくらい先にある茶畑に、今度は私達が走り始めました。

 本当に怒りが湧いて来ました。職員2人と測量技師1人が既に中にはいっています。現場に到着するや「ヤメロー」「何するんだ−」「外に出ろー」「出なさい」と大きな声が自然に出ていました。地権者の村田さんが中にはいり私も入りました。そして、力元さんとものすごいやり取り。「でなさい」「でません」。彼もすざまじい形相で叫んでいます。私もやり返していました。

 谷空港部長が言うところの「職員も安全、反対派も安全、実力的なことはおこなわない」などという発言がまったくウソであることがよくわかりました。一旦彼らも外に出ました。ところが今度は外から測量をやり始めています。これはまずいと裏側の測量技師のところにいくと、またまた、力元さんが立ちふさがります。「調査は絶対にやります」「安全はどうなっているんですか」「法律に基づいています、反対派がいなければ調査はやります」「目の前にいるんだからやめましょう」「やめません」と叫んでいます。

 結局は撤収するのですが、大変疲れてしまいました。人間、本気で怒ると疲れます。きっと彼らも疲れたことと思います。最初の茶畑部分でも岩崎さんと元白鳥県議とのやり取りも相当にエキサイトしていたといいます。そのあと、県職員は茶畑にきませんでした。が、他の場所ではどんどん調査が進んでしまったようです。しかし、茶畑は守られました。行ってよかったと思います。





2005年09月05日(月) 強制測量に住民団体、陣地戦で抵抗

 今日から6日間の静岡空港・強制測量。そして1日目は、台風14号の予想される列島上陸に伴う大雨降りしきる中での闘いでした。朝、6:00の静岡駅集合はなかなか大変です。ところが女性陣、8:30の第2便バスの提案していた割に第一陣に女性参加者が結構いました。

 反対派住民運動グループが想定した守るべき拠点は、本来地権者2人の茶畑中心の戦い、トラスト運動を進めたA地域の戦い、トラスト運動を進めたB地域オオタカの小屋付近と頂上の5ヶ所です。反対派総勢130名くらいでしょうか、5ヶ所に散在して「県職員と測量班」を迎え撃つ体制づくりでした。勿論、相手方は、県職員120名と380名の測量班体制です。

 私は茶畑を中心に一日いました。茶畑の場所が全体を見渡せる高台にある為、今日の戦いは陣地戦で、ある意味で戦国時代の合戦的様相でした。参加者一人一人が地面を走って強制測量の相手方職員を牽制し、そこで阻止線を作り、県職員と対峙する、4方面作戦でありました。茶畑は、本来地権者2人すぐ側でもありことから4ヶ所になります。

 それぞれの個所で感動的な戦いが繰り広げられました。私がいた茶畑阻止線では、県職員がオウムのように繰り返す「土地収用法35条に基づく調査を行わせてください」発言に、「35条調査を頭に掲げる前に、土地収用に至る経過をまず説明すべきであるし、そもそもこの公務取り仕切るあなたの名前は何であるのか」に始る討論会が、強制収用職員との間に自然発生的に行われました。

 これは結構面白い議論でした。「公務とは何か」「公務員は何故身分が保障されているのか」「住民の側に立ってモノが言える職員、それが公務員の姿ではないのか」という公務とは何か、公務に携る職員とは何ものか。戦い終わって各拠点での報告を聞いていくとほとんどの所で同じような議論が行われたようです。公務員パッシング行われている現状の中では必要なテーマです。

 実は、石川知事は定例記者会見で、「8月17日の境界線確認作業で住民団体の抵抗する姿を見て参考になった面が沢山ある」と述べ警察官の配置に至るわけですが、逆に私達も17日の戦いを通じて参考になったことが今回の「公務員とは何か」という議論設定枠の提示でした。収用の先頭に立つ県職員の公務意識を問う、これは1970年代の自治体職員に問われたテーマでもあります。

 いずれにしても、明日からの5日間の戦いがあります。住民投票運動を再度構築するという目標に向って、この測量阻止の戦いを位置付けて準備する必要があります。県は、総選挙の最中で(私は、5日は対応できても毎日はツライ)、マスコミ自身の取材が難しい状況を活用して動いています。そういう私達自身も総選挙で静岡空港問題で、民主党候補への全面協力の実践的課題があります。

 空港現地と選挙という両立しがたい二つの課題を抱えての残りの6日間、考えることが沢山あります。

 

 



2005年09月04日(日) 静岡県も民主苦戦

 各新聞者の世論調査結果が出始めました。静岡新聞、中日新聞は各選挙区情勢まで含めて、全国紙は明日にという具合です。予想通りというか、序盤戦では、自民優勢、民主苦戦の様相です。

 小泉マジックから抜けることはなかなか難しいそうです。これからの1周間、どのように世論が変わるのか、候補者の努力もさることながら、マスコミの果たす役割はとても大きなモノがあります。

