まつや清の日記

2006年05月26日(金) イージス艦シャウプをま近にみる

 今日は、イージス艦シャウプの清水港入港に市民・労働団体の皆さんと一緒に抗議の声をあげました。今回で4回目となるイージス艦シャウプ、ヨコスカ港を母港にしていることもあり、神奈川県からも参加者がありました。

 イージス(Aegis)という言葉は、ギリシャ神話に出てくる神ゼウスが娘アテナイに与えた、肩から胸にかけて身につける「盾」のことだそうで、その盾は「悪を払いのける」といわれ、その名が軍艦につけられたとのことです。

 イージス艦はイージスシステム塔載の艦船で、現在、佐世保港に入港しているエイブラハム・リンカーンなどの原子力空母の護衛艦で、アメリカは60隻を保有しています。核ミサイル・トマホーク塔載もできます。因みに日本は4隻です。

 イージスシステムは、画期的艦隊防空システムで、フェーズドアレイレーダーと高性能情報処理システムにより、同時多数の航空攻撃に対して対空ミサイルを同時に何発も発射し、艦隊防空を果たす事が出来ます。

 親善、休養で入港といいますが、3月の米韓共同演習、その後、タイ、シンガポールを経ている事や、原子力空母との同期入港を考えれば、民間港をどのように軍事作戦に使用できるかなどの調査と訓練であることは間違いないでしょう。



2006年05月25日(木) 土地収用認定取り消し訴訟と収用委員会

 5月31日の第1回土地収用委員会の開催を前に事業認定取り消し訴訟公判が行われ、第4準備書面が原告・弁護団から提出されました。土地収用法20条の2の「事業遂行に必用な充分な意思と能力」の認定においての主張でした。

 強制収用は、「有権者多数が納得するだけの社会経済的な展望と視野に支えられた説得力、法的理念に対する忠実性、充実した財政力、事業の精緻な計画力と着実な達成能力を含むものと考えなければならない」ものと主張しています。

 そして、石川知事・静岡県に果たして「充分な意思と能力」は備わっているのか、毎日新聞4月1日の石川知事の4つの主張への反論という形で論旨が展開されます。詳しい主張については準備書面があります。必要な方は連絡を下さい。

 訴訟後に記者会見を含む裁判内容についての集会、そして、そのあと収用委員会に数十名の権利者の代理人となった阿部浩機基弁護士を中心に31日の運営についての申し入れに同行しました。

 主張の基本は、意見書を出して意見を述べたい人は全員採用することに関してです。収用委員会は、一方的に運営の指揮権を乱用して、発言すメンバーや発言テーマまで決めてしまっています。これで公正な運営といえるんでしょうか。

 31日は是非とも大勢の権利者のみならず一般傍聴者に参加していただきたいと思います。

 



2006年05月24日(水) 団塊のシニア、全員集合!

 22日、母の病院に泊まり込みにいっていたその日の午後に「団塊シニア、全員集合!! 地域創造ネットワーク・ジャパン」の設立総会・記念フォーラムが開催されました。予定では、この総会に参加するつもりでしたが。

 今日そこに参加した方から資料をいただきました。「共に手を組み、団塊シニアの手で日本を変えよう!」という準備会からの呼びかけ文、シンポジウムのパネリストの紹介があります。

 浅野史郎・前宮城県知事、落合恵子・作家、笹森清・前連合会長、ヘロン久保田雅子・タイムバンクUSA理事、コーヂィネーターに小川泰子・社会福祉法人いきいき福祉会専務理事。

 もう一つのパンフレットに「団塊シニアが社会を変える」とネットワーク・ジャパンの具体的活動計画が示されています。全国共通事業と地域事業があります。相談・研修・登録・情報提供・サービス提供が全国共通です。

 地域ネットワークとしては、地域のネットワーク作り、シニア(退職前の)地域参加の啓発、当該自治体との協議、地域センターの設置、課題別プロジェクトセンターが掲げられています。

 徒党を組むのが好きだった団塊世代、今度はどんな徒党を組もうとするのか、団塊世代が社会をダメにしているとの酷評も一方で聞かれます。そうした反省をどのように活かして、地域での活動をはじめるのか。

