せきねしんいちの観劇&稽古日記
Diary INDEX|past|will
2006年08月27日(日) |
青年劇場「平和へのメッセージ」 |
平和へのメッセージ@青年劇場 その後、打ち合わせ。 青年劇場のアトリエ「結(ゆい)」へ。青年劇場の俳優たちによる朗読「平和へのメッセージ」。 さまざまな戦争にまつわるテキストを俳優さんたちが「全部おぼえて」朗読する。 渡辺尚彦さんによる「おやじ早く死んでくれ」(作・藤山邦雄)、武田史江さんによる「おかしな先生」(作・チェ・マンシク)がすばらしかった。 テキストをどう読むかということよりも、まず何より語り手あるその人がそこにいる。テキストの持つメッセージが、おもしろさと一緒にダイレクトにつたわってきた。 終演後、30日のリーディングの打ち合わせを、舞台監督をお願いする荒さんはじめスタッフのみなさんとさせていただく。 今日の舞台を拝見して、この空間で何ができるだろうかということの確認をさせてもらった。その上でのプランをお伝えする。 29日の稽古、30日の本番が楽しみだ。 ご来場をお待ちしています!!
2006年08月26日(土) |
篠原演芸場とワークショップ |
大門さんが出演している「劇団美鳳」を見に、十条の篠原演芸場へ。 お芝居は「お水の花道 何はともあれ オカマの意気地」という「浪花任侠伝」をもとにしたお話。 いや、二人の座長をはじめ、とってもステキな役者さんが一杯で、3時間半ずっと立ち見でちっともつらくなかった。 二人の座長の水際立った美しさと芝居と踊りの腕の確かさに感動。 大門さんの芸達者ぶりを堪能する。 帰りに外で大門さんファンのおば様方とおしゃべり。こんなふうに初めての人と話ができたりするのも、大衆演劇ならではだと思う。
ワークショップ4回目。 キャストが全員そろった。総勢、10名。このメンバーで芝居をつくるんだとあらためて思う。一人一人が、僕にとってのその他大勢でなく、特別な人として見えてきてる。稽古が始まる前のワークショップ、やってよかったとあらためて思う。 今日もシアターゲームのあと、即興のエチュード。 野球が苦手な環ちゃんが、えーと言いながら入っていった、中学の野球部の練習風景は、監督役でとりまとめの中村くんのみごとなつっこみでとっても生き生きとしたおもしろいものになっていった。順にぼけつづける部員のキャラクターとチームワークもすばらしかった。 最後は今日もテキストを使って2人の場面。それぞれのチームが練習していた場所に観客が移動して発表を見る。 どうしてそこでやってたの?ということも含めて、いろんなことが見えてくるおもしろい発表になった。 時間切れで、美香ちゃんと里真ちゃんのチーム(相手役は服部くんと中村くん)は来週に。 次回は、台本のシノプシスとそれぞれの役柄についての説明はできるようにするからと約束。よーし、書き始めよう。 全員そろってみんなで飲みにいくというのを仕事のため失礼する。
「地球でたったふたり」関係者試写の予定だったのだけれど、仕事が終わらずいけなくなってしまって、プロデューサーの浅野さんに連絡をする。 去年の今頃、お話をいただいて、11、12月で撮影。助成金の申請でいっぱいいっぱいな時期と、同時進行だったのが懐かしく思い出される。 どんな映画になってるんだろう。またの機会を楽しみに待つことにする。 仕事帰りに寄った喫茶店で、原稿書き。この頃ときどき吸っている煙草に火を点けようとしたらライターがない。店の紙マッチをもらう。 どうやって点けるんだっけ?と思いながら、いろいろやってみると、マッチをするという動作がとってもなつかしくカラダによみがえってきた。 調子に乗って何本も擦っていたら、マッチをおさえていた左の親指を火傷した。黒い焦げあとを水で冷やして、原稿に戻る。
2006年08月24日(木) |
富士見丘小学校打ち合わせ 宇宙堂「夢ノかたち」 |