 政治評論家の森田実さんが、違った観点で今回の総選挙を分析しています。8・8解散は小泉首相による政治的クーデター、それを容認したマスコミに対しては手厳しい批判を展開されています。また、昨年より郵政民営化の問題点をアメリカとの関係で指摘されていました。ホームページを覗いて見てください。
  http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/

 明日は、いよいよ静岡空港の土地収用にかかわる強制測量です。
 朝早くから現地です。



2005年09月03日(土) 郵政民営化に関する議論

 昨日、牧野聖修前衆議院議員の郵政民営化に関する考え方を伺う機会がありました。何故、小泉首相は郵政民営化にあれほどこだわるのか。

 国会で首相と議論していて思うことは二つ。一つは、歴代首相の中で国鉄民営化を成し遂げた中曽根康弘氏に並ぶこと、二つ目に常任理事国入りで歴史に名を残したい、そのためにはクリントン政権の時代からアメリカの要求であった郵政民営化を成し遂げアメリカの支持を受けること、自分はそう考える、というものでした。

 説得力があります。実は静岡新聞社が、この総選挙の争点は郵政だ、小泉首相張りに郵政特集を選挙のテーマにしています。この判断は間違っていると思いますが、そのことによって静岡県の全候補者の郵政民営化に関する考え方を2面を使って報道してくれました。

 読んでみるとなかなか面白いです。意外と郵政民営化論者のほうが薄っぺらな主張です。つまり、郵政民営化は改革の本丸だ論の域を出ていなくて、どちらかというと民主党候補者、共産党の候補者の方に軍配があがります。不思議なことです。その意味でこの特集は意味があります。

 今日の朝日新聞で郵政民営化をめぐる「官から民へ」の資金の流れに関する特集をしています。民営化したからといって、政府の財政赤字改革しない限り、郵貯・簡保を民営化したからといって、結局、民もまた国債を買いざさえをしなければならない現実がよくわかります。

 こうした論点は、どうしたら有権者に伝わるのでしょうか。小泉マジックからの離脱を1日も早く実現したいものです。

 



2005年09月02日(金) 空港反対地権者、住民団体の記者会見

 9月5日からの静岡空港土地収用強制測量に反対する記者会見を、空港はいらない静岡県民の会・共同代表の吉本健一さん、佐野慶子静岡市議、事務局長の桜井建男さん、そして私で記者会見をおこないました。

 文書としては、8団体による「闘争宣言」となっていますが、本来地権者としては、「平常心宣言」としてアピールして欲しいとのことでした。今回の測量対象は3,6haですが、それぞれに場所も離れており、どのようにして抵抗の意志を示すのか、様々な議論が行われてきました。地権者としては、県側の推進のスケジュールに惑わされることなく、農民として大地に根ざした戦いをやり抜きたいとの決意を示されております。

 私は、会見で3点を述べました。第1点は、知事は選挙結果を受けてまずは地権者との話合いを行うべきである、ところが警察権力の導入も辞さないとの姿勢を示していることに怒りを感じている。第2点は、総選挙の最中での強制測量は極めて遺憾なことで、マスコミからこの測量をおおい隠そうとするその姑息な姿勢、総選挙の政治争点に公共事業の見なおしがある中での土地収用というのは歴史的事件である。

 第3点に、この6日間だけに問題を集中するのでなく、静岡県の民主主義に関わる問題であり、再度の住民投票運動を起こすかどうかの連携の中で今回の現地の戦いを位置付けたい、と述べました。警察官配置を前提に5日からの測量が始まります。まさに静岡県の民主主義が問われています。



2005年09月01日(木) きのうの党首討論

 選挙戦の3日目、暑い1日でした。新聞社の静岡版で「TSL防災船フェリー」の今年度運行は9月で休止するという報道がなされています。原油高騰で燃料費があがり、今年度分の予算がそこをついたとのことです。防災訓練の日に皮肉な実情となっています。

 もともと旧運輸省から静岡県が買い取った実験用フェリーで、静岡空港認定の「裏取引き」ともうわさされていたものですが、故障続きで不用論が議会で多数を占めていました。知事は6月議会で見直しを表明していましたし、知事選挙で吉田としあき氏は、マニュフェストで即刻廃止を掲げていました。交通政策室は来年はまだ白紙といっています。

 選挙で争われた政策が選挙直後に一つの結論として導き出されることは歓迎すべきことです。昨日の党首討論でも、幹事長級討論でも政党がいくつもの政策で論点を明確にしておくことは極めて重要です。郵政問題だけでなく、年金、少子高齢化、財政再建、外交、憲法、争点は6つくらいあります。

 討論というのは、真剣勝負です。政治にとって言葉は大きな意味を持ちます。そして、それは時間との勝負でもあります。新党日本の是非については、いろいろな意見がありますが、「小泉VS田中」は見ていてなかなかの迫力でした。

 

 