 団塊の世代の終わりの方にいる身としては、少なくも、威張り散らすことなく、個人の資格で、あらゆる世代と対等な感覚を大事に。団塊の世代が経験したあの青年期の初期には少なくも個人の尊厳がまず存在したことを思い出したい。

 



2006年05月23日(火) 新たにイージス艦・シャウプの入港

 今日の清水港への入港予定であったモービル・ヘイは昨日の夕方の段階で中止連絡があったとのことです。私が母の件で病院に出かけた後でのfax連絡でした。

 替わりにイージス艦・シャウプが26日に入港するとのことで、県として外務省に核塔載など問い合わせているとのことです。しかし、県としての非核に関する明確な姿勢がない限り、どうにもなりません。

 市民団体にこのことの連絡が行き届かず、今日の朝は清水港に抗議のために集合するという混乱もあったようです。申し訳ないことをしました。それにしても、アメリカのやり方もひどいものです。

 この変更自身が軍事作戦という印象です。日本側の対応も訓練のうちというのが実体ではないでしょうか。26日の抗議行動に参加をできる方は是非ともご参加ください。



2006年05月22日(月) 母に回復のきざし

母が一般病棟へ移ったとのこと。
急遽、新潟の病院へ行きます。



2006年05月21日(日) 静岡県民百年会議総会に参加

 昨年の県知事選挙で大活躍した「新しい静岡県を創ろう会」が静岡県民百年会議として再スタートする総会が開催されました。前半は規約・活動計画など総会部分、後半は記念講演で静岡大学小桜義明教授によるお話でした。

 この会の目的は「静岡県の県政の歴史に学び、その百年後の理想の姿を志向し、現在の県政を変革してゆくための諸活動を行うこと」として、その「目的を達成するために、学習・調査・宣伝その他の活動を行います」とあります。

 そして、活動計画として、選挙、市民活動、組織に関しての計画を掲げています。これまでの「新しい静岡県を創ろう会」からある意味、飛躍しての総会といった印象でした。どんな活動もパワー無くして,規約だけでは実現できません。

 これからの活動に大いに期待したいと思います。記念講演の小桜さんは、今の私の問題意識に重なるところがあり、とても刺激を受けました。小桜さんは、どちらかというと異義申したてとしての市民活動に辛いアドバイスをしてこられました。

 そのことの印象が強かっただけに、まとまっての問題提起は、違った先生の姿を知ることができました。新しい社会運動と小さな政府、新しい社会運動と政党、グローバリズムとローカリズム、今後も議論を継続したいと強く思いました。



2006年05月20日(土) 陽気なコンサート−タプラトゥーラコンサート

 時空を越えてやってきた世界最強の古楽器バンド=タプラトゥーラコンサート。リュート奏者のつのだたかしさん、フィドル奏者の田崎瑞博さん、リコーダ奏者の江崎浩司さん、パーカッションの近藤郁夫さん、ビウエラ奏者の山崎まさしさん。

 5人がジャズ演奏のように様々な音色を繰り広げてくれます。フィドラは私にはバイオリンにしか見えませんでしたが、その演奏パフォーマンスに感動してしてしまいました。ヨーロッパのクラシックが町の音楽のように飛び跳ねます。

 楽しい演奏会でした。老若男女の5人でメンバーに花束贈呈。私は、田崎さん担当。花束を渡すと体を抱きしめるように喜びを表現してくださいました。演奏中からもそうでしたが、すっかり田崎さんファンになりました。

 演奏会の前は、県立大学の「学生NGOあおい」のグランシップでの企画に。「学生だってできるさ!子どもための国際協力フェスティバル」。会場は若者の熱気でムンムン。その解放空間に、このパワーはどこから?世界の若者とどこが違う?

