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oneday  ぽぇ



 
 もっと優しく

母は足が悪く薄く痴呆もあるので
電車とバスを乗り継いで
一人で父の所へ行かせるのはとても心配。

平日は兄達の食事をみているので
5日間は私が一人で行き
帰りには実家に寄り父の状態を報告する。

土日には私と病院へ行く事が出来る。

こうして最近は母といる時間が多くなり
同じ話を何度も何度も何度も聞かされる事に
少々疲れ始めていた。
誠実に相手をしてあげたい・しなければ
との思いが強く気を抜いていない自分がいた。

宙で経験済みとは言え
相当の忍耐力が必要で
近頃は生返事をしたりしている。(^^;

父に対しても
入院前からの看護で慣れて来てしまったのか
ちょっと手を抜いたりしている。(*´▽`*)ゞ

昨日は、
少し遅れて来た兄と一緒に
父を車椅子に乗せてサンルームへと行った。

いろいろ話かけられながらの
日向ぼっこは嬉しいのか
血色も良くなり表情も柔らかくなった父
元気になってくれると良いのだけれど。

兄は大変な親思いの人、兄弟ながら頭が下がる。

ああ、自己嫌悪だわ。

兄の曇りの無い優しさを見ていると
優しいっていいなぁ〜〜♪とつくづく感じる。

忘れかけていた優しさの心地良さ。

もっと優しく。
もっともっと優しくありたい。

さぁ、今日も病院へ・・・。


2004年02月09日(月)



 
 思わぬ展開

宙のことが落ち着いて
腸からの出血も落ち着いて
さあこれからと考えていた矢先
ほんとにほんとに思わぬ展開が待っていた。

いわゆる老人介護という新たな現実に直面
人生とは深いものだな〜と
以外なほどの余裕を持って取り組めていた。

人間は体験学習の動物。

たとえ見聞きしたとしても
分かりきれるものではないのに
たった一度の体験が凌駕してくれる事は沢山ある。

ところが介護の問題は
頭では十分に理解していたはずなのに
実際は想像を遥かに超えていた。

本人が一番辛いのは分かっているので
嫌という気持ちは全く無く
何とか心地よくしてあげたいと思っているけれど
これは相当の覚悟を持ってしないと
出来ることではない事を実感。

介護士さんの中には分厚いマスクをしている方がいる。
マスク無しでお世話をしている方もいる。
私は自分の親なので当然だとは思うけれど
他人である介護士さんのそういう姿を目にすると
私の中に戦慄が走って行く。

他人の・・・私には出来ないと思う。
療育センターで子ども達のお世話は出来たけれど
大人となると・・・分からない。

自分の根幹がユラユラと揺らぎ始め
ガラガラと崩れて行くのが分かる。
そんな自分の本質を見て情けなく感じた。

最近の私は、
いろいろなことをあまり考えないようにしていた。
それも良い結果を生み出してくれてはいたけれど
時には真摯に考えて自分に問題提起を課し
どう生きたいのかを思い巡らせてみたくなった。


2004年02月07日(土)



 
 怒涛の幕開けとなった 2004年

1月のある晩、兄から電話があり
父の様子が変だからすぐに来るようにと。

父は、その2週間ほど前に階段を踏み外し
頭部を強打していた。

縫合する程の裂傷を負ってしまい心配したけれど
検査では大きな異常は発見されなかった。
しかし痴呆の症状が急速に進んでしまった。

日ごとに状態は悪化して行き
見た目にも駄目かもしれないことは歴然としていて
否定のしようもなく覚悟をしなければならなかった。

私は父を敬愛していたので
いつの日にか来るであろう別れを考えただけでも
欝になるほどの胸苦しさをいつも感じていた。

そのことを考えると怖くて怖くて
心の何処かに封印してしまいたかった。
そんな日が永遠に来ないようにと・・・。

ところが現実に直面すると
しっかりしなければとの思いが勝って
ことのほか冷静だったのには驚いた。

父には何故かズーーッと以前から
痴呆の様相を呈して欲しかった。

「死」の苦しみや恐怖から開放され
安らかに・・・と願っていたので
お世話することは大変でも嫌ではなかった。

今は父の様子から、
ある種の安堵感とゆったり感に包まれて
頑張る元気が溢れて来た。

毎日、電車とバスを乗り継いで病院へ会いに行く。

車椅子に乗せ日光浴を楽しませたり
足をマッサージしてあげたり
いろいろと話しかけたりしていたら
少しずつ変化して来た。

痴呆の進行がストップし
表情が豊かになって言葉が戻って来ている。
そして、私の顔を見ると「すまないねぇ」と言う。

昨日からリハビリに入った。
人間の生命力って凄い、
ここまで回復するとは思ってもみなかった。

病院から戻って来られる可能性も高くなって来た。

自宅での介護がスタートする事になるのでしょうが
兄と共に頑張ろう。

家族に心の準備期間を与えてくれている父には
感謝している。

大変だったり辛かったりもするでしょうが
もう少し、もってくれたら有難い。

困難をポジティブに考えられれば(難しいけれど)
苦労は人間を成長させるものだと
つくづく思う。

楽しみにしていた友人巡りツアーは
当分お預けになってしまいそうだけれど
合間をぬって実現させようと思っている。


2004年02月04日(水)
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