2005年08月31日(水) 強制測量に対する知事の姿勢、警察権力の導入も辞さず

 29日の定例記者会見で石川知事は9月5日からの静岡空港土地収用・強制測量に対する反対派への強い姿勢を示しました。昨日の各社の記事見出しは、
 朝日新聞−「妨害行為許さず」 静岡空港未買収地 現地調査巡り知事 来月5日
 日経新聞−反対派に強い姿勢 知事、「違法行為は警察に」 静岡空港未買収地
 産経新聞−「違法行為許されない」 空港立ち入り調査 石川知事
 静岡新聞−違法行為あればしかるべき対応を 静岡空港の土地収用で知事

 この会見で、知事は警察権力の導入も辞さないことを明確にしました。8月17日の反対派の対応について「捕獲調査に当たって、大変参考になりました」「そういうことを想定して警察の方に・・立会いをお願い」「しかるべき対応策・・とっていただく」と。

 これは脅かしなんでしょうか。話合いの申し入れもせず、力づくを強調しています。谷空港部長は、24日の台風前日に地権者宅訪問していますが、一体何の為に現地におもむいたのでしょうか。総選挙のさなかの姑息な強制測量に反対派地権者・住民は怒っています。抵抗の意志を示すだけです。

 ※※知事のこの問題についての知事の会見全文。
 「それから2点目の静岡空港用地の35条調査の問題でありますが、基本的な考え方はとにかく安全を最優先として、平穏のうちにこの調査を終えたいという考えであります。

 今回の調査対象である土地、立木その他の対象物件が、全体面積の1.8%強と、シェアとしては小さいわけでありますが、実面積でいけば8ヘクタール強にも及び、しかも今回の調査は半分以上の面積を占めるということになりますので、現地へ行ってみるとかなり広い範囲に対象地域が展開しております。これを適切に所定の時間内に調査をし終えたいということで、万全を期してやってまいりたいと考えております」。

 記者からの「この前の抗議活動については、どのようにお考えになっておりますか。」の再質問に「今回の本格調査を行うにあたって、大変参考になりました。」記者からの再再質問「ああいう事態が起こることについて、知事としてどのようにお考えでしょうか?」に、「参考になりました。

 抗議行動を起こすことは、それはそれぞれの方の自由でありますけれども、少なくとも違法行為に当たることは行われてはならないわけですから、当然そういうことを想定して警察の方にも我々は通報して、観察といいましょうか監視といいましょうか、立会いもお願いしているところであります。

 例えば公道の通行妨害をするとか、少なくとも往来を妨害するとか違法行為が許されるべきではないのですから、法治国家において法治国家らしい状態でこの種の反対をする方は適法な状況でやっていただきたいし、それが犯されるのであれば、しかるべき対応策を警察に言って、とっていただくということになります。」

 記者からの再々再質問「調査には県職員の方は何人くらいでしょうか。」に、「必要としている人数を確保しているつもりであります」。



2005年08月30日(火) 衆議院選挙公示−各新聞社報道の見出し

 はじまった衆議院選挙、各新聞社はどんな見出しをつけているでしょうか。いつものパターン化した分析になりますが、紹介します。

読売−政権選択 問う戦い 衆議院公示 「郵政」「年金」が争点 小選挙区・比例 1129人届け出 分裂自民の行方、カギ

毎日−衆議院公示 政権選択問い激突 小泉政治の是非焦点 自民「郵政」 民主「年金」訴え 届け出1100人超 少数激戦に

中日−「郵政」か「年金」か 政権選択を問う 衆議院公示1130人届け出 各党首が第一声 県内小選挙区23人出馬

日経ー政権選択 問う 衆議院公示 来月11日投開票 郵政・年金 改革訴え 1130人届け出 少数激戦 小泉自民か岡田民主か

朝日−「郵政」「政権」問い論戦 総選挙スタート 年金・子育て争点 来月11日投開票 33選挙区で分裂 郵政で自民 立候補1100人を超える

静岡−衆議院選挙スタート 県内、八選挙区に23人、「郵政」争点11日投票

 全社ほぼ共通するのは、二大政党時代の到来を完全前提にしていること、争点に静岡新聞を除き、全社が「郵政」「年金」「政権選択」の三つを挙げているのが特徴。つまり、我が静岡新聞のみが「郵政」のみ。ほとんどのマスコミが小泉劇場の反省をはじめているのですが、静岡新聞は、小泉政権寄りを明確にしているのでしょうか。

※※ 今日の朝刊で朝日新聞長野総局の西山卓記者が、解散をめぐる新党報道で「虚偽のメモ」で解雇されたことが報道されています。西山記者は長野総局前は静岡総局勤務で、私だけでなく多くの方々に彼の記憶が残っていると思います。田中知事がいうように「か弱き人々に対する優しい目線を常に抱く」という印象は私自身も同感する所だっただけにショックです。何故あのようなメモをつくってしまったのか。現在、彼がどんなことを考えているのか、胸中察するにあまりありますが、今回の過ちの重さを深く反省しジャーナリストへの再起を念願せずにおれません。NHKとの「抗争中」故なのか解雇という厳格処分。複雑な想いです。


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K.matsuya

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