 学生企画の前は、麻機地区での県政報告会。精一杯しゃべらせてもらいました。ちょっと数字が多すぎたのでは、とのアドバイスもいただき、報告内容のわかりやすさ、再検討です。それにしても地域のみなさんの準備活動に感謝です。

 午前中は、久しぶりの太鼓の練習。参加したかったのですが、報告会の準備に追われて休んでしまいました。たまっている原稿が2つあり、どうしよう!状態です。明日がんばるしかありません。

 



2006年05月19日(金) 共謀罪、強行採決は回避

 今日は忙しい1日でした。まずは、清水港へのアメリカ軍艦入港の中止を求める市民・労働団体の知事申し入れに同行しました。マスコミの皆さんの取材もあり、少しでもこの問題を県民の皆さんに伝える事が出来たのではないかと思います。

 私は、日米軍事再編が三兆円と言う日本側負担が明らかになる中での清水港入港の問題、更に静岡市の核兵器の根絶を求める平和都市宣言が昨年12月に議会決議されたあとでの核兵器搭載可能なイージス艦入港する事の問題を述べました。

 臨時議会は議長人事など。議長は、芦川清司議員73票、花井征二議員3票、松谷清1票。勿論自薦です。副議長は、石橋康弘議員41票、岡本護議員20票、滝田光男議員7票、松井三郎議員5票、酒井政男議員3票、小野健吾議員1票。

 私は岡本議員に投票しましたが、小野健吾議員の1票は一体誰が投票したのか。犯人探しが選挙後に行われていました。議会直後の議会運営委員会では、1票だから「松谷議員では」などという憶測が飛び交いました。

 議会後は、直ちに常任委員会協議会の開催があり、6月議会後の県内視察、9月議会後の県外視察の日程調整が行われました。こんなことが最初に協議することなのか、疑問は多くの方が思われるでしょうが、現実です。

 議会終了後、すぐさま、虹と緑・地方自治政策情報センター主催の核燃料サイクルに関する政策研究会で国会議員会館に向かいました。環境エネルギー政策研究所の大林ミカ副所長からのプルサーマルはじめ核燃料サイクルについてのお話し。

 政府からは、原子力安全委員会事務局・安全調査管理官・中矢隆夫氏、資源エネルギー庁・原子力立地・核燃料サイクル産業課・宮本拓人氏らからの問題提起でした。中矢氏は、御前崎市池新田にいたことがあるとのことでした。

 研究会終了間際に社民党福島瑞穂党首が参加され、共謀罪、教育基本法、国民投票法を巡る国会での審議についての報告がありました。そこで、共謀罪の本日の強行採決が回避された事を知りました。思わず、拍手してしまいまいました。

 ただ今、東京から戻りました。

 



2006年05月18日(木) 一進一退

 母の病状も一進一退。人口呼吸器がはずせる段階になれるかどうか、です。

 ※ 明日は、06年度の議会人事を決める臨時議会です。議会前に市民団体や労働団体が清水港へのアメリカ軍艦モービル・ベイ入港に抗議する申し入れが行われます。9:15東館ロビー集合とのことです。



2006年05月17日(水) 民団と総連の和解

 民団と総連が和解し、5・17声明が発表されました。韓国政府の北朝鮮(正式名は朝鮮民主主義人民共和国)に対する太陽政策が日本での韓国人・朝鮮人社会に波及したものと推測されます。勿論、大歓迎です。

 ただ、合意内容の中にこれまでの双方の路線の違いがどのように克服されているのか、十分には伝わってきません。各マスコミが伝えるように、例えば、地方参政権問題は今後、どのように共通の目標に位置付けられていくのか。

 声明に「民団と朝鮮総連は昨今、在日同胞社会で民族性が希薄化し失われる現象が増えている深刻な現実に目を向け、民族性を固守し発揚させるために新しい世代の教育と民族文化の振興などの事業に共に努力して行くことにした」。

 これはやや気になります。韓国での民主化闘争が激しかった時期、在日韓国人青年たちがはじめた指紋押捺拒否運動。本国政府内での政治的闘争を横目に自分たちは日本社会で生き続ける存在であるとして、人権をキーワードにした闘いでした。

 一方で日本社会で差別を受けながらも日本列島に生きる存在としては第3世界を搾取する側にいる自分たち。日本、アジア全体の中での存在、民族性とは何であるのか。韓民族だが日本語の方が意思を伝えやすい、私たちは何者か。

 その悩みは極めて多義的であったと記憶しています。この民族的エネルギーを今回の共同声明はどのように吸収できて行くのか。つまり、民族と国家が一致する社会と多民族が共生する社会の同時並行的課題にどう対応するかです。注目です。

 
 
 

 


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K.matsuya

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