久しぶりの富士見丘小学校。後期の授業の打ち合わせ。 日程の確認と1月の発表会のための準備。11月の学習発表会の内容もうかがって、もろもろ検討する。 一昨年の学習発表会は、卒業公演のための舞台づくりの「中間発表」、去年は「ふみギャラリー」があったので、学習発表会はなし。3年目の今年は、はじめて、学習発表会と卒業公演の二本立てということになる。 11月と1月、2つの舞台での発表を抱えるこどもたちのことを考えて、どうしたらいいいか意見を言い合う。 後期の最初の授業では、卒業公演のテーマについて子供達に話し合ってもらう予定だ。学習発表会の内容と重なってしまわないように、スケジュールを調整する。 はじめのうちは、やや重たい雰囲気だった話し合いも、後半、これでいこうというアイデアが見えてからは、とても明るいものになった。 ともあれ、これからが芝居づくりの本番。子供達にやらせたいことではなくて、彼らから出てきたものをまずは受け止めて、そこから作っていこうということを改めて確認。 何が出てくるかはまだわからないし、心配も不安もあるのだけれど、何が出たって大丈夫という自信もまた同時にある。 13日に予定していた第一回目の授業を、今月の30日に繰り上げることになる、後期の授業が音を立てて動き出した、そんなかんじ。
篠原さんと一緒に新宿に出て、宇宙堂の「夢ノかたち」にうかがう。二人とも今日が二度目。 少し空いた時間、一緒に差し入れを選び、大久保駅前のファミレスで食事しながら打ち合わせ。というか、久しぶりにおしゃべりする時間。
二度目の「夢ノかたち」はこのあいだ見たときよりもずっとこなれていて、芝居としての味がぐーんと濃くなった印象。ラストシーンではほろっとしてしまう。 劇団員のみなさんが実にいい顔の役者になっていることがとってもうれしい。 骨身を削って芝居しているぎりぎりなカラダと顔をみんながしている。近頃ではなかなか見ることができないたたずまいじゃないかと思う。 帰り道は、篠原さんと感想を言い合いながら。篠原さんは土曜日にまた見にくるのだそうだ。何度でも見たい思う芝居なことは間違いない。 一度でたくさんと思う芝居と何度でも見たいと思う芝居の違いについて考える。「ムーンリバー」はどうだったろう。これから作り出していく舞台のことを考える。
パルズシェアーのワークショップ。 千歳船橋から道に迷いながら、稽古場へ。仕事で遅くなった分も含めて大遅刻。 部屋の中に大きな階段がある不思議な部屋。 初めましての茜ちゃん、久しぶりの角くん。 即興のエチュードが、実にいい盛り上がり方をする。 競技場で陸上部のミーティングが始まったり、お寺を舞台に仏様(!)と小坊主たちにやりとりなどなど。 後半はテキストを使っての練習。読むだけでなく、2人組で練習をしての発表。 段差をつかってのダイナミックな動きがおもしろい。 帰り、みんなで駅まで歩きながら、思い切り通り雨に濡れる。 冷房で乾いて冷たくなっても大丈夫。まだ夏は終わってないんだなあ。
9月以降の予定を諸々確認して、ダイジョブ? ダイジョブ!と自分に言い聞かせる。 30日は、ラ・カンパニー・アンのプロデュースによる「お休み世界の子供たち」のリーディング。 9月からは、10月のパルズシェアー公演「許しつづける女たち」の稽古が本格的に始まる。 11日からは、17,18日の札幌での「二人でお茶を TEA FOR TWO」の稽古。この間は、パルズシェアーの稽古はお休みさせてもらうことに。そのためには、9月までに台本を書き進めておかないといけない。 見に行きたい舞台が何本も。週末には大門さんが篠原演芸場に出演するのを見に行きたいし。 ばたばたと8月が過ぎていく。 聞こえてくるセミの声は大半がもうツクツクホウシにかわった。夜になると虫の声が聞こえてくる。 開けっ放し&冷風扇を点けっぱなしで寝ていると、朝方ちょっと涼しく感じられるようになった。 このところ一緒に寝ていなかった猫が枕元にもどってきた。明け方の静かな時間を本を読んだり、書き物をしたりして過ごす。
リーディング台本の印刷、製本を青年劇場さんで。 明樹さん、あかねちゃん、清木場さん、それに青年劇場のみなさんと。 さくさくと終了。 できあがった台本をもう一度読みながら帰ってくる。 今度は演出プランを考えていかないと。 非戦の会とはちょっと違う、小さなスペースでのリーディング。 どんなふうになるか楽しみだ。 ご来場をお待ちしています!!!!
|